室外機の日除けの省エネ効果や必要性はどれくらい?
夏になると毎年頭を悩ませるのが「冷房費」の問題。冷房費が高いとはいえエアコン使用の頻度は下げられないから困りますよね。ところで「室外機に日除けをすれば節電になる」というお話しを聞いたことありませんか?本当に省エネになるのか必要性がそんなに高いのか気になる人も多いでしょう。
室外機の日除けの効果は?
結論から言うと、室外機の日除けカバーは省エネ効果があるので必要性は高いといえます。室外機の日除けは室外が暑くなるのを防いでくれ、エアコンの消費電力が少なくなるからです。実際に、エアコンの室外機に日除けをつけると約5%の省エネに成功できたという結果がでています。
特に室外機が直射日光に直接当たっているという方は節電効果も高いです。逆をいうと室外機が日陰に設置されている場合は省エネの効果はないということなのです。
なぜ日除けグッズが省エネに効果があるのか?
ここでは日除けグッズがなぜ省エネに効果があるのかの説明をしましょう。その説明にはエアコンが暑い夏にどのようにして部屋を涼しく保っているのかというメカニズムを知らなければいけません。
エアコンには室内機と室外機がありそれぞれ「熱交換器」というものが組み込まれています。また室内機と室外機は家の外でパイプでつながれており、パイプのなかには「冷媒」という物質が通っているのです。
エアコンが部屋を涼しくするメカニズム
部屋が涼しくなるメカニズムは、部屋の空気中の「熱」を室内機の「熱交換器」で「冷媒」にのせます。熱が取り除かれた部屋の空気は冷たくなっており、これが部屋に放出されることで部屋は涼しく感じるのです。
「熱」をのせた「冷媒」はパイプを通って部屋の外にある「熱交換器」まで運ばれていきます。室外機の「熱交換器」に運ばれた「熱」は「部屋の外」に排出されることで、「冷媒」は室内機の「熱」を求めて働くので部屋の空気は冷たくなるのです。
ポイントは日除けグッズで外気の温度を上げないようにすること
「熱」には「多い方から少ない方に移動する」性質があるので、室外機は「圧力」によって「外気」よりも熱くされています。しかし「外気」が熱ければ、室外機からの熱を排出する効率が悪くなってしまうのです。よって日除けグッズで、日光による外気の上昇を防ぐと省エネ効果を上げることになるのです。
また室外機の側面の近くに障害物を置いている方は要注意。室外機の側面には吸い込み口があり、近くをふさいでしまうと熱を外に逃がす効率が悪くなってしまいます。
室外機の日除けカバーの選び方のポイント
室外機の日除け選びのポイント①目的
今回の目的は「日除けカバー」で室外機をカバーするのを防ぐことです。この目的だけを満たすのであれば「屋根型日除けパネル」がおすすめ。室外機の上にのせてゴムバンドで固定するタイプが多く、取り付けも簡単なのが魅力です。比較的値段もお手頃です。ただデメリットとしては雨風やホコリから室外機を守ることができません。
一方、日除けだけではなく「積雪」対策や「室外機の見た目をよくしたい」という目的があれば、「箱型日除けパネル」がおすすめです。こちらは室外機に対して3面で囲うことで雪が積もるのを防ぎます。またカバーのトップは物置として使えるという利点もあります。
箱型日除けパネルの種類のなかには「ルーバー」といって羽板を平行に並べて隙間を作っているようなタイプがあります。こちらのタイプで羽板の向きを調節できるものを選べば、付近に干してある洗濯物や観葉植物に直接風が当たらないようにすることも可能です。ただ少し値が張ることがデメリットだと言えるでしょう。
室外機の日除け選びのポイント②「素材」
「屋根型日除けパネル」でよくある素材は「アルミ」です。アルミはさびや熱に強いのが特徴。またメンテナンスのしやすさ、劣化を考えて選ぶのであれば「プラスチック」性がおすすめです。
「箱型日除けパネル」で多い素材は「木製」。特に「ルーバー」タイプは木製のものが良く売られています。お庭などにも馴染むデザイン性の高さが特徴です。一方、劣化や腐食が目につきやすいのが難点。DIYが得意な方であれば、塗料を上から塗るなどして弱点をカバーできます。
「スチール」は、耐衝撃性が強いことが特徴です。小さなお子さんが庭で遊んでボールや自転車などをぶつけても大丈夫。しかしサビに弱いことが弱点です。一部、サビにも強い樹脂コーティングを施してあるものも売っているので、気になる方はこちらがおすすめします。
室外機の日除け選びのポイント③「サイズ」
室外機の日除けでもっとも大切なのが「サイズ」です。「屋根型日除けパネル」のサイズを選ぶときは、室外機のトップの縦と横を測り、その寸法より大きめを選べば室外機のトップは覆えるきちんと覆うことができます。
「屋根型日除けパネル」を選ぶときは「日差し」が室外機のどの部分に当たっているかを確認しましょう。その部分に日陰ができるような大きめのカバーを買えば、効率的に日除けができるからです。
たとえば「日差し」が「前面」に当たっている際は、「奥行きが長いもの、大きいもの」を選んでください。カバーを室外機からせり出すように取り付ければ室外機の「ファン」にも日陰を作ることができるので、効率的に日除けができます。
一方「箱型日除けパネル」を買うときは、サイズ計測に要注意。サイズを間違ってしまうと全く意味がないからです。「箱型日除けパネル」を買うときには室外機の「横」と「奥行」の寸法を正確に測りましょう。どちらかの寸法が小さいものを買えば日除けカバーの効果が薄れるので、少し大きめを選ぶのがコツです。
室外機の日除けの取り付け方
屋根型日除けパネルの取り付け方
「屋根型日除けパネル」の取り付け方法は、付属のベルトまたはマグネットで固定させることが多いです。付属のベルトで固定するタイプは、アジャスタを調節してスナップで結束させます。よって風などで外れにくいのが特徴です。
一方マグネットで固定するタイプは、マグネットでピタッととめるだけの構造で買ってきてすぐに設置できます。強力マグネットを利用しているものも多いですが、やはり風などにより外れてしまう可能性は高いので、注意が必要です。
箱型日除けパネルの取り付け方
「箱型日除けパネル」の場合は取り付け前に、まずは組立の作業が必要です。こちらはドライバー1本でできるものや、女性一人でも簡単に組み立てられるものも多く発売されています。あとは室外機の上から覆いかぶせるように設置するだけです。
室外機の日除けはどこで買うのが正解?
室外機の日除けどこで買う?「ホームセンターで買うときの長所・短所」
室外機の日除けを「現物を見て買いたい」という方におすすめなのは、ホームセンターで買う方法です。ホームセンターで買うことのメリットは、近場の買物で済むということ。比較的安いものが手に入るところも良い点です。
デメリットを挙げるとするならば、品数が少ないということ。ちなみにニトリやカインズなどでも安く売られているので、お店が近くにある方は、覗いてみるのもよいでしょう。
室外機の日除けどこで買う?「インターネットで買うときの長所・短所」
インターネットで室外機の日除けを買うメリットは、やはりその商品数の多さでしょう。「多すぎてどれを選んでよいのかわからない」という人は今までの章でも説明した通り、素材や日除けに果たしてほしい目的に加え、値段などを絞って買うことをおすすめします。
またインターネットサイトによっては「売上トップ100選」などを紹介していることもあるので、口コミなどを読んでもよいのではないでしょうか。
インターネットで買うもうひとつのメリットは「自宅の室外機の形状に合ったものを選べる」ということです。室外機はメーカーによって高さや幅などがまちまち。その点ではインターネットで検索する方がほしいものに早く出会える可能性が高いでしょう。
その他の日除けグッズと DIYによって日除けをする方法
ここまで室外機の日除けカバーについてお話ししてきましたが、パネルタイプ以外にも日除けができる商品があります。ひとつめは全章で述べた日除けと併用することで効果を発揮する「遮光ネット」。ふたつめは日除けグッズにお金をかけたくない人向けに「すだれ」でDIYするアイデアを紹介します。
さまざまな日除けグッズ:①遮光ネット
遮光ネットという商品は、本来、直射日光が植物や農作物に当たりすぎないように光の量を調整する高密度ポリエチレン製のものです。特徴は軽量ながら価格が安いということです。室外機の周囲に遮光ネットを設置して使います。
単独で使うというよりも、パネルタイプの日除けグッズとの併用で日除けの効果を強めることができます。ただ遮光パネルは風を通しにくいという性質があるため、ファンやフィルターの近くは塞がないように注意しましょう。
さまざまな日除けグッズ:②すだれでDIY
「室外機の日除けにお金をかけたくない」とお考えの方は、すだれのDIYで代用する方法があります。戸建て住宅の場合は、軒先、屋根などの高い位置にすだれをくくりつけられるでしょう。
マンションの場合はベランダに室外機を置いていることが多いと思いますので、ベランダの天井から手すりのすだれを垂らすようにしてすだれの紐を結べば完成です。
DIYで室外機の日除けグッズを作りたいと考えている方はこちらの記事もぜひご覧ください。
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まとめ
今回は室外機の日除けや省エネや必要性のことについてお話ししました。夏の冷房費はちょっとした工夫で下げることが可能なので、「暑くなってエアコンをかけたいけど支払い料金が気になる…」という方にチャレンジしてみてほしいと思います。
エアコンの情報について知りたい方はこちらもチェック!
当サイトではエアコンについても他の記事で実用的な情報を知ることができます。エアコンのことをより知ることは、夏の電気料金の削減につながるのです。気になる方はぜひチェックしてみてください。暑い夏を乗り切るために頑張っていきましょう。
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出典:amazon.co.jp