【連載】ドライブで楽しむおすすめの旅 ～夏の秋田で変わり種の温泉を体験！～

ドライブ旅で夏の秋田を巡ろう！

出典：ライター撮影

いい旅してますか？今週は夏の秋田県で変わり種の温泉を堪能するドライブ旅をお届けします。旅の舞台となるのは湯沢市です。手つかずの自然も多く残されている湯沢市の山間部には、自然の秘めたパワーを感じさせてくれる素晴らしい観光スポットがたくさんありますね。今回はドライブでそうしたスポットのいくつかを旅します。

ドライブ旅のスタートとなるのは東北自動車道「長者原スマートIC」です。最初の観光スポットまでは少々距離がありますが、宮城県境にある峠を越えるドライブルートは風光明媚で、ただ走るだけでも爽快な気分に浸れます。

ドライブ旅の行程をご紹介

出典：ライター撮影

ここで今週のドライブ旅の行程を簡単にご紹介しましょう。最初に河原を掘ってつくる自作の足湯場で温泉足湯を体験し、続いて荒涼とした丘が広がる温泉地獄に移動して散策を楽しみます。午前の部の最後は秋田の秘湯でランチタイムを満喫します。

午後の部の最初は温泉が流れ込む滝壺でワイルドな入浴を体験し、乳製品製造会社の直売店に移動して美味しいスイーツグルメでブレイクします。休憩の後は絶景の渓谷にアクセスして大地に秘められた驚きのパワーを体感し、最後は温泉旅館の日帰り温泉で旅の一日を振り返ります。

河原で温泉に浸かろう！

出典：ライター撮影

河原の湯っこ

まず最初に立ち寄るのは河原で楽しむ温泉です。この河原があるのは秋田県の名湯「秋ノ宮温泉郷」を流れる役内川の畔で、「湯っこ」とは地元の方言で温泉を意味しています。役内川の河原には天然温泉が湧き出す場所があり、この自然の恵みを町おこしに利用してつくったのが河原の湯っこです。

河原を掘り起こすと温泉が湧き出してくるので、川の水を引き入れて温度調節をしながら自分だけの足湯場をつくることができます。シャベルは河原の近くにある小屋の中に置いてあるので手軽にトライすることができますね。雪の季節以外がオンシーズンです。

近くの食堂の出前も可能

温泉の湧き出る場所を探すコツは川底の石が緑色になっているような場所を探すことですね。温泉で熱くなっている場所には苔が生えるため、ぜひそれを手掛かりに温泉を探し当てましょう。高温で湧き出す温泉のため火傷をしないように注意したいですね。ゴムサンダルなどを持参すると河原も歩きやすいに違いありません。

このスポットの近くには小さな食堂があり、電話で食事をオーダーすると河原の湯っこまで運んできてくれます。今回の旅では朝一番のため食事はしませんが、試したい方はぜひリピートしてみてはいかがでしょうか。

観光スポットは秋田のココ！

温泉地獄は驚愕の絶景スポット

出典：ライター撮影

川原毛地獄

自作の湯舟で温泉を満喫したなら、今度は荒涼とした丘が続くめずらしいスポットにアクセスしてみましょう。河原の湯っこからはドライブで25分ほどです。川原毛地獄は標高800メートルの高所に位置するスポットで、灰色の地面のあちらこちらからから熱い蒸気が噴出していて、周辺一帯には硫化水素臭が漂っています。

灰色の溶岩に覆われた山肌は昔の火山活動の勢いを見せつけるものとなっていて、青森県の恐山と富山県の立山とともに「日本三大霊地」と呼ばれています。所どころが硫黄で黄色くなっている独特の景色は不気味さをも感じさせますね。

地獄の丘を散策してみよう！

トイレの整備された駐車場が整備されているので、そこに車をとめてから遊歩道を歩いてみてください。有毒ガスが噴出する場所のため、危険なエリアには立ち入れないように柵が設置されています。周辺の山々は緑がいっぱいですが、川原毛地獄のあるエリアだけはまったくの別世界が広がっていますね。

遊歩道をそのまま歩いていくと午後に立ち寄る観光スポットにもアクセスすることが可能です。でも今回はその前に美味しいランチグルメでお腹を満たしましょう。いったん車に戻ったなら来た道を少々戻ります。

観光スポットは秋田のココ！

秋田の秘湯でランチ

蕎麦cafe 湯の花

不気味な景色を満喫したならお楽しみのランチといきましょう。川原毛地獄からドライブで3分ほど移動した場所にあるカフェでいただきます。泥湯温泉といえば秋田県の有名な秘湯ですね。たった二軒の宿があるだけの小さな温泉地で、極上の白濁した温泉を堪能できるのが特長です。

温泉地には強烈な硫化水素臭が漂っていて、川原毛地獄のような荒涼とした景色を見せる場所もあります。山深い場所にあるため秘湯ムードは満点ですね。特に「奥山旅館」は温泉マニアに大人気で、火災のため一時は存続が危ぶまれましたが見事に復活を遂げています。

おすすめグルメはコレ！

カフェは奥山旅館が管理運営しているもので、旅館の前にある駐車場の反対側につくられています。4月から11月までの季節限定の営業スタイルで、食事メニューはランチのみとなっていますね。そばカフェというだけに秋田県産のそば粉を使った十割そばは定番のグルメですが、イチ押しは遠方からわざわざ食べにくる人もいるというガレットです。

ガレットに使用する牛肉は「皆瀬牛」という黒毛和牛の肉で、湯沢市にあるたった一軒の生産農家のみが飼育する希少な牛肉となっています。パプリカとの相性も抜群なガレットは売り切れ必至のグルメです。

観光スポットは秋田のココ！

夏限定の絶景温泉に感動

出典：ライター撮影

河原毛大湯滝

絶品ランチでお腹を満たしたなら午後の部へと参りましょう。午後一番は季節限定の絶景温泉へ赴きます。ランチスポットから専用の駐車場まではドライブで30分ほどですね。駐車場からは登山道のような道を15分ほど歩きます。

このスポットは自然の滝壺が湯舟となっていて、誰でも無料でワイルドな温泉を楽しむことが可能です。滝の上流約1キロメートルの場所から温泉が湧き出していて、それが流れる沢の水と混ざり合って滝へと注いでいます。ちょうどいい湯加減で入浴できるのは7月上旬から9月中旬の季節限定です。

必ず水着を持参しよう！

高さ約20メートルの場所から勢いよく温泉が落ちているため、滝壺にいると激しい水しぶきを浴びることになります。修行僧のように温泉に打たれたいなら滝壺で入浴するのがおすすめですが、落ち着いて入浴を楽しみたいなら滝壺の下流のエリアで楽しむのがいいですね。

男女別に分かれている簡素な小屋が建てられているので着替えはそこでするといいでしょう。川の中には石がたくさんあり小屋までの道も少々荒れています。ゴムサンダルなどを持参するとスムーズに入浴が楽しめるに違いありません。夏の季節限定のワイルドなスポットです。

観光スポットは秋田のココ！

スイーツグルメでブレイクタイム！

出典：ライター撮影

栗駒フーズ工場cowbell店

滝の温泉を満喫した後は美味しいスイーツグルメで休憩を楽しみましょう。川原毛大湯滝から40分ほどドライブした場所にある栗駒フーズ工場cowbell店に移動します。栗駒フーズは秋田県南部の牧場で生産されている鮮度抜群の牛乳を材料に乳製品を製造している会社で、coubell店はその工場の直売店となっています。

商品の種類はアイスクリームやソフトクリーム、ヨーグルトなどですね。お土産に購入するほかに店舗の前の休憩スペースでそれらのスイーツグルメを食すことができます。綺麗な景色を眺めながらいただけるので最高です。

おすすめグルメはコレ！

イチ押しのスイーツグルメは「ワッフルソフトクリーム」ですね。コーンの部分に手づくりのワッフルが使用されていて、最後のひと口まで美味しさが持続します。栗駒フーズでは安心安全をモットーに製品づくりを行っているため、ソフトクリームには安定剤や香料、乳化剤などの添加物を使用していません。

高品質の牛乳の風味をそのままいかしたソフトクリームとなっていて、口に入れた時の牛乳をそのまま食べているような濃厚な味わいがたまりませんね。手づくりワッフルの味も絶品で、一粒で二度美味しい贅沢なスイーツグルメとなっています。

観光スポットは秋田のココ！

大自然のパワー炸裂

出典：ライター撮影

小安峡大噴湯

絶品スイーツを思う存分堪能したなら、今度は大自然のパワーを体感できる絶景スポットへとドライブしましょう。ブレイクスポットから4分ほど走ると小安峡大噴湯に到着します。小安峡といえば秋田県の紅葉の名所としてよく知られていますね。深いV字の谷が赤や黄色に色付く景色は一度は写真に収めたくなる絶景です。

この深い谷の底にあるのが小安峡大噴湯で、断崖絶壁の裂け目から高熱の熱湯と蒸気が大量に噴き出ています。熱湯の温度は何と98度。大地に秘められた恐ろしいほどのパワーを感じさせる特別なスポットですね。

散策は熱い蒸気に注意！

大噴湯を見学するには駐車場から岩伝いにつくられた急な階段を200段下りなければなりません。川沿いには遊歩道が整備されているので、そこを歩きながら渓谷の景色と大噴湯を見学します。「シューシュー」と音を立てながら熱湯と蒸気が噴き出る様子を間近で見られるので迫力満点ですね。火傷必至の高温なのでぜひ注意しながら散策を楽しんでください。

小安峡の景色は渓谷にかかる橋の上からも眺めることが可能です。夏の季節は緑いっぱいの渓谷の景色を写真に収めることができます。大自然のパワーを体感できる外せない観光名所です。

観光スポットは秋田のココ！

日帰り温泉で旅の一日を振り返り！

小安峡温泉 松葉館

河原の足湯や滝壺のお風呂など変わり種の温泉を堪能してきましたが、やはり最後はゆっくりと湯舟に浸かってドライブ旅の疲れを癒やしましょう。温泉を満喫するのは小安峡大噴湯から1分ほどドライブした場所にある松葉館です。

小安峡温泉は11軒の宿があるこじんまりとした温泉地で、小安峡観光のベースとしても利用価値が高くなっていますね。開湯は江戸時代初期と歴史が古く、足にけがをした鶴がこの温泉で傷を癒やしていたことから発見されたと伝えられています。松葉館は8室を備える小さな温泉旅館で日帰りでの温泉利用も可能です。

露天風呂からの景色が最高！

温泉を満喫できるお風呂は内風呂と露天風呂で、どちらの湯舟にも鮮度抜群の温泉がかけ流しされています。特に檜の露天風呂からの眺めは素晴らしく、季節によって変化する小安峡の景色を楽しみながら極上の湯浴みを堪能できます。

日帰り温泉の受け付け時間が長く、冬の季節以外は早朝6時から夜10時まで入浴が可能です。これなら慌てすにゆっくりと温泉を楽しめますね。販売用の手ぬぐいも用意されているので、手ぶらで手軽に立ち寄ることができます。大人500円というリーズナブルな料金設定も大変魅力的です。
 

観光スポットは秋田のココ！

夏のドライブ旅は秋田に決まり！

出典：ライター撮影

今週は夏の秋田県を巡るドライブ旅をお届けしましたがいかがでしたか？変わり種の温泉や大自然のパワースポットなど秋田県はたくさんの見どころが詰まっています。次のお休みはドライブで秋田県に出かけてみてはいかがでしょうか。