除草剤は農薬の一種
今回注目していく除草剤は、近所のホームセンターなど身近な場所・お店で気軽に購入ができる商品です。インターネット通販でも購入できるため、「誰でも入手ができる」ものになっています。ただし、国が農薬取締法に基づいて農薬登録しているということは念頭に置いて、注意して扱う必要があります。
安全な除草剤も多い
農薬と聞くと、危険性などを意識してしまう方もいらっしゃるかもしれません。しかし、一般的にホームセンターなどで流通している除草剤に対してそこまでセンシティブになる必要はなく、基本的に安全性の高いものが多いです。
加えて、大抵の場合は環境への負担も抑えられています。正しい使い方をすれば大丈夫なのでご安心ください。
除草剤の効果を知っておこう
さて、最初は除草剤の効果について確認します。その名の通り「草を除いてくれる」除草剤。しかし、そのイメージは持っていても、具体的・実際の効果まで理解している方は案外少ないかもしれません。しっかり効果を知ったうえで使用すれば、想定と乖離しないので満足度も上がるはずです。
除草剤の即効性は?
除草剤を利用する際に「散布したらすぐに草が枯れるわけではない」という点を必ず理解しておきましょう。決して、すぐに草が枯れないから効き目が出てない、悪い製品だというわけではありません。
タイプにもよりますが、散布後に草などに完全に吸収・浸透するのには時間を要します。数時間~数日単位を要することも珍しくないので、効果が表れ始めるのを気長に待ちましょう。
雨上がりに除草剤を散布しても効果はある?
除草剤は即効性はないことが分かりましたね。効果発揮には時間を要します。それでは、ここからはより実際的な内容、除草剤を散布するタイミングについて確認していきます。除草剤散布は、雨や雨上がりでも大丈夫なのでしょうか。「除草剤と雨」この関係について注目します。
除草剤散布は雨上がりでもOK
雨上がりはまだ地面や草が濡れているので、何となく薄まって効果が弱くなりそうといった印象やイメージを持たれるかもしれません。しかし、結論から申し上げますと雨上がりに除草剤を散布しても大丈夫です。
基本的に雨上がりでも除草剤はしっかりと効果を発揮してくれます。そのため、さほど「雨上がり」を気にする必要はありません。
注意すべきは「雨が降る前」
雨上がりに除草剤を散布しても、基本的には問題ありません。土壌処理型、茎葉処理型どちらのタイプでも雨上がりに使用可能です。意識するべきなのは、雨が降った後ではなくむしろ「雨が降る前」。
雨が降る前や、雨が降りそうな時に散布したい場合は特に注意しましょう。また、液状の場合は更に要注意です。
雨の前に液状の除草剤を散布するときは
雨の前に液状の除草剤を散布するときは、「散布した除草剤が乾くかどうか」に注意する必要があります。仮に液状の除草剤を撒いた直後などに雨が降り始めてしまうと、まだ散布した液が乾く前に雨で流されてしまう可能性が高いです。
そうなると、当然除草剤本来の効果を雨のせいで発揮し切れないでしょう。そのため、雨がもうすぐ降りそうな曇り空などのタイミングで散布するのは避けたほうが無難。天気予報を確認しましょう。
粒剤タイプと雨の相性
対して、粒剤は固形物。そのため、液タイプとは異なり雨で流されてしまう可能性は低いです。散布後に雨が降ってしまったとしても、それほど強くなければ問題なく効果を発揮できるはずです。
とはいえ雨の強さ次第になってくるので、避けられるのであれば雨が降る可能性が低いタイミングで散布するのがベターです。
雨が降る前に粒剤タイプを使うときの注意点
粒剤の除草剤は、多少の雨程度なら問題なく効果を発揮できます。しかし、雨が強い場合はリスキーなポイントがあります。それは、散布した除草剤が流されて想定と異なるエリアで効果が出てしまうというもの。
雨の強さには注意を払うようにしましょう。リスクを考えると、やはり雨が降りそうなときは避けた方が無難です。対して、雨上がりについては問題ありません。
ベストなタイミングはいつ?
意外なことに、除草剤は雨上がりや雨が降りそうなタイミングで散布しても問題はないということが判明しました。また、雨が降る前ですら、粒剤であれば効果は発揮できることも分かりましたね。とはいえ避けた方が無難なのは事実。
除草剤を散布するタイミングは種類によって違う
除草剤を散布するタイミングは全て同じわけではありません。「タイプ」によって違います。ここからは、除草剤の種類を確認しつつ、それぞれどういった効果があるのかまで確認しましょう。
そして、雨上がりや雨が降りそうな時でもいいのか、それともまた別の時がいいのかなど、適切なタイミングまでチェックしていきます。
除草剤の種類
除草剤は、大きく分けると3種類存在しています。液状・茎葉処理型、粒剤・土壌処理型、そしてハイブリッドという3種類です。それぞれ特徴を持っているほか、商品によって浸透力や注意点などが異なります。ここからは、大まかな違いや特徴をチェックしていきましょう。
茎と葉から吸収・枯らす「茎葉処理型」
茎葉処理型は、その名の通り雑草の茎・葉に吸収させて枯らすというもの。土ではありません。木の表面などからは吸収されにくいという特徴があります。木の根元の雑草などを処理するのに適しているタイプです。
根まで枯らせる強力なタイプはもちろん、根は残す商品も存在しています。即効性が高いのも特徴。ただし、雨に弱いという弱点がある除草剤です。また、芝生にも使えません。
浸透力の強さ次第では雨でもOK
基本的に液状の茎葉処理型である除草剤は、散布して間もなく雨が降ってしまうと浸透する前に流されてしまい、効果を発揮しきれないという注意点が分かりました。しかし、浸透力の強い除草剤で、1時間後に雨が降っても大丈夫という商品があります。
雨をさほど気にせず使える茎葉処理型の商品の一例として、ラウンドアップ マックスロードが挙げられるでしょう。非常に強い浸透力を持っている除草剤です。
雨が降り始めそうな時でも、グリホサート系の除草剤・ラウンドアップ マックスロードであれば1時間あれば大丈夫です。浸透力が非常に強く、散布後にあっという間に浸透してくれます。
グリホサート系の除草剤・ラウンドアップ マックスロードは短時間で雨が降り始めても効果を発揮してくれます。液タイプだと雨が降りそうなタイミングだと難しいですが、ラウンドアップ マックスロードなら梅雨でも安心して使えるでしょう。
雑草が生えてくるのを防ぐ「土壌処理型」
続いては、粒剤タイプの土壌処理型です。こちらのタイプは散布すると土壌に残るのが特徴。雑草が生えてくるのを防いでくれます。粒なので、撒くのも簡単。除草したいエリアに撒くだけで効果を発揮してくれうというシンプルな製品が数多く販売されています。
樹木の付近でも使える場合もあるので、効果面まで注意してチョイスしましょう。
土壌処理型は天候をさほど気にせず使える
土壌処理型は、さほど天を気にする必要はありません。注意点としては、強い雨が降るかどうかぐらいでしょう。弱い雨であれば問題がないので、梅雨などの時期を気にしなくて大丈夫。
1年を通していつでも有効活用できるタイプの除草剤だといえます。散布した粒剤が流れてしまうほど強い雨かどうかだけ意識しましょう。
茎葉・土壌両方対応の「ハイブリッドタイプ」
除草剤は、基本的には茎葉処理型と土壌処理型の2種類です。しかし、その2種類どちらもカバーしているハイブリッドタイプという除草剤も存在します。茎葉も土壌もどちらも処理してくれるので、手軽に散布することができて便利です。
除草剤の種類別・正しい散布方法
さて、除草剤には2つのタイプ+ハイブリッドというものがあることが分かりました。続いては、それぞれどのように散布するのが適当で、何時間が目安なのか、その方法や注意点について解説いたします。1種類ずつ確認を進めていきましょう。
液状・茎葉処理型は直接散布
茎葉処理型の除草剤の場合、液を草や葉に直接散布する必要があります。適当に撒けばいいというわけではないので注意しましょう。また、希釈に使った水が汚れていると効果が出ないというケースもあるようです。なるべく綺麗な水を利用して、直接かけてください。
土壌処理型は土に撒けばOK
粒剤の場合は、商品にもよりますが効果を発揮して欲しい場所に撒くだけで構わない除草剤もあります。その際は必ず使いたいエリアだけに散布するようにしましょう。風で流され、本来意図していなかった場所に飛んでしまう可能性もあります。雨などの影響を受けにくいためいつでも使用しやすい粒剤ですが、風向きなどは注意してください。
まとめ
今回の記事では、除草剤についてフォーカスを当ててきました。大まかに分けて3つあった種類を問わず、雨上がりでも問題なく使えるというのは意外だと感じられた方もいらっしゃるかもしれません。
除草剤を使うときには、使うタイプに適した散布方法、雨がすぐに降るかどうか、風向きや強さなどが注意点。除草剤を正しく使い、庭などを雑草から守りましょう。
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