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コスタリカ旅行で世界一美しい鳥『ケツァール』に出会う方法と場所をご紹介!

カラフルで綺麗な鳥は数々あれど”世界一美しい鳥”と冠される鳥は数少ない。中米に生息する”世界一美しい鳥”ケツァールは「火の鳥」のモデルともいわれる希少な幻の鳥。生息地コスタリカでのケツァールに出会う方法とポイント(場所)もまとめてみました。
2020年8月27日
ARIEScom
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水曜どうでしょう

"世界一美しい鳥"!?ケツァール

「美しい鳥」というと皆さんはどんな鳥を思い浮かべられますか?
カラフルで綺麗な美しさということでは、国内の野鳥では「オシドリ」、飛ぶ宝石「カワセミ」あたりを思い浮かべらる方が多いのではないでしょうか?

枚挙にいとまなしの美しい鳥たち

出典: http://www.otromundoesposible.net/fauna-latinoamericana-el-sagrado-quetzal/

「世界一美しい鳥」という”枕言葉”でよく語られている、キヌバネドリ科に属する「ケツァール」(和名カザリキヌバネドリ)。

「美しい鳥」で、世界の野鳥に目を向ければ、極楽鳥として知られる「フウチョウ」の仲間、キジ科の「クジャク(孔雀)」、「インコ」、「オオハシ」、「ハチドリ」の仲間など、カラフルで綺麗な美しい鳥は枚挙にいとまがありません。
そんな中、「世界一美しい」という”枕言葉”でよく語られている鳥が、キヌバネドリ科に属する「ケツァール」(和名カザリキヌバネドリ)なのです。

”世界一美しい鳥”ケツァールってどんな鳥!?

大辞林 第三版の解説によると「ケツァール【quetzal】」は、下記のように解説されています。

キヌバネドリ目キヌバネドリ科の鳥。全長約40センチメートル。雄の上尾筒は飾り羽となり約1メートルに達する。各部は黄・緑・赤・黒・白などからなり、世界で最も美しい鳥の一種といわれる。中部アメリカに分布。

中部アメリカ(中米)に分布ということですが、メキシコ南部、ホンジュラス、グアテマラ、エルサルバドル、コスタリカ、ニカラグア、パナマ、ベネズエラ、コロンビアあたりがケツァールの生息域となります。
それら列国の中で、国としてケツァールを一番シンボリックに扱っているのはグアテマラです。
グアテマラでは、ケツァールを国鳥に指定していて、国旗、切手、コインなどのデザインにも使われています。グアテマラの貨幣の単位もケツァール・ケツァル(Quetzal)となっているほどです。

”世界一美しい鳥”ケツァールに出会うコスタリカ旅行

この”世界一美しい鳥”ケツァールに会うためには、生息地である中米を旅することがてっとり早そうです。
先に調べたように、ケツァールを国旗にまでデザインし、通貨単位にまで採用しているのは、グアテマラですが、ケツァールに出会うための旅先としてはコスタリカがおすすめとなります。
なぜなら、コスタリカは、高山雨林地帯で2,500種類もの植物、400種類の鳥、500種類の蝶が生息するホットスポットで、世界の鳥類の10%、世界の生物種の5%が生息するといわれています。その上、国土の1/4が自然保護区と国立公園となっており、エコツーリズム発祥の地という環境なのです。
こういった環境が、ケツァールに出会うための旅行先としてコスタリカがうってつけの理由なのです。
 

NHKホットスポットでも コスタリカ!

NHK番組「ホットスポット」全7回の内の第3回は「緑の魔境 生物の小宇宙~中米 コスタリカ~」でも、生物多様性が地球上でもっとも高い国としてコスタリカを紹介。

北米大陸と南米大陸をつなぐ細い陸橋、中米 コスタリカ。日本の九州と四国を合わせた程の狭い国土にも関わらず、地球上の生物種の5%近くが生息すると言われ、単位面積当たりの生物多様性が地球上で最も高い国です。 その中には、世界一美しい鳥と言われるケツアール、スパンコールのように7色に輝くハチドリ、プラチナ色のコガネムシなど、目を見張るような美しい生き物がたくさんいます

NHK番組「ホットスポット」全7回の内の第3回は「緑の魔境 生物の小宇宙~中米 コスタリカ~」でも、生物多様性が地球上でもっとも高い国としてコスタリカを紹介。

ケツァールに会いに海外旅行といえば、『水曜どうでしょう』


水曜どうでしょう

出典:Amazon
出典:Amazon
出典:Amazon

水曜どうでしょうDVD第22弾『中米・コスタリカで幻の鳥を激写する!/前枠・後枠 傑作選 フルオートの時代にピントも手動、露出も手動、あまりに巨大なカメラ、バズーカ砲にしか見えない長大な望遠レンズという明らかに誤った装備で、中米・コスタリカに世界一美しい鳥「ケツァール」をカメラに収めに来た「水曜どうでしょう」必見の企画。

「ケツァールに会いに海外旅行」ときいて私がまず思い出すのは、北海道テレビ放送制作のバラエティ深夜番組『水曜どうでしょう』で放送された企画「中米・コスタリカで幻の鳥を激写する!」(2001年4月18日 - 6月6日放送、全6夜。)です。
この番組は、再放送もいまだにされて続けていますが、制作されたDVDも売れ行きがよいそうで、「ケツァールに会う目的のコスタリカ旅行」に先鞭をつけた番組だったといえるのです。

ケツァールに出会う「コスタリカの旅」の秘訣!?

テレビ番組で実際にケツァールを追った足跡や、現在のコスタリカツアーの旅程を調べ、ケツァールに出会う「コスタリカの旅」をまとめていきます。

水曜どうでしょう「中米・コスタリカで幻の鳥を激写する!」の足どり

水曜どうでしょうの企画「中米・コスタリカで幻の鳥を激写する!」ではコスタリカ滞在の最終日になってようやく”世界一美しい鳥”ケツァールに出会うことができました。
その場所、サン・ヘラルド・デ・ドータのホテル周辺だったということで、改めてその時の宿泊施設Montaña Savegreを調べてみましょう。

現在は、「サベグレ ホテル ナチュラル リザーブ & スパ(Savegre Hotel Natural Reserve & Spa)」の名で継続されているようです。こちらのホテルの評判・口コミをみると、ケツァールに出会えたことや、水曜どうでしょうのことなどが掲載されています。

エクスペディアサイト上の「サベグレ ホテル ナチュラル リザーブ & スパ」の評判では、ケツァールに出会えたことや 水曜どうでしょうのことなどがコメントされています。
サベグレ ホテル ナチュラル リザーブ & スパ(San Gerardo de Dota)の口コミをチェック。実際に宿泊した旅行者のクチコミ174件を確認して現地の情報をゲット。お部屋の清潔度やホテルの設備、サービス等を5段階で評価。

コスタリカでケツァールに出会えるスポット

インターネット検索や「旅行比較サイト」で、地域コスタリカを指定、キーワードにケツァールを入れて検索してみると、でるわでるわ、コスタリカへのケツァールと出会うツアーがいくつも検索されます。
それらのツアー旅程から、「ケツァールと会うための名所」「ケツァールと会うための秘訣」が見えてきますので、以下にまとめます。
日本からコスタリカへは、北米の都市を経由してまずは首都サンホセに向かうのが一般的です。
コスタリカでケツァールに出会えるスポット、各ツアー情報を検索する限りでは、「モンテベルデ自然保護区」と「サン・ヘラルド・デ・ドータ」の2か所

「モンテベルデ自然保護区」

「モンテベルデ自然保護区」に関しては、さまざまな旅行記でケツァールとの出会いが語られています。コスタリカ有数の観光地であるモンテベルデ。サンホセからは直行バスは6:30amまた2:30pm発。6:30amのバスに乗れば11:00am頃にモンテベルデに到着する。
モンテベルデ自然保護区では、季節によっては(12月~4月)ケツアールを見ることが出来る。ガイドを雇って2時間くらいのガイドウォークがおすすめになります。

モンテベルデ自然保護区周辺 旅行記・ブログ【フォートラベル】|コスタリカ|Monteverde Nature Reserve
モンテベルデ自然保護区周辺(コスタリカ)に関する旅行記・ブログ・体験記を紹介。モンテベルデ自然保護区周辺への旅行の参考になるかも♪日本最大級の旅行クチコミサイト フォートラベルでモンテベルデ自然保護区周辺の旅行プランを検討してみよう!

サン・ヘラルド・デ・ドータ

水曜どうでしょうの企画「中米・コスタリカで幻の鳥を激写する!」で、ケツァールの撮影に成功した「サン・ヘラルド・デ・ドータ」への旅行記サイトでも、ケツァールに出会えた体験記がつづられています。

首都サンホセからは、バスが1時間に1本運行3時ほどの『KM80』で途中下車。
高地KM80からサン・ヘラルド・デ・ドータへは9kmの道のりを歩かなければなりませんが、ホテル予約者なら、ホテルからKM80まで送迎サービスも提供してくれるでしょう。
もちろん日本からのツアーでしたら、サン・ヘラルド・デ・ドータでの宿泊や立ち寄りのプランもたくさん用意されています。


サン ヘラルド デ ドータ San Gerardo de Dota

”世界一美しい鳥”ケツァールを動画でご紹介

その美しさ鮮やかさのあまり、捕獲の危機にさらされたり、森林伐採によりすみかを失ったりとケツァールが絶滅の危機に瀕していた話もききます。
綺麗なケツァールの画像はPCの壁紙や携帯待受けにもよく使われた訳ですが、この綺麗な幻の鳥について、より詳しく調べていくことにします。
ケツァールの概要やいくつかの写真・画像は、ここまでも紹介してきましたが、ここで綺麗な動画でもケツァールを紹介します。

この動画では、雄が幼鳥(雛)に給餌しているようすが確認できます。鳥類では巣立ちまで雌雄が協力して給餌などの子育てをすることが珍しくありませんが、まさに「世界一美しい姿の雄が、給餌している」様子はたいへん貴重な動画といえましょう。
幼鳥(雛)にはカラフルな装いが備わっていませんが、この雛が雄なのか雌なのか?また、鳴き声は?雌の成鳥はどのような色合いの身体・羽をもっているのか?など、たいへん興味がそそられます。

「火の鳥」のモデルともいわれるケツァール

漫画家手塚治虫がライフワークと位置付けた漫画作品「火の鳥」は、ケツァールがモデルであるといわれています。

漫画作品「火の鳥」は、火の鳥(不死鳥)を中心に据えた壮大な物語です。
”火の鳥の生き血を飲むと、不老不死になれる”という設定のもと、3世紀頃の遥か昔から、35世紀までの遥か未来までの「火の鳥の存在に翻弄される主人公たち」が語られ、宇宙、地球、社会、人の生き様、死に様などが、力強く描かれています。
連載がスタートしたのは1954年。それから手塚先生の亡くなる前年(1988年)まで。実に34年もの長い歳月を経て描き続けられた壮大なストーリー火の鳥。そのストーリーをつなぐ火の鳥(不死鳥)のモデルとして、”世界一美しい鳥”ケツァールに白羽の矢がたてられたという訳です。

出典: https://www.amazon.co.jp/%E7%81%AB%E3%81%AE%E9%B3%A5%E3%80%90%E5%85%A812%E5%B7%BB%E3%82%BB%E3%83%83%E3%83%88%E3%80%91-%E6%89%8B%E5%A1%9A-%E6%B2%BB%E8%99%AB/dp/4023320056

兵庫県宝塚市は、手塚治虫が5歳から24歳までの約20年を宝塚で過ごしました。宝塚音楽学校の建物が軒をつらねるその一角に「宝塚市立手塚治虫記念館」が建てられています。

その記念館の正面エントランスに、厳かに「火の鳥」の銅像が存在しています。ケツァールがモデルとなって制作された「火の鳥(不死鳥)」は、記念館のシンボルとしてまさにうってつけです。

「けものフレンズ」にも ”世界一美しい鳥”ケツァール

出典: https://www.amazon.co.jp/dp/B07BJ13NFG/ref=cm_cr_ryp_prd_ttl_sol_0

”世界一美しい鳥”がモデルのケツァールは、「綺麗」「美しい」との声かけで言い寄られることに飽きるほど!?

世界中の動物を種類を問わずに擬人化していく「けものフレンズ」。スマホゲーム・コミック・テレビアニメ・グッズ等、様々な媒体で、ヒトの姿をしたキュートな<アニマルガール>が活躍しています。トキやハクトウワシ、コウテイペンギン、ハシビロコウなどの鳥類の中にあって、ケツァールは、さすが綺麗さで際立っているのではないでしょうか?

日本で出会える?”世界一美しい鳥”ケツァール

”世界一美しい鳥”ケツァールには、日本で出会えるのでしょうか?類似の珍獣・希少種たちの飼育箇所の調べ方などを駆使して探っていくことにしましょう。
どんな珍獣・希少種といえども、何か有名なキャラクターのモデルになっていれば、それを飼育している花鳥園や動物園は、プロモーション集客用に、そのモデルとなった事実を活用するものです。
また、日動水・JAZA加盟の動物園水族館でしたら、飼育動物検索で確認できるので、ケツァールが飼育されているなればかなりの確率でその園館を見つけられるのです。


飼育動物検索(公益社団法人 日本動物園水族館協会)
動物園と水族館ホームページは、公益社団法人 日本動物園水族館協会の情報満載です。

日本国内で”世界一美しい鳥”ケツァールに会うのはほぼ不可能

日本動物園水族館協会の飼育動物検索を使っても、また、ウェブ検索を駆使してもケツァールを飼育されている動物園や花鳥園を見つけることはできませんでした。ケツァールはおろか、キヌバネドリ科の鳥でさえ、日本国内の動物園や花鳥園での飼育例は確認できない状況なのです。
個人がひっそり飼育してたり、学術研究用に大学などの研究機関が生体飼育しているケースはあるかもしれませんが、ここから先は検索を中心としたデスクリサーチでは調べようがありません。

”世界一美しい鳥”ケツァールの保全状況

ワシントン条約付属書Ⅰに記載されるケツァール

さて、ケツァールをはじめとした、中米に生息するカラフル・綺麗な希少な鳥たちに日本国内で出会うことは、かなり困難であることがわかってきました。
その困難さの背景には、どのようなことがあるのでしょう?

「絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約(ワシントン条約、CITES)」の付属書Ⅰに、カザキリキヌバネドリ(ケツァール)は記載されています。
附属書Ⅰ記載ということは、「今すでに絶滅する危険性がある生き物/今すでに絶滅する危険性がある生き物であり、商業のための輸出入は禁止される。 学術的な研究のための輸出入などは、輸出国と輸入国の政府が発行する許可書が必要となる。」という規制の内容です。
このことから、確かに、動物商などを通じてのケツァールの輸入は禁止されていて、日本国内の動物園でも入手が困難なことは察しがつきます。

ワシントン条約について(条約全文、付属書、締約国など)(METI/経済産業省)
リンク先の「ワシントン条約附属書(動物界)平成29年10月4日から発効」PDFファイルで、ケツァールが付属書Ⅰに指定されていることが確認できます。

IUCNレッドリストでは「準絶滅危惧」

ワシントン条約(CITES)の基準ともなった「国際自然保護連合(IUCN)による種の保全状況の指標リスト(レッドリスト)」では、1988年の調査でケツァールは絶滅の危険性が高い「絶滅危惧」にカテゴライズされていました。
それが、2017年現在、ケツァールは「準絶滅危惧」となっています。すぐに絶滅する危険性(リスク)は低下したといえましょう。その美しさからの密漁や森林伐採により、20世紀には絶滅の危機に瀕していました。その後の保全活動の努力が実り、ようやく絶滅の危機から脱出しつつあるケツァールです。
日本の動物園ではほぼみることができない大きな理由は、地道な保全活動が何年も続けられてきたこともあげられると思われます。

まとめ

世界屈指のホットスポット・動物の楽園コスタリカ。国土の1/4が自然保護区と国立公園となっており、エコツーリズム発祥の地という環境で、”世界一美しい鳥”ケツァールに出会うための旅行先としてコスタリカはまさに打ってつけの国といえます。
ただしコスタリカにいけばどこででもケツァールに出会えるわけではありません。
おすすめは、「モンテベルデ自然保護区」と「サン・ヘラルド・デ・ドータ」。どちらもコスタリカの首都サンホセからバスで数時間かかり、高地「サン・ヘラルド・デ・ドータ」へは長時間の徒歩も必要となります。日本からのツアーでも「モンテベルデ自然保護区」と「サン・ヘラルド・デ・ドータ」は人気のコースとなっているようです。現地をよく知るガイドによるガイドツアーで”世界一美しい鳥”に出会ってみましょう。