バラについて
まずは「バラ」について説明していきたいと思います。 バラとは→バラ科バラ属を総称。 漢字では「薔薇」と書きますね。 名前の由来はバラに付いている「イバラ」で、そこから「イ」が抜けて「バラ」になりました。北半球の温帯域に広く自生していて、気温が低い南半球にはバラは自生しません。
薔薇の歴史
バラの歴史は古く、紀元前の古代メソポタミアまで遡ります。 古代バビロニアでは、王であるギルガメッシュの「ギルガメシュ叙事詩」に初めて登場しました。その際にバラの棘について触れた内容があったそうです。古くから甘美な香りが愛され、女王クレオパトラや第5代ローマ皇帝であるネロもバラを愛好していました。 皇帝ネロのバラに対する愛は異常で、池にバラを浮かべ、バラが噴き出る噴水を置き、皇帝が合図をすると天井から無数のバラが降り、料理にもバラを用いたと言われています。熱狂的と言えるほどですね。
しかしその香りと美しさが「人を惑わす」として中世ヨーロッパでは教会によって禁忌とされ、修道院で薬草として栽培されるにとどまったそうです。イスラムでは、白バラは「ムハンマド(イスラム教創始者)」を表し、赤バラは「アッラー(唯一神)」を表すとされています。 その他にもイタリアのボッティチェリという画家の「ヴィーナスの誕生」にもバラが描かれていたり、カトリック教会では聖母マリアを「寄しバラの花」と風雅な呼び方をする際に使用されました。様々な愛され方をされています。今も昔の魅力の変わらない花なんですね。
花言葉とは?
そもそも花言葉って何? 知っているとちょっぴり自慢できるようなな知識もご紹介します。
花言葉の起源
花言葉の始まりは、17世紀頃のトルコ共和国のとある風習とされています。 当時のトルコでは「想いを託した花を、恋人へ贈る」という、とてもロマンチックな風習があり、これがヨーロッパに広がって、その国での花のイメージを言葉にした「花言葉」が生まれました。 好きな人を思い浮かべながら贈る花を選んだり、伝えきれない想いを花に込めて、花束にして贈ったりと、素敵な風習だったのですね。そしてメアリー・ワートリー・モンタギュー夫人という、イギリスのイスタンブール大使夫人がそれを1冊の本にまとめ出版したのが1番の始まりだと言われています。
そしてその後、フランスでは上流階級の間で、好きな人への思い、嫌いな人の悪口を花に例えて詩にする文化が流行しました。この詩を書いたノートを回し読みしていたそうです。一部マイナスの意味を持った花言葉があるのは、こういった由来が影響しているのかもしれませんね。 この文化がきっかけとなり、花言葉が流行しました。そして1819年12月のフランスで、「 Le Langage des Fleurs(花言葉) 」(シャルロット・ド・ラトゥール作)という本を出版され、これがさらなる火付け役となりました。それがヨーロッパに広がり、その後日本にも伝わってきたそうです。
花言葉の由来
花言葉は、同じ花でも花言葉が真逆の意味を持つ場合があります。 例) スノードロップ:「慰め」「希望」 人に贈る場合は「私は貴方の死を望みます」のように、人に花を贈る時と花言葉が真逆になる場合があるので注意が必要です! 日本に花言葉が伝わったのは明治時代初期頃だと言われています。最初は輸入先の花言葉をそのまま使用していましたが、徐々に日本に合わせたオリジナルの花言葉が生まれました。そのため日本では野菜の花言葉もありますよ。 ちなみに、野菜であるスイカの花言葉は「どっしりしている」です。納得の花言葉ですね。
バラの花言葉
これで花言葉やバラについてのご紹介は終わりとなります。とても長い歴史とロマンチックな背景がありました。 今も昔の変わらず愛されていますね。次からはお待ちかねの「バラの花言葉」についてご紹介したいと思います!
バラ全体の花言葉は ・愛 ・美しさ 愛され続けているバラにぴったりの花言葉ですね。
「色」によって変わるバラの花言葉
バラは品種改良を重ねた為膨大な種類があり、色によって花言葉が異なります。様々な意味を持つので、贈る際は気を付けましょう。
・赤... 情熱、愛情、美しさ、愛(プレゼントするなら定番の色ですね!) ・緋色...燃え上がる愛、灼熱の恋 ・紅...死ぬほど恋焦がれています ・深紅...羞恥心、内向的 ・緑...希望を持つ、穏やか ・白...貴方に似つかわしいのは私だけ、尊敬しています ・桃...しとやか、感動を忘れない ・紫...敬意、気品、高貴、誇り ・青...神の祝福、奇跡、夢は叶う、不可能(青いバラが生まれたため、途中から花言葉が増えました) ・黄...嫉妬、愛が薄れる、友情 ・黒...憎しみ、不滅の愛 ・黒赤...憎悪、嫌悪感、この恨みは死ぬまで忘れません ・水玉模様...貴方のことを忘れない ・絞り模様…満ち足りる、満足 ・赤に白斑模様...戦闘、戦争、抗争 ・虹...無限の可能性 「愛」に関する花言葉が多いですが、「愛憎」に関するものも意外とありますね。 とても幅広いです。
「本数」によって変わるバラの花言葉
バラを花束で渡す時、こんなことさらっと言えたらかっこいいですよね!思わずキュンとしてしまいます。そんな花言葉達のご紹介です!
・1本...貴方しかいない、一目惚れ ・2本...2人きりの世界、この世界は貴方と私の2人だけ ・3本...愛しています、I LOVE YOU ・4本...一生かけて貴方を愛します、 ・5本...貴方に出会えて幸せです ・6本...私が見ているのは貴方だけ、貴方に夢中です ・7本...ひそかに芽生えた愛 ・8本...貴方の思いやりと励ましに感謝します ・9本...共に歩みましょう ・10本...全てが愛おしい、完璧
・11本...誰よりも愛おしい人 ・12本...付き合ってください、交際してください(告白の時に是非♪) ・13本...一生の友達(注意) ・15本...ごめんなさい(注意) なんと本数によっては真逆の意味になってしまいます...! 花束を贈る前にもう1度チェックしましょう!
・21本...貴方だけに尽くします ・24本...朝から晩まで貴方でいっぱいです ・50本...変わらない愛、永久不変 ・99本...永遠の愛 ・100本...100%の愛(この時点で重さは10kgほどあるそうです…) ここからは100本よりも多い場合の花言葉をご紹介です! どれも深い愛情を感じる素敵な花言葉達になっています。
・101本...これ以上ないくらい貴方を愛しています、最上の愛(100%以上の愛) ・108本...私と結婚して下さい ・365本...毎日貴方を想っています ・999本...何度生まれ変わっても貴方を愛します ・1000本…1万年の愛を誓います 花束に想いを込めて….好きな人にプレゼントしてみてはいかかでしょうか?
その他の花言葉
・赤バラの蕾...まっすぐな愛、純愛 ・白バラの蕾...恋をするには幼すぎる ・多輪咲のバラ...プライド、自尊心 ・赤バラの中に白バラ...優しい心、貴方は優しい、親切心、優しい人 ・黄バラの中に赤バラ...貴方が誠実でなくても、貴方が不実でも(一途で切ない花言葉達ですね) ・一重のバラ...静かな愛と敬意 ・野バラ...優しい心、親切心 ・ミニバラ...自覚のない美しさ、無意識の美 ・バラの棘...最悪を回避、不幸中の幸い ・まだ棘がついていないバラ...精神恋愛、プラトニックな愛 ・萎れたバラ...ほんの一瞬、儚い、刹那 ・白の枯れたバラ...貴方に生涯を誓う、一生寄り添う ・バラの蕾3本とバラの花1本...永遠の秘め事 ・バラの蕾1本とバラの花2本...当分の秘め事
まとめ
花言葉の由来や起源なども含めてご紹介させて頂きました。バラ以外の花言葉も知りたくなってきちゃいますね。 思わずキュンとしちゃう花言葉だったり、怖い花言葉だったり。バラの花言葉はバラエティー豊かでしたね。 どの組み合わせにするか悩んじゃいそう!でもそれが楽しみの一つでもあります。皆様も是非、大切な人にバラを贈ってみてはいかがでしょうか?喜ばれること間違いなしですよ。