サッカーとはどんなスポーツ?
サッカーとは、簡単に説明すると相手より多くのゴールを決めて勝敗を決めるチームスポーツです。基本的なルールは、手、腕以外であれば身体のどの部分でボールを扱うことができます。
スポーツの中でも人気が高く、ワールドカップやオリンピックの代表戦は男女サッカー問わず注目度が高くメディアでも大きく取り上げられます。日本のJリーグにも海外のスター選手がプレーするようになりました。
フットサルのルールとの違い
サッカーとフットサルは同じように思われますが、ルールが違う競技です。手を使わず、ゴールに決める競技という意味では同じですが、ボール、コート、ゴールの違いなどがあります。
またプレー面でもルールの違いがあり、例えばフットサルではスライディングは反則プレーです。このようにサッカーでは可能なプレーがフットサルでは禁止されているルールがいくつもあります。
世界で最も人気があるスポーツ
サッカーは世界中で最も競技人口が多いスポーツと言われています。各国のサッカー協会をまとめている組織「FIFA」と呼ばれる国際サッカー連盟に加盟している国は、2021年現在で男子210ヵ国、女子157ヵ国です。
国際連盟国が193ヵ国に対して、男子サッカーはそれ以上になります。この数字からもサッカーが世界中で人気があるのが分かります。今も世界のどこかでサッカーしている人たちがいるのでしょう。
世界サッカー4大リーグ
世界中でプロサッカーリーグが開催されていますが、その中で世界トップ4と呼ばれる4つのリーグがあります。それはイタリア、ドイツ、スペイン、イングランドです。これらのリーグは「4大リーグ」もしくは「欧州4リーグ」と呼ばれています。
ヨーロッパ最大級であり、最も優勝賞金額の高い大会「UEFAチャンピオンズリーグ」の上位を占めるのが、この4大リーグに所属するクラブであり、現時点では世界最高峰のサッカーリーグです。
サッカー4大リーグ
- セリエA(イタリア)
- ブンデスリーガ(ドイツ)
- ラ・リーガ(スペイン)
- プレミアリーグ(イングランド)
大会やリーグによってルールが違う
サッカーのプレーに関する基本ルールは変わりませんが、各リーグや大会によって選手の交代人数や外国籍選手枠などの規定ルールがあります。例えば、オリンピック競技男子サッカーの規定ルールでは、選手は23歳以下と年齢制限のない3選手のチーム構成です。
このようにリーグや大会よって独自の規定ルールを設けています。Jリーグでも毎年のようにルール改正されていますが、時代ごとに最適化したルールにアップデートされているのでしょう。
サッカーの基本ルール【概要】
基本ルール①:人数と時間
サッカーの基本ルールとして1チーム11人でプレーします。試合時間は前半と後半に分かれており各45分間で行われ、腕、手以外でサッカーボールを扱いゴール数競い合う競技です。
ボールがコート外に出た時は、バスケットボールのように試合時間が止まることはありません。また45分の試合時間に加えてロスタイムというのが2~4分ほど追加されますが、試合状況によって審判がロスタイムの時間を設定します。
基本ルール②:手を使わない
サッカーの基本ルールは手、腕以外の体の部位でボールを扱うので、手でボールに触れる行為をハンドという反則ルールになります。ハンドは、ただ手、腕にボールが当たることを反則にしたルールではありません。
ハンドの定義を簡単に説明すると不自然な動きや意図して手、腕を動かしボールに触ることがハンドの対象です。したがって自然の動きの中でボールが手に当たった場合はハンドになりません。
基本ルール③:コートの説明
サッカーコートについて説明します。長方形のサッカーコートの広さは規定ルールにより範囲が決められていますが、その長いラインは縦90メートルから120メートル、横のラインは45メートルから90メートルです。
ルールで定められた範囲内でサッカーコートが作られるので、スタジアムによってコートの広さが違います。また特徴的な作りをしているスタジアムも多いので、スタジアムを見比べてみるのもサッカー観戦の楽しさの一つでしょう。
ペナルティエリア
ペナルティーエリアとはゴールキーパーが手を使えるエリアです。ゴール前に小さい長方形とそれを囲う大きな長方形があります。大きな長方形の方をペナルティーエリアとなり、小さい方がゴールエリアです。
ペナルティーエリア内で守っているチームが反則行為を行うと、PK(ペナルティーキック)が与えられます。PKはバスケットボールのフリースローのように所定の場所からシュートできるゴールチャンスです。
サッカーゴールの大きさ
サッカーゴールのサイズは、横幅が8ヤード(約7.3メートル)、高さが8フィート(約2.4メートル)と定められています。こんなに大きいサッカーゴールなので簡単にシュートが入りそうですが、実はサッカーでは大量得点の試合が少ない競技です。
子ども用サッカーゴールのサイズは、大会や国のルールによって推奨しているサイズが異なりますが、日本では幅が5m、高さ2.15mのゴールを推奨しています。
変化するサッカーのルール
サッカーのルールは、日々進歩していくサッカーのレベルに合わせ、時代に適応したルール変更することで、選手や観客がより楽しめるように頻繁に改正されます。
昔のサッカー試合動画をみると、現代のルールとの違いがあるのでびっくりするかもしれません。またルールだけが変化しているのではなく、判定方法でもVAR判定といったビデオ判定が導入されました。今後さらにテクノロジーの導入でサッカーが変化していくでしょう。
サッカーの基本ルール【反則編】
サッカーのルールは難しいイメージがあるかもしれません。ここでは代表的な反則について解説します。サッカーは決められたルールの中で相手選手と接触プレーがある激しいスポーツです。
接触プレー時のルールはボールとは無関係な行為は反則となります。ボールに無関係とは相手を押す、引っ張る、蹴るなどのボールとは関係のないプレーで相手を邪魔することです。ボールと関係する中で体同士のぶつかり合いは反則にはなりません。
反則ルール:反スポーツ行為
危険な反則行為があると審判からイエローカードもしくはレッドカードが対象選手に提示されます。これは「反スポーツ行為」とみなされる反則ルールです。反スポーツ行為の対象は、審判からみて選手が意図的に反則行為が行われたかで判断します。
例えば、遅延行為や相手選手のユニフォームを引っ張る行為は反スポーツ行為です。文句やジェスチャーでの反抗的言動も反スポーツ行為の対象になります。
イエローカードとレッドカードの説明
サッカーにはルールに大幅に反する行為に対してイエローもしくはレッドカードが出されます。イエローカードは注意勧告を促す警告で、危険なファールや意図的にルールを反する行為が対象です。
レッドカードは、悪質で危険な行為、侮辱、差別発言や行動に対して退場処分にします。また1試合で2回イエローカードを受けた選手もレッドカードが提示され退場です。ルールに大幅に反したプレーをしなければカードが出されることはありません。
オフサイド
サッカーのルールの中で複雑な反則の一つである「オフサイド」について解説します。オフサイドを簡単に説明すると一定条件下で相手ゴール近くに待ち伏せすることを禁止するルールです。
待ち伏せとは、一番後ろに位置している相手選手より後方にいることで、この状態で味方選手からパスを受けることでオフサイドになります。また、待ち伏せしている選手が味方選手のシュートに触れシュートコースに変化を加えることもオフサイドです。
オフサイド:応用編
待ち伏せしていてもオフサイドにならない場合があります。それは、待ち伏せしている選手が、味方選手からパスを受けなければオフサイドにはなりません。但しそのパスに受けなくても、ボールを受ける仕草をするとオフサイドと判断されます。
オフサイドは簡単にいうと待ち伏せ行為と言いましたが、オフサイドポジションに位置しても一連のプレーに関与しなければ、待ち伏せ行為とは判断されません。
シミュレーション
シミュレーションという反則ルールがあります。簡単に説明すると審判を欺く反スポーツ行為の一つです。ボール保持者が相手選手からあたかもファールをされたかのように、オーバーリアクションで痛そうに転げたりする行為になります。
特にペナルティーエリア内では、ファールを受けたフリをしてPKを獲得しようとする選手がいますが、これはシミュレーションです。また反スポーツ行為となるのでイエローカードの対象になります。
サッカー審判員の説明
サッカー審判員の役割について簡単に説明します。サッカーの審判員は1名の主審と2名の副審、そして第4審判員の計4名です。近年ではビデオ判定の導入で4名以上の審判員で構成される大会もあります。
各審判員は協力しながらルールに従って判定するので審判団も一つのチームのようなものです。審判団は試合を円滑に遂行する役割もあるので、プレーで熱くなっている選手に対して冷静な対応も求められます。
主審の役割
レフリーと呼ばれる主審は、サッカーの試合において競技規則のルールに従ってコート内で判定を決定します。また、試合の中で起こる全てのトラブルに対処する重要な役割を担っているのが主審です。
近年ビデオ判定の導入で微妙な判定の場合ではビデオで再確認して判定します。サッカーは目まぐるしく状況が変化するスポーツなので、主審は素早くルールに則り判定を下す判断力が必要です。また試合中は常に走っているので体力がないと務まりません。
副審の役割
ラインズマンとも言われる副審は2名で構成されています。コート横のタッチラインに位置してフラッグ(旗)を持ちながら、ボールがタッチラインから出ていたかなど、主審に合図をして判定を助ける役割です。
特にライン付近で起きているプレーなど主審からの位置では判定が難しい時は副審が情報を補うことで公平にルールに従った判定が行われます。
第4審判の役割
第4審判の主な役割は、主に試合中での交代選手の手続き関係などです。但し、試合中に主審、副審の審判団が急な体調不良など何らかの状況で審判が継続できな時は、予備審判として交代することもあります。
各ポジションの役割を解説
サッカーのポジション
ここではチーム競技であるサッカーの各ポジションについての説明です。選手の配置やポジションは各チームの戦術に違います。守備型のチームであれば守る人数を多く、攻撃型のチームであれば攻撃の人数を増やした配置にしたりと戦略ゲームの要素があるサッカーです。
基本ポジションはゴールキーパーを除いて守備の「ディフェンス」、守備と攻撃の「ミッドフィルダ」、そして攻撃の「フォワード」の3つです。これらの各ポジションについて解説します。
DF(ディフェンス)
「バック」と呼ばれるディフェンスの役割は、通常3名もしくは4名で形成されます。チームによっては5名を配置しますが、主に守備を中心にしたポジションで、相手シュートを阻止したり、相手からボールを奪ったりと自軍のゴールを守る役割です。
またディフェンスのポジションでもチャンスがあれば前方まで行き、シュートを決めてゴールする攻撃型なディフェンスの選手もいます。
MF(ミッドフィルダー)
このポジションは守備、攻撃と両方を行います。後方から前方への繋ぎ役としてボールに触る機会がどのポジションより多いのが特徴です。また守備も求められるので万能型の選手が配置されますが、その中でもチームのエース級選手が配置されることが多いポジションでもあります。
特に攻撃型のミッドフィルダーは、シュートチャンスを作り出すし、自らシュートしてゴールを狙えるので人気があるポジションです。
FW(フォワード)
フォワードの役割は簡単に言うとゴールを決めることです。チャンスメイクや守備を求められることもありますが、シュートチャンスが多いポジションなのでゴール数がそのフォワード選手の評価に繋がります。
世界最高の選手の一人、アルゼンチン人の「リオネル・メッシ」はフォワードのポジションです。「この世で彼ほど簡単にゴールを決める選手はいない」と言われるほどゴールを決めています。
GK(ゴールキーパー)
手を使ってプレーすることができる唯一のポジションがゴールキーパーです。最後方に位置して相手シュートを阻止する最後の砦としてゴールキーパーは、大きなゴールを守るのに身長の大きな選手が有利とされています。
そして身長が高いだけではなく、100㎞近いシュートをブロックするのに俊敏性も兼ね備えた身体能力が高い選手でないと務まらないポジションです。
サッカーをプレーしてみよう
サッカーの基本ルールについて説明してきましたが、実際にプレーするとさらに細かいルールも理解できます。近年ではシニア世代の方々もプレーされたり、お子さんの影響で親御さんも経験がなくてもイチからサッカーを始めたりする方も増えました。
サッカーの醍醐味はシュートがゴールに入る瞬間です。簡単にゴールが入らない競技だからこそ、ゴールの喜びも格別でチームのみんなと一緒に喜べます。是非一度サッカーを経験してみてください。
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