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登山靴の選び方とは?初心者が気をつけるべきポイントをご紹介!

登山靴の上手な選び方をご紹介します。それぞれの靴のカットの違い、メーカーによるフィット感や履き心地の違い、登山靴に使われている機能を知り、さらにかかとからしっかり合わせるといった登山靴の履き方のコツ・方法を知れば初心者でも上手に靴選びをすることが出来ます!
2020年8月27日
Ryota F
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登山靴を上手に選びましょう

自然の中に飛び込むことに心が惹かれませんか? 都会を後にして、木々の中でさわやかな空気を楽しむのは最高の気分です。 では、山登りの予定を組んで登山靴を買いに行きましょう!

登山靴選びに大切な8つのポイント

初心者でも出来る登山靴の選び方

アウトドアショップに行くと、無数の登山靴が並んでいて圧倒されませんか? ショッピングに行く前にいくつかの点を確認して良い準備をしましょう。 初心者でも上手に靴を選ぶためにいくつかのポイントを押さえておくことが大切です。8つのポイントをご紹介します。

選び方ポイント 1/8.カットの違い

登山靴の形の違い

店頭にはメーカー別に靴が並んでいるものですが、デザインやメーカーの名前を見る前に靴の形を確かめましょう。 登山靴はその形から大きく三つの種類に分けることが出来ます。 くるぶしがどの程度隠れる作りになっているかを確かめましょう。 あるものはスニーカーと同じような足首が表に出るような作り、 もう一つはちょうど足首の辺りまで隠れるタイプ、 最後に足首をすっぽりと包むようなデザインのものです。 ローカット、ミドルカット、ハイカットと呼ばれるそれぞれのデザインにはそれぞれの用途があります。

ローカット

ローカットの登山靴は、見てもわかる通り一般的なスニーカーに近いつくりをしています。足首が自由に動くので軽快な動きに適したデザインなのです。例えば身軽な装備でハイキングを楽しむといったときに最適です。

ローカットの靴の用途にはトレイルランニングも含まれます。トレイルランニングとは山道を駆け抜けて楽しむという登山の遊び方です。登山初心者の遊び方ではありませんが、気持ちよい体験であるに違いありませんね。

ミドルカット

ミドルカットは、日帰り登山や一泊程度の工程のような軽登山を楽しむために調度良い登山靴です。足首を少しカバーするような構造になっています。中途半端という見方も出来るかもしれませんが、守備範囲の広いデザインという風に見ることもできます。実際どのアウトドアメーカーもミドルカットの登山靴を多く提供しています。登山初心者の時は選ぶ山の難易度はそれほどではないと思います。もしかしたらローカットでも十分な登山かもしれませんが、もし足首をひねることが心配というときはミドルカットの登山靴で試しに山に入ってみるのはいい考えですね。

ハイカット

ハイカットの登山靴は本格的な登山に適しています。足首全体をがっちりと保護することができるようにデザインされています。登山を趣味にしている方が日本アルプスの登山を楽しむときからプロの登山家がヒマラヤに上るために使用するときまで、ある一定のレベル以上の登山を計画するときはこの種類の登山靴を使用するべきです。 登山初心者であっても、経験のある仲間と一緒に本格的な登山を予定しているのでしたら、ハイカットの登山靴を選ぶと良いでしょう。

その理由はたくさんありますが、例えばソール(靴底)が硬く作られている為、着地面の状況に大きく左右されずに歩き続けることを可能にします。テント泊を計画している場合、当然荷物の量が増えるのでザックの重量は増えます。それは足元に体重以上の負担をかけることを意味しています。そこで足元を一層しっかりと守る必要があるのです。

選び方ポイント 2/8.お店にて

どのような登山を計画しているか

店頭で登山靴が並んでいるコーナーを見つけたら、まずはカットの違いに基づいて大まかに候補になりそうなものとそうでないものを選り分けてみると良いでしょう。 どのカットを選ぶかは、どのような登山を計画しているか、登る予定の山の標高はどの程度かをカギに見極めることが出来ます。 1000メートルに満たないようでしたらローカットかミドルカットで十分でしょう。 2000メートル前後かそれ以上ならミドルカットかハイカットの本格的な登山靴を選ぶと良いでしょう。


富士山に登るときでも、やはり登山靴

余談ですが、もし富士山に登ることを計画している場合、過去に上った経験のある知り合いからスニーカーでも登れたという話を聞いて本当に登山靴は必要なのだろうかと考えてしまうかもしれません。登山靴の値段を考えるとそれも当然な質問です。 実のところ、富士山はその標高から難易度の高い山に見えるかもしれませんが上ること自体はそれほど難しくないのです。スニーカーで富士山を上る若者もいます。とはいえ、登山でケガをしやすいのは下山時なのです。 登山靴を履くメリットをその時に体験することになります。足首周りが守られているおかげで足をくじくことを防ぎやすくなります。また砂利の坂道にかかとを埋めながら歩く際、小石が靴に入り込んで歩くのが難しくなるというようなことを避けることが出来ます。下山が済むまで登山を楽しむために、富士山を登るときであっても登山靴を履くことを強くお勧めします。

選び方ポイント 3/8.試着してみる

初心者でもそうでなくても店員さんに声をかけましょう

次に実際に何足か手に取って試し履きをしてみましょう。店員さんに相談に乗ってもらい手伝ってもらうことを強くお勧めします。多くの登山用品店に行くと、試し履き用に厚手の靴下を借りることが出来ます。また、小さな坂を模倣したものがあって、試してみるときにその上に立ってみることが出来ます。

登山用の靴下は厚手のものを

覚えておきたい点ですが、登山には薄手の普段用の靴下ではなく厚手の靴下を履きます。厚手の靴下を履く理由は、クッションの効果を得つつ、保温性を確保するためといった理由があります。さらに、靴下の素材によって足をなるべく湿気から守るといった効果を得ることもできます。登山中に足を蒸らさないというのはよく注意を払わなくてはいけないポイントです。足が蒸れると簡単に皮がめくれてしまい、歩行が苦痛を伴うことになってしまうからです。 登山靴を決めた後に靴下も選ぶことを忘れないようにしましょう。

少し大きめのサイズを選ぶ

靴下が厚手ですので、登山靴は普段の靴より少し大きめのサイズを選びます。フィット感を確認しましょう。足の指が少し動くくらいの余裕があることを確認してください。サイズの目安は普段の靴より1㎝大きめと考えると良いでしょう。

かかとに合わせる

なぜつま先に余裕が必要なのでしょうか?下山時など、前方に体重がかかるときにどうしても靴の中で足がつま先に向かってスライドするからです。もし初めからつま先が靴の内側に当たっているような場合、足を痛めることになってしまいます。 そこで重要な事が「かかと」になってくるわけです。

靴はかかと側からしっかりと固定されている必要があります。 試着するときは、サイズ感だけでなく、かかとに遊びが無いことを確かめてください。さらに足の甲を靴紐をしっかり結んで抑えます。つま先には少しの余裕があることを確認しましょう。

選び方ポイント 4/8.メーカーと履き心地

好みも大事

試し履きのための靴のチョイスにすでにある程度の好みが反映されていると思います。好きなメーカーの靴であったり、デザインがとても良いといった具合です。その中でも特に気に入る靴が1足や2足あるものです。 サイズや値段ももちろんですが、是非、その好みを無視しないようにしましょう。これから楽しい体験も苦しい体験も一緒に共有する登山靴なのですから、是非気に入ったものを選びましょう。 とはいえ、履き心地を無視するわけにはいきません。

選び方ポイント 5/8.メーカーの違いとフィット感の違い

自分の足にフィットする登山靴メーカーはどれか

履き心地は靴のサイズやモデルによっても変わりますが、それ以上にメーカーの違いが大きく左右します。 何故なら、メーカーによって靴を作るための木型に違いがあるからです。それがサイズやフィット感と履き心地を大きく左右します。かかとや足型そのものですね。 ですから、自分の足にあう登山靴を作るメーカーを見極めるようにしましょう。

履き心地を無視しない

登山はそれ自体が体力を必要とするスポーツです。体調不良やケガなどで山登り中に辛い思いをすることもあり得ます。そんな中、履き心地を無視して足に豆を作りながら歩くことは非常に辛いことです。ですから、履き心地を無視しないで選びましょう。

私たち日本人の足に合った木靴を使って登山靴を提供しているメーカーをいくつかご紹介します。

モンベル


日本のブランドです。日本人の足型に合わせ日本人向けの靴を作っていますのでフィット感の高い靴を見つけやすいブランドです。コストパフォーマンスの素晴らしいメーカーです。

キャラバン

こちらも日本のアウトドアブランドです。60年以上の登山靴開発の歴史をもっています。初心者向けに良い靴を多く提供しています。

シリオ

日本の登山靴メーカーです。日本人の足に合った靴づくりを心掛け、日本で開発を行いつつ、設計と生産は靴づくりの本場であるイタリアで行っています。足幅を三種類のサイズで区分していてフィット感にこだわりが感じられます。

ノースフェイス

アメリカのメーカーですが、日本人の足に合った木型を開発していますので日本人の足に合ったモデルもあります。言わずと知れた世界的に有名なアウトドアメーカーです。

コロンビア

アメリカのメーカーです。コロンビアの登山靴をはいた感想にはとてもポジティブなものが多いように感じられます。やはりこちらも日本人の足に合わせたモデルをリリースしています。

選び方ポイント 6/8.中敷き(インソール)

履き心地に関しては、中敷き(インソール)を変えることによってもある程度改善することが出来ます。土踏まずのアーチをしっかり支える構造をしているもの、そして衝撃を吸収する素材で出来ているものを選びましょう。 それによって姿勢を正しく保つことがより容易になり、疲れにくい歩き方をする助けを得るという効果を得ることもできます。

選び方ポイント 7/8.機能

登山用品には機能美という美しさがあります。つまり、機能や効率を追求した結果、シンプル出ないだけでなくある種の美的要素さえ備えたものとなるということです。それは登山靴にも当てはまります。 様々なアウトドアメーカーが技術開発を続けています。独自の理論で足を捻りにくくするための構造や足が疲れにくくなるようにするための構造が様々なモデルの登山靴に使用されています。 どんな機能をもっているかという要素は、足にその靴がフィットするかどうか、予算はどうか、実際に必要な機能かなどといったことを考慮に入れつつ、靴を選ぶ際の決め手の一つになるでしょう。

Vibram(ビブラム)

様々なアウトドアメーカーが独自に靴底(ソール)の開発を行っているようです。それらの靴底を採用したデザインをアウトドアショップでも多く見ることが出来ます。ところが、多くの場合、独自開発したソールを使ったモデルは控えめな値段の物なのです。一般にどのアウトドアブランドも、より本格的な登山靴にはあるメーカーの靴底を採用する傾向にあります。その靴底メーカーの名前はビブラム(Vibram)です。

ビブラムソールはコンパウンドの調合の仕方の変化により重登山向けのソールや軽登山向けのソールを提供しています。それらをを使用することにより、岩や雪の上を歩く際にも安定性を確保し、低気温の環境でもグリップ力を失わないで事故のリスクを軽減することが出来ます。または軽登山の時もそれに適したソールの使用により状況に適した耐摩耗性や耐久性を提供します。

Gore-Tex(ゴアテックス)

ゴアテックス(Gore-Tex)はとても有名な生地メーカーです。靴底の技術開発と同じく多くのアウトドアメーカーが独自開発を行っており、それぞれの製品にそれぞれの記事を使用しています。それでもやはり、より良質な製品になればなるほど多くのメーカーがゴアテックスを採用しています。 ゴアテックスはどのような効果をもたらすのでしょうか。

ゴアテックス社は「防水性、防風性、透湿性」を提供するとうたっています。 ゴアテックスの目指す「防水性」とは、単に水を通さないだけでなくその性能を長持ちさせることです。過酷な気象のなかでも外部からの水の侵入圧力に耐えるようにデザインされているので体温が不必要に逃げていくことを避けることが出来ます。

「防風性」とは何を意味するのでしょうか?簡単に言うと風を通さないということです。様々な素材の繊維が防風性をうたっていますが、どうしてもわずかな空気の通過を許してしまうようです。ところがゴアテックスはそれを阻むことが出来るように作られているとされています。それにより、服の中を快適に保つことが出来るのです。


ここまでの要素に関して言えば単純にカッパやゴム長靴と同じなのですが、ゴアテックスやその他の製品のすごいところは、服や靴の中を蒸らさないという点です。それが「透湿性」という風に表現されています。 これは、単純に空気を通すという意味ではなく「汗の水蒸気を効果的に放出する性能」のことです。服や靴の中を蒸らさない機能なのです。水蒸気を外に出しつつ、外部からの風も水も通さないのですから、非常に機能の高い技術が使われているに違いありません。

ゴアテックスのデメリットについても少し触れておきたいと思います。例えば、一度内側が濡れてしまうと乾きにくくなってしまいます。さらに表面が汚れで覆われてしまうと通気が悪くなってしまいます。

ゴアテックスは素晴らしい素材です。とはいえ、パーフェクトな訳ではありません。私たちの注意と良い管理によってその高い能力を発揮できるようにする必要があることを忘れないようにしましょう。

EVA(エバ)素材

登山靴の中にはEVA(エバ)素材をミッドソールに使用していると書かれているものがあります。EVAとは何でしょうか。ビーチサンダルなどに使われる樹脂で、緩衝材の用途をなす素材です。柔軟性と弾力性、さらに耐久性を兼ね備えています。 低温下でも硬化しにくく、水分にも強いという特性を生かし、一部の登山靴のミッドソールに使用されています。

その他の機能

さらに一部のモデルの登山靴には樹脂製パーツやレザーによる補強で横方向にぶれることを防止する設計になっていて、ねん挫などのケガをしにくい機能が備わっているもの、かかと部分が立体成形になっていて良くホールドするつくりになっているものもあります。二か所に独立した形で靴紐のリールがついている為に細かなフィット感の調整をおこなえるものもあります。 上級者向けのモデルの登山靴になりますがセミワンタッチアイゼンの装着が可能な設計になっているものといった機能の物もあります。(アイゼンとは氷や凍った雪の上を滑らずに歩くために靴の底に装着する金属の爪のついた登山具です)

選び方ポイント 8/8.重量

靴に使用されている素材で重量が変わる

登山靴の表面(アッパー)にどのような素材が使用されているかによって、靴の重量は大きく変化します。天然のレザーを多く使用していれば重くどっしりとしたつくりになりますし、ナイロンなどを使った靴であればより軽量になる傾向があります。購入に当たって覚えておきたい点は、化学繊維を使った登山靴は寿命も短くなると考えられるということです。 靴の重みは登山において不利な要素に聞こえるかもしれませんが、足によくフィットしているなら靴の重さを感じないものです。是非、かかとと足の甲をしっかり固定して試着しフィーリングを確かめるようにしましょう。

おさらい

最後に、上手に登山靴を選ぶための秘訣をおさらいしましょう。 1.どのような登山を計画しているか、そのイメージをなるべくはっきりさせておく 2.計画している登山のために必要な構造と機能を持った登山靴を選ぶ 3.好みも大切にする

登山に大切なのは楽しむ気持ち

木々の中を通り抜け雲を眼下にみる体験、周囲に空しか見えない所に身をおいて自然を満喫する経験は言葉にするのが難しいほどの感動を与えてくれるものです。 良い登山靴を選び、登山を楽しんで下さい!