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【2021】西沢渓谷の紅葉を徹底ガイド!気になる見頃の時期や見どころを解説!

紅葉に包まれた西沢渓谷は、秋の山梨でも最大級の見どころです。東京の都心部からも遠くない山間部には、感動的な渓谷の滝と紅葉が織りなす絶景が待っています。今回は秋の西沢渓谷の見どころから、時期や服装などの関連情報まで詳しくお伝えします。
更新: 2021年11月5日
はぐれ猫
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西沢渓谷とは

山梨にある渓谷の景勝地

標高は優に1,000mを超えている西沢渓谷は、秩父多摩甲斐国立公園の広がる山梨北部にある景勝地です。甲武信ヶ岳(こぶしがたけ)などの有名な奥秩父山塊の山並みに囲まれた渓谷は、秋の紅葉狩りや登山でも知られる場所。ハイキングコースを歩きながら、自然を鑑賞できることが魅力になっています。

西沢渓谷の秋の紅葉がすごい

都心に近い幾多の名所の中でも、西沢渓谷は秋の紅葉がスゴイと讃えられています。渓谷ならではの川や滝と合わせた紅葉や、遠方まで鮮やかに色づいた壮大なスケールの紅葉など、その紅葉は絶景と評されるほど。そのため関東在住な人も、秋が来るたび足を運んでみたくなるのも必然です。

基本情報

西沢渓谷

  • 住所
    〒404-0206
    山梨県山梨市三富上釜口
  • 電話番号
    0553‐22-1111(山梨市観光協会)
  • 公式サイトURL
    https://www.yamanashishi-kankou.com/nature/nishizawa_keikoku/(山梨市観光協会)

西沢渓谷のアクセス

電車とバスでアクセス

都心にも繋がっているJR中央本線の山梨市駅が、西沢渓谷の最寄り駅となっています。山梨市駅からは市民バスの西沢渓谷線に乗り込んで、紅葉の渓谷へアクセスするのが一般的。駅から西沢渓谷まではバスに乗るアクセス方法なら、片道は1時間程度の道のりです。

車でアクセス

中央道の勝沼インターが、紅葉の西沢渓谷からはもっとも近い高速の出入り口です。南側の山梨盆地から国道140号線を北へ走れば、西沢渓谷の駐車場までは30分程度のアクセス時間。埼玉側からの国道140号も含め、紅葉シーズンには人気が高いので、早朝から混雑する傾向にあります。

秋の駐車場は大混雑

高原の西沢渓谷に到着すれば、無料の市営駐車場(60台)と、道の駅みとみ北側駐車場(200)が利用できます。道の駅の駐車場は、秋の期間だけは有料です。紅葉シーズンを迎えると朝から駐車場は混雑し、すぐ満車になる可能性が高いとのこと。見頃の時期には混雑を避けるため、早朝からの駐車場の場所取り合戦も始まっています。

アクセスルート

【電車とバス】JR中央本線→山梨市駅→市民バス(西沢渓谷線)→西沢渓谷バス停
【車】中央自動車道→勝沼IC→国道140号→西沢渓谷駐車場

西沢渓谷のハイキングコース(2020年は通行止め区間あり)

西沢渓谷周遊コース

綺麗な渓谷の紅葉を目の当たりにするならば、西沢渓谷周遊コースのハイキングをおすすめします。コースは渓谷の周囲をぐるりと周回する、全長10kmの道のり。駐車場の前を出発すると、笛吹川に沿って甲武信ヶ岳へ続く、徳ちゃん新道を歩きます。吊橋を渡って西沢渓谷歩道を進み、ぐるりと回って戻る単純なルートです。

周遊コースの特徴

一般に初心者向きと言われる西沢渓谷周遊コースなので、山の素人も普段着で紅葉を見に出かけてしまいがち。ところが山歩きに慣れていない人には、標高1,000mを超えるコースは全く優しく感じられません。でアップダウンも激しいためにそれなりの覚悟も必要です。4時間かけて1周するも良し、途中で引き返す歩き方もおすすめします。

2020~2021年までの通行止め情報

ぜひともぐるっと巡りたい西沢渓谷の周遊コースですが、ハイカーにとっては残念なお知らせもあります。2019年に荒れ狂った台風24号が、倒木や落石や土砂崩れを引き起こしたため、2020年現在も大部分が通行止めになっている状態です。公式発表によると、三重の滝からかわず池までの区間は、2021年の春まで通行できないとのことです。


西沢渓谷の紅葉の見どころ①吊橋

二股吊橋と紅葉

序盤の見どころの1つが、笛吹川に架かる二股吊橋です。この有名な吊橋は、徳ちゃん新道と西沢渓谷とを結びつけるハイキングコースの要所に架けられています。紅葉の時期を迎えれば、吊橋と紅葉を合わせた絶景が鑑賞できるので、時間がない休日にもここだけは訪れたいというおすすめの吊橋です。

揺れる吊橋からの紅葉

二股吊橋のあたりは遠くまで景色が開けているため、周囲の山肌の紅葉もクリアに鑑賞できます。西沢渓谷の方へと渡ってみれば、吊橋はかなり揺れ動くのでスリルも満点。吊橋の上からは鶏冠(とさか)山の姿も見えたり、近くには大久保滝の姿もあったりと、この周辺だけでも西沢渓谷の見応えは十分です。

西沢渓谷の紅葉の見どころ②滝

三重(みえ)の滝と紅葉

登山者の心をわしづかみにしてしまう有名な見どころが、西沢渓谷の序盤にある三重の滝。ここは笛吹川の二股吊橋から500mほど進んだ地点なので、初心者も訪れやすいところです。春や夏も訪れる人を癒やしてくれる三重の滝ですが、特に見応えがあるのは、紅葉が見頃となる秋だと言われています。

青く透き通った三重の滝の水と紅葉

信じられないほどに青々とした水が、三重の滝の滝壺には蓄えられています。三段に連なっている滝は西沢渓谷の中でも小規模ですが、そんな青い池に水がどっと注ぐ様子は目を離せないほどの魅力。周囲が紅葉の景色に包まれると、現実離れした光景に拍車をかけています。

西沢渓谷の紅葉の見どころ③滝

貞泉(さだいずみ)の滝と紅葉

恋糸の滝など途中の幾つかの名所を超えていけば、西沢渓谷でも割と有名になっている貞泉の滝があります。この滝があるのは、西沢渓谷周遊コースでは中盤のあたりです。かなりダイナミックな流れを見せる滝なので、紅葉の中でのハイキングでも存在感を際立たせています。

岩場に流れる落差5mの滝の迫力

崖の間に流れている貞泉の滝は、2段に分かれた形状で全体の落差は5m。比較的に小規模な滝ながらも、透明度の高い水が西沢渓谷に落ちる様子は迫力がありありです。小さな観瀑台からは紅葉も交えて見えるため、絶景度もますます向上しています。

西沢渓谷の紅葉の見どころ④滝

七ツ釜五段の滝と紅葉

10kmに渡る西沢渓谷周遊コースの中でも、七ツ釜五段の滝は全国的に有名になった見どころです。日本の滝百選にも選ばれている滝があるのは、コースの最奥部に近いところ。日本屈指の名瀑に選ばれる理由は、他の場所では鑑賞できない複数の滝が連なった稀有な特徴にあり、特に紅葉の季節には鮮やかな風景に圧倒されます。

7つの釜をもつ50mの迫力

その名の通りに7つの滝、7つの滝壺が連なるような形で、その落差は全体で50mに渡っています。それぞれの滝壺には青い水が溜まり、そこに真っ白な水が注ぐ様子が連続するので目が離せません。断崖の周囲では、紅葉も信じられないほどの美しさ。西沢渓谷でも文句なしに、訪れる価値の高い名所です。

西沢渓谷の紅葉の見どころ⑤トロッコ

西沢森林軌道跡(トロッコ道)


昭和の頃まで西沢渓谷にトロッコが走っていたと聞けば、知らない人は驚くかもしれません。南方の塩山駅の赤尾貯木場を起点として、笛吹川に沿って西沢渓谷の奥地まで続いていた木材専用のトロッコでした。現在でも西沢渓谷には線路やトロッコの痕跡が色濃く残り、紅葉と合わせた見どころになっています。

トロッコの線路と紅葉

線路の遺跡が残されているのは西沢渓谷周遊コースの最奥部で、登山道として歩けるので不思議な雰囲気を醸しています。線路沿いには材木を載せたトロッコが置かれていたりと、当時の面影もあります。見頃となる時期には紅葉のトンネルのようになっているので、秋には惹きつけられてしまいます。

西沢渓谷の紅葉の見どころ⑥展望台

大展望台からの紅葉

渓谷の近くで奥秩父山塊の山々と青空を見渡せる、大展望台。こちらも紅葉がすごいので、西沢渓谷を訪れた登山者が確実に足を止めている見どころです。大展望台があるのは西沢渓谷周遊コースの後半で、旧トロッコ道からは1.3kmほど東に先に進んだところにあります。

奥秩父山塊の見事な紅葉

樹木が遮らない大展望台からは、奥秩父の甲武信ヶ岳を始めとする山の稜線もくっきり。秋になると山の斜面全体が赤や黄色などに紅葉して、西沢渓谷の滝とはまた違った絶景です。大展望台には幾つかのベンチもあるので、ゆっくり休憩したりお昼ごはんにするにもちょうど良く感じられます。

西沢渓谷の紅葉の見どころ⑦橋

ネトリ大橋

ぐるっと周遊コースを巡れば最後の見どころになるのが、笛吹川に架かるネトリ大橋です。この橋は周遊コースのスタート地点にも近い場所なので、逆周りで最初に訪れることもできます。ネトリ大橋は西沢渓谷の周辺では最も視界がひらけた場所であり、橋の上からの紅葉は大迫力です。

360度の紅葉のパノラマ

長いネトリ大橋の上からは、東の古礼山、北の鶏冠山、西の紅葉台などの山並みがはっきり確認できます。それらの山々の斜面は一面に赤や黄色に紅葉して、西沢渓谷の他の名所に比べても開放感が違います。西沢渓谷で360度の紅葉のパノラマを求めているならここです。

西沢渓谷の紅葉の時期と時間

見頃の時期

毎年のように西沢渓谷が紅葉し始めるのは、気温は10度台になって肌寒くなる、10月上旬からです。西沢渓谷の紅葉の見頃を迎えるのは、10月下旬の頃。綺麗な紅葉は、11月の上旬頃まで見頃を維持しています。西沢渓谷は11月末で閉山を迎えるため、紅葉のハイキングは11月までに予定を入れる必要があります。

紅葉の鑑賞時間

10月には早朝5時頃から、西沢渓谷周遊コースがオープンしています。紅葉の時期の日の出の時刻は6時台前半ですが、昼から夕方の混雑を避け、早めに紅葉を鑑賞するのもおすすめできます。日沈となる16時半頃までの間に、紅葉の観光や登山を済ませる必要があります。

西沢渓谷の紅葉の時期の服装

10月の服装

10月を迎えた西沢渓谷では早朝の最低気温は8度にまで下がり、最高気温は13度とかなり低くなっています。それでも日中の紅葉を求めるハイキングでは、体温が上がって暑さも感じることも。服装は通気性がよく、保温ができる長袖が基本です。早朝の登山を考慮すると、冷え込み対策として脱着しやすい防寒の服装もおすすめです。

11月の服装


ぐっと冷え込みが厳しくなるのが、11月を迎えた西沢渓谷です。最低気温は3度、最高気温でも7度程度にしかならず、11月末には積雪の可能性も出てきます。従ってそんな時期の紅葉ハイキングの服装は、寒がりならば防寒ジャケットなどが必須。渓谷の朝方は特に冷え込むので、手袋や帽子の服装も忘れてはいけません。

足元も気をつけよう

登山者で混雑しやすい西沢渓谷は、雨が降れば足元が滑りやすくなっています。特に紅葉シーズンは、濡れた落ち葉のために、滑りやすさも増々レベルアップ。だからサンダルやヒールでの入山はご法度であり、服装と合わせてトレッキングシューズを履いていくことも忘れてはいけません。

西沢渓谷の観光名所

道の駅みとみ

休憩を目的にして訪れたいのが、西沢渓谷の道の駅みとみ。標高1,000mを超える高原の、国道140号沿いに立地する有名な道の駅です。秋には周囲の山々の紅葉に囲まれて、雰囲気の良さも抜群。秋に混雑する道の駅では、名物グルメや地元の特産品もあるし、釣りやBBQを楽しむこともできます。

道の駅みとみのグルメ

おすすめの名物の1番手は、旅行者の間では有名な宝刀コロッケ定食です。山梨の伝統料理ほうとうが、西沢渓谷でコロッケに変身しました。こちらは珍しい巨峰ソースで味わえる一品です。そしてもう1つの名物が、彩甲斐カレーライス。道の駅みとみが作る自家製カレーを食べれば、紅葉を見た後の疲れも吹き飛びそうです。

久渡の沢釣り場

秋の10月中旬までの期間なら、道の駅みとみでは源流釣りや川魚のつかみ取りも体験できます。ここは河原でのお魚や骨付き肉のBBQも楽しめる場所だから、休日には混雑するほど大人気。西沢渓谷の紅葉のハイキングと組み合わせてみる魅力もあります。

基本情報

道の駅みとみ

  • 住所
    〒404-0201
    山梨県山梨市三富川浦1822-20
  • 電話番号
    0553-39-2580
  • 営業時間
    9:00~17:30(火曜定休)
  • 公式サイトURL
    http://michinoeki-mitomi.fruits.jp/

秋の西沢渓谷に行ってみよう

滝と山の絶景に癒やされたい

とんでもないレベルの紅葉の絶景が、高原の西沢渓谷にありました。紅葉の見頃の時期に有名な西沢渓谷へアクセスすれば、幻想的な滝や雄大な山岳風景に心癒やされそう。2020年もハイキングや道の駅の魅力を組み合わせて、楽しい休日を過ごしてみたいですね。

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