トレッキングがどんな山歩きなのか解説
トレッキングとはイメージしにくい山歩き
トレッキングという言葉をきいたことはありますか?「登山に行く」、「トレッキングに行く」、「ハイキングに行く」この3つの言葉はそれぞれ山歩きを意味しますが、それぞれ山歩きの目的などが異なります。
しかし、誰でも簡単にイメージできるのは、登山とハイキングだけです。トレッキングはどんな山歩きかイメージしにくいでしょう。今回はそんなトレッキングとはどんな山歩きなのか意味や服装などの基本的な部分を解説していきます。
全て山歩きの意味がある
登山もハイキングもトレッキングもすべて山歩きの意味があります。目的などは異なりますが、基本となる服装や必需品もよく似ているためそれぞれの意味の解説とともに服装なども解説します。
低山などに登る軽登山のトレッキング、ハイキングでも山を登るためきちんとした服装、装備がないと危ないです。しっかり準備して安全に自然を満喫しましょう。また、今回紹介するのはトレッキングの基本となり登山はさらに必需品などが多くなります。
トレッキングの目的・意味とは
登山の目的・意味とは
トレッキングの目的を紹介する前に、登山の目的や意味を解説します。登山とは山頂を目指す山登りのことを意味し、本格的な装備で挑むことが多く山岳などの過酷な山登りになる場合も多い本格的な山歩きです。
また、山頂を目指すという目的、意味があるためどんな山登りなのかは定義があるため非常にわかりやすいと言えます。登山は山小屋やテントを使って一泊する場合でも日帰りの場合でも、基本的に山頂を目指す山登りです。
登山の目的
登山の目的は山頂を目指すこと、山を踏破することのためルートによってはロッククライミングのように岩を登っていかなければならないルートもあります。鎖場と呼ばれる急斜面では鎖をたよりに登っていく必要がありスリリングかつテクニカルな山歩きを要求されることから比較的誰でも参加しやすいトレッキングとは大きく異なります。
登山は体力面でも技術面でもトレッキングとハイキングとは大きく異なりきちんと準備して行いましょう。
トレッキングと登山の違い
- 山頂を目指すか目指さないか
- 装備・必需品の差
- ルートの差
トレッキングの目的・意味とは
トレッキングの目的とは、山頂を目指さない登山というニュアンスになります。明確に定義されていないふわっとした山歩きがトレッキングと言われていて登山には山頂を目指す目的や意味がありますが、トレッキングは中腹までの山道を楽しむものが多いです。
登山と比べるとトレッキングは高低差が少なく山頂を目指すわけではないため、必需品や服装に余裕があり本格的な登山用装備がなくても楽しめるやや楽で簡単な山登りになります。
軽登山もトレッキング
トレッキングでは山頂を目指す場合もあります。登山と比べると低い山に登る軽登山のこともトレッキングと呼ぶ場合もあり、登山とハイキングを比べると前述したように定義はあやふやですが、少なくとも山頂で一泊する工程や高難易度の山登り目指す場合はトレッキングではなく登山です。
つまりトレッキングとは、自分のペースで好きなように歩き気軽に自然を楽しむ、基本的には山頂を目指さないというのがトレッキングになります。
ハイキングの目的・意味とは
ハイキングは自然を漫喫するために整備された山道などを歩く一番楽な山歩きです。自然公園内をハイキングするなど高低差が軽装で誰でも簡単にできる山歩きとなり、トレッキングとハイキングの違いは運動強度の差や高低差などになります。
トレッキングは全て徒歩ですが、ハイキングの場合は中腹までの車で移動して自然公園の中を散策するなどの違いは大きいです。整備された歩きやすい道を使うため子どもでも年配の方でも楽しめます。
最も気軽
登山、トレッキング、ハイキングの中では、ハイキングがもっとも気軽にできる山歩きになります。ハイキングは例を挙げたほうがわかりやすいためいくつかの例を挙げて紹介しますね。例えば屋久杉で有名な屋久島の散策はハイキングスポットとして有名です。
同じように尾瀬国立公園にある水芭蕉も気軽に自然を楽しめるハイキングスポットになります。つまり、ハイキングとは観光地のようになっているある程度整備された場所を歩く山歩きのことです。
トレッキングとハイキングの違い
- 運動強度の差
- ルートの歩きやすさ
- 山頂を目指すか目指さないか
トレッキングの基本の服装とは
重ね着がおすすめ
トレッキングの服装とはハイキングと登山の服装とあまり変わりません。そもそもトレッキングは前述したように、ハイキングと登山の間となるため重ね着をして体温調節をするようにしましょう。
暑くなると上着を脱いで、寒くなると上着を切るようにして服装で調整していくというのが登山やトレッキングの基本的な服装となります。季節や時期、標高などを考えて服装を調整するといいでしょう。
レイヤリングとは
トレッキング程度でも山歩き、山登りは体力を消費したり、天候の急変、気温の低下に見舞われることが多いです。目まぐるしく変わる環境に適応できるようにさまざまな服を用意する考え方をレイヤリングと言います。
レイヤリングとは、アンダー、ミドル、アウターの3層で考え、3枚の服を重ねるという考え方です。トレッキングでは季節問わずレイヤリングしましょう。また、基本的に吸汗速乾性のあるポリエステルなどの化繊を使います。
服装の重要性とは
タウンユースの服装では綿素材を選びやすいですが、トレッキングでは化繊にしましょう。綿は汗を吸い上げますが乾燥せず濡れたままになるため登山より運動強度の低いトレッキングとはいえ体力を消費する原因になります。
また、濡れた状態で行動すると汗が体の体温を奪う汗冷えになり体調を崩す原因になるためトレッキングでも服装選びは重要です。服装選びとはトレッキングの基本であり、初心者でも覚えておきたいポイントになります。
春のトレッキングのレイアリングとは
簡単にですが春のトレッキングのレイアリングについて解説します。春のトレッキングとは暖かいようで山の中に入ると少し肌寒いような微妙な時期です。ミドルレイヤーは長袖のシャツ、長ズボンにして、アンダーは吸汗速乾の高いものを用意しましょう。
そしてアウターとして必ず防寒着になるものを用意し暑ければそのままミドルレイヤーで過ごし、寒いようなら防寒着を着るという形にします。防寒着は持ち運びやすい薄手のものでもいいでしょう。
夏のトレッキングのレイアリングとは
夏のトレッキングも同じようにレイアリングで考えていきましょう。夏は半袖、ハーフパンツでも問題ありませんが虫刺されや怪我の可能性もあるため長袖、長ズボンがおすすめです。半袖がいいという方は、アームカバーやレッグカバーなどをつけるといいでしょう。
アームカバーやレッグカバーは涼しく感じたり、UVカット加工になっていたり怪我の防止になるため夏のトレッキングにおすすめです。
秋のトレッキングのレイアリングとは
秋も張ると同じで微妙な時期です。そのためレイアリングで調整できるようにしておきましょう。春は薄手の長袖のシャツでもいいのですが、秋は寒さが強めになることから少し厚めの長袖のシャツやフリースなどの保温性の高いアイテムを用意しておいたほうがいい場合もあります。
晩秋などの寒さが強い時期は化繊の防寒着ではなく、ダウンジャケットなどの羽毛素材を使いましょう。秋のレイアリングとは保温性が重要です。
冬のトレッキングのレイアリングとは
冬は寒いのできちんと対策しましょう。雪がある場合はスノートレッキングと呼ばれ通常のトレッキングと区別することがありますが、基本的にはトレッキングと同じ意味です。スノートレッキングとは雪ある山を散策するような意味合いになります。
冬のトレッキングのレイアリングとは3枚ではなく4枚ほどの重ね着を意識しましょう。インナー、長袖、フリース、アウターというふうにしっかり着込んで保温し、暑ければ脱いで調整できるようにします。
トレッキングの装備とは
トレッキングの装備とは登山の装備
トレッキングの装備とは登山の装備で大丈夫です。登山の装備とは、トレッキングシューズ(登山靴)、ウェア類、ザック、その他必需品になります。登山ほど大変ではありませんが、トレッキングも軽登山のためきちんと準備しておきましょう。
トレッキングという軽登山ですが、歩いている最中に食べるおやつや飲み物なども重要になります。さまざまな必需品がありますが、簡単にトレッキングで必要になるアイテム、必需品を解説しますね。
トレッキングシューズとは
トレッキングシューズとは山歩きのために開発された特殊な靴です。一般的な靴と比べ防水機能があり雨で濡れにくい仕様になっていて濡れた地面、岩場でも滑らない強力なグリップのある特殊なソールを採用した靴となりスニーカーと比べ歩きやすくなっています。
ハイカットやミドルカット、ローカットがあるのは通常の靴と同じです。選び方などトレッキングシューズとは何なのかより詳しく知りたい方はリンクを確認くださいね。
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バックパックとは
バックパックとは荷物をいれるリュックサック、ザックのことでトレッキングではさまざまな装備を運ぶ重要なアイテムです。日帰りの登山で30L前後のものを目安に選ぶことからトレッキングも同じように20~30L前後のバックパックを用意しておいたほうがいいでしょう。
季節によって水の量なども変わってくるため少ない容量より大きいほうがおすすめです。バックパックはトレッキングシューズと同じでフィットするものを選びましょう。
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その他必需品とは
その他の必需品を簡単に解説していきますね。必需品とは絶対に必要なもののため持病がある方は持病の薬なども忘れないように必需品に加えてくださいね。本記事の必需品とは最低限揃えておきたいものを厳選して紹介します。
1:レインウェア・レインカバー
レインウェアとレインカバーは必需品として揃えておきたいアイテムです。レインウェアとは雨合羽のことですが、登山用のレインウェアは雨合羽より通気性が高く蒸れにくい特徴があります。レインカバーはザックに取り付ける雨よけのカバーで水が染み込まないようにしてくれるアイテムです。
2:帽子・ヘッドライト(ランプ)
帽子は怪我の予防や熱中症対策、日焼け対策にもなる便利アイテムです。無くてもトレッキング可能ですがあったほうがいいアイテムとなります。ヘッドライトとは頭部につけるライトです。
日帰りのトレッキングでは不要に思えるかもしれませんが万が一に備え用意しておきましょう。頭につけることで両手がフリーになるため山歩きで使いやすいです。
3:救急用品類・タオル・保険証
消毒液、包帯などの怪我の治療に必要なものは用意しておきましょう。保険証を持っていく理由とは現地で病院に行く可能性もあるからです。タオルは万能なアイテムとなり怪我の手当、汗拭きなどに使います。除菌のウェットティッシュなどがあると手を綺麗にできるため食事しやすいです。
4:行動食・補給食・飲み物
行動食、補給食とは歩いている最中に食べるおやつやご飯です。長時間歩く場合は途中でカロリー(エネルギー)を補給しないと体が意思に反し動けなくなる場合もありきちんと食べ物を持っていきましょう。飲み物は水分補給として必要不可欠です。食べ物も飲み物もトレッキングする季節問わず用意しておきたいアイテムになります。
5:地図・コンパス・スマホ
地図やコンパスとは正しいルートを導くためのアイテムです。トレッキングは軽登山のため遭難する可能性も大いにあります。迷わないように用意しておきましょう。スマホは助けを呼ぶためのアイテム、ルートを調べるためのアイテムにもなり便利です。通常のマップではなく登山用のマップもあるため注意してください。
トレッキングの注意点とは
トレッキングも登山
トレッキングとは登山よりも簡単な山歩きを意味しますが、山岳を歩くという行為は装備がきちんとしていないと危険です。そのためトレッキングも登山の一種として考えて装備を整えてから行いましょう。
険しい山岳でトレッキングするという場合は、入山届などの書類もきちんと用意しておくことで万が一のときに役立ちます。装備だけではなくトレッキングも登山の一種として考えて行動するようにしてくださいね。
持ち物の注意点
トレッキングの持ち物は時期や場所(低山や山岳)によって異なるため、前述したさまざまなアイテムを参考にしつつ必要なものを選んでくださいね。例えばトレッキングポールがあると歩行しやすくなりますが、トレッキングをよくするという方はなくても問題ないアイテムとなります。自分流にカスタムして必要な道具を持っていきましょう。
トレッキングのまとめ
トレッキングとは
トレッキングは山頂を目指さず好きなように自然を漫喫する山歩きです。山岳のような険しい山でも山頂を目指さないならトレッキングとなり、トレッキングとハイキングの違いは高低差や運動強度の差となります。山岳でも観光地のようになっていて整備されている場所だとハイキングです。
それぞれ目的や意味が異なりますが登山、ハイキング、トレッキング全て山歩きに関する言葉となります。
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