検索アイコン
エックス
Facebook
LINE

手作りクッキーを日持ちさせる方法とは?食感を残す保存方法や期間を解説!

クッキーは美味しいだけではなく、手作りもしやすいお菓子です。ですが、市販品と比べ手作りでは防腐剤が無いため、日持ちしません。せっかく作ったのに捨てるのは勿体ないです。そんな悩みを解消するため、手作りクッキーを日持ちさせる方法を紹介します。
更新: 2024年4月14日
haduki0
※商品PRを含む記事です。当メディアはAmazonアソシエイト、楽天アフィリエイトを始めとした各種アフィリエイトプログラムに参加しています。当サービスの記事で紹介している商品を購入すると、売上の一部が弊社に還元されます。

手作りクッキーが日持ちしない原因は?

手作りクッキーが日持ちしない理由は大きく2つあります。

水分が腐る

日持ちしない理由の一つが、手作りクッキーに「水分が含まれている」ことです。クッキーにはサクサクした食感を楽しむお菓子ですが、少なからず水分を含みます。牛乳や水などの材料だったり、焼く際に水蒸気が発生するなどにより、サクサクした食感の中にも水分は含まれているのです。

ですが、水分はカビなどの菌を繁殖させる原因でもあります。さらに、クッキーに残る粗熱が菌が繁殖しやすい環境を作ってしまいます。その結果、時間と共に菌が繁殖し、カビが発生したりしてしまうのです。

特に、しっとり食感を楽しむお菓子「ソフトクッキー」などは、水分が多くカビが発生しやすいですので、注意が必要になります。

油分が劣化する

日持ちしない二つ目の理由は「バターなどの乳製品」にあります。手作りクッキーを美味しくするためには「牛乳」や「バター」を使用します。甘く優しいクッキーを作るためには欠かせない原料といえるでしょう。

ですが、牛乳もバターも時間と共に劣化してしまいます。内包する油分が酸化し、風味や食感を低下させてしまうのです。特に牛乳は賞味期限が短いです。いくら焼いてあるとはいえ、長い期間は持つことができないというわけです。

市販のクッキーが日持ちする理由は?

市販されているクッキーには、長持ちさせるための様々な工夫があります。作って日持ちしないようでは、商品として販売するわけにはいきません。もちろん、自宅で企業と同じようにできれば、手作りでも同じように日持ちするようになるでしょう。

ですが、一般家庭ではそのようなことはできず、「市販品は日持ちする」といわれています。

企業努力一例

・直接触るのを少なくし、無菌状態で作るようにする
・酸化・劣化することが無いよう「脱気処理(真空パック)」にする。また、専用の容器を特注する
・しっかりとした加熱処理をする。また、粗熱処理をする
・菌が繁殖させないように、温度管理をする
・乾燥剤を入れる
・人体に影響の無い保存材(アルコールなど)を使用している

手作りクッキーの賞味・消費期限は?

手作りクッキーは実際にどの程度日持ちするのでしょうか?

賞味・消費期限とは

手作りクッキーの日持ち機関の前に、賞味期限と消費期限について簡単に復習します。

賞味期限とは


賞味期限とは「美味しく食べられる保証期間」のことです。提供されるお菓子が「消費期間内なら美味しく食べられますよ」と言い切れる期間というわけです。逆にいえば「消費期限が過ぎたお菓子は味が落ちるかもしれない」ともいえます。

また、あくまでも「美味しく食べられる期間」ですので、食べられないわけではありません。味が落ちているかもしれませんが、「まだ」問題なく食べることが可能な期間でもあります。

消費期限とは

消費期限とは「安心して食べられる期間」の事です。消費期限内なら「食べても問題はない」ですが、消費期限外では「腹痛などの不調が生じる可能性」があります。

賞味期限とは違い、お菓子その物の限界でもあります。そのため、消費期限が過ぎたお菓子は危険ですので、どのような方法で保存していても捨てるようにしましょう。

いつまで日持ちする?

保存方法にもよりますが、手作りクッキーの日持ち期間は「1週間」といわれています。ですが、美味しく食べるのなら大体「3日」以内を目安にしてください。

つまりは、賞味期限が「3日」、消費期限が「1週間(7日)」と覚えておきましょう。

日付を付ける

手作りクッキーを保存する際は保存容器に「作成日を記入」するといいです。そうすれば、いつ作ったかもわかりやすく、賞味期限や消費期限を管理しやすくなります。

手作りクッキーの保存方法

手作りクッキーは、一般的に常温で保存すれば大丈夫です。クッキーを焼いた後は粗熱を取り、容器に入れて、日陰など涼しい場所に保存しておきましょう。温度や湿気の変化に注意すれば、大体3日~1週間は持ちます。

梅雨や夏場はその限りではありませんが、すぐに食べきるのなら常温保存で問題ありません。

手作りクッキーを日持ちさせるには①:「冷蔵保存」

手作りクッキーを日持ちさせるのなら「冷蔵保存」します。冷所で保存することで、水やバターが劣化するのを軽減します。容器に入れて冷蔵庫で保存すれば長く食べることができます。

手作りクッキーを日持ちさせるには②:「冷凍保存」

冷蔵保存より長く保存するのなら冷凍保存です。冷凍することで、水分や油分が冷凍され長く保存することができます。冷凍すればカビの発生や、油分の劣化も気にしなくてすむわけです。冷蔵保存と同じように容器に入れ、他の冷凍食品と共に冷凍室で保存しましょう。

冷凍は解凍方法に注意


冷凍保存してしまうと、水分や油分が冷凍され食感が固くなってしまいます。そのため、食べる際には解凍する必要があるでしょう。ですが、自然解凍すると、結露などによってクッキーが湿ってしまいます。当然湿ったクッキーは食感が悪く美味しくありません。

そのようなことが無いよう、解凍する際はオーブントースターや電子レンジを使用する必要があります。特に、オーブントースターは表面を焼いてサクサクの食感にしてくれることでしょう。

冷凍保存の期間

常温で保存した場合、クッキーの消費期限は大体1週間ですが、冷凍保存することで約1カ月保存できるといわれています。あくまで目安ではありますが、食べる際の参考にしてください。

手作りクッキーを日持ちさせるには③:「乾燥剤を使用する」

どのお菓子にもいえることですが、お菓子を保存する際は「乾燥剤」を使用します。乾燥剤とは吸水剤のことで、湿気を吸い取りお菓子が湿気るのを防ぐ働きがあります。また、水分を吸収することでカビの繁殖を抑え、腐りにくくする働きもあります。

そのため、保存する際は必ず乾燥剤を入れるようにしましょう。市販されているお菓子の容器に入っている、乾燥剤「シリカゲル」をいくつか入れておけば十分効果を発揮します。また、乾燥剤がしっかり発揮するようにジップロップなどの「密封性の強い容器」も必要です。

乾燥剤も容器も100均で揃えられますので、手作りクッキーの前に用意しておきましょう。

手作りクッキーを日持ちさせるには④:「シンプルに作る」

手作りクッキーを日持ちさせるには、できるだけ「シンプル」なクッキーにした方が長持ちします。せっかく手作りクッキーを作るなら、フルーツやチョコレート、生クリームなどを入れてアレンジしたいと思うことでしょう。

ですが、フルーツやチョコレートなどにも水分が含まれており、沢山入れることで、より腐りやすくなります。できるだけ添加物が少なく、たとえ入れたとしても「ナッツ類」などの乾物にするようにしましょう。

手作りクッキーを日持ちさせるには⑤:「よく焼く」

クッキーは焼くことで完成しますが、保存を考えているのなら「いつもよりも焼く」ようにしてください。よく焼きにすることで水分が蒸発し、カビなどが発生しにくくなります。

ただし、焼きすぎると固くなったり、乾燥させすぎてしまいボロボロに崩れてしまうこともありますので、焼き固めるのもほどほどにしてください。

手作りクッキーを日持ちさせるには⑥:「作り置きしない」

そもそも、手作りクッキーを作りすぎなければ保存の必要はありません。数日で食べきる量だけを作れば、保存方法で悩む心配もないのです。

クッキーはまとめて作る方が簡単なお菓子です。また、一口の量も少なく、ついつい手が伸びてしまうため、沢山作りたいと思うかもしれません。ですが、手作りクッキーが一番美味しい瞬間は出来立てだと思います。アツアツサクサクを楽しむためにも、面倒ですが小分けに作るようにしましょう。

手作りクッキーを食べる前に

手作りクッキーは時間が経つと湿気ってきます。特に、梅雨の時期は湿気が多く、3日と経たずに湿気ってしまうことも珍しくはありません。そのような場合は、電子レンジやオーブンで再加熱するといいです。クッキーを焼くことで水分を飛ばし、元のサクサククッキーにしてくれます。

上記の冷蔵庫でも紹介しましたが、湿気ったクッキーはとにかく過熱して水分を飛ばすといいです。美味しくなるだけではなく、微細な菌も加熱処理し安全にしてくれます。手作りクッキーだけではなく、市販のクッキーでも有効ですので、日にちが経過したクッキーは加熱加工をしてから食べましょう。


消費期限が過ぎたクッキー

いくら日持ちのする保存方法とはいえ、いつまでも保存できるわけではありません。長く保存し続けた手作りクッキーは劣化し、消費期限が過ぎてしまいます。

もし、消費期限が過ぎているようなら絶対に食べてはいけません。たとえ加熱処理していても、クッキー自体が腐っている、または劣化している場合はあまり意味がありません。お腹を壊す可能性が高いですので、その時はあきらめて捨てるようにしましょう。

消費期限の目安は「見た目」「臭い」「味」です。保存前と違っているようならすべてダメと思っていいでしょう。

危険な見た目

・変色している
・カビが生えている
・糸を引いている
・型崩れしている

一番初めに判断するポイントです。カビが生えていたり、バターが劣化していたりすると色が変化しています。白いクッキーならわかりやすいですが、ココアクッキーなどはわかりにくいですので、よく観察しましょう。また、水分が多いと型崩れしてきます。簡単に崩れたり、溶けているようならやめておいた方がいいです。

危険な臭い

・酸っぱい臭い
・油っぽい臭い
・香りがしなくなる
・とにかく変な臭い

見た目でよくわからなければ臭いを嗅いでください。生ものが腐ってきていますので、腐敗した酸っぱい臭いがします。また、バターなどの油分の劣化により、油っぽい臭いがする場合もあります。逆にバターの美味しい匂いがしなくなるのも要注意です。何はともあれ、異臭がしたらすべてダメです。

危険な味(食感)

・何かが物足りない味
・苦い
・酸っぱい
・口の中でねばつく

最後は味で確認します。苦い酸っぱいなどのクッキーとしておかしい味はもちろん、気の抜けたような味も劣化している証拠となります。また、食べた時にネトネトしたり糸を引くようなら腐ってるといえるでしょう。何かおかしいと感じたらすぐに吐き出すようにしてください。

まとめ

今回紹介した、日持ちする方法はあくまでも「消費期限を長くする」ための方法でしかありません。そのため、市販品のように長く保存はできず、結局、市販品を購入してしまう人も少なくないと思います。ですが、手作りクッキーの一番のポイントは「焼きたて」にあります。

サクサクホカホカの食感は市販品では味わうことができない魅力です。また、自分で創作する楽しみもあります。ハート形のクッキーや抹茶味のクッキーなど、自分で作ったクッキーは味だけではなく見た目も楽しませてくれるでしょう。

面倒と思う人もいると思いますが、作るのは簡単で、市販のクッキーミックスを使用すれば1時間で作ることもできます。是非、クッキーを手作りして、見た目と味を楽しんでください。そして、適切に保存し、少しでも長く手作りクッキーを楽しみましょう。