箱根旧街道とは
江戸時代からの石畳が残る道
江戸と京を結ぶ東海道で最も険しいと言われた箱根越え、小田原宿から三島宿までの八里程のアクセスが箱根旧街道です。道中かなりキツイ場所もありますが石畳の他、当時を偲ぶ風景やおすすめスポットが点在しています。
箱根湯本駅→箱根関所/全所要時間:約4~5時間
この回では「箱根湯本駅」をスタートしてゴールの「箱根関所」までのアクセスを見どころと共に紹介いたします。※所要時間には個人差があります。
三枚橋からスタート
箱根湯本駅→三枚橋/所要時間:約6分
現東海道の国道1号線に出て左方向に行き「三枚橋」交差点を右折し、「三枚橋」を渡り、まずは「早雲寺」を目指します。
箱根旧街道 見どころ① 早雲寺
三枚橋→早雲時/所要時間:約15分
最初のおすすめは、三枚橋を出発して少し歩いた所にあるお寺さんで、室町時代の戦国武将「北条早雲」をはじめとした北条家五代の菩提所です。この早雲寺は、北条早雲の死後その遺言によって北条二代氏綱が創建したお寺さんです。
北条早雲とは
北条早雲は元々「伊勢新九郎(いせしんくろう)」という一介の素浪人でしたが、大名まで登り詰めるという稀に見る大出世をした「下克上」の先駆けのような人物です。
北条五代の墓
早雲は60歳の晩年にも関わらず一代にして伊豆や相模を制覇、その後の北条家が五代に渡って関東を支配していきます。墓所の奥には北条家五代の五つの墓が並んでいます。
北条幻庵作枯山水香爐峯
またこちらには、室町・鎌倉期の禅院様式を取り入れた造りで文化史的にも価値があるとして史跡庭園に指定されている「北条幻庵作枯山水香爐峯」と銘した枯山水庭園があります。小規模ながら見事な造りは、一度は訪れてほしい庭園の一つに挙げることができるでしょう。
箱根旧街道 見どころ② 箱根観音(福寿院)
早雲寺→福寿院/所要時間:約15分
次のおすすめ箱根福寿院は、通称「箱根観音」として親しまれ、三国伝来の秘仏「開運出世慈母観世音菩薩」という菩薩様をご本尊とするお寺さんです。ご利益は身体健全・夫婦円満・良縁成就・子授けなどですが、秘仏なので一年に一度しかご拝観できません。
跨ぎなで観音
ご本尊のかわりにご本尊の分身である「跨ぎなで観音-またぎなでかんのん-」を自由に拝観することができます。この木に跨いで身体の悪い部分を撫でる、観音様の同じところを撫でる・・・これで痛みや病気を観音様が引き受けてくれるということです。
媽祖観音菩薩-まそかんのんぼさつ-
また本堂内には日本では珍しい「媽祖観音菩薩」がお祀りされています。こちらは陸・海・空の安全や商売繁盛、さらに不老長寿を叶えるという菩薩さまです。このほぼオールマイティーなパワーを授けていただける福寿院、心身共に無事に旅を終えることを願って立ち寄るのもいいですね。
福寿院本堂 他
お車の方は下の駐車場から階段を登ってこなければなりませんが、旧街道からは気軽に入れます。この何やら怪しくもありパワフルそうな福寿院。本堂を覗くだけでも元気が出そうです。
箱根旧街道 見どころ③ 須雲川自然探勝歩道
福寿院→須雲川自然探勝歩道/所要時間:約35分
旧東海道から脇に入る探勝歩道はきれいな川の流れや季節の花なども楽しみながらゆったり自然を満喫しながら散策できる遊歩道です。険しい道のりでしばし癒しの区間。
女転し坂 石碑
入口の脇に「女転し坂」の石碑があります。何でも、入ってすぐの橋の先が急坂で-女が乗った馬が転んで落馬した女が死んだ-と言うエピソードがあったそうです。
須雲川のせせらぎ
探勝歩道後半には丸太橋で川を渡るちょっとスリリングな体験もできます。また川で水遊びをしたり水中や川辺の生き物とのふれあいにもいい場所です。
箱根旧街道 見どころ④ 割石坂
自然探勝歩道→割石坂/所要時間:約25分
自然探勝歩道を出て、道を渡ると割石坂です。ここは「赤穂浪士の討ち入り」・「伊賀越えの仇討ち」に並び、歌舞伎の演目としても知られる日本三大仇討ちの一つ「曾我兄弟の仇討ち」の主人公である兄弟の弟方「曾我五郎時政」が父の仇討ちに向かう道中、刀の試し切りで巨石を真っ二つに切り割った場所との言い伝えが残っています。
割石坂の石畳
そして、この辺りから箱根超えは、いよいよ険しさを見せ始めます。曽我五郎も試し切りで気合いをいれたのでしょうか?
箱根旧街道 見どころ⑤ あの頃と同じ石畳
江戸時代の石畳
割石坂入口から石段を上がり少し歩くと最大のおすすめ江戸時代からそのままの石畳が登場!ここでは一様に「おぉっこれが!」そして「あの頃の人もここを・・・」なんてことを創造しながら石畳を進んでいきます。
石畳の歴史
東海道 箱根越えの一部区間を歩き易いように石敷きに再整備された道が当時のまま「石畳の道」として現存しています。東海道といえば江戸と京の都市間を結ぶ重要なアクセスですが、何と言っても天下の険!キツイ坂道に加え雨の多い気候が足場の悪い泥道を作り非常に困難な道行きになるのです。
今でも健在石畳の道
当初は対策として竹を敷き詰めていましたが、劣化する度に改修工事が必要で財政的にも負担となるため、抜本的改革案として石畳構造にすることにしたのです。それは、ただ石を敷き詰めるだけの工事とは違いきちんと転圧された上に石畳施工がされています。
箱根旧街道 見どころ⑥ 畑宿
割石坂〜畑宿/所要時間:約20分
旧東海道とあって、江戸時代には参勤交代の一行が宿泊した本陣茗荷屋がありました。建物は大正元年に焼失してしまいましたが、中庭の日本庭園は今も見ることができます。
畑宿一里塚
畑宿には、箱根に3ヶ所あった一里塚の一つが復元されて当時の風景を現代に伝えています。畑宿一里塚は日本橋から23里目の一里塚です。
箱根寄木細工
そして、なんといっても200年の歴史を持つ日本が世界に誇る伝統工芸の一つ、箱根寄木細工発祥の地なのです。時間がある方は工房に立ち寄ってみては?
箱根旧街道 見どころ⑦ 七曲り
畑宿〜七曲り/所要時間:約25分
現在の旧東海道では「七曲り」としてヘアピンカーブの連続ですが、当時は急勾配の坂道の連続でした。今では大半が石段です。
西海子坂
西海子坂は七曲りの手前(公道)に出る坂です。-にしうみこざか-ではなく-さいかちざか-です。石畳にする前は、雨などが降ると非常に歩きにくかったようです。
掲示板に当時の様子が記されています。当時は、対策として竹を敷き詰めていたとありますが、労働力も尋常ではなかったことでしょう。
橿木坂
西海子坂から先は公道沿いに歩きます。そして、一番険しい「橿木坂」を登る頃には体力使い果たす感じです。そのためでしょうか、掲示板には当時の辛そうなコメントが残っています。
大粒の涙が出るくらいに辛いのに、この坂を越えなければ先に進めないのです。当時の装備では本当に困難だったのでしょう。
箱根旧街道 見どころ⑧ 見晴らし茶屋
七曲り〜見晴らし茶屋/所要時間:約14分
七曲りの坂を登りきった旅人は、この眺めを前に「超達成感」に浸っていたに違いありません。絶景で一服できる見晴らし茶屋です。
見晴らし茶屋からの景観
小田原市街と相模湾を望む景観で気分すっきりリフレッシュできます。一息ついたらまた出発です。休憩所(甘酒茶屋)まではもう少しです。
箱根旧街道 見どころ⑨ 猿滑坂・追込坂
見晴らし茶屋〜猿滑坂/所要時間:約12分
見晴らし茶屋からしばらく緩やかな坂が続き、その先に最後の難所「猿滑り坂」があります。ここは、字の如く猿でも滑り落ちる程の急坂でした。
追込坂
旧東海道を渡り歩道を少し歩くと「追込坂」の入り口があり階段を登るとまた緩やかな坂がしばらく続きます。この先に休憩所があります。
箱根旧街道 見どころ⑩ 甘酒茶屋
猿滑坂〜甘酒茶屋/所要時間:約10分
甘酒茶屋は、400年余りの歴史があります。ここは、街道を登ってきた旅人にとっては一息つくと同時にこの先の関所越えのための身支度を整える場所でもありました。
きれいな茅葺屋根
江戸時代から残る甘酒茶屋は、よく手入れがされていて、美しい茅葺き屋根の建物です。隣には「資料館」があり、当時の様子を知ることができます。
名物甘酒&スイーツ
甘酒は江戸当時の製法そのままのノンアルコール&ノンシュガーで優しい飲み心地です。また、きな粉もちなどのスイーツ?もあるので小腹を満たすにはちょうどいいでしょう。
箱根旧街道 見どころ⑪ 権現坂
甘酒茶屋~権現坂/所要時間:約25分
芦ノ湖へ一気にアクセスする権現坂は、幾多の急所・難所を乗り越えて、やっとたどり着く安堵の下り坂です。装備が整っている我々現代人でさえホッとできるのですから当時の旅人においてはひとしおだったことでしょう。
旅人の安堵の気持ちが掲示板に残っています。あと少しで芦ノ湖畔だと思うと、きっと気持ちも急いたことでしょう。
権現坂の鳥居
坂の下り右手に鳥居があり、登っていくと小さなお社があります。ここまで来れたお礼も兼ねて手を合わせていきましょう。
箱根旧街道 見どころ⑫ 木漏れ日の杉並木
権現坂〜杉並木/所要時間:約15分
照り付ける夏の強い日差しや吹きすさぶ冬の寒風から旅人を守るため、川越城主 松平正嗣が植林したと伝えられています。唱歌箱根八里の「昼なお暗き杉の並木」というフレーズはこの東海道箱根宿の杉並木のことを唄った部分です。現東海道の元箱根から恩賜箱根公園までアクセス。
杉の間からの風景
箱根宿の杉並木は、約500メートルの区間が残っていて自由に散策することができます。芦ノ湖や富士山など木漏れ日と共に見え隠れする風景や季節の花々を楽しみながら歩けます。
箱根旧街道 見どころ⑬ 箱根関所
杉並木〜箱根関所/所要時間:約13分
徳川幕府が五街道を開いた際に人・物の出入りや諸大名の謀反への警戒・監視するために設けたのが関所です。東海道の箱根関所が特に厳しく取り締まっていたのが「入鉄砲と出女」です。
番士による厳しい手形改め
江戸に人質として住まわせていた大名の奥方が国元に逃げ帰るために江戸から出て行くこと、また、外部からの大量の武器が江戸に流入しないようにすることを最も厳しく取り締まるのです。
後に「出女」の取調べは大名の奥方に限らず、一般女性にも行われるようになり、当時の女性旅を一層困難なものにしていました。 関所内には「御制札場」という掲示板があり、当時の五項目の取り調べ内容が記載されています。
御制札場
一、関所を通る旅人は、笠・頭巾を取り、顔かたちを確認する。
ニ、乗物に乗った旅人は、乗物の扉を開き、中を確認する。
三、関より外へ出る女(江戸方面から関西方面へ向かう女性:出女)は詳細に証文と照合する検査を行う。
四、傷ついた人、死人、不審者は、証文を持っていなければ通さない。
五、公家の通行や、大名行列に際しては、事前に関所に通達があった場合は、通関の検査は行わない。ただし、一行の中に不審な者がまぎれていた場合は、検査を行う。
とのことです。
遠見番所からの景観
箱根関所は芦の湖畔というロケーションもあって、関所の後ろに広がる湖とその先の山の連なりを望む景色は絶景です。ただ、遠見番所の役人しか見ることができなかったのかもしれませんね。
旧街道 見どころまとめ
箱根旧街道は、さすが天下の険だけあって、みどころと言うよりもある意味「いい経験」と言った印象です。それだけに歩いた人だけが知り得る「達成感」はひとしおでしょう。
次は、幾つもあるハイキングコースの中から初心者にも優しく?上級者でも何度も訪れるハイキングコースを2コースご紹介します。
箱根おすすめハイキング① 滝で癒されるコース
所要時間:約3時間強(バス移動含む)
箱根おすすめハイキングコース一つ目は、パワースポットでもある二つの滝を巡る「滝で癒されコース」です。アクセスは箱根湯本駅を下車してバスで畑宿バス停を目指します。
箱根湯本駅→畑宿バス停:約15分(バス)
約15分で「寄木細工発祥の地」畑宿に到着。バス停そばにトイレがあるので先に済ませてからの出発をおすすめします。
寄木細工
滝入口までの途中にある寄木会館で寄木のことを知ることができる他、お土産も購入できます。興味がある方は是非。
畑宿バス停→畑宿夫婦桜:約17分
バス停から少し歩くと「飛竜の滝自然歩道入口」の看板から入り、登山道を少し行くと「畑宿夫婦桜(連理の桜)」という桜の木が現れますので、ここでしばし休憩。さらに進むと沢が現れます。
畑宿夫婦桜→飛竜の滝:約33分
沢沿いに出るとその涼しげな流れや水音を楽しみながら歩くことができます。そして飛竜の滝に到着です。神奈川県内では最大級を誇る滝で、上段15m下段25mの2段に落ちる瀑は圧巻!近年パワースポットとしても人気です。
躍動感のある見事な滝
この滝は箱根権現信仰の行者が身を清めるために滝打ちをした特別な場所であり、またその勇壮な景観は見応え充分で心洗われるおすすめの名瀑です。
二段爆「飛竜の滝」
ここでしばし佇み、その神秘のパワー?を全身に浴びながら頭の中では願い事などつぶやいたりして時を過ごしたらコースに戻り第二のスポットを目指します。杉林を登りきると登山道は広々とした「湯坂路入口」に出ます。次の目標「鷹巣山」にはわりとすんなりアクセスできます。
飛竜の滝→鷹巣山:約45分
鷹巣山は湯坂道の小さな頂で、北条氏の砦があったとされていますが当時の遺構などは明確でないようです。特に何もない場所ですが、相模湾を見下ろす抜群の眺望に加えテーブル・ベンチがあるのでランチタイムにおすすめです。
鷹巣山→浅間山:約30分
30分程で浅間山の山頂(開けた緑地)に出ます。ここは、あまり眺望は良くありませんが開放的な空間が広がっているので気分が良く、こちらもランチタイムに人気です。次は第二のパワースポット「千条の滝」を目指します。
浅間山→千条の滝:約30分
浅間山からしばらくコースを歩き、蛇骨川沿いに出ると滝はもうすぐ。この辺りは流れが細く沢のようです。その沢に流れ込むように続いている水の壁が本日第二のパワースポット「千条の滝-ちすじのたき-」です。
静かなるパワーが宿る滝
「千条の滝」は蛇骨川上流にある滝で、高さは3mほどですが幅が25mあり水が簾状に流れ落ちる様から「千条」の名が付けられました。周りにはモミジやカエデが多く秋には紅葉の景勝、そして初夏にはゲンジボタルが飛び交う幻想的な光景を体験できます。
水の簾「千条の滝」
その幽玄な空間はやはりパワースポットとして人々が足を運ぶ人気の場所でもあります。ここでは用意した願い事などは唱え切ってしまいましょう。そして、この涼しげな滝をしばし満喫。コースを駅へ向かいます。
千条の滝→小涌谷駅:約13分
本日のゴールですが、このまま帰宅というのも勿体ない気がします。もし、お時間と気力?があるのであれば、お隣の「宮ノ下駅」にアクセスして温泉&食事など楽しんではいかが?
宮ノ下駅
宮ノ下駅周辺には、「底倉の湯 函嶺」や「てのゆ」などの入浴施設が徒歩1km以内にあります。疲れた体を温泉で労わってあげてください。
・底倉の湯 函嶺:TEL.0460-2-2017
・てのゆ:TEL.0460-86-1026
箱根おすすめハイキング② 金太郎コース
所要時間:約2時間強(バス移動含む)
箱根おすすめハイキングコース二つ目は、昔話でもおなじみ「金太郎さん」の拠点「金時山ハイキング」です。アクセスは、箱根湯本駅を下車して箱根登山バスで「仙石バス停」を目指します。およそ30分程の道のりです。
箱根湯本駅→仙石バス停:約30分
バスを降りたら進行方向に歩きます。
・ローソン
・セブンイレブン
・金時山荘
などを通り過ぎます。
仙石バス停→公時神社入口:約15分
左にランボルギーニやフェラーリのレンタカー屋、右にゴルフ練習場が現れたらゴルフ練習場の方に入っていきます。トイレを過ぎたら、公時神社の参道があります。
公時神社参道
参道の鳥居を二つくぐった先に本堂があります。以前は朽ちかけた感じの味わいのある鳥居でしたが、老朽化で新しくしたみたいです。
公時神社
ここは、ズバリ「坂田公時命」をお祀りしている神社です。旅の無事を願って手を合わせてから出発しましょう。神社の脇から登山道に入ることができます。
登山道登り始め
公時神社には今のお宮の元になった元宮があり今でも裏山に「奥の院」としてひっそりとお祀りされています。金時山ハイキング、まずは「奥の院」を目指します。
登山口→公時神社奥の院:約20分
時に金太郎と言えば力持ちですが、それ故でしょうか、石にまつわるエピソードが多いようです。奥の院までの登山道には「金時○○石」と言ったモノが点在しています。
金時手鞠石
最初に登場するのが「手鞠石」。当時の金太郎は手毬をやっていたのでしょうか?はたしてこのデカイ石でどのように遊んだのかは不明ですが、その大石が「手鞠石」として登山道に置かれています。
金時蹴落石
当時金太郎山の主だった大イノシシが金太郎が蹴り落とした石に当たって死んだことを憐れんで、鼻を切り落とし榊の枝で弔ったという言い伝えから、ここ金時山は別名「猪鼻山」と言われてます。 手毬ほど大きくないですがその巨石は「蹴落とし石」として登山道に置かれています。
林道
石を過ぎると林道に出るので、渡ってまた登山道へ。程無く右手に「公時神社奥の院」の指標が立っているので、そこからアクセスできます。ちょっと険しい道?ですけど。
公時神社奥の院
巨石を祀るように小さな祠が鎮座していますが、こちらが公時神社の元宮であり、かつてはこの社前でお祭りが行われていたそうです。次は、石伝説のハイライト「宿り石」です。
公時神社奥の院→金時宿り石:約7分
金太郎母子が暮らしていたという伝説のある大岩ですが、昭和の初期(6年)に突然真っ二つに割れたそうです。
当時ジフテリアが流行してたこともあって「金太郎の祟り」ということになり、地域で途絶えていた祭りの復活で事を納めた経緯があります。
険しくなる登山道
金時宿り石を過ぎてからは登山道も段々と勾配がきつくなっていきます。岩や根っこが多いので注意しながら歩きます。次の目標は「明神ヶ岳分岐」です。
金時宿り石→明神ヶ岳分岐:約32分
空が見えるようになってもなかなか分岐が現れない現実に”ヤバイ”と感じ始めるのですが、ようやく辿り着いた分岐はベンチになっているので一休み。ここまでで大体2/3くらいでしょうか。
明神ヶ岳分岐
分岐から先の登山道は長い丸太階段が続きます。やっぱり空は見えているのですが、なかなか頂上が現れない上に勾配もさらにきつくなってきます。そして、登山道の果てにようやく山頂の光が!木の輪をくぐれば山頂へアクセス!!
山頂手前の木の輪
山頂手前の木のループが現れた時は、感動します。段々と近づいてそのループをくくればそこは金時山の頂上です。
明神ヶ岳分岐→金時山山頂:約20分
昔、金太郎が熊と相撲をとったり動物達と遊んだのがここ金時山です。標高は1213mあり、箱根外輪山の最高峰です。
山頂の茶屋
山頂には茶屋があるので、食事を楽しむ方が多いです。名物のキノコの味噌汁はとても美味しいですよ!また、トイレも整っているので女性も安心です。
山頂からの富士山
金時山ハイキングは初心者でも登山の醍醐味を感じることができるルートです。そして日本人の心の故郷でもある富士山をこのアングルで望めるのです。これは一度登ってみるしかないのでは?
箱根トリップまとめ
いかがでしたか?箱根は日本屈指の温泉地でもあり都心からのアクセスも良く、散策やハイキングに持って来いの山。歴史的にも知られた名所や旧所や伝統・美術的な観点からも堪能できる場所です。普段は車で訪れる人も一度その足で歩いてみればまた違った景色が見えてきます。まだまだ奥深い箱根路を体験してみませんか?