【連載】ドライブで楽しむおすすめの旅 ～宮城で感動の絶景に出会おう！～

絶景を楽しみに宮城へドライブ

出典：ライター撮影

いい旅してますか？今週は宮城県で素晴らしい絶景に出会うドライブ旅をお届けします。旅の舞台となるのは柴田町と白石市、七ヶ宿町の3市町です。県内の観光地としては決してメジャーな市町ではありませんが、一度は訪れてみたくなる魅力的な観光スポットがたくさんあります。

今回の旅のスタートとなるのは東北自動車道「白石IC」です。観光地として名高い蔵王エリアへの玄関口にもなるICで、週末はたくさんの車がこのICを利用しています。福島方面や山形方面、海沿いの仙台方面からのアクセスも比較的良好です。

ドライブ旅の行程をご紹介

出典：ライター撮影

ここで今週のドライブ旅の行程をご紹介しておきましょう。最初に宮城県の有名なお花見スポットで綺麗な花々を観賞し、隣町に移動して城址公園で市のシンボルにもなっている名城を見学します。続いて山間部にある公園にドライブして自然のパワーがつくり出した絶景を堪能し、ついでに公園内にあるお店で宮城グルメを味わいます。

午後の部は隣町にあるダム湖にアクセスして噴水による演出を楽しみ、ダム湖の隣にある道の駅でしばしの間休憩します。その後は穴場の吊り橋に移動して絶景を眺め、最後は穴場の小さな温泉地で効能豊かな温泉を満喫します。

綺麗な花々に癒されよう！

出典：ライター撮影

船岡城址公園

最初に訪れる観光スポットは柴田町の史跡に指定されている名所です。船岡城址公園は明治維新の時代まで柴田氏の居城があった場所を公園として整備したもので、城跡は標高136メートルの山の上にあります。山頂には真っ白な観音像が建立されているためすぐに公園のある場所がわかりますね。

このスポットは東北有数の桜の名所となっていて、4月上旬には公園内にある1,000本もの桜が満開になります。満開の桜ももちろん綺麗で魅力的ですが、6月から7月にかけて咲く紫陽花の花も素敵です。10年ほど前から植栽した紫陽花は大変見事ですね。

あじさい祭りで盛り上がろう！

約2,600株ある紫陽花の花はすべて柴田町の町民によって手入れがなされていて、パープルやブルーなどの淡色の紫陽花や高級感のある額紫陽花などが、山の傾斜地を上手に利用して植えられています。散策路が整備されているので、ぜひそこを歩きながら綺麗な花を写真に収めてみましょう。

紫陽花の季節になると「しばた紫陽花まつり」が開催され、県内外から大勢のお花見客が訪れます。紫陽花の花が見られるのは山頂と「あじさい谷」、「リコリス坂」周辺ですね。山頂へはスロープカーと呼ばれる乗り物でアクセスすると楽ちんです。

観光スポットは宮城のココ！

市の史跡で歴史に思いを馳せよう！

白石城

綺麗な紫陽花の花をたっぷりと満喫した後は柴田町から白石市に移動しましょう。船岡城址公園から30分ほどドライブした場所にある白石城を観光します。白石城は別名「益岡城」とも呼ばれる城で、昔は仙台藩の南の要衝として大切な役割を担っていました。

明治維新の時代までは仙台藩家臣の片倉氏の居城となっていましたが、明治7年に城は解体されてしまいます。しかし、平成の時代になってから再び城が復元されることとなり、現在は忠実に再現された天守閣と大手一ノ門、大手二ノ門を見学することが可能です。

ミュージアムも見どころ満載

歴史的建造物を見学した後は敷地内にある「白石城歴史探訪ミュージアム」にも立ち寄ってみましょう。ミュージアムの2階は展示ゾーンとなっていて、白石城や城下町の縮小模型や片倉氏に所縁のある甲冑や刀剣などが展示されています。

白石城の復元作業の一部始終がわかる展示コーナーもあるのでぜひ見学してみてはいかがでしょうか。白石城のある益岡公園は丘陵地にあるため、高台から白石市の市街地の景色が眺められます。天気のいい日には絶景が眺められるのでぜひ公園内の散策もあわせて楽しんでみてください。

観光スポットは宮城のココ！

めずらしい断崖の絶景を堪能

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材木岩公園

白石城を観光した後は今度は絶景スポットへと向かいます。白石城からはドライブで20分ほどですね。ユニークな名前のこの公園で見学できるのは、「柱状節理」と呼ばれる独特の岩肌です。公園内には上流にあるダム湖から流れ出る綺麗な川が流れていて、その川沿いにそそり立つ断崖絶壁の岩肌が材木を並べたような形をしています。

火山のパワーが生み出したこの不思議な断崖は国の天然記念物にも指定されていますね。公園内には養蚕が盛んだったころに利用されていた氷室もあり、そちらもこのスポットの見どころのひとつになっています。

ランチもココで済ませよう！

観光ついでにこちらでランチを楽しんでみてはいかがでしょうか。公園内にある「そば処 小原なごみ茶屋」で絶品のそばを味わいましょう。古民家風の建物と囲炉裏が特長のお店で、地元産のそば粉を使ったそばが名物となっています。

おすすめメニューはざるそばのセットで、そばと一緒に山菜の天ぷらと地場野菜の煮物が味わえる欲張りなメニューです。このセットには宮城県の郷土料理である「はっと汁」も付いてくるので、宮城観光のいい思い出になるのではないでしょうか。単品メニューもあるのでお腹と相談しながら味わってください。

観光スポットは宮城のココ！

噴水の絶景に感動

出典：ライター撮影

七ヶ宿ダム

観光とランチを楽しんだなら午後の部のスタートです。午後一番の観光スポットは白石市からお隣の七ヶ宿町に移動します。材木岩公園からはドライブで6分ほどですね。前述の材木岩公園を流れる川はこのダム湖から流れ出ています。

阿武隈川水系の白石川を堰き止めてつくられたダム湖で、洪水時の水の調整や灌漑用、水道用などその用途は多彩です。ダム湖周辺は山深く豊かな自然に囲まれていて、春夏秋冬それぞれに素晴らしい景色を見せてくれます。ボートやヨットなどで湖面に繰り出すこともできるので夏は特に人気ですね。

噴水の絶景は必見！

ダム湖の名物ともなっているのが「七ヶ宿湖大噴水」ですね。午前10時から午後4時まで、定時になると噴水がスタートして25分間水の演出が披露されます。噴水のバリエーションは多彩で、最高で77メートルの高さまで水が吹き上がります。その景色はまさに絶景ですね。

平日のみとはなりますがダム施設の見学も可能で、その際には管理事務所の屋上から大噴水を眺めることができます。より近い位置から景色を楽しめるのでぜひ電話で予約を入れてみましょう。ダム湖周辺は公園として整備されているのでぜひ散策も楽しんでみてください。

観光スポットは宮城のココ！

道の駅でブレイクタイム

出典：ライター撮影

道の駅 七ヶ宿

噴水の絶景を満喫した後は近くの道の駅で休憩しましょう。ダム湖の管理事務所から8分ほどドライブすると道の駅にアクセスできます。道の駅はダム湖の外れに位置しているため、敷地内からダム湖を一望することが可能です。景色を眺めながら休憩ができるのは最高ですね。

館内には農産物の直売コーナーがあり、地元七ヶ宿町や蔵王山麓の農家が持ち込む鮮度抜群の野菜が並びます。都会ではお目にかかる機会の少ないめずらしい野菜や山菜が並ぶので、ドライブ旅のお土産に購入してみてはいかがでしょうか。

ソフトクリームは必食のスイーツ

休憩の際のおやつにぜひおすすめなのがフードコーナーで販売されている「しっそソフト」です。薄赤い色をしたソフトクリームはシソ風味で、さっぱりとした甘さが後を引く美味しさですね。中にはひとりで2個注文する人も。ドライブで疲れた体には甘いスイーツグルメがぴったりでしょう。

道の駅の隣には「水と歴史の館」という施設があり、七ヶ宿町の文化や生活、歴史などに触れることができます。ダム湖ができる前にあった集落の様子などもわかるのでとても興味深いですね。ぜひこちらの施設にも立ち寄ることをおすすめします。

観光スポットは宮城のココ！

吊り橋から絶景を眺めよう！

出典：ライター撮影

やまびこ吊り橋

道の駅で休憩を楽しんだ後は大自然の絶景を満喫できる吊り橋にアクセスしてみましょう。道の駅から8分ほど山道をドライブすると吊り橋に到着します。長さ120メートルという長い吊り橋で、東北地方では最も大きな吊り橋となりますね。

綺麗な水の流れる横川渓谷が吊り橋の下方に広がっていて、川面からの高さは20メートルほどあるため吊り橋の上から下をのぞくと足がすくみますね。やまびこ吊り橋は七ヶ宿町きっての紅葉の名所となっていて、秋は宮城県や山形県から多くの観光客がやってきます。新緑の季節は穴場ですね。

不忘山と渓谷のコラボレーションが見事！

つり橋の中央部から眺める景色がとても綺麗です。段になっている堰堤を渓流が流れ、その向こうには標高1,705メートルの不忘山が見えます。その景色がとても素晴らしく眺めていると時間のたつのも忘れてしまうほどですね。

鳥たちのさえずる音しか聞こえてこない静かな環境もこの綺麗な景色に華を添えています。吊り橋からは遊歩道が整備されていて、神秘的な美しさを放つ湖「長老湖」まで歩いてアクセスすることが可能です。長老湖までは歩いて15分ほどなので、往復して散策を楽しんでみるのもおすすめですね。

観光スポットは宮城のココ！

穴場の温泉地で旅の一日を振り返り

小原温泉 かつらの湯

ドライブ旅の最後は再び白石市に戻って温泉を満喫しましょう。やまびこ吊り橋から25分ほどドライブした場所にある小原温泉で入浴します。小原温泉は白石市の山間部に位置するこじんまりとした温泉地で、かの有名な源頼朝の家臣がこの温泉を発見したともいわれていますね。

800年以上の歴史があり昔から目の病気を患う人たちがこの温泉地を訪れています。温泉地の目の前を綺麗な白石川が流れていて風光明媚なのが魅力的ですね。温泉ホテルと旅館が1軒ずつありますが、今回のドライブ旅では共同浴場で温泉を堪能します。

温泉も景色も最高な露天風呂

小原温泉唯一の共同浴場が「岩風呂 かつらの湯」です。白石市市営の共同浴場で川のせせらぎを聞きながら入浴が楽しめるのが特長ですね。お風呂は洞窟の中にありこじんまりとした岩風呂には温泉がなみなみと注がれています。さらりとした肌触りの温泉は暑い季節の入浴には最高ですね。

石鹸類が使用禁止となっているため体を洗うことができませんが、良質の温泉は入浴するだけでも気分爽快です。脱衣所とロッカーも備わっているので気軽に日帰り温泉を楽しめますね。大人200円という格安の入浴料金も大いに魅力的です。

観光スポットは宮城のココ！

お休みは宮城へドライブしよう！

出典：ライター撮影

今週は宮城県で絶景を堪能するドライブ旅をご紹介しましたがいかがでしたか？自然豊かな宮城県には綺麗な景色を楽しめるスポットがたくさんあります。日帰りでも十分に観光を楽しむことが可能です。次のお休みは本記事を参考にして、宮城県の観光スポットをマイカーで巡ってみてはいかがでしょうか。