Drakteck 砥石
APECTY「フルタングナイフ」
フルタングナイフの必要性を感じた
先週の連載で、知明湖キャンプ場へ訪れ、焚き火に挑戦しました。買ったままの薪に火を付けるのに苦労したことから、ナイフや斧の必要性を痛感。斧とナイフを同時に購入したいところでしたが、まずはシースナイフを購入し、自宅で使用した感想をご紹介します。
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箱出しのまま使ったレビュー
シースナイフは、あらゆるアウトドアブランドから豊富な種類が販売されています。私が探したナイフの条件は以下の通りです。
こんなナイフを探していた
- 刃渡りが10cm以下
- 軽くて使いやすい
- ステンレス製
それぞれ理由を解説します。
刃渡りが10cm以下
シースナイフには、マチェット(ナタ)のようにも使える大型のものがあります。枝払いやバトニングをメインに使用する分には頼もしいのですが、ナイフに続けて薪割りに特化した斧を購入予定です。そのため、刃渡りは長過ぎず調理にも使いやすい10cm以下のナイフに限定して探しました。
軽くて使いやすい
ナイフの場合、軽さと耐久性は単純に比例しません。耐久性ともっとも関連するのはナイフの構造です。軽量でもブレードが柄の部分にあるシースナイフは、丈夫で薪割りも難なくこなせます。ソロキャンプの行動時、携行するつもりはありませんが、邪魔にならない200g以下の軽量ナイフを選びました。
ステンレス製
ナイフの素材は主にステンレスとカーボンの2種類。それぞれの特長は以下の通りです。
ステンレスとカーボンの違い
- ステンレス:メンテナンスが楽、カーボンより切れ味に劣る
- カーボン:切れ味が鋭い、欠けやすくサビやすい
それぞれ素材ごとに一長一短あります。私にとってアウトドアナイフは日常的に持ち歩くアイテムではないため、汚れを落としておけば、サビる心配をしなくてもいいステンレス製を選びました。
選んだナイフはAPECTY「フルタングナイフ」
APECTY「フルタングナイフ」
私が探していたシースナイフの条件に適合したのはAPECTYから販売されている刃長9cmのタイプです。まずは基本スペックを紹介します。
APECTY「フルタング刃長9cm」
- ナイフの全長:約20cm
- 刃長:約9cm
- 刃幅:約2cm
- 刃厚:約3mm
- ナイフの重量:約90g
- 総重量:約150g
箱出しでナイフを持った感想
最初は研がずにそのまま使い心地を試してみました。第一印象は「軽くて握りやすい」です。グリップの形状が手にフィットするように作られているため、安定してナイフを握れます。これはバトニングやブッシュクラフトを安全に行う上で重要です。
シース(鞘)も優秀!
ナイフを使用しないときにブレードを収納しておくシースも二重の抜け防止対策が施されており、安心して持ち運べます。第一段階はシース本体にロックされ、第二段階はスナップボタン式のベルトロックです。万が一ブレードが抜けてしまっても落下しないように設計されているので、安心して持ち運びできます。
バトニング
実際に自宅に残っていた薪をバトニングしてみました。運悪く節がある薪しか残っていませんでしたが、節がない部分まではブレードの背を叩くとスイスイ薪へ食い込みます。節のある部分まで到達したら一旦、ナイフを抜き反対側から再びバトニングして対応しました。ナイフにダメージなどはなく、丈夫に使用できます。
ブッシュクラフト
息子と二人でブッシュクラフトにも挑戦してみました。初めてだったため、上手ではありませんが、削る作業自体は難しくありません。腕を上げて楽に作れる方法をお伝えできるようにします。
箱出しでもしっかり使える!
一通り、自宅で使った感想としては、箱出しでフィールドに持っていっても十分使える性能があります。そのままの状態で驚くほど切れるわけではありません。しかし、バトニングやちょっとした調理なら問題なく使える切れ味と機能性を備えています。
せっかくなので研いでみました!
自宅にはダイヤモンドシャープナーしかありませんので、ナイフと同時に砥石を購入しました。購入した砥石はこちらです。
こちらの砥石は台座と滑り止めのラバー・4種類の番手がオールインワンになった初心者におすすめのセットです。
砥石の番手は数字が小さいほど荒く600番までが荒砥石、600〜2,000番程度までが中砥石、それ以上のものを仕上げ砥石と分類しています。荒砥石は刃が欠けたときに補修するときに、中砥石は日常的なメンテナンスに、仕上げ砥石は刃を綺麗に輝かせる・鋭い切れ味に仕上げる役割があるので覚えておきましょう。
Drakteck 砥石
ナイフの研ぎ方
ナイフを研ぐ前に砥石を30分程度水に浸けておきましょう。水に浸しておくことによって、砥石に空いた小さな穴に水が浸透し、ナイフを研ぐときに滑りをよくする働きがあります。また、ナイフを研ぐときに発生する摩擦熱を抑える効果もありますので、必ず行いましょう。
今回は砥石を600番、1,500番、5,000番の順で研ぎました。研ぐときはナイフを一旦、砥石に寝かせます。そこから刃を押さえて自然と止まる角度を見つけるようにしましょう。
また、全体を一度に研ぐことはできませんので、先端・中程・根本と分割して研ぐのがコツです。まずは片面を研いで行きますが、満遍なく砥石を使うようにしてください。砥石の一部だけを使うとそこだけがすり減ってしまい、正しく研げなくなってしまいます。
ナイフが研げたかどうかは研いだ面の反対側から触るとザラっとした感触のカエリが出ているかが目印です。指を添えている部分しかナイフは研げないため、ナイフを研ぐ・反対から触ってカエリが出ているのを確認する・研ぐ場所を変える・反対側も同じように繰り返します。
両面研げたら、ナイフ全体を軽く砥石に当てて円を描く用にナイフに出たカエリを取れば刃研ぎは終了です。
数字が小さな砥石から大きな砥石へと変えていきますが、同じ手順を繰り返します。最後にナイフをしっかりと洗いましょう。また、砥石は洗剤を使わずにしっかりと水洗いし、陰干ししてください。乾燥させなければカビが発生する原因となります。
研いだあとの切れ味
箱出しのまま紙を切ったときは、繊維に引っ掛かり上手く切れませんでした。しかし、研いだあとはスパスパと紙が切れるようになるので、できれば砥石も一緒に購入して、刃研ぎしてから持ち出すようにするのがおすすめです。
初めてシースナイフを購入しましたが、多くのナイフレビューでもあるようにアウトドアナイフは研いでこそ真価を発揮します。
APECTYフルタングナイフは使いやすくておすすめ
これまでは、釣りやちょっとした調理に使いやすいフォールディングナイフばかりを使っていました。しかし、先週訪れたキャンプで丈夫なシースナイフの必要性を痛感。初めてシースナイフを購入し、実際に自宅でバトニングしたり薪を削ったりとAPECTYフルタングナイフの使い心地をお伝えしました。ナイフ購入を迷っている人の参考になれば幸いです!
冬キャンプデビューまでの道筋はこちら!
11月の1週目から冬キャンプデビューから楽しみ方、魅力までをお伝えする連載を担当させていただいています。初めて記事を読まれた方は、これまでの記事を読んでもらえると、冬キャンプデビューするまでにそろえておくべきものを素肌感覚で知ることができますので、ぜひお読みください!
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