銀マットでもキャンプはできる
はじめてキャンプをするとき、マットは必ず購入する物だろう。
テントを決めて寝袋を決めたら次に購入するのがテントマットだ。
普段とは違う環境で寝るキャンプではマットの良し悪しが快適な眠りを左右する。
そうなるとマットはなるべくよいもの、エアマットやインフレータブルマットがよいのではとなる。
しかしそれらはアウトドアで使うにはどうしても耐久性に不安が付きまとう。
現に私は銀マットでキャンプをするし、自転車で北海道縦断もした。
ホームセンターで1000円しない銀マットでもアウトドアは十分に楽しめる。
買い替えを考えるタイミング
銀マットの耐久性は異常だ。
私は同じ銀マットを使い続けて約20年になる。
先に述べたようにこの銀マットとたくさんの夜を過ごしてきた。
致命的な損傷はないがさすがに厚みが無くなってきた気がするし、暖かさに不満も出てきた(年齢のせいかもしれないが)
息子が生まれた年に購入したので銀マットにもそろそろ巣立ってもらおうなどと、もっともらしい理由を付けて買い替えを検討する。
というよりそのような理由を付けないと本当に買い替えるタイミングがないのだ。
購入時は銀のラミネートがすぐに剥がれるだろうと考えていたがそのようなこともない。
安い物だからすぐにつぶれてペタンコになるかと思ったがそうでもない。
この価格でこれだけ耐久性が高ければリピート買いしようにもできないのではと、余計な心配をしてしまう。
どうせ買うなら最高峰【サーマレスト】Zライト ソル
本格的にマットの購入を検討し始めた。
しかし、次購入するマットも仮に20年使えたとしたら僕は70歳手前だ。実質最後のマットになるだろう。(いかん、涙が出てきた)
だったら、どうせならフォームマットの最高峰、サーマレストを購入しようじゃないか!
みたいなことを妻に言ったら「70歳までキャンプ行くんでしょうね」と励ましとも脅しとも取れる言葉を頂いた。それでもついにフォームマットの最高峰、サーマレストZライトソルを手に入れたのだ。
Zライトソルと銀マットを比較した感想
というわけで、いま僕の部屋には銀マットとZライトソルが転がっている。
すると最近僕の仕事にちょいちょい口出し…もといアドバイスをくれる妻が「比べる記事書いたら」と言い出したので、厳冬期の北海道で比較してみた。
比較の条件
- 築40年の一軒家、室内温度約18℃(20年前にリフォーム済、フローリング)
- 外気温0℃~3℃(北海道としては季節外れの暖かさだった)
各マットを使用し、モンベルダウンハガー#3で一晩寝る。
大きさ
長さに大きな差はない。
ただ幅に違いがあり、Zライトソルの方が約20㎝ほどせまい。
寝転がった感じ銀マットはダランと腕を伸ばしてもマットに乗るが、Zライトソルは気を付けをしないと腕がはみ出す。
ただ寝袋に入ると気を付けの姿勢になるので大きな違いは感じなかった。
寝返りも問題なく打てる。
展開収納
最近の銀マットはジャバラ式の物もあるが、僕が持っているのはロール式。
これがなかなか面倒。広げようと思っても丸まって上手く広げられない。
せまいテントの中で作業するときはイライラの種だ。
その点ジャバラ式のZライトソルは楽だ。片側を掴んで放り出せば広がってくれる。
ただZライトソルは収納時にまとめるバンドが付属しないので、持ち運ぶ際はリュックのサイドベルトなどに固定するとよいだろう。
寝転がった時の硬さと暖かさ
これは明らかな差があった。
初日は銀マットで寝たのだが、これはいつも感じ。
家でも銀マットと寝袋の組み合わせはテンション上がる。
床から感じる硬さと冷たさがアウトドアに出かけた感覚になれる
次の日Zライトソルで寝てみると、価格の差=機能の差ということをまざまざと感じさせられた。
マット自体の厚さが2倍ほど違うから当然かもしれないが、Zライトソルは床の固さを全く感じない。
同じフォーム材でもZライトソルは”コシ”があり床の突き上げ感がない。
もちろん暖かさも別物だ。
銀マットもZライトソルもフォーム材の面と銀のコーティングされている面があり、寒い時は銀の面を上にして使用する。
銀マットはじっとしているとジワジワ暖まるがZライトソルは寝転がった瞬間に暖かい。
極端な意見かもしれないが安いマットレスを使うなら、Zライトソルを使った方がずっと暖かいのではと感じたほどだ。
安眠できるか
僕はここ数年不眠で悩んでいる。
一日の睡眠は3~4時間。よく寝たと感じる時でも5時間だ。それも飛び飛びで。
それが今回の実験で驚くべき変化がみられたのだ。
まず銀マット。
寝た感じはゴツゴツ硬くて普段の寝具と比べるまでもない。それが寒さを除いて熟睡できたのだ。
寝袋で寝るとよく寝られるのは普段から感じていたが、キャンプで疲れているからだと思っていた。
それがこうも熟睡できると、僕はやわらかいマットよりも硬いマットの方が寝られるような気がしてきた。
ところがだ、次の日Zライトソルで寝たところ寒さすら感じず朝までぐっすり。
気温を確かめるために目覚ましを掛けたが、それで起きるのがやっとで、正直写真を撮ったのを覚えていない。
というわけで、あまりにも熟睡してしまい、Zライトソルに関して安眠できるかのレポートが困難な状態になってしまった。
妻曰く「それだけ安眠できたって書けばいいんじゃない?」
キャンプで寝れない人こそサーマレストZライトソル!
価格の高いフォームマットといっても素材は同じでしょう。
購入前はたしかにそう思っていた。はじめて手に持った時も感想は変わらない。
けれど一晩寝てみてその印象はガラッと変わった。
検証するにあたり数時間ごとに起きて記録を取るはずだったのが、夜明け前に一度起きるのがやっとだった(僕は不眠症なので普段は1時間ごとに起きる)
キャンプで寝れない人、ぜひマットを見直してみて欲しい。その際はサーマレスト、Zライトソルがおすすめだ。
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撮影:ライター