検索アイコン
エックス
Facebook
LINE

【連載】父の日に贈る黄色いバラの花言葉を解説!

6月の第3日曜日は父の日です。母の日はカーネーション、そして父の日には、日本では黄色いバラを贈る風習があるのをご存じでしたか?月曜連載、花と花言葉。今週は父の日に贈る黄色いバラの花言葉をピックアップしました。父の日に黄色いバラを贈る謂れも解説いたします。
更新: 2021年1月4日
ティンカー・ベル
※商品PRを含む記事です。当メディアはAmazonアソシエイト、楽天アフィリエイトを始めとした各種アフィリエイトプログラムに参加しています。当サービスの記事で紹介している商品を購入すると、売上の一部が弊社に還元されます。

目次

父の日に黄色いバラを贈る風習

美の象徴であるバラ

https://www.photo-ac.com/main/detail/3541362?title=%E9%BB%84%E8%89%B2%E3%81%84%E3%83%90%E3%83%A9~yellow%20rose~

美しさの象徴ともいえるバラの誕生説には、様々な諸説がありますが、美と愛の女神が生まれた時に、神々が彼女の誕生を祝うために創造した花だというのも、その中の1説です。バラはほかの花より群を抜いてたくさんの花言葉を持つことからも、どれだけの人々に愛されてきたのかがわかります。

父の日に黄色いバラを贈る風習がある日本

https://www.photo-ac.com/main/detail/3393467?title=%E3%83%9F%E3%83%8B%E3%83%90%E3%83%A971

バラは恋人に贈る花として一番人気の花ですが、黄色いバラを父の日に贈る風習があることをご存じでしたか?アメリカで父の日にバラを贈る風習があることから由来し、日本でも父の日にバラを贈る風習が伝わりました。1981年、父の日に「素敵なお父さん」に贈られる賞のイメージカラーの黄色にかぶり、日本では父の日には黄色いバラを贈るようになったのです。

アメリカのJ.Bドッド夫人の提唱で始まった父の日

Photo by sybarite48

「父の日」という日ができたのは1910年6月のことです。父の日を提唱したのはアメリカのJ.Bドッド夫人。5月の第2日曜日が「母の日」となったのは、1908年5月のことで、アメリカの1人の女性が亡き母親を追悼するため、教会で赤いカーネーションを配ったのがその由来です。「母の日」に習って父親にも感謝の日を作ってほしいと牧師協会にドッド夫人が訴え、1910年6月19日に初めて「父の日」の式典が行われました。

 

父の日にまつわるエピソード

Photo bychiplanay

ドッド夫人の父親は軍人で、彼女がまだ幼い頃に南北戦争の戦地へ赴くことになったのでした。終戦後、父親は帰還しましたが、父親がいない間の過労がたたり、まもなく母親が亡くなると、その後は再婚することもなく父親が男手一つで家事をこなし、6人の子供たちを成人させ、立派に育った子供たちの姿を見届けてから亡くなったそうです。一番末っ子であったドッド夫人は、父親の頑張りを目の当たりにしてきた中で、「母の日と同じように父親にも感謝する日を作ってほしい」と牧師協会に提唱し、1910年6月19日に「父の日」の式典が行われたのが「父の日」の始まりです。

父の日にバラを贈る習慣はアメリカが発祥

Photo byFree-Photos

こうして6月の第3日曜日は父親に感謝する日となったわけですが、1910年6月19日の「父の日」の式典で、ドッド夫人が亡き父の墓前に白いバラを手向けたことがきっかけとなり、アメリカでは父の日に、亡くなった父親には白いバラを、存在する父親には赤いバラを贈る風習が生まれました。その風習が伝わり、現在からおよそ40年前から、日本では黄色いバラを父の日に贈るようになったのです。


なぜ日本は黄色いバラなのか

Photo bymatthiasboeckel

アメリカの父の日では、生存する父親には赤、今は亡き父親には白いバラを贈るに、なぜ日本は黄色いバラなのか疑問に思うところです。バラの中でも日本では黄色いバラを父の日に贈るそのわけは、日本メンズファッション協会の事業グループである日本ファーザーズ・デイ委員会(1981年設立)の主催する、父の日に「素敵なお父さん」とされる著名人に贈られる「イエローリボン賞(ベストファーザー賞)」のイメージカラーである「黄色」が、父の日にバラを贈る風習と「イエローリボン賞」のイメージカラーである黄色がかぶり、父の日には黄色いバラを贈る風習となったのです。

黄色が象徴する意味

黄色は身を守る色

そもそも昔、イギリスでは黄色は身を守る色とされていました。その黄色がアメリカに渡ると、アメリカの古い民謡「She Wore a Yellow Ribbon」の歌詞に登場し、この歌が、アメリカ映画の「黄色いリボン」で使われたことで世界的に黄色のリボンというものが有名になりました。アメリカのヒット映画であるこの映画の内容から、遠くに行ってしまった恋人の無事を祈って黄色いリボン身に付ける女性が印象的となり、黄色は愛する人の無事を祈るものとなったそうです。

「イエローリボン賞」のイメージカラーになった由来

Photo byarmennano

黄色は有彩色の中で一番明るい色で、太陽や光をイメージさせる色だと言われています。そんな印象を人に与える黄色は「嬉しさ」「楽しさ」「暖かさ」「幸せ」「富貴」「希望」「向上」などを意味につながる色。黄色が父の日に贈られる「イエローリボン賞」のイメージカラーに選ばれたのは、このような意味をもつ黄色を好む人の特徴からイメージカラーに選ばれました。

黄色を好む人の特徴

黄色いバラを好む人は「豊かな心の持ち主」であり、「喜びにあふれる快活な心の持ち主」であり、「新しいよりよい可能性の道を求める心の持ち主」であり、「未知のものを志向する持ち主」だとされ、そんな理由から父の日に贈られる賞のイメージカラーとなりました。それがアメリカで提唱された父の日にバラを贈る風習と同化して、日本では黄色いバラを父の日に贈るようになったのです。

黄色いバラの花言葉

「献身」「美」「さわやか」「可憐」


バラはほかの花に比べると、たくさんの花言葉で象徴されています。花色も多いバラは色別にも花言葉を持っています。黄色いバラを代表する花言葉は「献身」「美」「さわやか」「可憐」です。これらの言葉の由来は残念ながらはっきりとした根拠に乏しのが事実です。ただ「献身」「さわやか」「可憐」という言葉は、黄色い色が与えるイメージから付けられた言葉だという説があります。「美」という花言葉はバラ全体の印象から由来する花言葉です。

「太陽」「栄光」「最高の栄誉」

黄色いバラは「太陽」「栄光」「最高の栄誉」という花言葉も持ち合わせています。「太陽」という言葉の由来は、黄色が太陽の光と結びつくことから由来するという1説があります。「栄光」「最高の栄誉」という言葉は11世紀の頃、フランスで教皇によって黄金製の勲章(金色のバラの勲章)が高名い人物や機関などに与えられたそうです。そんな習わしが由来して、黄色いバラにこのような言葉が付けられていると言われています。

黄色いバラの否定的な花言葉

「嫉妬」「不実」「愛情の薄らぎ」

Photo byAnelka

好きな人に想いを伝える花として、古くから用いられてきたバラには、恋愛感情に関する花言葉が多いのですが、黄色いバラは、恋愛には否定的な花言葉が付いていて、好きな人には贈ってはいけない花だとされているのは誰もがよく知る話です。黄色いバラの否定的な花言葉は「嫉妬」「不実」「愛情の薄らぎ」という言葉です。恋人に贈るのにも、また父の日に贈るのにも、あまり好ましくないネガティブな花言葉で、想いを花言葉に託して贈る花束にするにはためらってしまう人もいるかもしれません。

ちょっと待って!バラは本数によっても花言葉がある

Photo byLoboStudioHamburg

バラは色別だけではなく、1本から999本まで本数によっても花言葉を持ち合わせているので、父の日という贈る場面にふさわしい花言葉をもつバラの本数に想いを託して黄色いバラを贈るのもおすすめです。黄色いバラはポジティブな花言葉も持ち合わせていますが、黄色い花のネガティブな花言葉が気になるのなら、父の日にふさわしい花言葉を持つバラの本数と黄色いバラを組み合わせてみるとよいでしょう。

父の日に贈る最適な花言葉をもつバラの本数

父の日に黄色いバラを贈るおすすめの本数は8本、10本、11本、14本。8本のバラの花言葉は「あなたの思いやりや励ましに感謝します」、10本は「あなたは完璧」、11本のバラの花束の花言葉は「最愛」、14本のバラの花言葉は「誇り」です。最愛のお父様に感謝を込めてこんな本数の黄色いバラを贈るのは、黄色いバラの否定的な花言葉も、感謝の気持ちのこもったは花言葉を添え、花束を贈ることができます。

父の日にアレンジして贈るおすすめの花

カスミソウを添える


Photo bys-ms_1989

黄色いバラは否定的な花言葉も持ち合わせていますが、黄色いバラは父の日に想いを託せるポジティブな花言葉である「献身」「栄光」「最高の栄誉」などという言葉も持つ花です。そんな言葉に想いを託し、他の花とアレンジして父の日にバラを贈るのもおすすめです。ちなみにアレンジによく使われる白いカスミソウの花言葉は「純粋」「清らかな心」という花言葉が付いています。自己主張をせず、まわりの花を引き立ててくれる奥ゆかしさのある花です。

黄色い花を贈るのもよし!

Photo byKapa65

父の日にバラの花を贈る風習がありますが、日本では父の日に贈るバラは黄色。そんなことでバラではなく、父の日に黄色い花を贈る人もいます。父の日にふさわしい花言葉を持つおすすめの黄色い花の1つはひまわりです。花言葉は「憧れ」「崇拝」「愛慕」です。黄色い花の代表的な存在でもあり、親しみやすい花であることから父の日に贈る花に人気です。

花言葉に想いを託し父の日に黄色いバラを贈ろう

https://www.photo-ac.com/main/detail/3490046?title=%E7%88%B6%E3%81%AE%E6%97%A5%E3%82%A4%E3%83%A1%E3%83%BC%E3%82%B8

父の日に黄色いバラを贈る日本の風習の経緯を知って、今年の父の日には、いつも家族のために尽くし頑張ってくれているお父さんに、直接言葉を交わさなくとも「献身」「栄光」「太陽」「最高の栄誉」などという黄色いバラの花言葉に想いを託し、感謝の気持ちを伝えましょう。あなたのおうちの中では、あなたのお父様は「イエローリボン賞」の受賞者です。黄色いバラを贈ってありがとうの気持ちを父の日にはぜひ伝えてください。

黄色いバラの花言葉をもっと知りたい方はこちらもチェック!

当サイト「暮らしーの」では、黄色いバラの花言葉の情報を他にもまとめています。見頃の時期や贈るタイミング、黄色いバラの情報についてをもっと知りたい方はこちらもチェックしてみてください。