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アジア最多数を誇る「インドの世界遺産」おすすめランキング14!

魅惑の観光地、一度は旅行に行きたいインド!インドにはアジア最多数の36カ所の世界遺産があります。もう、一回の旅行では回り切れません。今回はそんなインドの数ある世界遺産から14選をランキング。歴史的建物、寺院、遺跡、絶景、皆さんはどの場所を巡りますか?
2020年8月27日
ふらわ
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はじめに 世界遺産の宝庫、インド旅行に行きせんか?

インド旅行の醍醐味は世界遺産巡り!

四大文明の一つ、インダス文明の地、インドは人も、文化も歴史も同じアジアでも日本とは大きく違い、非常に魅力的な旅行地です。そんなインドの世界遺産は数も多ければスケールも大きく、日本にない絶景も多く、特に寺院などの歴史的な建物の建築技術などはとても美術的で緻密でもあります。今回はインドが誇る36の世界遺産から14選をランキングします!インド旅行の際の一助になれば幸いです。

インド旅行で注意したいこと

インドでは日本の常識は通用しません。インド旅行に行く際は注意したいことがあります。一つはインド国内では依然としてカースト制度は生きていて貧富の差がとても激しいです。どの観光地でもその土地のお金の価値がわからない旅行者をカモにしようとする怪しい現地人や物乞い、物売りがいます。一人で行動したり、人気のない場所に行ったり、むやみに足を止めて相手にするのはやめましょう。またインドは水道の設備がよくありません。飲料水は必ずお店で購入しましょう。

インドの有名な世界遺産ランキング⑭ マハーバリプラムの建造物群

マハーバリプラムの建造物群の概要

マハーバリプラムの建造物群はインド南部のタミル・ナードゥ州の大都市チェンナイの南にあるベンガル湾に面する港湾都市マハーバリプラムに残る古代・中世転換期の建築物群です。広範囲の場所に渡って数多くの建物が世界遺産に登録されています。建築物が石窟から石造へ変遷する過程がこの場所一カ所で見られることは歴史的な意義を持っています。

マハーバリプラムの建造物群の見どころ

マハーバリプラムの建造物群には多くの見どころがあります。古代遺跡としては、10カ所以上のヒンズー教寺院石窟があり、これらの石窟の石壁彫刻は傑作が多く見られます。その後の時代に作られたラタと呼ばれる岩から彫り出した石彫寺院が5カ所あり装飾や彫刻は極めて精巧です。また海辺に並ぶ石造寺院(海岸寺院)はその後の中世建築物の特徴も見せています。"クリシュナのバターボール"という巨石も一見の価値があります。

インドの有名な世界遺産ランキング⑬ ハンピの建造物群

ハンピの建造物群の概要

ハンピの建造物群はインド南部のカルナータカ州、ハンピ村にある都市遺跡で1986年に世界文化遺産に登録されました。ハンピは14世紀から300年ほどヴィジャヤナガル朝というヒンズー王朝の首都でした。ハンピはハイデラバード、バンガロール(カルナータカの首都)からはおよそ300キロ、ムンバイからはおよそ600キロの距離にあります。バンガロールのケンペゴウダ国際空港には日本から直行便があります。

ハンピの建造物群の見どころ

ヴィジャヤナガル朝の首都として繁栄したハンピは、16世紀にイスラム王朝の連合国に負けたため廃墟となり、首都は南の方に遷都されました。現在残っているハンピの建物はその際残ったものになります。ハンピの遺跡には水道橋や浴場などの高度な水道設備があったことを示すものや、当時の建築物としては最高傑作と言われるヴィッタラ寺院、ヴィルーパークシャ寺院も壮麗で大規模な建築物で見ごたえがあります。

インドの有名な世界遺産ランキング⑫ ファテープル・シークリー

ファテープル・シークリーの概要

ファテープル・シークリーはインド北部のウッタル・プラデーシュ州アーグラの40キロほど西にある16世紀後半のムガル帝国の遺跡です。ファテープル・シークリーはかの有名なムガル帝国第3皇帝アクバル大帝によりアーグラから遷都した広大な面積の都でした。しかし当時続いた猛暑と水不足のため、たった10数年で放棄されました。

ファテープル・シークリーの見どころ

ファテープル・シークリーは短期間しか使われませんでしたが、当時のムガル帝国の勢力と技術、文化などを遺跡を通して知ることができる貴重な世界遺産です。ファテープル・シークリーには遺跡を代表する建物、ディーワーネ・ハースを含む宮殿地区、ジャーマー・マスジド(金曜モスク)、ブランド・ダルワーザーという高さ40mの門などからなるモスク地区で構成されています。建物のほとんどが赤砂岩を材料にしていて、遺跡全体が赤主体の色調です。

インドの有名な世界遺産ランキング⑪ カジュラーホーの建造物群


カジュラーホーの建造物群の概要

カジュラーホーの建造物群は1986年に登録されたインドの中央にあるマディヤ・プラデーシュ州の都市カジュラーホーにある20以上に及ぶジャイナ教やヒンズー教の寺院群です。カジュラーホーには国内線の空港や鉄道駅があり、建造物群まで数キロでアクセス出来ます。なお、デリーからカジュラーホーまでは飛行機で500キロ1時間ほどで到着します。

カジュラーホーの建造物群の見どころ

カジュラーホーの建造物群はチャンデーラ朝の10世紀から11世紀ごろに建てられた25カ所のヒンズー教寺院とジャイナ教寺院の建物から成ります。建造物群はラクシュマナ寺院などからなる西グループのヒンズー教寺院、ミトゥナ像(男女の交合像)で知られるパールシュバナータ寺院などからなる東グループのジャイナ教寺院、西グループのヒンズー教寺院で構成されています。

インドの有名な世界遺産ランキング⑩ クトゥブ・ミナール

クトゥブ・ミナールの概要

クトゥブ・ミナールはインドの首都デリー南郊外にあるイスラム教宗教施設の塔です。建造は1200年ごろとされていて、当時のデリーを支配していたトルコ系イスラム王朝の建国者クトゥブディーン・アイバクにより建てられました。現在、ヒンズー教信者が大多数を誇るインドにおいて、周辺は非常にイスラム教色の強い建物が多くなっています。

クトゥブ・ミナールの見どころ

クトゥブ・ミナールはインドの首都、世界の大都市(人口は1600万人を超える)の一つデリーの郊外にあるため、非常にアクセスのしやすい、気軽に行ける世界文化遺産となっています。インドにおいて特にイスラム教施設が物珍しいわけではありませんが、クトゥブ・ミナールは高さ70m強を誇る世界でもっとも高いイスラム教のミナレット(塔)になります。建設当初は100mあったという説もあります。現在は内部に入ることはできませんが、400年以上前にこんな塔を建てる技術があったこということに驚きます。

インドの有名な世界遺産ランキング⑨ インドの山岳鉄道群

インドの山岳鉄道群の概要

インドの山岳鉄道群は1999年に世界遺産に登録されたダージリン・ヒマラヤ鉄道、2005年に追加登録されたニルギニ山岳鉄道、2008年に追加登録されたカールカー・シムラー鉄道を合わせた世界遺産の名称です。これらはインド最古の山岳鉄道であり、ダージリン・ヒマラヤ鉄道単独では、世界最古の山岳鉄道(1881年開通)になります。

トイ・トレインから絶景を楽しむ世界遺産

これらの山岳鉄道はいずれも軌間(レール幅)1m未満のナローゲージでトイ・トレインと呼ばれて鉄道ファンに人気があります。鉄道の敷設を容易にする工夫でもありました。このかわいらしい小型鉄道はヒマラヤ山系の高い標高を走ります。ダージリン・ヒマラヤ鉄道は約90㎞の区間、高低差2000mを開業当時から使用しているイギリス製の機関車がループ線やスイッチバックを駆使して登山していきます。車窓から見る壮大なヒマラヤ山系は絶景ですよ!

インドの有名な世界遺産ランキング⑧ ゴアの聖堂と修道院

ゴアの聖堂と修道院の概要

ゴア州はムンバイの南およそ400㎞にある海沿いの面積4000㎢に満たないインドでも小さい州です。インドの他地域同様、16世紀のヨーロッパ諸国の植民地政策を受けて1510年にポルトガルの植民地となりました。その後、ゴアはポルトガルのアジア植民地の拠点となり、1974年にポルトガルが主権を放棄するまでその統治下にありました。ゴアの聖堂や修道院はその植民地時代に作られた中世ヨーロッパのキリスト教建築物群です。

中世ヨーロッパの情緒漂う絶景の場所

インドは長くイギリスの統治下にあったため古いヨーロッパの建物などが数多く残っています。そんなインドの中にあってもひと際ヨーロッパ色が強い場所がポルトガルの拠点だったゴアです。特にオールド・ゴアと呼ばれるエリアは町全体が中世ヨーロッパの街並みで、絶景です。あのフランシスコ・ザビエルが眠るボム・ジェズ・バシリカ聖堂、聖フランシス修道院、セ・カセドラルなどのキリスト教ゆかりの場所が1986年に世界遺産に登録されています。

インドの有名な世界遺産ランキング⑦ ビームベートカーの岩陰遺跡

ビームベートカーの岩陰遺跡の概要

ビームベートカーの岩陰遺跡はインド中央に位置するマディヤ・プラデーシュ州、州都ボーパールの東にあるラーイセーンの旧石器時代の遺跡です。ビームベートカーの岩や洞窟には一番古いもので3万年前、新しいもので中世のものとされる時代が違う壁画が多数描かれていて、各時代の人類の生活の様子がわかる貴重な遺跡となっています。

ビームベートカーの岩陰遺跡の見どころ


ビームベトカーの岩陰遺跡は200カ所以上に及び、様々な壁画が岩陰や洞窟に描かれています。描かれた時代によって第1期~7期までに分けられています。数万年前の人類が描いたのかと疑うくらい精巧で鮮明に残っているものも多く、様々な動物とそれを狩る人の姿や、動物に追いかけられる人などどこかコミカルなものも含め、とても生き生きと描かれており、有史以前の人類にすごく親しみを覚える壁画群です。

インドの有名な世界遺産ランキング⑥ ラーニー・キ・ヴァーヴ

ラーニー・キ・ヴァーヴの概要

ラーニー・キ・ヴァーヴは日本語で王妃の階段井戸とも呼ばれるグジャラート州パータンにある2014年に登録された世界文化遺産です。階段井戸はインドに数百カ所ある階段状に掘り下げられた底が井戸、溜池のような建築物で、実用的な井戸でもあり、神殿の様な宗教的な建物とされています。ラーニー・キ・ヴァーヴはそれらの中でも現存最古、最大級の階段井戸です。

ラーニー・キ・ヴァーヴの見どころ

インド西部、特にグジャラート州には多くの階段井戸がありますが、その中でもラーニー・キ・ヴァーヴは11世紀にチャウルキヤ朝の当時の王妃が王の死を悼んで建てた場所で、精巧な彫刻がたくさん施された文化的価値の高い絶景の遺跡です。30メートル近く掘り下げられた階段井戸には60メートルほどの奥行きがあり、その一番奥にある御神体はヒンズー教の最高神の一人、ヴィシュヌで、ひと際美しく、崇高です。

インドの有名な世界遺産ランキング⑤ ブッダガヤの大菩提寺

ブッダガヤの大菩提寺の概要

ブッダガヤの大菩提寺はインド北東部、ビハール州の州都パトナから南へ100キロの都市、ブッダガヤにある釈迦が悟りを開いた場所、仏教の最高聖地(仏教四大聖地、八大聖地の一つ)で、2002年に世界文化遺産に登録されました。ブッダガヤの大菩提寺はマハボディー寺院とも呼ばれ、紀元前3世紀にマウリア朝のアショーカ王が建設しましたが、現存の寺院の建物は5、6世紀ごろに建てられたものと言われています。

ブッダが実在したことを肌で感じる場所

シッダールタ(釈迦)は35歳の時にこのブッダガヤのナイランジャナー(ファルグ)川で沐浴した後、ピッパラの木の下で瞑想をして悟りを開き、ブッダになったとされています。この場所にはシッダールタが瞑想したピッパラの木(菩提樹)があります。またこの大菩提寺は総レンガ造りで約50メートルの高さを誇り、当時の建築技術の高さを知ることができる世界遺産です。

インドの有名な世界遺産ランキング④ チャトラパティ・シバージ・ターミナス駅

チャトラパティ・シバージ・ターミナス駅の概要

チャトラパティ・シバージ・ターミナス駅はムンバイ南部にあるインド国内最大の駅で一日に300万人以上の利用者があります。イギリスの建築家、F.W.スティーヴンスにより設計され、1878年から約10年かけて完成された、ヴィクトリアン・ゴシック・リヴァイヴァル様式の壮麗で美術的にも価値のある建築物です。2004年に世界文化遺産に登録されました。建築当初はヴィクトリア駅という名称でしたが1996年に現在の名称に変更されました。

インド最大の都市にあるライトアップが絶景の世界遺産

なんと言っても、チャトラパティ・シバージ・ターミナス駅は実際にムンバイで現役で稼働している駅なので、移動がスムーズで、ムンバイ国際空港からインドに入った場合は、最短距離(20キロほど)にある世界遺産となります。規模は違いますが、日本でいえば東京の上野駅と言ったところでしょうか。同駅の見どころは1800年代後半の本場ヨーロッパにも負けない本格的ヴィクトリアン・ゴシック様式とインドの宮廷建築様式が見事に融合した見ごたえのある建物です。夜ライトアップされた姿は是非目に焼き付けたい絶景です。

インドの有名な世界遺産ランキング③ エローラ石窟群

エローラ石窟群の概要

エローラ石窟群はマハラシュトラ州のデカン高原にある仏教、ヒンズー教、ジャイナ教という異なる3つの宗教の石窟寺院で構成される1983年に登録された世界遺産です。同じくマハラシュトラ州にあるアジャンタ石窟群とは比較的近い場所(直線距離で100キロ未満)にあるため、セットで巡りやすくなっています。この二つの世界遺産観光はムンバイを拠点として列車で8時間ほどの同州、アウランガーバードに一泊するとよいでしょう。

エローラ石窟群の見どころ


エローラ石窟群には作られた年代に幅がある仏教寺院石窟、ヒンズー教寺院石窟、ジャイナ教寺院石窟からなる合計34の石窟群があります。仏教寺院石窟は第1~第12窟で5~7世紀、ヒンズー教寺院石窟は第13窟~第29窟で7世紀以降、ジャイナ教寺院石窟は第29窟~第34窟でヒンズー教寺院石窟と一時期平行しながら10世紀まで作られていたとされます。各宗教で構造様式が違うのが見て取れ、最大の見どころは岩から削り出したとは思えない規模と造りのヒンズー教寺院石窟の第16窟カイラーサナータ寺院です。

インドの有名な世界遺産ランキング② アジャンター石窟群

アジャンター石窟群の概要

アジャンター石窟群はインドの中央部から西部に位置するマハーラーシュトラ州北部のワーゴラー渓谷の断崖に作られた石窟仏教寺院遺跡です。アジャンター石窟群は30の石窟からなり、それらは前後期に分けられ、前期はサータバーハナ朝期(紀元前1世紀~2世紀)作られ、後期はヴァーカータカ朝期(5世紀~6世紀中ごろに作られたとされています。遺跡自体は1819年に発見されており、世界遺産登録は1983年、タージ・マハルなどと共にされました。

アジャンター石窟群の見どころ

アジャンターの石窟寺院遺跡は何と言ってもその保存状態のよい、紀元前から岩を掘って作った寺院、彫刻、そして壁画になります。日本に伝えられた仏像のモデルと思われるものもあります。とにかく昔の人たちがコツコツと手作業で石窟を奥まで掘り、寺院の形を作り、緻密な彫刻や壁画を作っていたという事実が何か心に残る遺跡なのです。特に後期の石窟の彫刻や壁画は美術的な価値が高く、全部を見て回らないにしてもしっかりと見るべき石窟を抑えておきたいところです。

インドの有名な世界遺産ランキング① タージ・マハル

タージ・マハルの概要

インドの世界遺産ランキング第1位は当然ではありますがタージ・マハルです。タージ・マハルは17世紀中ごろに完成したと言われる、インド北部にあるウッタル・プラデーシュ州最大の都市、アーグラにある世界的に有名な世界文化遺産です。同じくアーグラにあるアーグラ城塞、アジャンター石窟群、エローラ石窟群とともに1983年にインド初の世界遺産として登録されました。

タージ・マハルはお墓だけど絶景

タージ・マハルはムガル帝国の第5代皇帝、シャー・ジャハーンによって建築された、彼の妃、ムムターズ・マハルの死後に建てられた墓廟とそれに付随する庭園や塔、大楼門、モスクなどの建物によって構成されています。ムムターズはシャー・ジャハーンが家臣との闘いの最中、遠征先で14人目の子(娘)生んだ後に病死します。そんな最愛の妻の死を悼んで建てられた総大理石のイスラム様式の白亜の建築物が絶景の世界遺産です。

まとめ

今回は数あるインドの世界遺産から遺跡、絶景など14選をランキングしました。ただし、何に魅力を感じるかは人によって違いますのでご参考程度にお考え下さい。またかなりの滞在日数がないと広大なインド各地に散らばる多数の世界遺産を見ることはできませんので、デリー、ムンバイなど滞在する都市を中心に移動可能範囲にある世界遺産を調べ無理のない計画を立てるようにしましょう。では安全で楽しい世界遺産旅行を!

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