東京駅は日本の全ての“起点”
東京駅を起点に遠ざかって行くことを“下り”、東京駅に近づいて来ることを“上り”と表現するように、東京駅周辺は言わずと知れた日本の交通の中心です。
東京駅皇居側には世界有数のビジネスタウンである丸の内と大手町が展開し、ビジネスマンが早朝から深夜まで、24時間走り回っています。
東京駅周辺は24時間眠らない街
もちろんビジネスタウンだけではありません。日本でいちばん有名なスポットでもある皇居、再開発が急ピッチで進む八重洲エリア。その八重州を挟んで右側は銀座・有楽町に隣接し、左側は日本橋エリア。
さらに、東京駅八重洲南口から八重洲口鍛冶橋にかけてのエリアは夜行バスの発着ポイントで、早朝から深夜までほぼ時間を置かず、大型夜行バスが行き交っています。まさに24時間眠らない街です。
東京駅は現代・日本の縮図そのまま
その東京駅の一日あたりの利用客は日本で第3位。24時間、さまざまな人達が行き交います。夜行バスで早朝に到着し、そのまま会社に出向く人。これから夜行バスに乗り込み、遠方にたとうとする人。
里帰りの幸せそうなファミリーや皇居マラソンを楽しむランナー。最近ではリクルートスーツに身を包んだ一団が作戦を練り上げる姿を見かけることも多くなりました。
東京駅周辺に足りないものは「シャワー施設」
いろいろな顔を持ち、24時間動きを止めることのない東京駅周辺ですから、それを受け入れるありとあらゆる機能がそろっていると思われがちです。でも、東京駅周辺では見つけにくい機能が１つだけあるのをご存じでしょうか。
あらかじめ調べておかないと、いざ東京駅に降り立ったときに探し当てるのは簡単ではありません。それは、日本の中核都市駅前ならどこでも見かける銭湯やサウナ風呂、シャワールームなどといった比較的安いリフレッシュ施設です。
東京駅周辺になぜリフレッシュ施設が必要なのか
例えば、深夜におよんだプレゼン資料の作り込みで徹夜し、翌日の早朝からお客さま先に出向きたいけど、その前に疲れた体をシャワールームなどでリフレッシュしたいですね。
早朝に東京駅を発つとき、サウナ風呂のような安い価格帯の施設を利用したいこともあります。また夜行バスで早朝に到着し、このまま出社するときには、その前にシャワールームなどで身支度を整えたいものです。
他にも日中の外回りで疲れた体の汗をシャワールームで流したいときや少し横になって仮眠したいときもあります。もちろん女性なら、パウダールームがあるといいですね。
東京駅周辺はシャワー施設などを利用するには不便
そんな時に便利なのが、銭湯、サウナ風呂、ネットカフェ、シャワールームなどの気軽に使える安い施設です。ところが東京駅周辺には銭湯がない、サウナ風呂がない、ネットカフェがない、シャワールームがない……。
意外と思われるかもしれませんが、実際に少ない。かつては東京駅構内にも銭湯がありましたが、東京駅の大規模なリニューアルを受けて、隠れた人気スポットの銭湯も廃止されました。
このリポートでは、夜行バスなどの旅や仕事で疲れた自分を、早朝や深夜にかかわらず、できれば銭湯やサウナ風呂、シャワーなどでリフレッシュしたい。そうした思いを叶えることのできる、東京駅周辺のおすすめリフレッシュ施設をご紹介します。 ※価格は2018.3.13.時点
東京駅周辺の早朝・深夜利用できるシャワー施設①
東京駅八重洲北口徒歩４分で、予約なしでも利用できるリラクゼーションスペースが「東京VIPラウンジHUB Cafe TOKYO」です。
基本は夜行バスなどのVIPライナー利用者向けの待合ラウンジですが、コワーキングスペースが合体したような「総合リラクゼーション施設」の雰囲気があり、女性にも人気の施設です。
もちろん、VIPライナー利用者でなくても、シャワールームや仮眠スペースなどの利用が可能になっています。
電源を装備したソファ席や掛長机があるオープンスペース。コーヒー、紅茶、緑茶、お味噌汁などの充実したフリードリンクに、パソコン、無線LAN、パウダールーム、フィッティングルーム、コインロッカー、仮眠スペースやシャワールーム（有料）など、その至れり尽くせりの充実度はもはやホテル並み。
特に、シャワーやパウダールームは、男性利用と女性利用で別フロアに分かれているので、女性でも安心して使えます。
そのHUB Cafeのユニークなプランが「仮眠プラン」「ランナーズ限定プラン」や「シンデレラプラン」。仮眠プランは、夜行バスや新幹線移動で疲れた人や外回りの空き時間に仮眠したい人などにおすすめで、ラウンジ利用料金込みで1時間1000円から利用できる安いパック料金です。
ランナーズ限定プランは、皇居周辺まで徒歩約10分という立地を生かしたプランで、ロッカー、シャワー、フリードリンクのサービスを90分利用できます。
女性に大人気のお出かけパック「シンデレラプラン」は、アフターファイブのお出かけ、合コン、女子会、結婚式のパーティーなどの準備に。メイク、ヘアスタイリング、着替えから外出中の荷物保管までをパッケージにしたサービスです。
しかも、「フリーレンタルコスメ」サービスは有名ブランド化粧品が無料で使い放題なのも得点が高いサービスです。
住所：東京都中央区八重洲1-5-9 八重洲アメレックスビル 2F・3F 営業時間：5:30〜24:30
東京駅周辺の早朝・深夜利用できるシャワー施設②
東京駅八重洲口１分のところにあるのが、30分1000円でシャワールームが利用できる「シャワーパック」サービスを提供しているレンタルルーム「モンド（mond）」。夜行バスなどのちょっとした待ち時間にリフレッシュできる駅近施設です。
モンドのコンセプトに“ラブホテル風レンタルルーム”を掲げるだけあって、豊富なアメニティと広くてきれいなシャワールームと部屋が自慢。もちろん女性１人でも利用可能で、24時間営業ですからシャワーの後のちょっとした仮眠にも最適です。
住所：東京都中央区八重洲1-6-1 八重洲第3パークビル4F 営業時間：24時間営業
東京駅周辺の早朝・深夜利用できるシャワー施設③
カプセルホテルでもビジネスホテルでもない、カプセル式ビジネスホテルを謳うのが昭和感満載な「ファーストイン京橋」。東京駅八重洲中央出口から徒歩10分。
京橋という立地で、有楽町や銀座にも近いのがとても便利です。シャワーだけの利用も可能で、その安い利用料と早朝から使えるのが魅力です。もちろん宿泊もできますので、安い仮眠施設としてリピータのビジネスマンや夜行バス利用者も多いようです。
「カプセル休憩」とシャワーだけの利用でも大丈夫です。仮眠にピッタリのカプセル休憩は1時間の利用で500円という安い設定、1時間以降は30分単位で250円という小刻みな加算方式を採用。
シャワーだけの利用なら1時間で500円と、これも安い！利用できる時間は、平日は5時〜13時・17時〜23時、土祝日は5時〜10時・18時〜23時の設定。なお月曜の5時〜11時の間は休館のため利用ができません。
住所：東京都中央区京橋2-6-16 営業時間：カプセル休憩/シャワーのみの利用 平日（ 5：00～13：00 17:00～22:00 ） 土曜、祝日（ 5：00～10：00 18:00～22:00 ）
予約や口コミチェックはこちらから！
ファーストイン京橋の予約や口コミを確認したい方はこちらのサイトがおすすめです。
東京駅周辺の早朝・深夜利用できるシャワー施設④
安い仮眠施設とはいきませんが、最近注目を集めているのが「SPA大手町」です。そのコンセプトは New Wellness“心×美×体”for all Businessperson。
まさに東京駅周辺で戦う企業戦士の憩いの場。地下1500mから湧き出したナトリウム－塩化物強塩温泉の大手町温泉を核に、スパゾーンや岩盤浴などの充実したお風呂はもちろん、フィットネスなどを楽しむことができます。
会員制のフィットネスクラブですが、土日祝はビジターとしてスパゾーンが利用できますし、皇居ランナーのランニングステーションとしても活用できます。
ランニングステーションは1620円/2時間、温泉・お風呂入浴のみの利用なら1時間1080円でで利用できます。圧倒的なパフォーマンスとゴージャスな空間でこの安い価格は用心的です。お風呂やシャワーで存分にリフレッシュすることができますので、大手町界隈で働くハードワーカーに人気のスポットです。
住所：東京都千代田区大手町1-9-2 大手町フィナンシャルシティ グランキューブB１F 営業時間：10:00〜19：00(ビジター)
エリアを広げることで変わるリフレッシュ環境
東京駅周辺で気軽に早朝から深夜まで利用できるシャワーを使えるリラクゼーション施設や仮眠の取れる施設は、実はこれでほとんどです。新宿や渋谷、新橋や品川と比べても極端に少ないのが現状です。
ただ幸いにも、東京駅の両隣は有楽町と神田。さらに、その１つ先には新橋と秋葉原が展開しています。東京駅周辺にその足を伸ばすと、お風呂などのリフレッシュ施設の状況は大きく変わってきます。
東京駅から徒歩10分圏内【有楽町や神田】
東京駅から有楽町駅、神田駅は目と鼻の先。夜行バスターミナルにも近く、電車で移動しなくても、らくらく徒歩圏内。ウインドウショッピングしながらのブラブラ歩きでも、15〜20分もあれば隣の駅周辺にたどり着くことができます。銀座・有楽町エリアは、漫画喫茶のコムコムやマンガネット・ダーツ館。都会の真ん中にあるお風呂「銀座湯」。神田エリアには、マンボーやメディアカフェポパイ。ランナーに人気のお風呂「稲毛湯」などが点在していますので、東京駅周辺でシャワー施設を確保できなかったら、お隣の駅まで足を伸ばすのもいいかもしれません。
東京駅周辺の早朝・深夜利用できるシャワー施設⑤
東京駅から一番近い銭湯(公衆浴場)が、銀座1丁目にある銭湯「銀座湯」です。もちろん、東京駅からも歩いて行けます。全体的にはいたって普通の銭湯で庶民派な安心感のある銭湯ですので、会社員や買い物客からリピータが多いようです。
気軽にシャワーを浴びて、大きな湯船に浸かってマイナスイオンでリフレッシュしましょう。
また、備え付けのボディソープ、シャンプー 、リンスがあるので、仕事帰りの会社員に好評です。
住所：東京都中央区銀座1-12-2 営業時間：15：00～23：00
東京駅周辺の早朝・深夜利用できるシャワー施設⑥
ランニングのメッカ皇居を望む日比谷にあるのが「ラフィネランニングスタイル 日比谷店」。皇居周辺最大級のシャワー数、ロッカー数を誇るランナー向けのランニングステーションですが、一般の利用者も受け入れています。
面倒な会員手続きもなく毎回ワンコイン500円で、ロッカー、シャワー、アメニティなどが使用できます。シャワールームにはシャンプーリンス、メイク落としなどが完備してあり、パウダールームも設備されています。
住所：東京都千代田区有楽町1-5-2 東宝ツインタワービルB1F 営業時間：平日7：00～23:00 土日祝7：00～20:00
東京駅周辺の早朝・深夜利用できるシャワー施設⑦
「カラオケ」「インターネットカフェ」「女性専用フィットネスクラブ」などの施設からなる、銀座地区最大級のゴージャスなレジャービルの中にあるのが「マンガネット・ダーツ館 銀座店」。
そのビルに足を踏み込むと、そこは明らかに非日常の高級感が感じられる異空間が広がっています。女性にも安心の女性専用エリアやシャワールームやパウダールームが充実していますので、銀座の女性にも人気のスポットです。
住所：東京都中央区銀座４-２-１７ 銀座１１１レジャービル 営業時間： 24 時間営業
神田駅エリアもシャワー設備の整った施設がたくさん！
神田駅方面に足を伸ばすと、荷物預かりサービスなどで皇居ランナーにも人気の銭湯「稲荷湯」が大手町駅から徒歩約3分の所にあります。
また、24時間利用可能で30分1000円で利用できるレンタルーム「モア」、ネットカフェの「マンボー 神田南口店」や「メディアカフェポパイ 神田店」はいずれも、東京駅八重洲南口から徒歩17分という立地にあります。
しかも、神田界隈は学生の街。女性も気軽に利用できるシャワー施設を持ったリラクゼーション施設はたくさんあります。東京駅周辺を少し広げて考えることで、24時間利用可能な安いリフレッシュ施設の選択肢が見えてくると思います。
まとめ：シャワー施設は“出かける前”の情報収集がおすすめ
東京駅周辺で銭湯やサウナ風呂、シャワー施設などを探し当てるのはとても困難です。事前に下調べしておかないといざという時に、大都会の真ん中で路頭に迷ってしまいます。そうならないためにも、東京駅周辺に出かけるときは、必ず事前に情報収集することをおすすめします。
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