観光スポットとしても人気、西沢渓谷の紅葉時期はいつ？9つの見どころもご紹介！

西沢渓谷は紅葉名所の国立公園

山梨県の山梨市にある西沢渓谷は秩父多摩甲斐国立公園内に位置し、巨大な花崗岩を激流が浸食してできた渓谷は、国内屈指の渓谷美を誇る景勝地で、滝や淵が連続して続きます。

渓谷ながらトレッキングコースが整備され、季節によれば比較的軽装でも歩くことが可能です。西沢渓谷は原生林を流れる急流が多くの滝を造り、自然が年月をかけ見事な渓谷美を演出し、神秘的な魅力まで感じられる悠久の渓谷といえます。

西沢渓谷は県内屈指の紅葉名所

西沢渓谷は昭和37年(1962年)から4年をかけて開発されました。そうして、登山経験がない普通の観光客が、西沢渓谷の見事な景観や美しい紅葉を間近で目にすることが可能になりました。

なお、記載されている情報は、2021年8月21日現在のものです。事故のため一部地域の立ち入り禁止などもあり、記載内容が変更されることがありますのであらかじめご了承ください。

西沢渓谷の秋は紅葉の一大名所

秋の西沢渓谷は紅葉の名所として人気が高い渓谷です。紅葉名所だけに周辺の山のあらゆる場所でブナやカエデやミズナラなどの紅葉を見ることができます。

山梨市内最大の紅葉スポットで赤や黄色に色づいたのカラフルな落ち葉を踏みしめながら、トレッキングコースを歩くことができるのです。

西沢渓谷の紅葉は10月中旬~11月上旬が見頃

西沢渓谷の見事な紅葉の見頃は10月中旬~11月上旬です。この時期は観光客で大変にぎわいます。

また、山梨市は西沢渓谷の紅葉観光に力を入れ、紅葉シーズン中はホームページで日々の紅葉の進行を報告していて、閲覧が可のです。参考にして西沢渓谷観光を計画しましょう。

西沢渓谷で見られる紅葉の種類

西沢渓谷の紅葉は、紅葉名所が多い山梨県でも上位に位置する人気の高い紅葉スポットです。毎年10月中旬頃から、周囲の山々の木々が色づき渓谷を鮮やかに彩ります。

その時期に紅葉する木の種類は多く、紅葉(モミジ)、カエデ類、ナナカマド、ブナ、ミズナラ、カラマツ、ヤマブドウ、ヤマザクラ、コハクウンボクなど多種類で、紅葉の代表が紅葉(モミジ)、黄葉の代表がイチョウです。

西沢渓谷の10kmコースは紅葉を間近で鑑賞可能

西澤渓谷でおすすめのトレッキングコースが1周約10kmの西沢渓谷コースです。西沢渓谷入り口から西沢山荘まで進み、そこから二俣吊り橋を渡り山の奥の部分に進んでいくと、間近で紅葉が楽しめます。

途中、複数の滝があり、驚くような巨岩や奇岩も。不動滝を過ぎると旧森林起動に入り、大久保沢やシャクナゲ群落を経てネトリ大橋を渡り、西沢渓谷入り口に戻るのです。西沢渓谷コースの所要時間が約4時間の森林散策コースになっています。

西沢渓谷は紅葉とエメラルドグリーン

西沢渓谷は、川底の花崗閃緑岩(かこうせんりょくがん)に太陽の光が当たり、水面がエメラルドグリーンに輝きます。

周辺の森は数百種類の植物が生息し、紅葉時になると、山の紅とエメラルドグリーンの水面が絶妙のコントラストを演出するのです。そんな、西沢渓谷のさまざまな見どころを紹介します。

西沢渓谷の紅葉時期以外の見どころ

西沢渓谷は紅葉の名所でとかく紅葉ばかりが目立ってしまいますが、秋の紅葉シーズン以外、いつの時期でも見どころがあるのです。

秋以外の西沢渓谷の3シーズンにあたる、春と夏と晩冬の見どころをそれぞれのシーズンごとに紹介します。

見どころ①：春の西沢渓谷

西沢渓谷の春は赤や紫のツツジや「花木の女王」と呼ばれるシャクナゲなど、色とりどりの花が楽しめます。

春の西沢渓谷は花だけでなく、初々しい新緑がもっとも美しい時期ながら、秋の紅葉時期ほどの混雑はなく、のんびり西沢渓谷が楽しめるるおすすめの時期です。

見どころ②：夏の西沢渓谷

夏は西沢渓谷周辺の深い緑の木々から、たっぷりとマイナスイオンが渓流にそそぎ、森林浴を満喫しながらハイキングが楽しめます。夏も冷たい滝の水を感じながら、渓流の側でランチを楽しんだり、小休止して渓谷の涼を楽しむこともおすすめです。

見どころ③：晩冬の西沢渓谷

西沢渓谷の冬季は入山禁止になり、12月1日~4月28日は通行禁止となります。しかし、山開きの毎年4月29日(昭和の日)と同時に訪れれば、冬の名残を見ることができるのです。

一部で雪が残っていたり、残雪に動物の足跡があったりして、冬場の名残が感じられる初春の西沢渓谷は山梨の自然が強く感じられます。

紅葉名所西沢渓谷名瀑5選

西沢渓谷は澄んだ渓流とともに、滝が有名です。数多くの滝があり、日本の滝100選に選ばれた名瀑もあるほど。

滝を巡る遊歩道もあり、人気の滝も8か所あり、3時間半程度で1周してすべての滝を見て回れます。そんな西沢渓谷の人気の滝から5つの名瀑の紹介です。

名瀑①：紅葉が似合う「大久保の滝」

西沢渓谷滝見道を進んでいくと、最初に目にする滝が「大久保の滝」で、滝の落差は30ｍ程もあり雄大です。周囲の緑の中を白く静かに流れ落ちる滝は、スケール感抜群のダイナミックな流身で西沢渓谷ならではの景観になっています。

名瀑②：紅葉に映える「七ツ釜五段の滝」

西沢渓谷で最も有名なのが、日本の滝百選にも選ばれている「七ツ釜五段の滝(ななつがまごだんのたき)」です。七ツ釜五段の滝は、7つの釜と5つの滝が連続していて、遊歩道から思わず足を止めて見入てしまう名瀑。インスタ映えが間違いない絶景スポットになっています。

名瀑②：紅葉背景に見事な「三重滝」

西沢渓谷の三重の滝(みえのたき)は、名前の通り三段(三重)の滝で、全体で約10ｍ程度の落差があります。水量も多く、釜を介して流れ落ちる独特の風情が魅力です。

特に、水が落ちていく流身が美しく、エメラルド色の釜からあふれ落ちる最下段の滝の美しい姿に見とれてしまいます。

滝の前に設けられた観瀑台は広く、管理も行き届き、足場を気にせずに滝が堪能できるのです。

名瀑④：紅葉に負けない「竜神の滝」

西沢渓谷の竜神の滝は6mと高さはあまりありませんが、水量は豊かで上の釜からあふれる水量が落下して、下の釜に流れ落ちます。

滝が流れ落ちる「ゴー」という音も豪快で、龍が吠えているようにも聞こえます。他の滝の音と聞き分ける楽しみ方もおすすめです。

名瀑⑤：紅葉と馴染む「貞泉の滝」

青い滝壷に勢いよく流れる「貞泉の滝(さだいずみのたき)」は、滝の上流に釜がなく、ストレートに流れ落ちる滝です。

西沢渓谷の中では地味な滝といえますが、間近で滝を見ると勢いよく岩盤をかけおちる滝の清流が美しく、紅葉に馴染む滝になっています。

紅葉名所西沢渓谷コースの見どころ4選

多くの自然が残る、広大な西沢渓谷にはトレッキングコースの途中にも見事な必見ポイントが複数あります。

インスタ映え必至の人気ポイントがあり、権威ある組織が認定した西沢渓谷の優れた効能は効能必須。そんな、西沢渓谷の特徴でもあり、おすすめできるポイントを紹介します。

コースのどころ①：二俣吊橋は紅葉絶景スポット

「西沢渓谷の二俣吊橋」は西沢渓谷では必ず渡ってほしい吊り橋です。高さが30ｍある絶景のつり橋で、右側に鶏冠岳がはっきりと見えるビュースポット。

歩き始めるとぐらぐら揺れてスリルを感じます。おすすめは橋の真ん中で周囲360度を見渡してみましょう。西沢渓谷の壮大な緑と渓谷の絶景が眺められます。

とりわけ、紅葉に彩られたV字型の西沢渓谷や、周囲の山々の紅葉は驚くばかりの美しさです。

コースの見どころ②：紅葉に映える巨大なカエル

濁流によって流された大きな岩がカエルの形に見えるところから、カエル岩の名が付いています。

「カエル岩」は西沢渓谷のインスタスポットともいわれ、写真に撮りましょう。ただし、近づき過ぎると大きな岩になるので距離とアングルは要注意です。

コースの見どころ③：旧森林軌道

かって、山梨の塩山から西沢渓谷まで、豊かな森林資源搬出のための小さな鉄道が引かれていました。西沢渓谷コースの最終地点から帰りに歩くコースが旧森林鉄道のレールが敷設されていた跡になります。

ところどころ、レールが残っていて、林業が盛んだったころの日本の山の姿を窺い知ることができるようです。

コースの見どころ④：シャクナゲ大群落

西沢渓谷は紅葉だけでなく、シャクナゲもよく知られています。西沢渓谷に咲くアズマシャクナゲは、東北地方から中部地方の山地に自生する常緑の低木です。

西沢渓谷内の旧トロッコ道沿いに大群落があり、5月上旬から中旬にかけて薄いピンクの花を咲かせる頃は多くの観光客が押し寄せます。

紅葉名所西沢渓谷の観光名所

西沢渓谷はとても人気のある観光スポットですが、西沢渓谷周辺にもぜひ立ち寄ってほしい観光名所があります。雄大な自然が自慢できる山梨ならではの観光スポットが多く、西沢渓谷観光の前でも後でもよいので足を延ばしてみましょう。

観光名所①：日本で二番目に長い「雁坂トンネル」

「雁坂(かりさか)トンネル」は、山梨市三富の北東部にあり、日本三大峠の一つと言われる標高2,082mの雁坂峠の下を走るトンネルです。

山梨県甲府市と埼玉県秩父市をまたぐ雁坂峠は、秩父多摩甲斐国立公園のほぼ中心に位置する風光明媚なスポット。

昭和63年(1988年)に着工し、平成6年(1994年)に本坑が貫通し、平成10年(1998年)4月23日に開通しています。総延長 6,625mで、一般国道で東京湾アクアトンネルに次ぐ2番目の長さです。

雁坂トンネルの基本情報

観光名所②：湖面の紅葉が人気「広瀬湖(広瀬ダム)」

笛吹川は奥秩父山系から、数多くの滝や渓谷をつくり、甲府盆地東部を流れ富士川に合流する一級河川です。その笛吹川に広瀬ダムがあります。美しいエメラルドグリーの湖面に紅葉が映えるのです。

笛吹川は流域面積が広く激流のため、長年にわたり流域は幾多の水害に見舞われていました。このような水害による被害の防止と、沿岸地域の安全を確保し、豊かな暮らしを維持する目的として、昭和44年4月に広瀬ダムの工事が始まり、昭和50年3月に完成しています。

湖面に四季の自然が映える

広瀬ダムは岩石や土砂を積み上げて建設するロックフィルダムです。ダムも美しい造形で、周囲の自然に溶け込んでいます。

隣接する公園の展望テラスからは雄大な奥秩父山系や美しい広瀬湖の景色が眺望可能です。春の新緑から秋の紅葉まで、季節ごとに変化する周囲の自然が湖面に映しだされ絶景が一年中楽しめます。

広瀬湖(広瀬ダム)の基本情報

観光名所③：西沢渓谷の入口「道の駅 みとみ」

現在、各地の道の駅は地域の観光拠点で情報発信基地になっています。山梨県と埼玉県との県境、山梨の北の玄関口にある人気の道の駅が「道の駅みとみ」です。

「道の駅みとみ」は、紅葉名所の西沢渓谷の入口にあり、多くの観光客や登山者の拠点になっています。地元の特産品を販売し、オリジナルのグルメも食べられる道の駅です。

道の駅 みとみの基本情報

紅葉名所西沢渓谷のおすすめポイント

深い木々が茂る西沢渓谷には、森林ならではの嬉しい恩恵があります。近年注目されている、自然の山や森林の癒し効果が西沢渓谷にあります。

そんなメリットは目に見えたり、写真に写るものではありませんが、実際に西沢渓谷を歩いた人々は実感している方が多数です。そんな、西沢渓谷ならではのメリットといえるポイントを紹介します。

おすすめ①：紅葉名所西沢渓谷は癒しの森

西沢渓谷は、森林がそなえる癒しの効果を科学的に解明して、活用方法を研究する「森林セラピー研究会」により認定された「癒し効果のある森」です。

森林セラピー基地として認定された西沢渓谷は、人を癒しストレスを軽減してくれる癒し効果が大いに期待できます。

おすすめ②：西沢渓谷は紅葉狩りも森林浴も

林野庁と緑の文明学会、地球環境財団が共同で昭和61年(1986年)に森林浴を「健康・保養に日本の森林を活用しよう」と提唱し、全国100か所の森を選びました。

その時に、西沢渓谷も選定され、森林浴の森日本100選になっています。西沢渓谷は森林浴の効果が大きい渓谷です。

おすすめ③：紅葉名所西沢渓谷はアクセス抜群

西沢渓谷は首都圏から公共交通機関を利用しても約3時間でアクセスできます。電車やバスの乗り継ぎにもよりますが、新宿から電車とバスをうまく乗り継げば3~4数時間で、大自然が残る秘境・西沢渓谷に着くのです。

西沢渓谷はJR中央本線山梨市駅から市営バス西沢渓谷行きで乗車時間が約60分、「西沢渓谷入口」で下車すると西沢渓谷に到着します。

無料駐車場が完備

車で西沢渓谷に向かう場合は、中央道勝沼I.C.から県道34号、国道411号、県道38号を経由して、国道140号を雁坂トンネル方面へ車で30kmです。

60台駐車可能な無料の市営駐車場があり、また、道の駅みとみ北側の駐車場は200台のスペースがあります。道の駅みとみの駐車場は紅葉時期のみ有料です。

おすすめの④：重装備はいらない

西沢渓谷で紅葉を楽しむときの服装ですが、西沢渓谷は山ではありません。初心者が軽装で歩くことができます。

ただし、滝の周辺は渓谷で本格的なトレッキングです。靴は登山靴かトレッキングシューズか、滑り止め機能がある運動靴がおすすめ。念のため替えの靴下の準備もしておきましょう。

紅葉名所西沢渓谷の人気お土産4選

西沢渓谷を含む山梨はぶどうや梨などのフルーツや農産物に山菜など、山の幸が豊富です。また、農業も盛んで、山梨ならではの名産物を活かしたグルメなお土産がたくさんあります。そんな、山梨の人気のお土産から厳選した3点の紹介です。

人気お土産①：不動小屋「よもぎ餅」

ドライブイン不動小屋は「元祖よもぎ餅」のお店として知られ、西沢渓谷開発当初からオープンしている老舗名店です。

山梨の自然食のよもぎ餅が店頭に並んでいてお土産におすすめできます。西沢渓谷入口バス停のすぐ横にあり休憩スポットととしても利用できるのです。

人気お土産②：桔梗屋桔梗信玄餅

西澤渓谷はもちろん、山梨を代表するお土産といえば、桔梗屋の「桔梗信玄餅(ききょうしんげんもち)」です。一度でも食べた人たちからは、かわいい、おいしい、買いやすいの三拍子そろった、山梨の定番お土産として知られています。お土産におすすめできる山梨の定番スイーツです。

人気お土産③：西沢渓谷蒟蒻館「こんにゃく」

「西沢渓谷蒟蒻館」は、こんにゃくの奥深さが理解できるお店です。いろいろなコンニャクを取り扱い販売しています。中でも、できたての刺身コンニャクは最高に美味しい味です。山梨ならではの本場のこんにゃくは、西沢渓谷のお土産におあすすめできます。

人気お土産④：こばやしの黒みつ

山梨市の町のお菓子屋さんが作る黒密です。保存料、添加物なぢ一切使用せず、原材料も黒砂糖、水飴、ハチミチの3種類から作り上げ、消費期間が2か月ありお土産にできます。パンにもお餅にもホットケーキにもよく合い、ところてんとは相性が抜群です。

紅葉名所西沢渓谷は1年中楽しめる！

山梨県を代表する紅葉名所、西沢渓谷について紅葉の見頃の時期や、おすすめの観光スポットに名瀑の紹介から西沢渓谷周辺の観光名所まで採り上げました。

西沢渓谷は首都圏からのアクセスがよく、遊歩道のコースも完備していて、山岳登山の経験がなくても見て回ることができます。紅葉時期はもちろん、いつのシーズンも楽しめる西沢渓谷へ出かけましょう。

紅葉名所西沢渓谷が気になる方はこちらをチェック！

紅葉の名所として有名な西沢渓谷は、紅葉の見頃の10月中旬は多くの観光客でにぎわいます。そんな、西沢渓谷や西沢渓谷の紅葉が気になった方は以下の記事のチェックをおすすめします。西沢渓谷のさまざまな情報がふんだんに掲載されている人気の記事です。

西沢渓谷｜ハイキングコースや紅葉・駐車場などおすすめ情報まとめ！

東日本随一の景観地である西沢渓谷。その美しさからハイキングコースしてと親しまれており、訪れる人を楽しませています。そんな西沢渓谷をより楽しむ...

【2021】西沢渓谷の紅葉を徹底ガイド！気になる見頃の時期や見どころを解説！

紅葉に包まれた西沢渓谷は、秋の山梨でも最大級の見どころです。東京の都心部からも遠くない山間部には、感動的な渓谷の滝と紅葉が織りなす絶景が待っ...