メカルドニア モンフレール
メカルドニアの特徴や花言葉
青々とした緑の葉と、小さく鮮やかな黄色の花がかわいらしい一年草のメカルドニア(ゴールドダスト)ですが、育て方を解説する前にこの植物の特徴から紹介していきます。
どこの国が原産で、どういう場所に咲いているのかを知ると、植え方から水やりなどの管理方法までイメージが湧きやすくなりますよ。
メカルドニア(ゴールドダスト)の特徴
メカルドニア(ゴールドダスト)は花期が6~10月と長いため、花をたっぷりと楽しめる植物です。育っても10cm前後の丈で高くなりませんが、ほふく性で広がるように育ちます。そのため、庭や花壇の手前に植えて奥の大きな植物を引き立てるなどアレンジに使いやすく人気です。
原産地はアメリカ大陸の南東部で、主にアルゼンチンに自生しています。暑さに強く、品種改良で病害虫にも耐性が高いので管理しやすく育てやすいです。
メカルドニア(ゴールドダスト)の花言葉
メカルドニア(ゴールドダスト)の花言葉は『思い続ける』です。これはメカルドニア(ゴールドダスト)の花期が6~10月と長いことが由来であるとされています。鮮やかな花を4ヶ月の花期の間たっぷり楽しめるので、そこから連想して『思い続ける』という花言葉が付けられたのでしょう。
素敵で使いやすい花言葉なのでプレゼントしやすいですね。貰ったあとの管理も楽なので嬉しいところがあります。
メカルドニア(ゴールドダスト)の名前の由来
メカルドニアの名前は、スペインのバルセロナ植物園に土地を提供し園の設立に大きく貢献したアントニオ メカ イ カルドナ(Antonio Meca y Cardona)が由来となります。
病気に強くなるよう改良されゴールドダストと名付けられた品種が有名ですが、こちらは小さい黄色の花が株いっぱいに咲く様子を砂金に見立てて名付けられました。
メカルドニア(ゴールドダスト)の植え方
メカルドニア(ゴールドダスト)は暑さや病気に強く、鉢植えでも地植えでも育てる事ができ、アレンジ次第では主役から脇役までこなせる万能さが魅力です。ここからは植えるのに適した時期や、日当たり、冬越しを考えた置き場所、植える場所について解説していきます。
メカルドニア(ゴールドダスト)の鉢植え
メカルドニアはポット苗を買って鉢に植え替える事になると思います。植え付けの時期は花期前の4~6月がよいでしょう。苗のサイズから考えて大きめサイズの鉢を用意します。だいたい1株で8号以上はあったほうがいいでしょう。
鉢底網の上から軽石を敷いて用土を入れていきます。用土は市販の草花用培養土でもいいですが、赤玉土と腐葉土を混ぜた自作用土もおすすめ。
植え替えは、一回り大きな鉢に植え付けと同じ植え方をします。
日当たりのよい場所に置き、冬は室内に移動
メカルドニア(ゴールドダスト)は日当たりが悪いと枯れるので、鉢は日当たりのよい屋外に置きましょう。メカルドニアは暑さには強いですが、寒さは得意ではありません。冬場は鉢を移動する必要があります。寒冷地では室内の日当たりのいい場所に置いてください。温暖な地域なら軒下などで管理します。
寒くなると枯れるように黒っぽくなる場合がありますが、春になると緑が戻ってくることが多いので辛抱強く育ててください。
メカルドニアはハンキングや寄植えでも楽しめる
ハンキングは吊るした鉢やバスケットに植物を植えて、鮮やかな花や垂れ下がる枝葉を楽しむ方法です。メカルドニアはほふく性の植物なので、鉢からはみ出して垂れ下がるように育てられるため、様々な表情にアレンジして楽しむ事ができるでしょう。
他にも、メカルドニアは背丈の低い植物なので大きな鉢に他の花と一緒に寄植えして楽しむことにも向いています。手前に配置する事で、奥にある花を自然に輝かせる脇役にもなれるのです。
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メカルドニア(ゴールドダスト)の地植え
メカルドニア(ゴールドダスト)の植え方で重要なのは日当たりです。6時間以上は日当たりのある場所に地植えしましょう。メカルドニアは暑さに強く日当たりを好みます。日当たりがよいほど花付きもよいです。
地植えする場所が決まったら2、30cmほど掘り出して、その土に腐葉土を少し混ぜ植え付けます。地植えの場合は腐葉土で肥料は十分ですが、花期の間は2周間に1度ほど液肥を与えると花付きがよくなりやすいです。
メカルドニアの地植えで冬越しは可能か?
一年草ですが、温暖な地域であれば十分に冬越し可能です。品種改良によって日当たりが確保できていれば特別な管理がなくても冬越しできることが多くなりました。
寒冷地では雪に覆われてしまうと日当たりも確保できなくなるので難しくなります。中間地では育て方によって冬越し可能です。不織布や寒冷紗を使って寒さをやわらげてあげましょう。枯れるように黒くなりますが、春になるとまた緑を見せてくれる可能性があります。
グランドカバーとして
メカルドニアは頑丈さと、低く広がって育つ匍匐性(ほふくせい)を活かしたグランドカバーとしての活躍も見込めます。グランドカバーは地面を植物で覆うことで雑草を抑え込んだり、野原のような自然な雰囲気作りに役立つテクニックです。
グランドカバーは庭の雰囲気をより自然に美しくしてくれます。グランドカバーについて詳しく解説している記事を紹介しますので、メカルドニアに限らず興味があれば是非読んでみてください。

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冬越しできなくても…。こぼれ種に期待!
メカルドニア(ゴールドダスト)は一年草です。基本的には寒冷地での冬越しは難しい植物になります。特に地植えの場合は寒冷地での冬越しは難しく、不織布で覆っても氷点下では枯れることが多いでしょう。地植えのメカルドニアを鉢上げして、室内や軒下に移して冬越しする方法もありますが手間がかかります。
しかしメカルドニアは種を落としてくれているので、こぼれ種で復活するかもしれません。期待して春を待ってみましょう。
耐寒性を強化した品種『モンフレール』
メカルドニア モンフレール
メカルドニア・ゴールドダストは暑さに強い品種ですが、耐寒性を強化した品種がメカルドニア・モンフレールです。モンフレールであれば寒冷地でも工夫次第で地植えでの冬越しが期待できます。暑さにもなかなかの強さがありますので、買えるチャンスがあればモンフレールの方が寒冷地では育てやすいです。
メカルドニア(ゴールドダスト)の育て方
メカルドニアにおすすめの肥料と与え方
メカルドニア(ゴールドダスト)はあまり肥料を必要とせず、植え付け時に遅効性の肥料を少量与える程度で大丈夫です。あまり土に肥料があると成長は早くなりますが花付きが悪くなったり悪影響があります。追加で肥料を与えるのは花期である6~10月の間に液体肥料を月2回程度に抑えて管理しましょう。
メカルドニア(ゴールドダスト)の水やり
メカルドニア(ゴールドダスト)の鉢植えは、用土が乾いたらたっぷり鉢底からポタポタたれるほど水やりします。花期が終わると少しずつ水の量を減らして管理します。特に気温が0℃に近い地域は水やりを抑えめにしましょう。気温が上がってきた2月後半ごろから水の量を戻していきます。
地植えの場合は殆ど水やりの必要はありません。日照りが続いて土が乾ききってしまった時のみたっぷり水をやる程度に抑えて管理します。
メカルドニアの剪定、切り戻し
メカルドニア(ゴールドダスト)は好きな形に剪定しても耐性があるので問題ありません。アレンジに合わせて好きなように整えましょう。枯れてしまった枝などは見栄えも悪いのでどんどんカットしてかまいません。
メカルドニアの花は、花期が終われば殆ど勝手に落ちてくれます。花がら摘みなどの面倒な育て方をする必要がないので、管理が楽な植物です。
メカルドニア(ゴールドダスト)の増やし方
メカルドニアの増やし方は株分けがおすすめ
メカルドニア(ゴールドダスト)を増やすなら株分けが最も簡単ですし、株分け後の成長も早いのでおすすめです。やり方は花期の前、植え替えをする時にざっくりと2つに割るだけになります。株分けしたそれぞれを、植え付けした時と同じように植えましょう。
株分けではなく挿し木で増やしたい場合は、剪定した10cm前後の枝から葉をとって挿し穂にする事も可能です。しかし、強いこだわりがないのであれば株分けをすすめます。
メカルドニアの病気、害虫対策
メカルドニア(ゴールドダスト)は病気や害虫に強いです。特に品種改良したゴールドダストは病気に強く、殆ど心配する必要がないと思います。夏の暑さや湿度にも耐性があるので根腐れなどもおこしにくく、園芸初心者にもおすすめできる頑丈な植物です。
そんなメカルドニアでも害虫が発生する時があります。心配な方はオルトラン粒剤などを使って予防しましょう。
まとめ
メカルドニアは暑さに強く頑丈で初心者にもおすすめ
メカルドニア(ゴールドダスト)は一年草ですが、上手く育てる事で毎年ちいさな花を長いあいだ沢山見せてくれます。枯れてしまっても、こぼれ種で復活することも期待できますし、株分けも簡単で丈夫な植物です。
ハンギングや寄植え、さらにはグランドカバーとして広く活躍の機会がある万能さもあります。これからますます人気が高まっていきそうなメカルドニア(ゴールドダスト)に要注目ですね。
メカルドニアが気になる方はこちらをチェック!
当サイトでは『メカルドニア(ゴールドダスト)の育て方講座!暑さと病気には強いけど冬越しに注意!』の他にも、植物の育て方や園芸テクニックについての記事をたくさん掲載しています。
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