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フィリピンの治安って実際どう?旅行前に気になる治安情勢と注意事項を解説!

フィリピンの治安情勢について解説します。フィリピンは東南アジアの中でもやや治安が悪い面のある国ですが、普通に観光する分においては問題なく楽しめる国です。今回はフィリピンで起こりうる注意点を中心に、余計なトラブルに巻き込まれない方法を解説します。
2020年8月27日
麦食くま
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はじめに

フィリピンの治安情勢と注意事項について解説します。フィリピンは首都マニラをはじめ、治安が悪いイメージが強く、ヤクザや暴力団の様な存在が出入りするようなイメージすらあります。しかし実際にはそこまで治安が悪いわけではなく、日本からも近いこともあり観光には良い面もあります。今回はマニラを中心としたフィリピンの治安の実際の情勢を検証していきます。

フィリピンの概要・行き方

フィリピンの概要

フィリピンは台湾の南に浮かぶ、多数の島で構成されている島国です。首都はマニラで、長い間スペインの植民地と短期間のアメリカ領の時代を経て独立しました。宗教は東南アジアでは珍しいキリスト教カトリックが多数を占めており、南部にはイスラム教が中心の地域です。人口は1億人(2015年現在)で、現地通貨はフィリピン・ペソです。

フィリピンの行き方

フィリピンへは日本から直行便が出ているので非常に行きやすい国の一つです。直行便は東京からマニラまで5時間程度で、LCCを含め8社が就航していますので、予算に合わせて好きなフライトを選ぶことができます。直行便は首都マニラをはじめリゾートで人気のセブだけでなく、ルソン島中部にあり、フィリピンの語学留学先として注目を集めている特別経済区クラーク空港にも就航しています。

フィリピン渡航の治安情報① 気候

フィリピンとの時差は1時間で、これについては問題ありませんが、は他の東南アジア地域と同様に、熱帯モンスーン気候です。そのため雨期と乾期(さらに後半を暑期と分ける場合もあり)に分かれています。またマニラのあるルソン島と南のミンダナオ島やセブ島など地域によってこの時期にも違いがあります。そのため観光に行く地域の情報を把握しておく必要があります。ちなみに雨季は毎日雨が降るのと夏から秋にかけては台風が多数接近します。

フィリピン渡航の治安情報② 水について

フィリピン旅行での水についての危険度

フィリピンだけではありませんが、日本のように水道水は直接飲んではいけません。水道管が古いなどの理由で衛生上は非常に危険な状態です。誤って飲んでしまうとバクテリアなどが蓄積してお腹を壊してしまいます。ただ料理などで、水を煮沸させれば、それらは死滅して良い水となりますので利用に問題ありません。

観光地域で日本人が注意すること

飲み水はスーパーなどで市販されている水を買って飲みましょう。歯磨き等もあまりお勧めはしません。それからレストランでもローカルな屋台などで出される水は水道水の悪い水を利用している可能性が高いので要注意です。氷も同様なので、もし気になるのでしたら、綺麗なレストランで食事をすることをおすすめします。

フィリピン渡航の治安情報③ ひったくり

フィリピン旅行でのひったくりについての危険度

これもフィリピンだけではないのですが、海外ではひったくりやスリ、置き引きはごく普通に行われます。ちょっと油断したり目を離したらすぐにやられます。常に荷物は手元から外してはいけません。特に人の多い込み合うところは、悪いスリが常にターゲットを狙っていますので、そういう場所にはあまり長時間いるべきではないです。それからアクセサリーは装飾品は狙われやすいです。

観光地域で日本人が注意すること

財布などは絶対に見えないようにしましょう。目に見えないようなところで紐でぶら下げておく必要があります。ちょっとした小銭だけ前ポケットに入れるようにしましょう。あまり高級そうなバックは狙われやすいので、地元で購入した時にもらうようなあまり綺麗ではない袋で隠しておくのもターゲットになりにくくなり、良い方法です。

フィリピン渡航の治安情報④ 物乞い

フィリピン旅行での物乞いについての危険度


マニラはエリアによって、富裕層がいるようなところと貧困層がいるようなところが分かれています。特にマニラの北側にある「トンド地区」はスラム街として有名で、ストリートチルドレンがいて近づいてきて物乞いを迫ります。そして物は渡してはいけません。一人に渡すと一斉に他の子どもが迫って来て収拾がつかなくなります。

観光地域で日本人が注意すること

基本的には興味本位でスラム街などには近づかないことです。またそうではないところにもたまにいますが、とにかく相手にしない方が良いでしょう。実はバックに元締めがいて、結果的にそこにお金が流れるともいわれています。安易にお金などは渡すべきではなく、ちょっと心苦しいけれど関わらないのがベストです。

フィリピン渡航の治安情報⑤ ナンパ

フィリピン旅行でのナンパについての危険度

これはマニラのような都会より、セブ島などのリゾート地で起こり得る可能性ですが、日本人女性をターゲットにしているような輩がナンパしてくることが、あります。ダイビングなどの講習会で親しくなったインストラクターにもそういうのがいて、優しい対応で食事に誘い、その後ホテルに押しかけてきてというようなトラブルも報告されています。

観光地域で日本人が注意すること

基本的には信用しないことです。インストラクターとしての指導はともかく、親しくなったと思い込んで安易に食事の約束はするべきではないでしょう。一時ほどではないにせよ、まだまだ日本人は金持ちと思っていますので、油断をしてはいけません。「信用しない」を前提にして関わり続ければ、相手が信頼できるかどうか見えてくるものです。

フィリピン渡航の治安情報⑥ 麻薬

フィリピン旅行での麻薬についての危険度

麻薬については最近は取り締まりが厳しくなったとはいえ、完全になくなっているわけではなく、市場に出回っている模様です。誘われたら怖るのはもちろんのことですが、中には悪い奴がいて知らぬ間に「運び屋」に仕立て上げられることがあるので注意が必要です。これは「日本に運んでほしい」と見知らぬ人物が荷物を頼んでくることがあります。

観光地域で日本人が注意すること

たとえ人が良いように見える人とか、困った表情をしているような人でも、知らない人の荷物を預かるというはするべきではありません。もし中に麻薬が入っていて、途中で捕まってしまうと、「知らなかった」では済まされず、麻薬を所持していた運び屋として裁かれ、刑務所行きになってしまいます。旅行どころか人生まで台無しになってしまいます。

フィリピン渡航の治安情報⑦ 強盗

フィリピン旅行での強盗についての危険度

東南アジアの中でもフィリピンは、単なるひったくりやすりレベルではすまされないような犯罪が行われてしまう可能性があります。深夜の時間帯などは路上強盗があったりしますし、スマホやタブレットは格好のターゲットとなり、非常に危険です。また親しげに近づいて食べ物を進めることによる睡眠薬強盗もありますので、見知らぬ人への注意は怠らないようにしましょう。

観光地域で日本人が注意すること

これは、マニラなどでは深夜に出歩かない事が重要です。スマホなども目立たないように使いましょう。ちなみにマニラの空港は24時間営業しており意外に安全です。これは入口に警備員がいて、厳重なチェックが行われていますので、早朝のフライトなどの場合は前日夜に空港に入って夜を明かすことは可能です。

フィリピン渡航の治安情報⑧ 凶悪犯罪

フィリピン旅行での凶悪犯罪についての危険度


これは旅行者よりも在住者やビジネス関係でヤクザの様な暴力団や麻薬関係者と関わった時に何らかのトラブルで遭遇する可能性が高いのですが、フィリピンでは凶悪犯罪が起こり、日本人が毎年のように犠牲になっているのも事実です。基本的に短期の旅行ではそのようなことがないのですが、フィリピンはそういう国であることは頭の片隅にとどめておいた方が良いです。

観光地域で日本人が注意すること

これは、そういった存在にかかわる可能性があるようなところには極力近づかないことです。普通は考えられないことですが、知らぬ間に巻き込まれてしまうような事は、絶対ないとは言い切れません。特にフィリピンに何度か渡航経験がある場合は、初心者と比べて逆に油断しかねませんので、肝に銘じておいた方が良いでしょう。

フィリピン渡航の治安情報⑨ 売春

フィリピン旅行での売春についての危険度

別にフィリピンだけの話ではありませんが、マニラの様な都会には歓楽街があり、ついつい海外に来てテンションが上がった旅行者はそういう所で羽目を外してしまいます。しかしそこで知り合った女性が金目当てで近づいて来るようなことは良くありますし、売春婦が性病を持っている確率が高い、あるいは結婚詐欺に巻き込まれるようなことがあります。

観光地域で日本人が注意すること

これについては、一番最適なのは歓楽街に近づかないことですが、どうしても遊びたい時にはいくら相手がやさしく話しかけても、「疑いの眼」を持った方が良いでしょう。また売春に関しては自己責任が伴いますが、あまりお勧めするようなことではありません。フィリピンの別の魅力で観光旅行を楽しんだ方が賢明です。

フィリピン渡航の治安情報⑩ 広域マニラその1

フィリピン旅行でのマニラについての危険度

フィリピンの首都マニラは実は「メトロマニラ」と呼ばれ複数の都市で構成されている首都圏です。その中でも狭義のマニラ市はマニラ湾に面した位置にあり、スペイン時代の要塞イントラムロスやその横にあるチャイナタウンなどが含まれています。ここにはスラム街のトンド地区も含まれているので、マニラの中でも治安面は悪い場所でやや不安があります。

観光地域で日本人が注意すること

このエリアはマニラの中でも観光の見どころが多くあるので、どうしても立ち寄りますが、基本的に昼間だけ行動しましょう。ただしトンド地区は昼間も避けるべきです。チャイナタウンのエリアも昼間ならまだ安全ですが、人が多い地区でもあるので、スリなどは居ると思って細心の注意を払って観光する必要があります。

フィリピン渡航の治安情報⑪ 広域マニラその2

フィリピン旅行でのパサイについての危険度

フィリピンでマニラ市から南、マニラ空港に近い場所にあるのが、パサイ市です。マニラの高架鉄道のターミナルになり、またそこから巨大なバクララン市場に向かっては昼夜に多くの人が集まる楽しいエリアです。人々の来ている服がきれいなこともありマニラ市よりは治安は良いですが、とにかく人が多いので注意は必要です。

観光地域で日本人が注意すること

このエリアは夜は連日縁日のようになっていて、バクララン市場とその先にある巨大なバクララン教会のあたりが最もにぎやかです。夜も早い時間なら歩いても問題ありませんが、深夜になると店も閉まりますので、あまり遅い時間までとどまってはいけません。また朝から賑やかなのでここも昼間見学する方が無難でしょう。

フィリピン渡航の治安情報⑫ 広域マニラその3

フィリピン旅行でのマカティについての危険度

マニラ湾の海辺からやや東にあるマカティ市は治安が良いエリアです。貧困層より富裕層に近い人たちが多くいるエリアなので夜歩いても大丈夫な雰囲気があります。(但し深夜は危険)綺麗なレストランも数多くあるので、食事も安心して行えますので、初めてマニラに来たときはこのエリアのホテルを取る方が無難でしょう。

観光地域で日本人が注意すること


このエリアは、マニラの中でも治安が良い場所なので、比較的気楽に街歩きができますが、あくまで海外という事だけは忘れてはいけません。常に最新の注意を怠って油断すると思わぬトラブルに巻き込まれます。その点さえ注意すれば、明るいショッピングセンターなどがあり、楽しい観光ができるエリアです。

フィリピン渡航の治安情報⑬ セブ島

フィリピン旅行でのセブについての危険度

フィリピンの中部にあるセブ島は、リゾートの島として有名で、日本からの直行便もあります。そしてフィリピンの中で最も治安が良いといわれている島でもあります。しかしながら悪い面もあるのは事実で、スリや置き引き、タクシーでのトラブル、睡眠薬強盗やトランプ詐欺などの事件は結構起こっているので、治安が良いからといって油断してはいけません。

観光地域で日本人が注意すること

治安の悪い面があるとはいえ、マニラのような凶悪犯罪や強盗のようなレベルの事象は少ないので、最低限の注意と安易に話しかけるフィリピン人を相手にしないことです。タクシーの悪い面に関しても相場をあらかじめ調べて置き、メータの利用の有無、交渉制なら口頭ではなく紙に書くなどして確認すればかなりの確率で防ぐことができます。

フィリピン渡航の治安情報⑭ ミンダナオ島

フィリピン旅行でのミンダナオ島についての危険度

フィリピン南部にあるミンダナオ島は、中心の町ダバオやボルネオ島への航路があるサンボアンガなどマニラとは文化も違う魅力的な島ですが、ここは治安の面ではフィリピンでも最も悪い地域になっています。島の中部から西側は2018年9月現在も外務省の危険情報のレベル3に指定されており、渡航中止勧告が出ている状態ですので、観光に行かないでください。

観光地域で日本人が注意すること

非常に治安が悪い地域ですが、この地域は伝統的にイスラム教徒が多い地域で、フィリピンからの分離独立運動と過激派が手を結んでテロ活動を行い、そこにIS部隊まで絡んだ内戦状態に近いので、予断を許さない状況、現在も戒厳令中だからです。それでも、戦闘地域から離れれば比較的穏やかな雰囲気で、悪い状況が回避され平和になればぜひ立ち寄りたい島です。

フィリピン渡航の治安情報⑬ ネット

フィリピンだけではありませんが、海外に渡航する際には、常にネットが使えるようにすることが大切です。SIMを買うなり、ルータをレンタルするなどしてネット情報を確保しておけば、治安の悪い地域や良い地域の最新の情報を調べることができます。そうすれば、安心してフィリピンの観光旅行が楽しめます。

まとめ

以上で、フィリピンの治安情勢について解説しました。以前よりは改善しつつあるといわれているフィリピンの治安は通常の観光旅行なら問題ありませんが、油断すると思わぬトラブルに巻き込まれます。渡航する際には最新の情報を収集することが必要です。今回の記事がお役にたてれば幸いです。

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