はじめに
バラは特別な花
バラ全般の花言葉は「愛」や「美」ですが、バラの本数や色それぞれが花言葉を持ち、たとえば1本なら「一目ぼれ」「あなたしかいない」2本なら「この世界は二人だけ」という思いや願いを伝えることが可能です。
しかし、いざバラを贈ろうという場合、花色や花言葉、本数について迷うこともあるのではないでしょうか。今回は、そのようなときにこそピンクのバラが安心して贈れることをお伝えしますね。
ピンク色したバラの花言葉は安心して贈れる
たとえば、いきなり真紅のバラを贈ったり、2本のバラを贈って「この世界は二人だけ」と伝えたりすれば、大切な方を驚かせるかもしれないという場合におすすめの色があります。
それはピンク色したバラで、相手に気を使わせないで、バラの花束を受け取ってもらえるからです。ピンクのバラは幅広い用途に選ばれる花色で、贈り主の気持ちが上品に伝わるでしょう。
ピンクのバラはオールマイティな花言葉を持つ
ピンクのバラに限らず、バラの色や本数と花言葉を組み合わせて贈るのは、特別なシーンに違いありません。愛の告白やプロポーズ、母の日や父の日など、さまざまな場面に合う花言葉を贈れるのがピンクのバラです。
優しい色過ぎて、一見メッセージ性が低いように見えるピンクのバラの花言葉を知れば、いかにピンクのバラが、奥の深いメッセージを伝えられるかわかるでしょう。花言葉の前に、ピンクのバラが持つ歴史を振り返っておきましょう。
バラやピンク色のバラ歴史的背景
バラの歴史は5000万年前からともいわれ、ギリシャでは紀元前の宮殿フレスコ画に描かれている花はバラだと考える人もいますし、紀元前5世紀ヘロドトスの著書「歴史」にもバラが登場するのだそうです。
日本はバラの原産地の1つで、野生のバラの中にはピンク系統の品種が複数あります。19世紀の日本の書物「本草図譜」にも、バラの色を「淡紅(たんこう)」と表現した絵があるなど、ピンクのバラが日本になじんでいたのでしょうね。
ピンクのバラにはだれもが喜ぶ花言葉がある
「上品」「優しさ」は恋愛から法人まで
ピンクバラの花言葉は人の「上品」な印象や、人柄の「優しさ」を賞賛することで、相手への好意や愛情がやんわり上品に伝わり、赤いバラほど肩ひじを張ることなく受け取れる色でしょう。
特に贈る相手の花色に関する好みが不明な法人ギフトの場合には、バラ全般の花言葉よりも、ピンクのバラの方が安心して贈れるメリットがあります。受け取る方が、ピンクの持つ優しい雰囲気に癒され、花言葉に固執することの少ない色だからです。
「感謝」「感銘」それに「満足」は先生や友達にも
「感謝」は母の日や敬老の日はもちろんのこと、先輩の送別会や上司の退職祝いなどに向き、「満足」や「感銘」は、親しいお友達と過ごす誕生日や発表会におすすめします。
送別会や授賞式では、バラの茎を長く残す花束だと贈呈シーンが美しくきまり、コンパクトなアレンジメントにすれば紙袋に入れて持ち帰りやすいという点がメリットです。
ピンクのバラは色合いにも意味がある
ピンクの花言葉をお伝えしましたが、ピンクのバラの色合いにも意味があるのでお伝えします。ピンクの色味に迷ったときの参考にしてくださいね。
ピンクのバラを花束やアレンジメントで贈るときは、言葉で説明したり、カードを添えたりすると贈る気持ちが正確に伝わるでしょう。
スタンダードなピンク色なら「あこがれ」
ごく一般的なピンクのバラは、愛情や好意を表現するのに向いています。真紅のバラと比べると、ピンクのバラは心地よい愛情が伝わるでしょう。
大切な方への告白やデートに持参するのにぴったりな色で、サプライズにするには早めに約束の場所に到着し、紙袋やカバンの陰にかくしておくのがおすすめです。
淡いピンクの種類には「賞賛」が伝わる
淡いピンクのバラは、賞賛や優しさを表現できるそうです。恋愛だけでなく、上司や先輩の受賞祝いや、母の日のいつもと違うフラワーギフトとして選ばれています。
ピンクの色合いには見る人の気分を優しくする効果があるといわれ、淡いピンクのバラをアレンジメントにして贈れば、しあわせな気分になっていただけるでしょう。
フューシャピンクのバラは「感謝」が伝わる
フューシャピンクは「フクシアの花のような」という意味があり、「赤紫」を指していて「感謝」という言葉を贈れる色だとされています。
母の日や、敬老の日をはじめお世話になった先輩への感謝が伝わるでしょう。遠くに住むお母さんには、通販サイトから日にちを指定して届けてもらうと安心です。
淡いピンク+白いバラの花束は「幸福」を表現
ピンクのバラの花は、上品な種類の花言葉が多く、一色でも十分すてきなフラワーギフトになりますが、他の色のバラと組み合わせても素敵です。
例えばピンクと白のバラを組み合わせると「幸福」という言葉を贈れるといいます。白の花言葉の1つは「無邪気」があり、清潔や信頼をイメージする種類の色ですから、赤ちゃんの誕生祝や結婚式に贈ってみてはいかがでしょうか。
ピンクのバラ以外の花言葉は下記を参考にしてください。
ピンク以外の花色別花言葉
- 赤:「あなたを愛します」「愛情」「美」「情熱」
- 白:「純潔」「私はあなたにふさわしい」「深い尊敬」「無邪気」
- 橙:「情熱」「絆」「無邪気」「熱望」「誇り」
- 紫:「気品」「尊敬」「誇り」
- 青:「夢かなう」
- 黄:「献身」「友情」「健康」「嫉妬」
バラにもネガティブな花言葉の色がある?
黄色のバラの花言葉には「ジェラシー」「嫉妬」がある
「友情」や「健康」という花言葉がある、黄色いバラですが「嫉妬」や「ジェラシー」というネガティブな種類の花言葉もあります。しかし、イエロー系統のバラが大好きという家族や友人には、贈ってあげたいものです。
黄色いバラが好きな方に贈る場合は、言葉を添えて手渡したり、カードにポジティブな花言葉を添えたりして贈ってみてはいかがでしょうか。
花言葉は過度に気にしないことがおすすめ
花言葉は愛や恋に関係し、感情を表現する手段でしたから、ハッピーでない花言葉があるのは自然なことかもしれません。
花言葉や本数にとらわれて、バラの色選びに迷ったら、お花屋さんのスタッフに相談することをおすすめします。きっとすてきな提案をしてくれるはずです。
黄色いバラや、父の日のバラについて詳しくしりたい場合は、次の記事がとても参考になるでしょう。

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イエローのバラには生命力があり、日本人が好むネイビーや紺色に良く合う色ですから、花言葉に縛られずに贈りたいものです。
とはいえ黄色いバラの、ハッピーでない花言葉を無視するわけにはいきませんね。イエローのバラにだけでなく、複数の花色や他の花をミックスして贈れば、喜んでもらえるのではないでしょうか。
ピンクのバラまとめ
ピンクのバラやその花言葉について解説しました。バラは幾重にも重なる花びらの色が持つ花言葉がすてきな花ですが、なかでもピンクのバラはポジティブな花言葉が多く、大切な方に品よく気持ちを伝えてくれる花です。
ネガティブな花言葉を持つ色のバラは、複数花材を使うなど工夫をすれば、否定的な花言葉のニュアンスが目立たなくなります。バラの色や花言葉で、大切な方への愛情や、感謝を伝えて花を贈る喜びを楽しみましょう。
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出典:photo-ac.com