シナノ レビータネクスト
シナノ エルシオン
SINANO フォールダー FP
ブラックダイヤモンド BD82380
ヘリノックス TL120
ヘリノックス FL-120
ダバダ 軽量アルミ製 トレッキングポール 2本セット
LEKI トレッキングポール トラベラー ショート TS2
LEKI レガシーライト AS
レキ マイクロバリオ
ブラックダイヤモンド Wsトレイル プロ ショック
DABADA トレッキングポール カーボン 2本セット
トレッキングポールとは
登山用の杖のことです。形状はスキーのストックと似ていますが、コンパクトに持ち運ぶことができるように、シャフトの長さが調節できるようになっています。
その起源は、アルプスで用いられていた杖と言われています。かつては、スキー用の物と同様にストックと呼ばれていましたが、スキー用の物と紛らわしいので、現在ではトレッキングポールと呼ぶのが一般化しています。
トレッキングポールの種類
トレッキングポールは、グリップの形状で大きく2つのタイプに分けることができます。ポールの選び方は、使う人の技量や体力によります。選び方がよくわからなければ、ショップの店員に相談してみるのも手です。
I字型トレッキングポール
グリップがI字型になっているタイプです。基本的に2本一組で使用します。2本のポールで推進力を生むので、特に登りで威力を発揮します。また、2本のポールで推進力を生むので、重い荷物を背負った長時間の歩行に向いています。
トレッキングポールは現在このタイプが主流となっており、登山用品店で見かけるのもこのタイプがほとんどです。
欠点を上げるとすれば、扱いに少々慣れが必要なので、最初のうちは腕に余計な力が入ってしまいます。山に持っていく前に、平地で練習しておくことをおすすめします。
I字型トレッキングポールの使い方
トレッキングポールは、あくまで推進力の補助を目的とした道具なので、ポールに頼りきった使い方にならないように、初心者のうちは正しい使い方を意識して使いましょう。
ポールを構えるときは、腕を真下に垂らした状態から、肘を地面と水平より少し下向きに曲げたくらいにします。グリップは脇から握り込み、脇を締めて構えます。I字型のポールで気を付けるのは、腕の力に頼りすぎないことです。
I字型のポールは体の前に構えて使い、足運びに合わせてポールを地面に突き立てて推進力を得ます。このときに、ポールを自分の歩幅以上に前に出しすぎると、上半身の力で体を引きよせるような使い方になってしまい、上半身の筋力を無駄に消費してしまいます。コツは、あくまで自分の歩幅に合わせてポールを使うことです。
I字型のポールはこんな人におすすめ!
I字型のポールは、基本的に2本1組で使用します。2本のポールで推進力を生むことができるので、体力に自信がない人におすすめです。また、今現在の主流でもあることから、商品の選択肢も多いので、これから登山を始めたい人にもおすすめです。
T字型トレッキングポール
グリップがT字型になっているタイプです。グリップを上から握り込むように使うので、真上から体重をかけたときに、地面にしっかりと食い込むような作りになっています。体重をかけて体をしっかり支えられるので、下りでは膝や足首への負担を減らしてくれます。
かつてはT字型のタイプが主流で、ベテランの登山者では、今でもこのタイプを好んで使う人もいます。T字型は、体重を預けやすいが故に、不意に体制を崩すと危険な場面もあります。使う際には、ポールを過信しすぎないようにしましょう。
T字型ポールの使い方
T字型ポールの場合は、I字型のポールと違い片手に1本だけ持って使用します。
またポールの長さも、I字型より短く調節します。登りでは腕を垂らしたところから、肘が少し曲がる程度の長さにシャフトを調節します。下りでは、登りのときよりも少し長く調節して使います。使い方もI字型のタイプとは少し違い、推進力を得るのが目的というより、足腰の保護に重点を置いています。
T字型のポールはこんな人におすすめ!
T字型のタイプは、比較的、起伏の少ない平坦な山での使用に向いています。ポールに対して垂直方向から力をかけるので、上半身の負担が少ないのも特徴です。体にかかる負担が少ないので、中高年の人や足腰に不安がある人に向いています。
その他のトレッキングポール
スキーストック
スキーストックをそのまま登山に使う人もいます。スキーストックは折りたたむことも長さの調節もできませんが、そのぶん軽量で頑丈にできています。持ち運びを考慮しないのであれば、メリットが多いので、長さが調節できないデメリットに目を瞑れる人にはおすすめです。
金剛杖
日本で古くから使われているトレッキングポール、というより木の杖です。もともとは修験者が用いた杖で、現在でも四国のお遍路の巡礼者が使うことで有名です。形状は、1m50cmほどの木製の棒で、八角形ないし四角形に加工されています。
登山においては、富士山で使われるものが特に有名で、富士山の売店では金剛杖が販売されています。金剛杖は重量も重く、持ち手が太く握力がない人には扱いにくい代物です。トレッキングポールが発達した現代においては、雰囲気以外のアドバンテージはないと言っていいでしょう。記念品としてどうぞ。
現地調達
もはやトレッキングポールなのかも怪しいですが、現地で落ちている木の枝を杖代わりにすることを好む人もいます。ある意味究極のアウトドアですが、落ちている木の枝では、形も歪で強度も不十分です。
はっきり言って玄人向け過ぎるので、普通の人は、ポールを忘れたときの最終手段としてどうぞ。落ちている枝がないからといって、木の枝を折って使うようなことはやめましょう。
素材ごとの特徴
カーボン素材
トレッキングポールの素材は、主にアルミ製とカーボン製が主流です。カーボン製の物はとにかく軽量で、長時間使用しても疲れにくいのが特徴です。
反面、カーボン製の物は、アルミ製のものに比べて折れやすく、変な方向から力をかけたり、岩場に引っ掛けたりすると、容易く折れてしまいます。
ただし主流のカーボンは、値段も高価な傾向にあります。また、カーボン製のタイプには、トレイルランニング用の超軽量製品もあります。見た目は登山用のタイプと似ており、登山用の物よりさらに軽量ですが、強度は低いので、間違えて購入しないように気をつけましょう。
アルミ(ジュラルミン)素材
アルミ素材のタイプは、カーボン素材のタイプに比べて重くなりますが、そのぶん丈夫にできています。価格も2,000円程度の物から売られており、初心者が手を出しやすいのは、断然アルミ製の物でしょう。
重量が気になる人には、アルミ素材の物でも、カーボン素材の物に迫るほど軽量な物もあります。なお、ジュラルミン製と表記されている物もアルミの一種です。 基本的に頑丈なので、初心者にはアルミ素材の物がおすすめです。
トレッキングポールの機能
ショックアブソーバー機能(アンチショック機能)
ショックアブソーバー機能が付いたトレッキングポールには、スプリングが内蔵されており、手に伝わる衝撃を緩和してくれます。特に岩場や下りなどで効果を発揮しますが、機構が複雑なぶんポールの重量は増えてしまいます。
また、機構が付いていないものに比べて壊れやすく、一概にショックアブソーバー付きの物がおすすめというわけではないので、実際に用品店で試用してみて、自分にあっていると思う方を選びましょう。
伸縮機能
トレッキングポールには、使用しないときに持ち運びやすいよう伸縮機能が付いています。短くしたポールはザックにくくり付けて持ち運ぶことができます。
伸縮機能はねじのようにシャフトを回転させて固定するタイプや、レバー式のワンタッチタイプ、三節棍のように折りたたむタイプがあります。レバー式の物や、折りたたみタイプの物は基本的に価格が高い傾向にあるので、予算に応じて選びましょう。
トレッキングポールのおすすめ6ブランド
①LEKI(レキ)
言わずと知れたスキーストックの超名門ブランドです。トレッキングポールでも高品質な製品を製造しています。LEKI製のトレッキングポールの特徴は、SPD(スピードロックシステム)という独自の長さ調節機構にあります。
通常のトレッキングポールは、シャフトを回転させ、締めたり緩めたりして長さを調節します。SPD方式の物はレバー式になっており、ワンタッチで長さを調節することができます。片手で操作でき、グローブをを装着していても簡単に扱うことができるのが特徴です。
LEKIの物はアルミ製とカーボン製の製品を出していますが、いずれも軽量で扱いやすいです。そのぶん値段は高めとなっています。
マイクロバリオ カーボン
レキ マイクロバリオ
LEKIのカーボン製ハイエンドモデル。シャフトは三段折りたたみ式でコンパクトに折りたたむことができ、折りたたんだときの長さは、わずか約40cmとなっています。 カーボン製なので、重量が増えがちな折りたたみ式のポールなのにも関わらず、重量は1本約204gと軽量です。
ノルディックウォーキングポール トラベラー ショート
LEKI トレッキングポール トラベラー ショート TS2
こちらのモデルは、従来の三段伸縮アルミシャフトポールを大幅にアップグレードしたものです。上中段ともに、スピーディーな長さ調節を可能にするスピードロック2システムを採用。
従来のシャーク2グリップやシャークアクティブストラップも取り入れながら、いちだんとコンパクトになっています。非常に握りやすく長時間の使用も快適です。ぜひこの機会に購入してみてください。
レガシーライト AS
LEKI レガシーライト AS
こちらのトレッキングポールは、1万4千円程度で購入できるモデルです。スピードロック・プラスシステムにより、上中下段が一体成型となり、固定力を調節するダイヤルが緩んでいても外れることがなくなり、スピードに加えて安全性も高くなっています。
スピードロックは、3ステップで簡単に設置できるのがポイント。長さを自分の好みに決めることができるので、サイズを調節してみてください。握りやすいグリップに加えて衝撃を吸収してくれるアンチショック機能も採用されており、歩行を安全に補助してくれる商品です。
②シナノ
国産スキーストックの老舗ブランドです。1919年の創業以来スキーストックを製造しており、現在ではそのノウハウを活かして、トレッキングポールも製造しています。シナノ製のトレッキングポールは、日本人が取り回しやすいように設計されています。
レビータネクスト
シナノ レビータネクスト
シンプルなデザインのトレッキングポールを探しているという方には、こちらのモデルがおすすめです。1万円以下で購入できるので、初めてトレッキングポールを購入する方にもピッタリ。
新グリップが理想のウォーキング姿勢をサポートします。デフェンシブタイプで、カラーが豊富だから、ファッションにあわせてポールを選択可能です。先ゴムは、どの角度からでもしっかりグリップする丸形で長寿命となります。
エルシオン
シナノ エルシオン
カラーバリエーションが豊富なトレッキングポールを探しているという方には、こちらのモデルがおすすめです。雨や雪の日など濡れた路面でもしっかりと体を支えられるモデルで、滑りにくい安全先ゴムを標準装備しています。
また、1万円以下で購入できるモデルなので、コストパフォーマンスに優れているトレッキングポールを探しているという方にもおすすめです。ぜひこの機会に購入してみてください。
フォールダー FP
SINANO フォールダー FP
2万円程度で購入できるトレッキングポールをお探しの方には、こちらのモデルがおすすめです。素材としてカーボンファイバーを使用することで、軽量を実現。
ストラップまで軽量化されているので、使用時には腕に負担がかからず歩きやすいです。ザックやスーツケースにすっぽり収まるため、持ち運びやすいのもポイント。ワンタッチで簡単に組み立て、折りたたみができます。
③Black Diamond(ブラックダイアモンド)
もともとはクライミング用品を中心に製造していたアメリカのブランドです。頑丈でハードな使用にも耐える、信頼性の高い製品を製造しているブランドです。
アルパインカーボンコルク
ブラックダイヤモンド BD82380
カーボンシャフトとコルクグリップを採用した軽量モデル。グリップの素材に天然コルクを使用することにより、重心が低く設計されているので、長時間の登山でも疲れにくいようになっています。
Wsトレイル プロ ショック
ブラックダイヤモンド Wsトレイル プロ ショック
トレッキングポールの中では珍しい女性に特化した商品で、幅広い調整が可能なデザインも素敵なポールです。トレイルプロは、衝撃吸収機能である「コントロールショックテクノロジー」をグリップに内蔵することで、身体への負担を軽減することに成功しました。
また、上段部分には、いままでになかったフリックロックプロを採用し、より扱いやすく簡単に長さ調整できるようになっています。柔らかいデュアルデンシティグリップは握りやすく、女性にはおすすめの逸品です。
④Helinox(ヘリノックス)
Helinoxは、80社を超えるアウトドア用品ブランドに、アルミポールを供給している「DAC社」が設立したブランドです。テントやチェアー用のアルミポール開発で培った技術で製造されるトレッキングポールは、自社開発のアルミ合金が用いられており、軽量かつ丈夫です。
TL120
ヘリノックス TL120
こちらのトレッキングポールは、黄色いカラーが特徴的なモデルです。持ち手がしっかりと太くなっているものなので、持ち運びやすいのがポイント。
価格は2万円ほどです。ほかの安価なものと比べると少し高い価格ではありますが、愛用したいと考えている方にはピッタリ。手首を通せるストラップが搭載されているため、作業時にトレッキングポールを落としてしまうということもありません。
FL-120
ヘリノックス FL-120
ヘリノックスが誇る最軽量モデル。モデル名のFLはFeather Lightの意味で、その名が示すとおり、1本わずか150gという軽さを誇ります。その秘密はアルミやチタンなどの複合合金。
元来が素材メーカーのブランドならではの作りです。しかし、その軽さゆえに体重を預けるような使い方はできないので、初心者にはおすすめできません。上級者向けの製品と言えます。
⑤mont-bell(モンベル)
ウェアでお馴染みのモンベルからもトレッキングポールが発売されています。取り扱っている店舗も多いので、実物を手に取りやすいのも魅力です。
モンベルポール アルパイン カーボンポール アンチショック
カーボン製で軽量なポールです。また、2本セットで販売されていることが多いI字型のポールですが、こちらの商品は1本ずつ売られており、2本使用していて、片方だけ壊れたときに買い替えが楽なのも魅力です。
⑥DABADA(ダバダ)
大阪に本社を構えるアウトドア用品の新興ブランドです。特徴はなんといってもその価格で、一般的に高価な登山用品の中では、異常な安さで製品を提供しています。あまりの安さに不安を感じるかもしれませんが、十分実用に耐える品質を備えています。
一般の店舗にはほとんど流通しておらず、購入する際は通販サイトを使いましょう。
軽量アルミ製 トレッキングポール
ダバダ 軽量アルミ製 トレッキングポール 2本セット
軽量なアルミ製ながら、なんと実売価格は3,000円ほどです。強度も十分で、通常の登山なら問題がないレベルです。初めてトレッキングポールを購入する初心者ならば、とりあえず購入してみるのにおすすめの製品です。
軽量カーボン 2本セット
DABADA トレッキングポール カーボン 2本セット
こちらは、ダバダのカーボン素材を使ったトレッキングポールです。アルミに較べると軽量で、特に2本持つときに軽さを実感できるでしょう。カーボンは軽くても頑強であることが特長で、使いやすさと安全性の両面を補助します。
こちらもアンチショック機能がついた3段階伸縮式で、トレッキングキャップやバスケットに収納袋もついています。カーボン素材の2本セットでこの価格は、コスパ最良の商品と言っていいでしょう。
まとめ
トレッキングポールは、登山スタイルや用途によっても、種類はさまざまです。登山を通して自分に合ったポールの選び方を見つけてみましょう。
しかし、トレッキングポールはあくまで使い方が大切です。いくら道具が素晴らしくても、使い方が間違っていては台無しです。ポールに頼りすぎるのではなく、日頃から足腰のトレーニングも欠かさず行いましょう。