花言葉に由来するバラの誕生説
バラの誕生説は様々なバージョンがある
美しさの象徴として親しまれているバラは、他の花よりも群を抜いて、たくさんの花言葉が付けられています。紀元前2000年には、すでに栽培されていたと言われるバラには、逸話もたくさんあり、誕生説も様々なバーションがあります。誕生説の1つには美の女神の涙から生まれたという話もありますが、ギリシャ神話の中では、美と愛の女神であるアフロディテが生まれた時に誕生した花だという話が有名です。
女神アフロディテの誕生で大地が創造した花
これはギリシャ神話の中で紹介されているバラの誕生説にまつわる1説です。美と愛の女神であるアフロディテは、神々がギリシャのキプロス島の海の泡からこの女神を誕生させた時に、大地は「自分も同じように美しいものを創造できる」と言い、その証として生み出したのがバラの花だという話です。ルネサンスの巨匠として知られるボッティチェリの有名な絵画「ヴィーナスの誕生」は、神々がバラの美しさに神酒を注いで賞賛した様子を描いた絵画です。バラの花言葉にはこうした誕生説が由来した言葉が付けられています。
花言葉にまつわる赤いバラの誕生説
美と愛の女神アフロディテにまつわるギリシャ神話
バラの中でも赤いバラは、たくさんの愛好家がおりますが、ギリシャ神話の中には赤いバラの誕生説となる話がいくつかあります。その話は美と愛の女神アフロディテにまつわる話です。その中の1説に次のような話があります。女神アフロディテは、恋を司る神の矢に突かれ、1人の美少年を好きになったのだと。そして美少年がイノシシの牙に貫かれ、その悲鳴を聞いたアフロディテは、一刻も早く彼のもとに駆け付けようとイバラや、ゴツゴツした岩の間を走り抜け、彼のもと急ぎました。途中で白いバラを踏みつけた時に、女神の足から流れていた血で、白いバラの花びらがみるみる赤く染まり、そして赤いバラが誕生したという話です。
その他の説
赤いバラの誕生説はほかにも諸説があります。先ほど登場した美少年を慕う女神のアフロディテが流した赤い涙が白いバラを赤く染めたという説や、森で狩りをしている美少年のもとに女神のアフロディテが酒(神酒)を持っていこうと馬車を降りた時に、白いバラのトゲを踏んでしまい、女神の足から流れた血で白いバラが赤く染まったという説などです。ただ、どの赤いバラの誕生説も、愛する原因を表す内容で、こうしたことから赤いバラは古代から愛を象徴する花とされています。
バラのトゲにも誕生説がある
バラのトゲは蜂の針
バラの花にはトゲがあることは、ことわざに上がるほど有名ですが、このバラのトゲにもギリシャ神話の中に誕生説が伝承されています。内容は美と愛の女神アフロディテの息子が、薔薇の花を摘んでいた時のことです。花びらにキスをしようと顔を近づけると、花の中にいた蜂が驚いて彼の唇を刺してしまったのだとか。醜く膨らんだ息子の唇を見て、怒った母親のアフロディテは、蜂に復讐するためにたくさんの蜂を捕まえて息子の弓の弦に数珠つなぎにしてしまいました。しかしそれだけでは怒りは収まらず、蜂の針を抜きバラの茎に蜂の針を突き刺したのだと。それ以来バラにトゲができたという話です。バラのトゲは蜂の針だったとは!バラに触れる時は一層に注意してしまいそうな話です。
バラの花言葉
恋愛感情に関する花言葉が多いバラ
世界中に愛好家がいるバラ。品種も多種多様で色の種類もたくさんです。そしてバラを象徴する花言葉も数多くあり、色別、本数別、そして葉や蕾にも花言葉が付いています。愛する人へ想いを伝える花として昔から定番であるバラの花言葉は、恋愛感情に関する言葉がたくさん付いていて、バラは花の中でも好きな人に贈る花として人気です。
バラを代表する花言葉は「最上の美」「愛情」
数多くの花言葉を持つバラですが、「最上の美」そして「愛」という花言葉が、バラの代表的な花言葉として知られています。バラの花言葉は色別、一重咲きや八重咲きなど花の咲き方別、本数などによって花言葉はそれぞれです。しかし美しさと愛を象徴する花の女王として知られるバラは、誕生説もその美しさに神々が祝杯の神酒を飲み交わすほど華やかな神話として伝承され、そんな神話が由来してバラと言えば「最上の美」や「愛」という花言葉に象徴されています。こんな言葉で象徴されるバラは、愛する人に贈る定番の花としてふさわしい花言葉が数多く付けられています。
赤いバラの花言葉
「愛」「情熱」「熱烈な愛」
赤いバラの誕生説が由来し、赤いバラに付けられている花言葉は「愛」「情熱」「熱烈な愛」という言葉です。赤い花の誕生説の中でもお話ししたように、赤い花の誕生説には様々な諸説がありますが、どの話も恋愛に関するあらゆる原因を表す内容であるため、誕生説が由来となり、赤いバラには愛情を強く表す花言葉が付けられています。
愛の告白に人気の赤いバラ
赤いバラの花の誕生説は様々なバージョンがありますが、バージョンは違っても愛する恋人を思う気持ちに馳る女神の流した赤い血に、白いバラの花びらが染そまり赤いバラが誕生したというのは、どの神話も同じであり、赤いバラには情熱や愛をイメージせずにはいられません。それゆえに古代から赤いバラは「情熱」とか「愛」という言葉をシンボルとしています。そんなことが由来し、現在も赤いバラは愛の告白に人気の花です。
白いバラの花言葉
「純潔」「尊敬」「相思相愛」
白いバラの花言葉は「純潔」「尊敬」「相思相愛」という言葉です。優雅なイメージの白いバラは花嫁のブーケにも人気の花です。「純潔」とは白い花に共通する花言葉でもあり、清らかな白い花びらの見た目のイメージから由来する言葉。また聖母マリアを象徴する共通のイメージの白い花びらから「尊敬」という言葉が付いています。また「相思相愛」という言葉はギリシャ神話の白いバラにまつわる話、それは赤いバラ誕生説の1説である話が由来しています。
「相思相愛」が由来するギリシャ神話とは
それは赤いバラの誕生説の1説ともなるギリシャ神話に伝わる話です。ある時、美と愛の女神であるアフロディテが瀕死の状態になった時、恋人に駆け寄ります。その時アフロディテが白バラの生垣につまずいてしまい、バラのトゲで傷を作ってしまったのだと。その傷から出た血が落ちたところには、そのあと白いバラではなく、赤いバラが育ったと言われる赤いバラの誕生説。ただアフロディテの愛を白いバラが受け止めたことで、赤いバラが誕生したといわれるこの神話が由来し、白いバラに「相思相愛」という言葉が付けられたという説があります。
青いバラの花言葉
「夢かなう」「神の祝福」「喝采」「奇跡」
バラの色は赤、白、ピンク、オレンジ、黄色、紫、緑など、花色の多いのがバラの花の特徴の一つでもありますが、近年、今まで不可能とされていた青いバラも誕生しました。花言葉は「夢かなう」「神の祝福」「喝采」「奇跡」です。青いバラのこれらの花言葉は、開発に携わった研究者によって付けられた言葉です。
誕生に至るまでに関わった研究者が付けた花言葉
近年誕生した青いバラは、日本のサントリーフラワーズとオーストラリアの植物工学企業が、遺伝子組み換えで青色の色素をもったバラの共同開発によって生まれたものです。世界中のバラ愛好家の中でも、青いバラは夢の色でしたが、青いバラが誕生したことはまさに夢がかなったこと。青いバラの花言葉は愛好家たちの長年の夢、そして青いバラの開発に携わり、自分たちの夢を果たした研究者らの思いがこもった花言葉です。
本数による花言葉
1本のバラの花言葉は「一目ぼれ」
愛する人に贈る定番のバラの花は、色別に見ても恋愛感情に関係する言葉が多くなっていますが、バラは本数によっても花言葉があります。想いを託してバラの花を贈るときに、覚えておきたいバラの本数別の花言葉。1本は「一目ぼれ」、2本は「二人だけ」、3本は「告白」、6本は「夢中」、7本は「密かな愛」、11本は「最愛」です。
贈られてみたい99本のバラは「永遠の愛」
花束にしたら抱えきれない本数ですが、99本のバラの花の花言葉は「永遠の愛」、そして108本は「プロポーズ」、999本は「何度生まれ変わってもあなたを愛します」です。本数が多くなると花言葉に託せる愛情の強さも比例しますが、手ごろな本数でも、花の色の花言葉と組み合わせると、より一層に想いのこもった告白ができるに違いありません。
花言葉を知ってバラの花を贈ろう
愛する人へ贈る定番の花として親しまれているバラの花言葉は、色別にみても、本数別にみても愛情いっぱいの花言葉が付いています。色別、本数別、葉や蕾、そしてトゲにまで花言葉があるという、バラの花言葉を語りだせば、語り尽くせないほどあります。花の中でも「女王」と言われるバラは、美しさと愛を象徴する花。花言葉を上手に組み合わせて、バラの花を贈って好きな人に想いを伝えてください。月曜連載、花と花言葉では、種類が豊富なために長い期間開花を楽しめるバラの、まだまだある花言葉を、季節を追いながらご紹介していきます。どうぞお楽しみに。
バラの花言葉ついてもっと知りたい方はこちらもチェック!
当サイト「暮らしーの」では、バラの花言葉について、他にもまとめています。花の中でも群を抜いて花言葉をたくさん持っているバラ。バラの花言葉について今すぐにもっと知りたい方はこちらもチェックしてみてください。
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