赤いバラとさまざまバラたち
贈り物はさまざまありますが、赤いバラはその代表格でしょう。赤い色はもちろんピンク、オレンジ、緑や黄色、伝説とされる青い色もあります。バラを贈り物にされるとうれしいものです。赤い色は情熱の象徴とさています。ほかの色には一体どんな意味が込められているのでしょうか。
バラの由来
「薔薇」は和名の呼び名です。むかし、トゲをもっている低木を総称して「茨・いばら」と呼んでいました。のちに茨が、「薔薇」と変化したことから由来があります。赤い色はとくに愛と美をイメージさせる花言葉も多いことで知られています。
バラの種類
種類は、木立ち性、半つる性、つる性、全部でこの3種類がおもによく知られている種類です。その他、さまざまな種類があって、ミニバラ、モッコウバラ、野ばらなどがあります。香りもじつに種類が豊富。色も赤いものから、ピンク、オレンジ、緑などさまざまです。
ブッシュローズ【木立ち性】
木立ち性のことをいいます。この種類は低木と同ように自立できるので、きちんとした環境で育ててあげれば春から秋まで花が咲きます。赤いもの、その他さまざまで香りも強い品種があり、木の形も直立性、横張り性と多品種です。
シュラブローズ【半つる性】
半つる性のことをいいます。枝を長く伸ばして育ててあげると小型のつるバラになってくれます。四季咲き、返り咲き性の品種のほとんどは短く切りそろえてあげればブッシュ・ローズにでき、さまざまなシーンで活用できる品種です。赤いものは鮮やかなので半つるにすると一層豪華さが増します。
クライミング・ローズ【つる性】
「つる」とはいっても、アサガオのようなツタが絡みつく植物とは違い、自分から絡み付くようなことはなく、枝を長く伸ばすことしかできません。楽しみ方は、枝を好きに伸ばしてアーチのトンネルを作ることです。赤いバラトンネルは秘密の花園の世界観が堪能できます。
赤いバラの花言葉は愛がテーマ
愛と美がイメージにぴったりあてはまります。赤いものだけではなくその他色、つぼみ、トゲにまでも花言葉があり、さまざまな花の種類の中でも数がとても多く、以前より大切な人への贈り物として選ばれてきた歴史があります。もっともスタンダードは赤い色です。
愛をあわらす花言葉
そのイメージが示すように、赤い色彩の花言葉は愛情をテーマにしたものがほとんど。色彩の違いに関係なくすべてに「愛」、「美」をイメージさせる言葉がつないであります。いまでは年中手に入る植物ですが、一番旬の時期は6月です。
バラと神話
愛と美と言えば、ギリシア神話に登場する女神アプロディテを連想した方もいらっしゃるでしょう。キプロス島の海から女神アプロディテが生まれたとき、美しさに感心した大地が、神の真似をして美しいものを造れるといいました。そうしてバラの花が世界に登場したのです。
本数・意味のさまざま
バラの本数・意味
こまかい本数の種類は1~999と、まだまだまでありますが、贈り物でもっとも選ばれる本数は5種類くらいです。本数ひとつひとつに深い意味があり面白いもの。どの本数にするか数える際も熱が入りそうです。
赤いバラと人気な本数
3本…「愛しています」、7本…「密かな愛」、11本…「最愛」、108本…「結婚してください」、999本…「何度生れまわってもあなたと恋をします」です。あなたが選んだ贈り物の本数は何本でしたでしょうか。
かなしいバラの花言葉
花言葉が色彩で違うことは知っていても、本数の違いでも意味が全く違ってしまう事を知っている人はそう多くはいないでしょう。それだけに、せっかくの贈り物がかなしい意味となってしまった、という事態は何としても避けましょう。
かなしい意味の本数
大切な人への贈り物を、かなしい意味に変えないようにするのなら15の本数だけは絶対にさけましょう。15本の意味は「ごめんなさい」。これでは、せっかくのデートも台無しとなってしまいます。気を付けてください。
かなしい意味の色
「愛」、「美」をテーマにしたものが多い中、たった色味の違いでこれらの美しい言葉を台無しにしてしまう色彩があります。黄色、黒赤色、赤色に斑点です。黄色はバラに限らす、さまざまな種類の花でもあまりいい意味がありません。ほかは、色味を見ることで想像がつきます。贈り物には避けましょう。
赤い色・バラの花言葉
バラの代表色は赤い
情熱が似合う真っ赤。赤は縁起がいいので還暦の贈り物にしても喜ばれます。スタンダードな赤い色彩が元気にさせてくれる、この花言葉は「愛情」、「美」、「美貌」、「貴方を愛しています」、「情熱」、「熱烈な恋」。
赤い色の濃さでも意味が違う
赤でも、色味の様子でまったく花言葉も変わってきます。濃淡の種類は、緋色、真紅、紅色などさまざまですが、濃い紅色や黒赤色は花言葉のあくが強すぎて、贈り物にするにはいまいちな印象です。自宅の観賞用にとどめておきましょう。
青い色・バラの魅力
青いバラの花言葉
世界中で実現することが不可能だといわれてきた青い色彩。花言葉は「夢かなう」、「不可能」、「奇跡」、「神の祝福」。まさに伝説ならではの言葉がずらりとならんでいます。不可能を可能に変えたい方の贈り物として送ってみてはいかがでしょう。
青いバラ物語
さまざまな品種をたくさんの愛好家たちが開発してきました。その中でも長年の間、青い色彩だけは、遺伝子の都合上とうてい不可能とされてきたのです。いつか世の中に青いバラを生み出すことが、開発者全員の夢、野望となりました。
神秘の青いバラ
世界初の青いバラが誕生
青い色彩を、作り出されることを長い間夢見てきた人たちがいました。サントリーもその大勢の中にいたのです。遺伝子の問題をクリアするためのさまざまな難しい実験はなんと14年間も繰り返されました。そして2004年。ついに開発の成功を公に発表しました。
世界的にもめずらしい青いバラ
いままでも青い色彩は登場してきていましたが、どれもが、色素を一度抜いて、青い色を塗り重ねる、他の花から色素を持った遺伝子を組み合わせる、といった方法をとっておりました。そうでもなければ完全な青い色彩を表現できないのです。無理に開発された青いバラのどれもが、青いというより紫で、青いとは呼べませんでした。
青いバラの花言葉は
長年にわたる努力が実を結んだサントリー。青いバラの誕生は、世界中から祝福されました。2009年にはサントリーから「サントリーブルーローズアプローズ」という花言葉を発表しています。日本語で「夢かなう」です。気になるお値段ですが、安くて1万円~、高いと30万円程するものがあります。
緑色・バラの魅力
緑のバラ
大自然の色彩を持つ緑。緑の色味は濃くはなく、淡い色彩です。うすいパステルカラーの緑で、ブーケにするとかわいらしく、贈り物として多くの方に愛されてきています。緑のバラには、素敵な花言葉も多く存在します。
緑のバラ・レパートリー
緑はガーデニングでもとても多くのファンを持ちます。一番人気の品種が「スーパーグリーン」。ガーデニングは手入れが大変だったり、初心者は花をすぐに枯らしてしまうことの難しさがあるのですが、この緑のバラは花持ちがとてもいいため、一度咲いてしまえば、長生きします。鮮やかな緑が印象的です。
大自然にとけこむ緑のバラ
自然のなかの緑のバラ
ガーデニングに咲き誇る、緑の色彩。ころんと、かわいらしいつぼみで花が咲くことから「エクレール」と名付けられた品種があります。とても自然な緑の色彩で、どの色味ともマッチしてくれるので、花束の贈り物に選ぶと魅力的に磨きがかかるでしょう。
緑のバラは愛される
緑は自然世界のなかで、青い海の次に多い色彩です。色味が主張しすぎることなく、穏やかさが漂っています。緑の花言葉は「希望を持ち続ける」、「穏やか」です。希望を分かち合いたい方に贈り物として捧げてください。絆が深まることでしょう。
ピンク色・バラの魅力
ピンクは感情を伝える
5月に開花時期の旬を迎えることで、母の日の贈り物にふさわしいとして、たいへん喜ばれています。さまざまな色味の中で、もっとも可愛らしい印象を与える色彩のピンクはとくに、女性に向けての贈り物として大いに人気が集まります。
バラと言えばピンクじゃなく赤い色?
バラの色彩といったら、真っ先に赤いものを思い浮かべる方はたくさんいらっしゃるでしょう。はじめて、ピンクで名が知られるようになった品種があります。「ハイブリッド・ティー」です。「花の女王」という別の呼び名からもわかるように、凛として咲く姿、誇り高いその表情には、揺るがない自信が感じられます。まさに「花の女王」です。
ピンクのバラ・ダマスクの香り
特有の芳香な香りである、ダマスク香りをみなさんご存知でしょうか。はじめてバラという品種が知られるようになった「ハイブリッド・ティー」の色はピンク色でした。そこから「ラ・フランス」という新たな品種も開発されています。「ラ・フランス」は四季咲きでたくさんの花がいくつも重なるため、ダマスク香りがとても濃厚な品種です。
ピンクのバラは明るく
ピンクのバラはかわいい
情熱的な印象を与える赤い色彩とは違って、ピンク色には清楚可憐なイメージが浮かぶことでしょう。ピンクの花言葉は、種類がとても多いです。よく知られている言葉だけでも、上品な言葉が多く、ピンク色だからこそなのでしょう。
ピンク色バラの花言葉は
人気な花言葉は「上品」、「気品」、「しとやか」、「暖かい心」、「恋の誓い」など、美しいながらも控えめな言葉が並びます。このほかさまざまな言葉をもつピンク色。色彩の濃淡によって、意味合いも違ってきます。
ピンクの濃さで変わる
ピンクの色彩を持つ植物はさまざま存在しますが、春には桜が人気です。桜の淡いピンク色の花びらですが、薄いピンクには「誇り」という言葉がついています。かわって濃いピンクの色味ならば「感謝」。母の日の贈り物にふさわしいでしょう。
オレンジ色・バラの魅力
オレンジのバラは太陽の色
オレンジの色味はビタミンカラーで、見ているだけで元気を分けてもらえます。勇気づけてくれるイメージの花言葉もとても多くもっています。オレンジには赤い色味とおなじ、情熱を秘めているのです。果物のオレンジも美味しそうなオレンジです。
オレンジバラは新鋭
オレンジは、わたしたちに逆境に打ち勝つエネルギーを与えてくれます。かなしい出来事にも負けないくらいの強い心をもたせてくれるのでしょう。バラは古くから存在して、赤いバラは品種も多く見かけますが、歴史は3000万年以上も前にさかのぼります。オレンジバラにいたっては歴史が浅く、100年前後とされています。
元気が出るオレンジ
オレンジバラは太陽エネルギー
気分を前向きに、明るい勇気を与えてくれるオレンジバラ。登場した当時はあまりにも非凡すぎる色彩に多くの人が驚きを隠せませんでした。花言葉にも赤い色の情熱的さを併せ持っていて、それでいながら勇気を連想させる言葉を多く持っています。
オレンジのバラは勇気の象徴
オレンジバラには、落ち込んでいる人を元気に勇気づけてくれるエネルギーを与えてくれる存在です。花言葉は「情熱」、「熱望」、「絆」、「誇り」、「幸多かれ」です。これから人生の門出を迎えるお祝い事のシーンにぴったりな贈り物となってくれます。
オレンジバラはさまざまなシーンで
「爽やか」、「無邪気」といった花言葉も持っているオレンジバラ。さまざまなシーンで活きるオレンジ色は非常に多くの方に人気です。さまざまな花色とあわせた花束のブーケ、スプレーバラなど、種類豊富で見ているだけで楽しくなります。
赤いバラ以外の色
不思議に輝くレインボー
さまざまな色が世界中で愛されてきていますが、世にも不思議な色味を持った、レインボーが注目を集めています。バラはとても愛くるしい姿で見る人の心を慰めてくれるとっても大切な存在です。特別な存在に特別な色味のレインボー。特別な方への贈り物に最適です。
赤い色よりレインボー?
虹をくぐることができれば願い事が叶うというジンクスが世界中どこでもあるので、一度は聞いたことがある方もいらっしゃるでしょう。試したことはあっても、成功した方はまだいないようです。虹をくぐることへの挑戦は果てしがありません。レインボーの花言葉にも無限のインスピレーションを与える言葉が多いです。
赤いより素敵な可能性
レインボーバラの花言葉は「無限の可能性」です。子供の頃は時間が無限に感じてどんなことでも実現できそうな不思議な世界を感じてきました。おとなになっても純粋な心を持っていてほしい方にレインボー色のバラを贈り物にしてみてください。きっと好きなことを仕事にできて一旗あげることでしょう。
赤いバラは天然だけれど
赤い色からとんでレインボー
レインボー色は、一瞬本物と見紛うばかりですが、天然に咲いているものではありません。なんともメルヘンなこの色は、加工されたものなのです。ちょっとがっかりする現実ですが、存在してくれるだけでもロマンがあります。
夢のレインボーを自宅で開発
白ばらを買ってきたら、自分でもレインボーを開発してみましょう。茎の部分をバラバラに裂いて、色を付けた水に浸しておきます。2~3日もすれば、花びらが色水の色素を吸い上げて、きれいなレインボーが出来上がっていることでしょう。
バラに込められた意味
バラは長年わたしたしから親しまれてきた、さまざまな花のなかでも美しさが抜群の種類です。たくさんの開発者たちが、もっと美しいバラをこの世に実現するためには、どうすればいいのかと努力した結晶が今日のバラを生み出しています。たくさんのバラたちに囲まれれば、退屈な日常ももっとロマンあふれる大切な日々に変わることでしょう。