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独特の韻を踏む、神戸弁一覧!特徴的な語尾・イントネーションや標準語の意味も紹介!

関西地方で使われるのが関西弁と言う方言です。他のエリアの方は関西弁はどれも同じように聞こえますが、エリアにより方言や語尾が微妙に違います。中でも可愛い言葉と言われるのが兵庫県の神戸弁。神戸弁は他の関西弁の中でも独特の言葉やイントネーションがあります。
更新: 2023年4月14日
iwama
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目次

独特の表現をする神戸弁

神戸は兵庫県の県庁所在地。北野異人館やポートアイランドなど人気の観光地でおしゃれな街としても有名です。その神戸で使われる言葉が神戸弁で、他の関西弁とよく似ていますが少し違います。

早口で大阪弁や、のんびり話す京都弁とも違うのが神戸弁。関西以外に住んでいる人にはわかりにくいかもしれませんが、一度神戸弁を聞けば可愛い話し方に虜になるはずです。本記事は、関西弁の中でも独特の話し方をする神戸弁についてご紹介します。
 

1.独特の韻を踏む神戸弁

神戸弁は関西弁の中でも独特の韻を踏む言葉と言われます。関西以外に住んでいる人には分かりにくいですが、よく聞くと隣接する大阪弁や兵庫県の播磨弁との違いが分かる方言です。神戸弁はアクセントが大阪弁で使われる京阪式で、言葉が播磨弁に近い方言になります。

関西弁では珍しい他のエリアのアクセントや言葉が混じっているので、関西弁の中でも独特の方言になりました。このように神戸弁は他の土地から取り入れて生まれた方言と言われます。

2.神戸弁が独特の方言になった理由

神戸弁は大阪で話す摂津弁と、兵庫県の姫路地方で話す播磨弁の2つの種類の方言が基礎になっています。当時の神戸は、大阪と姫路の間に挟まれた兵庫県の小さな漁村でした。神戸が港の開港で他のエリアから人が集まり、生まれたのが神戸弁と言われます。

関西は他の土地に引っ越すことが少なく、その土地で暮らす人たちによって方言が生まれました。神戸弁のように他の土地から人が来て、混じり合って生まれた言葉は関西では珍しい方言と言われます。

独特の方言を話す神戸弁の特徴

関西弁を聞くと何か怖いイメージですが、その中でも神戸弁は話し方がゆっくり話す特徴があります。特に女性が使うと優しい言葉で上品に聞こえるので、関西では人気が高い方言です。

関西では大阪や京都、神戸などでは土地間の対抗意識が高いので、神戸弁を話していても「大阪弁」や「京都弁」などといわれるといやな顔をされる場合があります。では、関西弁の中でも人気の高い兵庫県の神戸弁とはどんな特徴がある方言なのでしょうか。

POINT

  • 神戸弁の特徴はゆっくりしたイントネーション
     
  • 神戸弁は語尾が優しい

1.神戸弁のイントネーションの特徴


神戸弁のイントネーションは他の関西弁と同じような発音です。「ジ」や「ズ」などの濁音は破擦音ではなく摩擦音で発音して、「ジ」や「ヂ」の発音は混同して使われたこともありました。一部の地域では「シ」が「ヒ」で使われて七が「ヒチ」になることがあります。

「行きましょう」が「イキマホ」、「しません」が「シマヘン」になり、きつねを「ケツネ」たぬきを「タノキ」などと発音するのも神戸弁のイントネーションの特徴です。

2.神戸弁の語尾の特徴

神戸弁と他の関西弁と大きな違いは語尾にあります。標準語で「~です」と言う語尾を代表的な関西弁で比較しますと、京都弁では「~してはる」という言葉になります。「~ねん」と言う語尾が使われるのがテレビなどでよく聞く大阪弁です。

同じ意味の語尾が神戸弁では「~しとお」「~しとん」になり、大阪や京都では使いません。このように地方により語尾の種類が違うのが関西弁です。その中でも、神戸弁はゆったりとした語尾の話し方が特徴といえます。

日常会話で使う神戸弁

神戸弁の会話で普通に使われるフレーズは、他の地方の人が聞くと分かりにくい言葉があります。分かりにくい言葉は普段の挨拶や相手に質問、否定形や断定的に使われる言葉などです。

神戸では当たり前のように使われるので、これらの神戸弁を覚えておくと便利ですね。ここでは、普段いろいろな種類の場面で使われる神戸弁についてご紹介します。

POINT

  • 日常使う神戸弁を覚えよう
  • 神戸でしか使わない神戸弁がある

1.挨拶や感謝する時に使う神戸弁と標準語の意味

神戸弁の挨拶は、親しい人や年配の方では「おはよう」は「おはようさん」、「こんにちは」は「こんちは」などと言う挨拶があります。目上の方やそれ程親しくないに方は標準語と同じ「おはよう」、「こんにちは」などと言う挨拶が一般的です。

相手と別れの挨拶で使う言葉としては「ほなね」ということばがあります。標準語では「それじゃ」と言う意味で、「ほな、また明日」のように使われます。

 

2.否定形使う神戸弁の一覧と標準語の意味

神戸弁では否定形の言葉にも特徴があります。その中でも多く使われるのが「ヘン」と「ン」です。「行かない」は「行かへん」、「見ません」は「見やへん」です。「来ない」は「コン」と言う言葉が多く使われますが「コーヘン」と言う言葉も使われます。

さらに二回繰り返して使う否定形では「ちゃう、ちゃう」と言う言葉がありますが、標準語では「違う」という意味です。よくテレビなどで耳にする「アカン」は「駄目」とう言う言葉の否定形になります。

3.質問や疑問がある時に使う神戸弁の一覧と標準語の意味

神戸弁で相手に質問する時に使われるのが「ヘン」と「トン」です。ヘンの使い方は「うちにこーへん?」は「家に来ない?」と言う意味になります。トンを使う場合は「何しとん?」は「何している?」で「何しとんねん?」のように言う場合もある言葉です。

相手に対して疑問を投げかける時に使うのが「どないなってんの?」で、標準語の「どうなっているの?」という意味になります。


4.断定的に使う神戸弁の一覧と標準語の意味

神戸弁で断定的に使われる言葉として「~ねん」や「~やん」があります。「~ねん」は標準語で「~なのだ」と言う意味で、「~やん」は「~だ」「~である」です。

神戸弁では「今日は仕事が忙しいねん」や「昨日行くいうたやん」のように使われます。相手に自分の意思を伝える時に使われるのが「~で」です。「今日はいくで」は標準語で「今日は行きます」と言う意味になります。

5.神戸弁独特の語彙と標準語の意味

神戸弁には他の地方では使わない言葉があります。「マクド」は「マクドナルド」で、マックやマクドナルドと言うと「マクド」と言い換えられるほどです。「豚まん」は「肉まん」で牛肉でも豚まんと呼びます。「山側・海側」は神戸市内の北側が山側で南側が海側です。神戸は北側が山で南側が海なのでそのように呼びます。

「サンライズ」はメロンパンのことです。神戸で人気のあったメロンパンを売る店がこの名前で、メロンパンがサンライズと呼ばれるようになりました。

神戸弁で分かりにくい言葉の一覧

神戸弁は関西弁の中でも、あたりの柔らかいかわいい方と言われます。テレビで早口の大阪弁でまくし立てる言葉を聞きなれると、これが同じ関西弁なのかと思うくらいです。そのように感じるのは話し方がゆっくりで言葉の柔らかさがあります。

神戸弁と他の関西弁との違いはイントネーションだけでなく、兵庫県の神戸以外では使われない独特の言葉があることも有名です。ここでは、神戸弁の中でも他の土地では使われない言葉の一覧をご紹介します。
 

POINT

  • 標準語で使わない言葉が神戸弁にはある
  • 勘違いしやすい神戸弁を使うのは気を付けよう

1.神戸弁の「ダボ」の意味と使い方

神戸弁の中で相手を罵る言葉がダボです。関西弁には「アホ」と言う言葉があります。標準語では「バカ」と言う意味で、アホには親しみがありますがダボにはありません。この言葉を知らないと、そんなに悪い言葉には思えないかもしれませんがあまり使わない言葉です。

上品な言葉ではないので、覚えたとしても使わない方が無難な言葉と言えます。ダボにボケまで加わるとさらにきつい言葉になるので、これらの言葉を使うのは控えましょう。

2.神戸弁の「へんこ」の意味と使い方

神戸弁に限らず関西弁は省力する言葉があり「へんこ」も同じで「変な子」と言う意味の言葉です。変な子と言っても気持ち悪いとかの意味ではなく、個性的とか変わっていて面白い子と言う意味になります。

会社などで、「今年の新入社員はへんこ多いねん」といわれると「おもろそうでええなぁ」と言うような返事が返りますよ。このようにへんことはポジティブな意味の言葉なので、へんこと言われても気にする必要はありません。

3.神戸弁の「ワヤ」の意味と使い方


「ワヤ」と言う言葉は「ダメ」や「無駄」と言う意味です。関西弁でも比較的多く使われるので知っている人が多いかもしれません。神戸弁では失敗した時にワヤと言う言葉を使います。

ワヤの使い方の一例としては「なにしとんの、そんなんしたらワヤになってしまうやん」。この意味は「何をしているの、そんなことしたダメになってしまうでしょう」と言う意味になります。神戸弁の中ではそれほど難しい意味ではないですね。
 

4.標準語では勘違いしやすい神戸弁の一覧

神戸弁の中には標準語と同じ言葉で意味が異なり、勘違いしやすい言葉があります。その一例は、「えらい」は標準語の「偉い」ではなく「大変」「しんどい」と言う意味です。「うち」は家でなく「私」と言う意味で相手のことは「自分」と言います。

「いける」は「行ける」ではなく大丈夫と言う意味です。「さら」は「皿」でなく新しい・新品という意味になります。このように標準語と同じ言葉でも、意味が全く異なるので覚えておくと便利です。

まとめ

関西弁でも人気の神戸弁についてご紹介しましたが、いかがでしたか。神戸弁はゆっくりとした話し方が特徴で聞きやすい方言ですが、兵庫県でも話さない難しい種類の言葉もあります。それゆえ、神戸以外の関西地方に住んでいる人でも難しいと言われる方言です。

しかし、関西弁の中でも優しく聞こえて上品と言われる神戸弁をいくつかマスターすれば、神戸に出かけた時に使えば人気になること間違いありませんね。

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神戸は、関西地方の中でおしゃれな港街で有名です。町の中には旧居留地や北野などは異国情緒にあふれて、街を歩く人たちもファッショナブルです。

ここに神戸観光の記事がありますので、お出かけの時の参考にしてください。