【連載】ドライブで楽しむおすすめの旅 ～春本番の山形で花・グルメ・温泉を満喫～

春本番の山形をドライブしよう！

出典：ライター撮影

いい旅してますか？今週は春本番の山形県を巡るドライブ旅をお届けします。旅の舞台となるのはサクランボの産地として知られる寒河江市と、将棋のまちとして有名な天童市です。2つの市を行き来しながら魅力的な観光スポット7ヶ所に立ち寄ります。

旅のスタートとなるのは山形自動車道「寒河江IC」ですね。寒河江市は山形県の中央部に位置しているため、日本海側からも太平洋側からも山形自動車道を使って手軽にアクセスすることが可能です。天童市内へも下道で20分かからずにアクセスすることができるので、2つの市で観光を楽しむには便利なICでしょう。

ドライブ旅の行程をご紹介

それではここで今週のドライブ旅の行程をご紹介しましょう。まず寒河江市にある有名な公園で春の花を観賞し、市内にある観光農園に立ち寄って果物狩りを堪能します。ランチタイムは寒河江市から天童市に移動して山形県の名物B級グルメを味わいます。

食事の後は天童名物の将棋の博物館を見学し、続いて国の史跡に指定されている遺跡のある公園で散策や体験を楽しみます。そこから再び寒河江市に移動して人気の道の駅にアクセスし、そこでスイーツグルメを味わってから最後の目的地である日帰り温泉施設へとドライブします。

春の美しい花々に感動

出典：ライター撮影

寒河江公園つつじ園

まず最初に寒河江市を代表する花のスポットに立ち寄ってみましょう。寒河江公園は標高160メートルの長岡山につくられた公園施設で、高台にあるため公園内からは朝日連峰や月山、蔵王など山形県を代表する山々の絶景が眺められます。この景色だけでも訪れる価値がありますが、春は公園内に咲き誇る季節の花々が見どころです。

約500本もの桜の花が咲く4月も綺麗でおすすめですが、5月上旬から咲き出すツツジの花も見逃すことができません。ツツジが観賞できるのは公園内に整備されているツツジ園で、その規模は東北最大級となっています。

ライトアップされたツツジの花も必見！

ツツジの花の開花に合わせて行われるのが「寒河江つつじまつり」ですね。約20もの店舗が出店してグルメを味わったり名産品を購入したりして楽しむことができます。また、ゲームに参加して遊ぶ体験コーナーもあるので子供たちも楽しめるに違いありません。

夜6時から9時まではツツジの花のライトアップが行われ、暗闇に浮かび上がる幻想的なツツジの花を写真に収めることができます。11種類43,000株ものツツジがあるため、長い期間にわたって花を楽しめるのが嬉しいですね。園内には藤棚もあるので一緒に鑑賞してみてはいかがでしょうか。

観光スポットは山形のココ！

果物狩りで大満足

出典：ライター撮影

ストロベリーファーム

春の花を観賞したなら今度は果物狩りをエンジョイしてみましょう。寒河江公園から10分ほどドライブするとイチゴ狩りが楽しめるストロベリーファームに到着します。山形県といえばフルーツ王国として有名ですね。春から秋までいろいろなフルーツグルメが味わえますが、ツツジの咲く頃はまだ美味しいイチゴを楽しむことができます。

ストロベリーファームでは高設栽培でイチゴを育てているため、収穫作業がしやすいのが魅力ですね。「とちおとめ」や「やよいひめ」、「章姫」や「紅ほっぺ」など5種類ほどのイチゴが味わえます。

完全予約制でのびのびイチゴ狩り

イチゴ狩りは30分の食べ放題となっていて、料金と引き換えに紙コップを受け取ってからイチゴ狩りがスタートします。食べ終わったヘタは紙コップに入れて持ち歩けるので、次々とイチゴを頬張ることができますね。

ビニールハウスにはイチゴ狩りのゾーンだけでなく、農産物の直売コーナーやイチゴ加工品の販売コーナーもあります。特に無添加の手づくりイチゴジャムは美味しいのでぜひ購入したいグルメですね。完全予約制のシステムになっているので、ドライブ旅の予定が立ったなら早めに電話で予約を入れましょう。

観光スポットは山形のココ！

山形の名物グルメでランチタイム

冷たい肉そば 扇屋

イチゴ狩りを楽しんだ後は寒河江市からいったん天童市に移動してランチグルメを味わいましょう。グルメスポットはストロベリーファームから20分ほどドライブした場所にあります。冷たい肉そばは山形県のB級グルメのひとつで、寒河江市のお隣の河北町が発祥の地とされています。

丼ぶりに鶏ダシのスープとそばを盛りつけ、その上に鶏肉をトッピングした食べ物で、本来は常温のスープでいただきますがお店によってはキンキンに冷たくしたスープで提供するところもありますね。扇屋は冷たい肉そばの専門店として天童市では有名なお店です。

おすすめグルメはコレ！

おすすめのグルメは扇屋名物の「二色肉そば」ですね。そばと中華麺両方が味わえるメニューで、丼ぶりにそばと中華麺が綺麗に分かれて盛られています。そばは歯ごたえを感じるコシのある麺で、中華麺は中細のちぢれ麺が使用されています。

そばも中華麺もひと玉ずつ入っているのでボリュームは満点です。もう少しボリュームが欲しいならミニソースかつ丼とのセットもおすすめですね。店内はそれほど広くないためランチタイムは行列ができることもあります。週末などは少々早めに来店するのが確実ですね。

観光スポットは山形のココ！

天童といえば将棋

天童市将棋資料館

名物グルメでランチしたなら今度は午後の部へと参りましょう。次に立ち寄るのは扇屋から5分ほどドライブした場所にある天童市将棋資料館です。天童は将棋のまちとして有名で、全国で使用されている将棋の約90%が天童市内で生産されています。

将棋で使用する駒は職人の技によって生み出されていて、平成8年には国の伝統工芸品にも指定されました。資料館では将棋のルーツや伝統の技について、またタイトル戦の歴史など将棋についてさまざまな知識に触れることができます。将棋をしないという人でも楽しめる資料館ですね。

有名棋士のサインも必見

館内にはあの若き有名棋士「藤井聡太」氏が四段だった頃の直筆のサインが展示されています。将棋ファンならずとも彼の功績はよく知られていますね。貴重な展示物をぜひ見学してみてください。すべて展示物を見学したなら最後は館内のショップでお土産を物色してみましょう。

プロ棋士の扇子や湯飲み、コースターや小皿など将棋にまつわるユニークな商品を購入することができます。天童市では桜が咲く4月に人が甲冑や着物を着て将棋の駒となって動く「人間将棋」というイベントも行われています。天童市を観光するならやはり将棋は外せません。

観光スポットは山県のココ！

遺跡公園で歴史に思いを馳せよう！

天童市西沼田遺跡公園

将棋の世界に浸った後は今度は歴史体験を楽しんでみましょう。将棋資料館から7分ほどドライブすると西沼田遺跡公園にアクセスできます。県営の圃場をつくる際にこの場所で発掘調査が行われ、古墳時代後期の農村集落の遺跡が発見されました。

発見の2年後には国の史跡に指定され、その後も多くの貴重な遺跡が発掘されています。公園として整備されたのは平成20年で、園内をまわると当時の人々の住んでいた建物や収穫した農産物を保管する倉庫などの復元物を見学できます。散策を楽しみながら歴史に思いを馳せるのもいいですね。

体験プログラムを楽しもう！

この公園には「ぬまりん館」と呼ばれるガイダンス施設が隣接していて、遺跡から出土した土器や木製品などを見学することができます。全部で100点ほどの展示物があるのでぜひこちらにも立ち寄ってみましょう。

また、館内には勾玉づくり体験やストラップづくり体験、火起こし体験などが楽しめるコーナーもあり、子供から高齢者まで年齢を問わずに楽しむことができます。観光の思い出にカップルや家族でぜひ参加してみてはいかがでしょうか。遺跡公園は無料で見学できますが、ぬまりん館の展示室は大人のみ100円の入館料が必要となります。

観光スポットは山形のココ！

スイーツグルメでブレイクタイム

道の駅 寒河江 チェリーランド

遺跡を見学したなら今度は再び寒河江市に戻り、人気の道の駅でスイーツグルメを堪能しましょう。遺跡公園からはドライブで8分ほどです。大変風光明媚な道の駅で、目の前には寒河江川が流れ、東側には蔵王、西側には月山の景色が眺められます。

道の駅としては非常に規模が大きく、レストランやフードコート、土産店や茶室、芋煮広場やテニスコートなど、屋内にも屋外にもたくさんの施設がありますね。観光案内所もあるのでこちらで観光情報をゲットするのもおすすめです。ぜひ楽しみたいのがフードコートで食べられるグルメの数々です。

絶品ジェラートは必食のグルメ

ブレイクタイムに最適なスイーツグルメといえばやはりジェラートでしょう。「さくらんぼ会館」にあるジェラートコーナーでは、山形県の名産品を材料にしたジェラートを販売しています。サクランボやラ・フランスなどのフルーツはもちろんのこと、山形県自慢の米「つや姫」や山形県の県花である「ベニバナ」など、変わり種のジェラートがラインアップされていますね。

手づくりのジェラートは素材の風味が生きているので、名産品を手軽に味わうにはぴったりです。季節によって素材は入れ替わるので旬の素材のものをオーダーしてみてください。

観光スポットは山形のココ！

泉質抜群の温泉を日帰りで満喫

出典：ライター撮影

寒河江花咲か温泉 ゆ～チェリー

ドライブ旅の最後は温泉で一日の疲れをほぐしましょう。道の駅から12分ほどドライブした場所にある日帰り温泉施設に立ち寄ります。この日帰り温泉施設の魅力はその泉質ですね。何とひとつの温泉施設で3種類の泉質の異なる温泉に入浴することが可能です。

内風呂は広々した湯船が2つドッキングされていて、2種類の温泉を順番に楽しむことができます。濁りの入った温泉は温まり方が半端でなく、寒い冬でも湯冷めをしません。もうひとつの温泉は露天風呂で楽しむことができ、庭園の木々を眺めながら極上の湯浴みを満喫できます。

激安の入浴料金が魅力的

この温泉施設は設備も充実していて、洗い場も広くボディソープやリンスインシャンプーも備わっています。3つの泉質の温泉が楽しめて入浴料は何と大人350円。朝6時から夜10時まで温泉入り放題です。温泉好きにはたまりませんね。

施設内には食事処もあり麺類やご飯物など多彩なメニューが提供されています。ぜひ夕食もこちらでいただいてみてはいかがでしょうか。温泉施設のすぐ目の前が高速道路のICになっているのでドライブアクセスは最高ですね。温泉施設にはホテルも隣接しているので、疲れてしまったなら泊りもOKです。

観光スポットは山形のココ！

春のドライブ旅は山形に決まり！

出典：ライター撮影

今週は春の山形県を巡るドライブ旅をご紹介しましたがいかがでしたか？花、グルメ、温泉と春の山形県は見どころ満載です。残雪の山々を眺めながらドライブが楽しめる春は最高の季節です。ぜひ本記事を参考にして山形県でドライブ旅をエンジョイしてみてください。