山中牧場のソフトクリームは赤井川村で!
山中牧場のソフトクリームは、ソフトクリーム激戦地の北海道において口コミでも上位の人気を誇ります。特にソフトクリームの中でも"牧場系"といわれるジャンルは、酪農家が製造した新鮮な牛乳で作るソフトクリームのため大人気なのです。
ミルクの風味が濃厚な山中牧場のソフトクリームは、種類の豊富さでも高い評判を得ています。本店の他に札幌や北海道の観光地にある店舗もご紹介するので参考にしてください。(この記事は2021年7月22日時点の情報です)
赤井川村は小樽の近くにある
山中牧場がある赤井川村は、小樽市から南西方向に車で約40分ほどの場所にあります。小樽からの場合は毛無峠の経由となりますが、つづら折りの峠道のため路面が凍る冬はもちろん夏もより慎重に運転してください。
余市町からは車で約20分と、周辺の果物狩りなどのついでに寄れるので便利です。余市町からアクセスする場合は、写真撮影にもオススメなカルデラ展望所経由の快適な道路となります。
赤井川村はこんな場所
山中牧場がある赤井川村は、四方を山に囲まれたカルデラ地形です。東側の森林山岳地帯に有名なキロロリゾートスキー場があることでもわかるように、北海道有数の豪雪地帯といわれています。
夏は気温が上がりますが、昼夜の寒暖差が激しいため美味しい野菜や果物が生産され、特にスイカやメロンが評判です。気候的特性から主な産業は農業となり、ドライブは写真撮影も楽しい農村風景を満喫できることでしょう。
山中牧場がある場所
山中牧場がある場所は、赤井川村の中心街から離れた小樽側にある標高の高い森林地帯となります。国道393号沿いにあり手軽に寄れることから昔から有名です。車で小樽からすぐの毛無峠を上り、ゆるやかな道路をしばらく進むと右手に山中牧場となります。
周囲には山中牧場以外の施設がないため、のんびりと山中牧場のソフトクリームに舌鼓を打ちましょう。赤井川村市街地は、山中牧場からさらに進むと15分ほどで到着です。
山中牧場のソフトクリームが美味しい理由
山中牧場のソフトクリームだけではなく食べ物の味わいは、生産の過程やストーリーを知ることでより美味しく感じられることもあります。
赤井川村にある山中牧場のソフトクリームにも長い歴史があり、1989年ころに始められた山中牧場のソフトクリームの歴史を知ることは、ソフトクリームのエッセンスになるかもしれません。いろいろ想像しながらぜひ味わってみてください。
1.大きな石が転がる地を開墾
小樽市出身である山中牧場の初代経営者山中純孝さんは、江別市の酪農学園を卒業してしばらくした後の1970年(昭和45年)に現在の場所で酪農を始めています。
山中牧場がある場所はカルデラではありませんが、火山による噴石が山中牧場のある場所にもゴロゴロ転がっていたそうです。苦労して開いた土地だからこそ、ソフトクリームなどの美味しいものを提供しようという心意気が際立っているといえるのではないでしょうか。
2.牛乳生産から販売までの一貫体制
山中牧場が開業した当時は2~3頭のホルスタインから飼育頭数を増やす大量生産を目指していたそうです。しかし行政の規制が多いことから経営に疑問を持ち、生産から販売までの自家完全生産体制に切り替えたとのことです。
山中牧場の現在の飼育頭数は牛の健康管理をきちんとできる30頭前後といわれています。飼料などに手間暇をかけることで、一頭から一日20~40キログラムもの生乳を搾乳できるとの理由からです。
3.ミルクの風味が残る75℃の低温殺菌
大手企業の牛乳は120℃で2秒間殺菌することで賞味期間を伸ばしていますが、山中牧場の牛乳は75℃で殺菌しているとされています。賞味期限は短いですが風味のよいミルクを味わえる理由です。山中牧場のソフトクリームはそのミルクを使用しており、風味がより濃厚に感じられます。
現在、低温殺菌牛乳のソフトクリームが北海道内の各地で観られるようになりましたが、山中牧場のソフトクリームはその走りといえるでしょう。
4.コクがあるけど後味さっぱり
山中牧場のソフトクリームはコクがありながら後味がさっぱりしているという特徴があります。これは低温殺菌をしている牛乳全体にいえる特徴の一つです。
さらに山中牧場のソフトクリームは、その牛乳に生クリーム、加糖練乳、バニラエッセンスしか使われていないとされています。添加物や必要以上の甘味を加えなくても牛乳のコクのある甘みが感じられるようです。後味さっぱりなため、もう一つ食べたくなるという人もいます。
山中牧場のソフトクリームは主に4種類
①ミルクの風味が濃厚な「バニラ」
山中牧場のソフトクリームは、低温殺菌した風味豊かな牛乳・生クリーム・加糖練乳・バニラエッセンスのみのシンプルな原料のため、素材のよさがはっきりわかるのではないでしょうか。
山中牧場で初めてソフトクリームを食べる人は、やはりミルクの風味がわかるベーシックなバニラビーンズ入りの「バニラ」がオススメです。一個270円とお手頃サイズのお手頃価格となっています。
バニラビーンズとは?
バニラビーンズとは、バニラの香りづけをするお菓子作りに欠かせないスパイスとしての材料です。ラン科植物の仲間で黒くて細い棒のようなさや状の果実ですが、ビーンズというように小さな豆のような粒になっています。
収穫後の香りはありませんが、長い時間をかけて発酵させることで香りが出てくるのです。バニラエッセンスは、アルコールやオイルにこのバニラビーンズを漬け込んでから香り高いエキスを抽出したものになります。
②抹茶とバニラが絶品の「抹茶ソフト」
山中牧場のソフトクリームは抹茶味も人気です(一個270円)。品質のよい抹茶がふんだんに使われており、香ばしくて苦みのある独特な抹茶の風味とコクのあるミルクがミックスされ、絶妙な味わいを生み出しています。
抹茶に目がない人には、とてもうれしい山中牧場のソフトクリームです。シンプルさよりも少し複雑な味わいが好きな人にもオススメします。少しだけ抹茶味を試したいという人はミックス味がオススメです。
③「ココアソフト」
山中牧場のソフトクリームでも他のソフトクリーム店でも少し珍しいのは、ココアソフトです(一個270円)。ほろ苦いながらもチョコレートのようなコクのあるココアの味わいは、濃厚なミルク味のソフトクリームによく合っています。
バニラ味とのミックスもあるので、少しだけココア味を試したい人にオススメです。家族で山中牧場に行く場合は、それぞれ違う味を注文してひと口ずつシェアするのもよいかもしれません。
④ブルーベリーソースがアクセントの「フルーツソフト」
フルーツソフトは酸味のあるブルーベリーの甘さとソフトクリームのコクがマッチし、他のソフトクリームとはニュアンスの異なる美味しさです。見た目も美しく、ミルク色に鮮やかな紫色が乗ることで、写真映えもする美しい仕上がりといえます。
山中牧場のフルーツソフトで使用されているブルーベリーソースは、お料理好きな山中牧場の社長の奥さん手作りとのことです。できることはなるべく自家生産というこだわりが感じられます。
他のソースも人気
山中牧場のソフトにトッピングするソースはブルーベリーだけではなく、店舗によってはメロンやキウイ、ストロベリーに小豆、キャラメルやチョコなどもあります。機会があれば、行くたびにいろいろなトッピングのソースが掛かったソフトクリームを楽しんでみませんか。
山中牧場のアクセス方法・オススメルート
ソフトクリームを主な目的に山中牧場へ行くときは、札幌方面からならば小樽経由の毛無峠ルートが便利です。ワイン好きな人は、途中にある北海道ワイン工場の直売所で限定品のワインの購入や試飲をオススメします。
山中牧場でソフトクリームを食べた後は、赤井川村の市街地にある温泉を楽しんでから余市方面へ抜けるのもよいでしょう。営業期間は、下記は無休ですが冬期は木曜定休のためご注意ください。
山中牧場
- 住所北海道余市郡赤井川村字落合478番地
- 公式サイトURLhttp://yamanakabokujyou.co.jp/
- 電話番号(0135)-34-6711
- 駐車場あり
- 営業時間夏季(4月中旬~10月中旬)8:30~18:00、冬季(10月中旬~4月中旬)8:30~17:30
- 定休日夏季は無休、冬季は木曜定休
山中牧場周辺のオススメスポット
山中牧場からスキー場でも知られているキロロリゾートへは、車で約7キロメートルで約8分です。キロロリゾートは夏のアクティビティも豊富にあり、特に標高1,180メートルの朝里岳山頂まで一気に上がれる朝里岳パノラマゴンドラをオススメします。
他にもセグウェイや、電動アシストまたは通常のMTBによる森林散策などのアクティビティも人気です。遊び疲れた身体を癒せる日帰り温泉もあります。
山中牧場のソフトクリームがある他の店舗
山中牧場のソフトクリームは、本店の赤井川村まで行かなくても小樽市内や札幌市内の店舗でも味わえます。
時間があれば、豊かな自然の景色を楽しみにぜひ本店までのドライブがオススメですが、手ごろに山中牧場のソフトクリームを食べたいときのご参考にしてください。値段や種類は各店舗によって微妙に異なりますので、購入の前にご確認をお願いします。
山中牧場 小樽店(小樽市)
山中牧場の小樽店は、JR小樽駅から運河に向かうゆるやかな坂道の右手にあります。にぎやかな通りを徒歩約10分もかからないため、ぶらぶら歩きながらがオススメです。
小さな店舗となり、イートインスペースはありません。山中牧場のソフトクリームをピックアップした後は小樽運河周辺の散策もよいでしょう。ただし暑い夏は純度の高いソフトクリームが溶けるのが早いためご注意ください。下記は無休ですが冬期は月曜定休です。
山中牧場 小樽店
- 住所北海道小樽市色内1丁目6-18
- 電話番号0134-27-5123
- 駐車場なし
- 営業時間11:00~18:00
- 定休日5月~9月は無休・10月~4月は月曜
クイーンズソフトクリームカフェ(札幌市)
クイーンズソフトクリームカフェは、JR札幌駅直結の商業ビルエスタ10Fにあります。山中牧場のソフトクリームだけではなく、南幌町産のイチゴやブルーベリーの手作りソースがトッピングされてあるソフトも人気です。
ソフトクリーム以外に札幌ロイズ珈琲館のオリジナルブレンドコーヒーや羊蹄のふきだし湧水使用のアイスコーヒーも。買物休憩や札幌駅から帰るときのコーヒータイムにもオススメです。定休日はないので便利です。
クイーンズソフトクリームカフェ
- 住所北海道札幌市中央区北5条西2 札幌ESTA10F
- 公式サイトURLhttp://www.sapporo-esta.jp/shop_detail/122
- 電話番号011‐213-2603
- 駐車場あり
共有有料2000台(2,000円以上の食事で2時間無料) - 営業時間11:00~22:00
- 定休日なし
羊ヶ丘ドリーム(札幌市)
羊ヶ丘ドリームは、幹線道路の羊ヶ丘通沿の民家の前にある小さな店舗となります。近くには"少年よ大志を抱け"で有名なクラーク像のある羊ヶ丘展望台があるので、観光の後の立寄りにオススメです。位置的には羊ヶ丘展望台の入場口の斜め前なのですぐにわかるでしょう。
メニューは豊富で、基本のソフトクリームの他に紅茶や抹茶もあります。さらにサンデーワッフルやアイスクリームと豊富なため、目移りしてしまうかもしれません。
小さな飲食スペースもある
お店の前にはベンチがあり、少し奥にはパラソルのある席も用意されてあります。純度の高いソフトクリームは真夏日には溶けやすいため、車の中よりもこちらの飲食スペースで食べるほうがよいかもしれません。
近くに人気のラーメン店「白樺山荘」があり、食後のデザートにする人もいます。定休日は不定休のためご注意ください。
羊ヶ丘ドリーム
- 住所北海道札幌市豊平区福住3条10-3-2
- 電話番号非公開
- 駐車場あり
数台 - 営業時間10:00~18:00ころ(売り切れ次第終了)
- 定休日不定休
アグリーダック(札幌市)
アグリーダックは札幌市北区の住宅街にある店舗です。山中牧場のソフトクリームが突然食べたくなったときは、赤井川村まで行かずともこちらで食べられるので常時混んでいます。しかし回転率は速いので、ゆっくり食べたい人はイートインスペースを利用しましょう。
こちらは本店となり、中心部の狸小路商店街に支店のカフェもあります。ショッピングや観光の合間の立ち寄りにオススメです。定休日は水曜日のため注意してください。
アグリーダック
- 住所北海道札幌市北区篠路6条1丁目3‐27 ハイツリマン
- 電話番号011-775-0057
- 営業時間11:00~19:00
- 駐車場あり
- 定休日水曜日
ふきだし公園支店(京極町)
山中牧場のソフトクリームは、羊蹄山ふもとにある湧水で有名なふきだし公園にも店舗があります。この店舗ではベーシックなバニラビーンズと各種のサンデーカップ以外に、ウィスキーをバニラソフトの上にトッピングしてくれるサンデーカップも人気です。運転者以外でアルコール好きな人はお試しください。
ほのかなウィスキーの苦みとコクのあるミルク風味が非常にあっており、思わず本物のウィスキーが飲みたくなるかもしれません。
ふきだし公園支店
- 住所北海道虻田郡京極町川西45
- 電話番号なし
- 駐車場あり
- 定休日不定休
札幌ミルクハウス(札幌市)
札幌ミルクハウスは、や山中牧場のソフトクリームそのものではなく、山中牧場のミルクを使用してオリジナルでソフトクリームを作っている店舗となります。
しかし75℃という低温殺菌で作られているミルクのため、風味のよさは変わらずに楽しめるようです。地下鉄東西線西18丁目駅に近い店舗となり、道立近代美術館や三岸好太郎美術館の近くになります。定休日は月曜日となっているのでご注意ください。
札幌ミルクハウス
- 住所札幌市中央区大通西17丁目2‐38
- 電話番号011-642-2264
- 駐車場なし
- 営業時間11:00~19:00
- 定休日月曜日(祝日の場合は火曜日)
ソフトクリーム以外の山中牧場おすすめ食品
赤井川村の山中牧場はソフトクリーム以外の乳製品も製造販売しています。やはり一番人気は、ソフトクリームでも使用している75℃の低温殺菌の「山中牛乳」です。
ストレスをなるべくかけない方法で乳牛を飼育して生産したという牛乳は、一日二日と冷蔵庫で熟成させることで甘みが出て美味しいといわれています。手ごろな紙パック(270円)から900㏄の大びん(390円)まであるので、ぜひお試しください。
バターや黒豚製品もオススメ
10年前から製造されている発酵バターは、殺菌・発酵・冷却・エージングに2日間かけて作られているとのことで、芳醇な香りやコク、酸味がクセになると評判です。小樽の製缶工場で作られた青と赤の缶もおしゃれなので、冷蔵庫に入れておくとテンションが上がるかもしれません。
黒豚製品はヒレ・ロース・肩ロース・モモ・バラの他に、ロースハムやバラベーコン、ウィンナーソーセージなども好評なのでぜひ味わってみませんか。
地域限定で牛乳の宅配も!
低温殺菌で濃厚な風味が美味しいと大好評の山中牧場は、牛乳の宅配サービスも行っています。地域限定で小樽市・余市町・古平町・一部札幌ですが、新鮮な牛乳を飲みたい人は、週2回の宅配を利用してみてはいかがでしょうか。
山中牧場のソフトクリームを味わおう!
山中牧場では1989年頃からソフトクリームを製造販売しており、"牧場系"ソフトクリームの先駆けとしても知られています。山中牧場のソフトクリームは、ミルクの風味が濃厚ながらもあっさりした後味が特徴です。
主な種類は、バニラ・抹茶・ココア・フルーツソースのトッピングソフトの4種類です。本店の赤井川村まで行けない人は、小樽や札幌市内、ニセコ地区にも山中牧場のソフトクリームの店舗があるのでお出かけください。
北海道のソフトクリームが気になる人はこちらをチェック!
北海道の牧場系のソフトクリームが気になる人は、札幌にある八紘学園のソフトクリームもお試しください。やはり自家飼育の乳牛から製造した低温殺菌の牛乳で作られており、濃厚な風味を楽しめます。いろいろな北海道のソフトクリームを味わってくださいね。
【八紘学園の人気商品】風味豊かなソフトクリームを試食レビュー!販売期間もご紹介!
札幌にある八紘学園のソフトクリームは、牛乳そのままの濃厚な味わいがすると大人気です。ソフトクリームは、木曜以外の夏期の日中に八紘学園内の農産...
出典:photo-ac.com