フリースは自宅でも簡単に洗濯できる!
冬のファッションや登山活動などで活躍してくれることの多いフリースですが、自宅で洗濯となると少し面倒にも思えるでしょう。しかし、ポイントを押さえれば、自宅での洗濯も楽になりますよ。
洗い方や注意点を知っておけばフリース洗濯も怖くない
フリースの洗濯は、なんとなくで洗ってしまうと縮んだり毛玉がついたりしてショックを受けますよね。しかし、洗い方をきちんと知っていれば、洗濯機で洗っても手洗いしても、縮むことはありません。
また、ポイントをよく理解することでふわふわ感が長続きしてくれます。正しい手順で洗濯すれば失敗もありませんから、手順や注意点を確認しながら自分で洗濯してみましょう!
色落ちやヨレは自宅で対策できる!
フリースなどの洗濯が難しい衣類は、色落ちやヨレなど失敗が怖いですよね。しかし、自宅でもこうした衣類の洗濯による失敗は防げます。フリースは布団などと同じように、自宅でも簡単に洗濯できるのです。
しかし、布団と同じように洗濯できるからと洗濯機にただ放り込んでしまえば、洗濯は失敗に終わります。そのため、布団を自宅で洗うときのようにきちんと対策をしながら洗濯することが大切です。
洗濯の前に!フリースの特徴を理解しよう
フリースの洗濯は、まずフリースの特徴を知るところから始まります。どんな素材でできているか、どんな長所や短所があるか知るだけでも、洗濯で失敗することも少なくなるでしょう。
そもそもどんな素材でできている?
フリースは、基本的にペットボトルと同じ原料で作られています。厳密にはポリエステルの一種である「ポリエチレンテレフタラート」という素材で作られていますが、中には毛が長いものから短いものまでさまざまです。
しかし、どんなフリースであっても基本的に洗い方は同じと言えます。素材に変わりはないからこそ、洗い方や注意点を理解して自宅で洗濯してみましょう!
フリースの長所
軽いのに温かく、速乾性に優れたところがフリースのメリットです。ふわふわな肌触りも人気で、秋冬には好んで着る人も多いでしょう。軽いわりに保温性にも優れているため、登山を始めとしたアクティブな活動にも向いています。
フリースの短所
肌触りがいいものの、毛玉ができやすく静電気が起こりやすいところがデメリットです。保温や速乾性は他の衣類に比べて機能が高いのですが、洗濯での失敗が多く、自宅での洗濯を毛嫌いされる傾向にあります。
しかし、短所をよく理解し、きちんと対策することで洗濯による失敗を防ぐことは可能です。コース変更やネットの使用など、細かいところまでチェックしながら洗濯してくださいね。
フリースの洗濯方法①洗濯機
洗濯機使用が可能なフリースですが、対策をしないと縮むことがあります。そのため、洗濯ポイントをよく知ることが大切です。
洗濯前にフリースの洗濯表示をチェック!
基本的にフリースは洗濯機が使えますが、衣類によっては使えない場合があります。それらの判断は洗濯表示タグを見ることでできるようになるので、洗濯前に必ず洗濯表示タグをチェックしてくださいね。
洗い方
①フリースを裏返して洗濯ネットに入れる
毛玉や型崩れの対策をするために、初めにチャックを閉めてから裏返します。そして、ネットに入るくらいの大きさに折り畳みましょう。ぐちゃぐちゃのままネットに入れるとしわになるので、必ず裏返し畳んでネットに入れてくださいね。
②コースを「ドライ」または「手洗い」に変更する
フリースは通常コースで洗ってしまうとしわになったり毛玉がついたりするので、必ず「ドライコース」か「手洗いコース」に変更してから洗いましょう。
また、コースは自動で切り替わるわけではありません。これらのコースは使用者が意識して変える必要があるため、うっかりいつもの通常コースで洗わないよう注意してくださいね。
③柔軟剤を入れる
洗濯機で洗う場合には、洗剤だけでなく柔軟剤も入れるようにしましょう。洗剤だけではごわごわとした仕上がりになるので、必ずおしゃれ着に使える柔軟剤を入れてくださいね。
また、柔軟剤の効果を発揮させるには適切な量を守ることも大切です。多く柔軟剤を入れたからといってふわふわになるわけではないので、柔軟剤の規定量は守りましょう。
④脱水時間を短く設定する
洗いの次は脱水ですが、脱水は短時間で終わらせましょう。基本的に10秒もあればフリースの脱水は完了します。長く脱水するほど縮むので、長時間脱水しないよう注意してくださいね。
また、お使いの洗濯機によっては脱水時間を設定できない場合もあります。そうした場合には、脱水を開始してから10秒前後でフリースを洗濯機から取り出しましょう。
⑤形を整え日影で干す
脱水が完了したら、あとは乾燥させるために日影に干します。干すときは必ず形を整えましょう。裏返したフリースを元に戻し、厚手のハンガーにかけて干すと型崩れを防げますよ。
また、乾燥機はコースを変更しても基本的にNGです。乾燥機は仕上がりがふわふわになりやすいですが、急激な乾燥はフリースが縮む原因と言えるため、必ずゆっくりと自然乾燥させるようにしましょう。
⑥毛並みに沿ってブラッシングして完了!
乾燥が完了したら、最後に毛並みに沿ってブラッシングしましょう。手触りがふわふわになるので、手間でもブラッシングをした方が良いですよ。一定方向に撫でるようにブラッシングし、毛並みを整えましょう!
フリースの洗濯方法②手洗い
洗濯機と違い、手洗いは気を付けることもたくさんあります。基本的な洗い方は同じでも、手洗い時のポイントを良くチェックしましょう。
洗濯前は洗濯表示をチェック!
手洗いの場合も洗濯表示タグに従います。手洗い時は水量や水温など、必要な情報が記載されているのでそれに従いましょう。特に、大切なフリースほど洗濯表示タグに従うことが大切です。
洗い方
①洗面器に洗浄液を作る
まず洗浄液作りから始めます。洗面器に水を並々と溜め、規定量の洗剤を入れて混ぜましょう。洗剤は入れすぎると衣類のダメージになるため、規定量以上を入れないよう注意します。
また、洗剤や柔軟剤は適切な量を守ることで最高の効果を発揮してくれるので、入れすぎないようにしてくださいね。
②裏返したフリースを入れて押し洗いする
洗浄液ができたら、裏返したフリースを洗っていきます。ごしごしとこすってしまうと毛玉ができやすくなるため、押し洗いを徹底してくださいね。また、洗浄液が黒く濁る場合には一度フリースを取り出し、洗浄液を作り直します。ある程度きれいになったら、一度脱水しましょう。
③洗濯ネットに入れ洗濯機で脱水する
手洗い時は、洗剤と柔軟剤を一緒に入れません。別々の工程で行うので、裏返したままネットに入れて脱水させましょう。洗濯機で脱水コースを選び、こちらも10秒程度で取り出してくださいね。
また、手洗いは面倒も多く手順を短縮したくなりますよね。しかし、大切なフリースをきれいに仕上げるためにも、手抜きをせずに手間をかけて洗いあげましょう!
④何度かきれいな水ですすぎを行う
脱水後は残った洗剤をすすいでいきます。泡が出なくなるまで水を入れ替えながら手洗いしていきましょう。洗剤が残っていると手触りが悪くなり、ごわごわとした仕上がりになります。
また、基本的に手洗いは水で行いましょう。冬には厳しい洗い方になりますが、水で洗った方が大切なフリースを守れますよ。
⑤柔軟剤を含ませてから再度脱水する
すすぎが十分に終わったら、今度は柔軟剤を含ませてから再度脱水します。柔軟剤も規定量を水に溶かし、その中にフリースをしみこませましょう。ある程度含ませたら、軽く水を切ってネットに入れ脱水コースのみで脱水します。
⑥形を整えて陰干しする
脱水が完了したら、洗濯機同様に裏返したフリースを形を整えて日影で干していきます。干すときは必ず形を整えましょう。柔軟剤を含ませていてもしわ伸ばしを行わないと、ふわふわにならないので注意してくださいね。
⑦毛並みに沿ってブラッシングして完了!
手洗いでも最後はブラッシングをして表面をふわふわにしましょう。干し終わったあとのフリースは、毛が立って肌触りが悪いことも多いです。よりきれいに仕上げるためにも、最後は面倒でもブラッシングして毛並みを整えてくださいね。
また、衣類用の専用ブラシを使うと簡単に毛並みを整えられます。100均でも入手できるので、探してみてくださいね。
フリース洗濯時の注意点
フリースは他の衣類に比べ、洗い方に注意が必要と言えます。縮む、毛玉がつくといったトラブルを防ぐためにも、洗い方の注意点について振り返っていきましょう。
洗濯ネットは必ず使う
フリースを多くのトラブルから守るには、洗濯ネットの存在が欠かせません。洗濯ネットはただ衣類をまとめるだけでなく、毛玉や型崩れから守る役割も持っています。そのため、洗濯によるトラブルを事前に対策したいなら、ネットは必ず使いましょう。
ネットはさまざまなサイズが100均でも売られています。適したものを使うためにも、普段から揃えておいてくださいね。
乾燥機は基本的にNG
乾燥させる場合には、必ず自然乾燥させましょう。時間がないとついつい乾燥機に頼りたくなりますが、フリースは熱に弱いため急激な乾燥は縮む原因になります。
また、乾燥機は状態によっては毛玉ができやすく、静電気も起こりやすいです。衣類トラブルが増える原因と言えるため、フリースは必ず自然乾燥させてくださいね。
フリースは裏返してから洗う
フリースは一度裏返してから洗いましょう。裏返すことで摩擦を防ぎ、毛玉といったトラブル対策ができます。また、表面の毛並みも守られるため、よりふわふわとした仕上がりに。
また、フリースのチャックは必ず閉めましょう。開いていると水にもまれた際に衣類同士で擦れ合い、毛玉といったトラブルに繋がります。失敗を防ぐためにも、細かいところまで徹底させてくださいね。
アイロンをかけるならあて布+中温で
アイロンをかける場合には、温度設定は中温(130~160度)にし、必ずあて布をしてからアイロンがけしてくださいね。直にアイロンを当てるとダメージを与えやすいので、必ずあて布で対策をしましょう。
また、しわが多い場合には裏返してアイロンすることも忘れずに。内側と外側からアイロンを当てれば、しわ知らずなフリースに仕上がりますよ。
高温のアイロンは焦げや溶けを引き起こす恐れも!
高温のアイロンを当ててしまうと、フリースが焦げたり溶けたりすることも。熱に弱い衣類だからこそ、アイロンを当てる場合も注意が必要です。特に、他の衣類とまとめてアイロンをかける場合には、先にフリースを中温で当ててから、温度を変更して他の衣類に移ってくださいね。
アイロン時もしっかりと対策することで、ふわふわとした感触がより楽しめますよ。
フリース単体で洗う
色落ちや色移りをはじめとしたトラブルを対策するためにも、フリースは他の衣類と一緒に洗わないようにしましょう。特に、洗濯機にぎゅうぎゅう詰めにして洗うと毛玉もつきやすく仕上がりもふわふわになりません。
色落ちしたフリースは不格好ですし、ファッションとして楽しめなくなります。そのため、色落ちや毛玉といったトラブルを防ぐ対策をしながら洗濯してくださいね。
色落ちも事前にチェック!
いくら単体で洗ったとしても、色落ちしてはふわふわであろうと着れなくなるでしょう。そのため、裏返してからチェックしてくださいね。白い布に洗剤をつけ、目立たないところでチェックすると色落ちの有無を確認できますよ。
フリースの洗濯はポイントを押さえれば簡単!
フリースは、活躍する場面が多いものの洗濯に困る衣類と言えます。しかし、洗い方を一度知ってしまえば、自宅での洗濯も怖くありません。特に、脱水や洗濯コースに気を付ければ、失敗はしないでしょう。
また、自分で洗濯できるようになればクリーニングに出す手間も省けます。それだけ出費も抑えられるので、登山といった趣味にお金を回すこともできるでしょう!
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