フランスにある世界遺産の種類
世界遺産への登録は、その文化的な価値や自然保護の大切さを世界的に有名にするだけでなく、旅行客への観光名所としてアピールすることができます。日本でも世界遺産に登録された場所は、新しい観光場所として世界各国からの旅行客を集めているといえるでしょう。フランスには、世界遺産として有名な世界文化遺産や世界自然遺産が数多くあります。また、いろいろな国と国境を接するフランスでは、他の国と共同で世界遺産として認定された世界複合遺産が存在しています。
フランスにある世界遺産の数
観光名所として知られる世界遺産の数の多さが特徴
フランスには、観光客の人気が高いヴェルサイユ宮殿やディズニー映画でも有名なノートルダム大聖堂、フランスの観光名所で有名なセーヌ河岸など数多くの世界文化遺産があります。1979年に世界文化遺産に指定された「モン・サン・ミッシェル」は、今でも人気の観光名所です。近年では、2014年に「アルデシュ県ポン・ダルクの装飾洞窟」が世界文化遺産に登録されています。
世界でもベスト5に入る世界遺産の数
2017年におけるフランスにある世界文化遺産の数は、全部で39です。世界自然遺産に関しては3ヵ所あり、世界複合遺産は、1カ所あります。このフランスにおける世界遺産の数は、世界的にもベスト5に入る数です。世界遺産が最も多いのは、日本からの旅行先としても人気の高いイタリアで53ヵ所あります。次いで、中国の53ケ所、それに続いてスペインの46か所です。フランスは、スペインに肉薄する43カ所の世界遺産を誇っており、世界遺産の数では4位の位置につけています。
フランスにある世界遺産おすすめの10選をご紹介
観光地として多くの旅行客が訪れるフランスには、綺麗な建物や歴史ある風景がいろいろと楽しめます。そんなフランスの観光名所の中にも数多くの世界遺産があり、特に世界文化遺産の数は多数あるのが特徴です。それでは、世界遺産の数が多いといわれるフランスでも人気を集める有名な世界文化遺産を10カ所選んでご紹介していきましょう。
フランスにある世界遺産1/10【モン・サン・ミッシェル】
基本情報
●世界遺産登録名称:モン・サン・ミッシェルとその湾 ●世界遺産への登録年度:1979年 ●世界遺産の種類:文化遺産 ●開催時間:9:00〜18:00 ※ただし、9〜4月は9:30〜17:00、5月1日は休館になるようです。
アクセス
もっとも短時間で行ける方法が、電車とバスを乗り継ぐ方法です。フランスの中でも観光名所として有名なパリの街にあるモンパルナス駅から有名なフランス特急のTGVを利用しレンヌ駅へ向かいます。時間にしておよそ1時間半前後です。レンヌ駅からは、バスを利用しモン・サン・ミッシェルへと移動します。値段的に安く上げたいのであれば、パリからの直行バスを利用するといいでしょう。ただし、所要時間が5時間ほどかかります。
見どころ
綺麗な風景の中に荘厳な姿を見せるモン・サン・ミッシェルの見どころは、夕陽に浮かぶ姿だといえるでしょう。その神秘的な風景は、世界遺産としての風格を感じさせます。10世紀の頃は、巡礼地として栄えた島へ渡るには引き潮の時を待たなければなりませんでした。しかし、19世紀に堤防ができたことで命がけの巡礼から解放されたのです。今では、年間250万人以上の観光客が訪れるフランス旅行の観光名所として知られる存在です。
フランスにある世界遺産2/10【シャルトル大聖堂】
基本情報
●世界遺産登録名称:シャルトル大聖堂 ●世界遺産への登録年度:1979年 ●世界遺産の種類:文化遺産 ●開催時間:毎日 08:30~19:30(ただし、12:30~14:00昼休みのため閉門あり) ※6/1~8/31期間のみ、日・水・木曜は22:00までになります。
アクセス
フランスの観光都市パリから南西に100kmほど行ったところにある都市にシャルトル大聖堂はあります。シャルトルは、ウール=エ=ロワール県の県庁所在地としても有名です。パリのモンパルナス駅から電車で1時間程度で行くことができるので、フランスの観光量の際にはぜひ訪れてみたい名所です。最寄駅は、シャルトル駅になります。駅からは徒歩で8分ほど歩けば観光名所としても人気を集める有名なシャルトル大聖堂に到着です。
見どころ
シャルトル大聖堂と言えば、ロマネスク様式とゴシック様式が融合しているところが見どころです。もともとはロマネスク様式を基調としたゴシック様式の聖堂でした。しかし、1194年の大火災により再建された後は現在のようなロマネスク様式とゴシック様式の融合した独特のつくりになっています。また、シャルトル大聖堂には、「王の扉口」と呼ばれる彫刻群が西側のファサードに存在しているのも見どころの1つです。その他にも綺麗なステンドグラスの窓や世界最大級の地下礼拝堂なども観光名所として旅行者にも人気のスポットです。
フランスにある世界遺産3/10【ベルサイユ宮殿】
基本情報
●世界遺産登録名称:ヴェルサイユ宮殿と庭園 ●世界遺産への登録年度:1979年 ●世界遺産の種類:文化遺産 ●開館時間: 【ベルサイユ宮殿 】9:00~18:30(11~3月 17:30まで) 【大トリアノン宮殿 】12:00~18:30(11~3月 17:30まで) 【庭園】8時~20時30分(11~3月 18時まで) ※閉館日:毎週月曜日、1/1(祝)、5/1(祝)、12/25(祝)
アクセス
綺麗なその姿が印象的なヴェルサイユ宮殿へ電車で行く方法は、パリ市内のRER「C線」利用かSNCF国鉄「L線」利用になります。両線とも終電駅がヴェルサイユ宮殿の最寄駅です。RER「C線」利用の場合は、最寄駅から徒歩10分程度で目的の観光名所ヴェルサイユ宮殿に到着できます。SNCF国鉄「L線」利用の場合は、最寄駅から徒歩20分程度かかるようです。
見どころ
ヴェルサイユ宮殿と言えば、エッフェル塔や凱旋門とともにフランスの観光名所として人気のスポットです。フランスを訪れた旅行者なら、必ず行ってみたい場所だといえるでしょう。フランスの絶対王政時代を象徴する建物として、その綺麗な姿は一見の価値ありです。ゴージャスな宮殿内だけでなく、宮殿裏に広がる綺麗な100万m²の大庭園も観光客の人気が高い名所だといえるでしょう。
フランスにある世界遺産4/10【ノートルダム大聖堂】
基本情報
●世界遺産登録名称: ランスのノートルダム大聖堂とサン=レミ旧大修道院及びト宮殿 ●世界遺産への登録年度:1991年 ●世界遺産の種類:文化遺産 ●開館時間: 月~金曜 8:00~18:45 土・日曜 8:00~19:15
アクセス
パリから東北東へ130kmほど行ったところにあるのが、綺麗なステンドグラスや繊細な彫刻が施されたノートルダム大聖堂です。ノートルダム大聖堂へのアクセス方法は、メトロ利用とRER利用があります。メトロを利用する場合の最寄駅は、4号線の【Cite駅】です。駅からは徒歩3分程度で行けます。RERを利用する場合は、B号、C号線の【SAINT-MICHEL NORTRE DAME駅】が最寄駅です。
見どころ
ノートルダムとは、フランス語で「我らが貴婦人(マリア)」を意味します。その名称にふさわしい綺麗なたたずまいは、「白い貴婦人」とも言われ数多くの旅行者からも人気です。ゴシック建築の最高けっさっくとも言われる外観の綺麗さは、フランス旅行をした時にはぜひ見ておきたいといえるでしょう。また、大聖堂の手前50mに埋め込まれている円形の石「ポワン・ゼロ」は、フランスの道路発祥のスタート地点で、フランスの中心地パリのへそともいえる場所です。フランスを訪れた際には、パリのへそを訪れてみるのもいいでしょう。
フランスにある世界遺産5/10【セーヌ河岸】
基本情報
●世界遺産登録名称:パリのセーヌ河岸 ●世界遺産への登録年度:1991年 ●世界遺産の種類:文化遺産
アクセス
セーヌ川を楽しむなら、やはりクルーズがおすすめです。おすすめの乗船場所は、フランス旅行でも人気のエッフェル塔や有名なシャンゼリゼ通りからもアクセスの良い【バトームーシュ乗船所】を利用するとよいでしょう。【パトームーシュ乗船場までのアクセスは、メトロを使ってメトロ9番線 Alma Marceau 駅が最寄駅です。
見どころ
パトームーシュは、フランスのセーヌ川遊覧船で老舗と言われるところです。フランスの世界遺産に登録されているセーヌ河岸周辺の有名スポットや人気スポットを効率よく周遊することができます。エッフェル塔やノートルダム大聖堂、ルーブル美術館などフランスの見どころを船上から楽しむことが可能です。
フランスにある世界遺産6/10【ブールジュ大聖堂】
基本情報
●世界遺産登録名称:ブールジュ大聖堂 ●世界遺産への登録年度:1992年 ●世界遺産の種類:文化遺産
アクセス
フランスの中心都市パリから南へ200km離れたところにあるのが、ブールジュ大聖堂です。最寄駅は、ブールジュ駅になります。パリからのアクセスは、オステルリッツ駅から急行列車に乗車し約2時間ほどでブールジュ駅に到着です。ブールジュ駅からは、ブールジュ大聖堂までは徒歩で20分程度かかります。
見どころ
ブールジュ大聖堂の魅力は、その規模の大きさだといえるでしょう。奥行き124m、幅41mのスケールは、旅行者に感動を与えてくれます。西側にある高さ40mの入り口は、フランスのゴシック建築でも最大級のものです。中央の入り口に綺麗に彫られた「最後の審判」の彫刻は、ゴシック建築の傑作として旅行者からも人気を集めています。
フランスにある世界遺産7/10【アヴィニョン歴史地区】
基本情報
●世界遺産登録名称: アヴィニョン歴史地区:法王庁宮殿、司教関連建造物群及びアヴィニョン橋 ●世界遺産への登録年度:1995年 ●世界遺産の種類:文化遺産
アクセス
綺麗な自然の風景が魅力の南フランスの街・アヴィニヨンへのパリからのアクセスは、TGVを使うのが便利です。最寄駅は、アヴィニョン・サントル駅になります。駅からアヴィニヨンの中心部までは、徒歩で約10分程度です。
見どころ
中世には、教皇庁が置かれていたといわれるアヴィニヨンは、数多くの史跡を見て回ることができます。14世紀に教皇が生活した教皇宮殿は、ヨーロッパのゴシック宮殿の中でも最大級です。また、その近くには童謡などで知られるアヴィニヨン橋がありフランスの歴史を感じさせてくれるでしょう。
フランスにある世界遺産8/10【サンテミリオン】
基本情報
●世界遺産登録名称:サンテミリオン地域 ●世界遺産への登録年度:1999年 ●世界遺産の種類:文化遺産
アクセス
フランスのアキテーヌ地域圏にあるジロンド県の町が、サンテミリオンです。パリのモンパルナス駅からは、TGVで約3時間半ほどでボルドーサン・ジャン駅に到着します。その後、普通列車に乗り換え最寄駅のサン・テミリオンへと向かいます。所要時間は、およそ50分程度です。
見どころ
サンテミリオンは、ワインで有名なボルドーワインの主要産地として有名です。ワインに適した自然の土壌が、世界的に有名なボルドーワインを生み出しています。こちらの世界遺産の中には、ワインラベルにサンテミリオンと表示が許された7つの集落が含まれているのが特徴です。歴史を感じさせる自然な街並みや大小さまざまなシャトーが立ち並ぶサンテミリオンは、歴史と自然を肌で感じられる場所だといえるでしょう。
フランスにある世界遺産9/10【ポン・デュ・ガール】
基本情報
●世界遺産登録名称:ポン・デュ・ガール ●世界遺産への登録年度:1985年 ●世界遺産の種類:文化遺産
アクセス
ポン・デュ・ガールは、アヴィニオン駅から車で20~25分程度のところにあります。南フランスのアヴィニオンから25kmほど離れたところです。アクセス方法は、車の他にバスがあります。ただし、バス便が少ないので旅行の場合は現地ツアーなどを利用するとよいでしょう。
見どころ
ポン・デュ・ガールは、約2000年も前にローマ人により造られた水道橋です。遠く50kmも離れた水源地のユゼスからニームの町まで水を引く役目を担っていました。実際に6世紀ごろまで使われていたようです。均等に作られた3段アーチのデザインは、2000年前に作られたものとは思えないほどの素晴らしさだといえます。
フランスにある世界遺産10/10【リヨン】
基本情報
●世界遺産登録名称:リヨン歴史地区 ●世界遺産への登録年度:1998年 ●世界遺産の種類:文化遺産
アクセス
パリからリヨンへ行くには、パリの「リヨン駅」から出発します。パリにある「リヨン駅」は、リヨン行のTGVが出ている駅です。世界遺産であるリヨン歴史地区の最寄駅は、リヨンにある「リヨン・パールデュー駅」になります。所要時間は、TGVで約2時間ほどです。
見どころ
リヨンの魅力は、様々な有名シェフを排出していることからもわかるように美食ですね。リヨンでは、おいしい料理を楽しむことができるでしょう。観光場所としては、石畳の道が美しい旧市街やフランス最大のローマ劇場が残るフルヴィエールの丘、絹織物で発展したリヨンの歴史が感じられるクロワ・ルース地区などがおすすめです。
フランスにある世界遺産【世界自然遺産編】
3カ所あるフランスの世界自然遺産
フランスには、世界文化遺産だけでなく世界自然遺産が3カ所あります。その3ヵ所は、次の通りです。 ●ポルト湾 「ピアナのカランケ」「ジロラータ湾」「スカンドーラ自然保護区」から構成された世界自然遺産です。美しいリアス式海岸が特徴的な場所だとえいます。 ●レユニオン島の尖峰群、圏谷群および絶壁群 削られた山の斜面が独特の景観を見せているのが特徴です。今も火山活動を繰り返す「ピトン・ドゥ・ラ・フルネーズ」を含み火山噴火のたびに形状を変える自然の美しさが楽しめます。 ●ニューカレドニアのラグーン ニューカレドニアは、フランス領土になります。そのため、フランスの世界自然遺産です。510種類もあるサンゴ礁が1,600kmにわたって広がる景色は、圧巻といえるでしょう。
まとめ
綺麗な街並みや歴史を満喫できるフランスの世界遺産
綺麗な街並みと長い歴史の風格が感じられるフランスには、数多くの世界遺産が登録されています。それぞれ観光地としても人気が高く、フランス旅行に行くならぜひ訪れてみたい場所ばかりだといえるでしょう。フランスには、世界文化遺産だけでなく、世界自然遺産も登録されています。フランス旅行をするなら、世界文化遺産だけでなく世界自然遺産も訪れてみたいものです。
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