迷いがちなキャンピングカーのエアコン
キャンピングカーに搭載可能なエアコンは3タイプ
夏にキャンピングカーで旅をする時は、エアコンが欠かせません。キャンピングカーには、家庭用・車載用・ポータブルの3タイプのエアコンを搭載できますので、活用してはいかがでしょうか。しかし、停車中に車のエアコンをつけっぱなしにしていると、バッテリー上がりなどのトラブルが起きやすくなりますので、使用の際は注意が必要です。
それぞれのエアコンを詳しくチェックしよう
3タイプのエアコンにはそれぞれ特徴があるため、どれを選べばよいか分からなくなることもあるでしょう。そこで、本記事では各エアコンの特徴を解説します。キャンピングカー用のエアコンを決めるための参考にしてみてください。
効率的に車内を冷やす家庭用タイプ
冷却力が高いところが魅力
家庭用エアコンは、近年キャンピングカー好きから高い人気を集めています。その名の通り家に取り付けるタイプのものですが、エアコン本体と室外機をケーブルで接続し、背板を固定した後に配管を繋げれば車内でも使用可能です。
一般的なキャンピングカーであれば6畳用のエアコンで十分に車内を冷やす機能を果たせます。効率的に車内を冷やしたい時に最も効果的な方法だと言えるでしょう。
暖房や除湿などの機能も充実
一般的な家庭用エアコンは、冷房だけでなく暖房や除湿、空気清浄などさまざまな機能を備えているため、より快適な空間を作れるようになります。停車中にエアコンをつければ、まるで自宅にいるような感覚になれるでしょう。
省エネ性能も魅力
最近の家庭用エアコンは省エネ性能にこだわっているものが多く、電気代を節約しやすくなっています。大型のエアコンを取り付けるとランニングコストが心配になりますが、省エネタイプを選べば大きな出費になることはないでしょう。
設置スペースの確保が重要
とても便利な家庭用タイプですが、本体と室外機両方の設置スペースを確保する必要があります。コンパクトタイプのキャンピングカーだと、十分なスペースを取るのが難しいかもしれません。
特に、室外機は真っ直ぐの状態で装備しなければならないのに加え、風通しのよさも意識することが大切です。通気性のない場所に設置すると駆動時に熱がこもり、不具合に繋がります。トラブルの原因にならないよう、設置場所に注意してください。
インバーターも必要
家庭用タイプを駆動させるためには1,200W以上のAC電源が必要となるため、専用のインバーターも用意しなければなりません。一度取り付ければ快適な状態を楽しめる家庭用エアコンですが、設置するまでには労力がかかることを忘れないようにしてください。
サブバッテリーで使える車載タイプ
インバーター不要で動かせるシステム
車載用タイプは、車両に設置するために開発されたエアコンのことを指します。本来はトラック運転手が停車中にエアコンを使えるように開発されたものですが、利便性の高さからキャンピングカーでも活用されることが増えました。
車載タイプのよいところは、インバーター不要なところです。DC電源を活用でき、サブバッテリーを使えば駆動可能なシステムのため、家庭用よりも気軽に取り入れられるでしょう。
床下にも設置しやすい室外機
車載タイプでも室外機は必要ですが、家庭用よりもコンパクトなサイズに設計されているため、床下でも十分に設置できます。また、振動テストや融雪剤耐久テストをクリアした製品が多いのも嬉しいポイントです。安心して車両に装備できるという意味でも、車載タイプは高評価を集めています。
室内機もコンパクトで設置しやすい
室外機だけでなく室内機もコンパクトかつ軽量な製品が多く、取り付け面の補強を簡素化できます。また、製品によっては取り付け用の金具が付属している場合もあるため、初めてのDIYでもチャレンジしやすいでしょう。
音や価格が懸念点
車載タイプの懸念点として挙げられるのが、駆動させた時の音です。家庭用と比べると室外機の音が大きくなる傾向があり、寝るときに駆動音が気になることもあるでしょう。静かに過ごしたいと考えている方は注意が必要です。
また、メーカーによって量産体制が整えられている家庭用と比べると、車載用は少数生産である場合が多いため、価格帯が割高になる傾向が見られます。コストパフォーマンスの面でも気を付けた方がよいでしょう。
コンパクトなポータブルタイプ
軽量で携帯性が高い
キャンピングカーで使うエアコンとしては、ポータブルタイプも注目を集めています。軽くて持ち運びやすく、携帯性が高いところが魅力です。家庭用や車載用のように設置のために手間をかける必要はなく、車両内に置くだけですぐに使えるのも人気の理由と言えるでしょう。
また、設置スペースも取らないため、コンパクトサイズのキャンピングカーでも気軽に取り入れられます。
使える電源の幅も広い
AC電源や発電機、サブバッテリーなどさまざまな電源に対応している場合が多いのもポータブルタイプのよいところです。DC電源に変換するためのインバーターを必要とせず、AC電源のあるキャンプ場でも活用できるため、身近にある電源システムを使って駆動させられます。
車内を冷やす機能性は劣る
家庭用や車載用と比べると、車内を冷やす機能性が劣るところが気をつけておきたいポイントです。真夏にキャンピングカーで旅行をする場合は、ポータブルタイプのみだと暑さを凌げないかもしれません。快適な空間を作るためには、サーキュレーターを使うなどの工夫が必要です。
自分に適したタイプを選ぶポイント
設置場所を確保できるなら家庭用
冷房だけでなく暖房や除湿などの機能も備えた家庭用は、3タイプの中で最も利便性が高いエアコンです。室内機と室外機の設置スペースを確保できるなら、家庭用を選ぶとよいでしょう。ただし、設置にはDIYの知識が必要なため、心配な場合は業者に注文するのがおすすめです。
設置場所が狭い車両で冷却力を重視するなら車載用
どうしても設置スペースを確保できない場合は、家庭用よりもコンパクトな車載タイプが最適です。車載タイプも、家庭用と劣らない冷却力を備えています。また、家庭用と比べて取り付けが簡単なのも嬉しいポイントです。
コスパと携帯性を求めるならポータブル
家庭用と車載用は導入に費用がかかるため、なるべく出費を抑えたい時はポータブルタイプがよいでしょう。冷却力は劣りますが、比較的リーズナブルな価格帯の商品が多く手軽に取り入れられます。また、簡単に持ち運べますので、車両以外の場所で活用したい時にもおすすめです。
便利なエアコンをキャンピングカーに使おう
家庭用と車載用、ポータブルの3タイプは、それぞれに利点と懸念点が異なるため、特徴やシステムを把握した上で導入を検討することが大切です。キャンピングカーへの取り付けやすさや利便性、費用などを総合的に考えてみるとよいでしょう。
使い勝手のよいエアコンを導入すれば、停車中や寝るときも快適な環境をキープできるようになります。自分にはどのようなエアコンが合っているのか、本記事を参考にしながら選んでみてはいかがでしょうか。
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