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玉ねぎの種まき時期はいつ?失敗しない種まき方法と芽が出ないときの対処法もご紹介!

玉ねぎはいくつかのやり方で栽培することができますが、今まで花などを育てたことがある人に馴染みがあるのは、種まきからの方法でしょう。玉ねぎに限らず、種まきは関西と関東で適した時期が変わってきますので、やり方を間違えると発芽しないということも。
更新: 2024年5月22日
佐藤3
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はじめに

タマネギの種まきはいつ?種まき後の管理も紹介

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タマネギの種まきは、その種の種類によって、やり方が変わってきます。深さやいつやるかなどで間違えてしまうと、最悪発芽どころか、まったく芽が出ないという失敗に終わってしまうことも。タマネギを種まきからおこなう場合のやり方や注意点を、発芽までの日数目安や関東・関西での時期の違い・種をまく深さなど細かく解説していきます。

玉ねぎを種まきから育てる方法1.時期

種まきをするのにまず知っておきたいのが、いつまいたらいいのかというタイミングです。種まきからのタマネギ栽培、最初はその時期について解説していきましょう。

いつにする?関東と関西で変わる時期

Photo byPettycon

種まきで大切なのは、その地域での気温と日照時間です。種は人よりもずっと温度に敏感で厳しくできていて、その時にならないと発芽しなかったり、発芽時期がズレてしまうと、その後の成長に大きく関わってしまいます。タマネギの場合は、主に関東以北と関西以南で、種まきをいつするかの目安としています。

関東の種まき時期はいつ

Photo byFree-Photos

関西と比べて関東は、地図で見ると南にあるので、早めに種まきすることになります。関東のタマネギの種まきは、早く成長する種類で、8月末ころからとなっています。品種によってこれもズレてきますので、種袋をよくチェックしてください。

関西の種まき時期はいつ

関西では、早生種でも9月初旬に種まきをします。ほんの10日くらいですが、この差がタマネギには、とても大きな成長の差となります。いつ種まきをするのか迷った場合は、まずは種の袋の裏側を見て、自分の住んでいるところが、関東よりか関西に近いかのチェックからはじめてみてください。

玉ねぎを種まきから育てる方法2.深さ

種まきのやり方をみると、野菜によっていろいろな方法があるのを知ることができるでしょう。タマネギの場合は、直線的な溝を作って、そこにある程度の間隔をあけて、パラパラと細かい種をまいていく、筋蒔きというやり方をしています。

タマネギの種を埋める深さは

通常タマネギを種まきから育てる場合は、苗作りという形になります。直まきして間引きではないので、注意してください。平らで浅い育苗箱に、ゴロゴロとした土を深さの半分程度いれたところに、苗用の培養土をウォータースペースを引いた深さまで入れ、木片で平らにならして、1cmの深さの溝を作って、そこに種まきしていきます。

深さが深い浅いとどうなるのか

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1cmの深さのまき溝に、種をばらまき5ミリ程度の覆土をするのが一般的ですが、手の加減でそれよりも多少深くなったり、浅くなったりすることもあるでしょう。極端に深さが深い場合は、発芽までの日数がかかるということも考えられます。

また極端に浅すぎると、水やりのときに種が流れてしまう危険性が出てきます。深さというのは、その種に適したものを紹介していますので、できるだけそれに合うようおこないましょう。

玉ねぎを種まきから育てる方法3.発芽

種をまいたら、必ずそのすべてが発芽するわけではありません。今まで他の植物を育てたことがある方なら、体験したことがあるでしょう。逆に思ったよりも多くの種が芽吹いてきて、間引きが大変ということも。種自体の良し悪しもありますが、その時の気温にも大きく影響されます。

タマネギの発芽温度

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育苗箱に種まきしたら、気になるのがそのタマネギの発芽でしょう。種には、発芽温度というものがあって、タマネギの場合は20度程度。北海道以外では、タマネギは秋に種まきをしますので、涼しくなってきたのを見計らっておこなうことになります。

タマネギの発芽日数

種の種類によっては、発芽まで数週間かかるものもありますが、タマネギは、早くて種まき後4-6日程度で発芽します。新聞紙などをかぶせて水やりをしていた人は、気づかないうちに発芽して、うっかり徒長ぎみになることもありますので、日数を見て新聞紙を取るのを忘れないでください。

玉ねぎの種まき後のお世話1.間引き

少なければ、生えてきてくれた芽を大切に育てればよいですが、多すぎると、そのすべてを活かすわけにはいかなくなります。これを何とかするやり方を、間引きといいます。間引きは、苗までに2回おこなうのが一般的。ここでは、タマネギの苗作り間引きのやり方についての解説を御覧いただきましょう。

タマネギ種まき後の間引き

筋蒔きしたタマネギの種は、必要な数以上にたくさん発芽してきたことでしょう。ある程度の日数が経過して大きく成長してきたら、生えてきたものの中からよいものを選んで、他を間引きする作業にはいります。まずは長さが6-7cmになったときに、混雑しているところ(同じところから2-3本生えているようなもの)から抜いていきましょう。

タマネギの間引きの注意点

もう少し日数が経過して、苗が10cmほどまで大きくなったら、株間1.5cmを目安にして、さらによい株を厳選して間引きしてください。苗床で管理するのはここまでなので、あとは定植できる大きさになるまでこのまま育てましょう。

玉ねぎの種まき後のお世話2.苗と定植

間引きがおわったら、これまでどおり水やりをして、苗が定植できるような大きさになるまで育てるだけです。苗の世話をすることが少なくなりますが、定植に向けて畑の用意をしておく時期となります。

種まき後の苗の管理

種まき後1ヶ月半くらいになると、定植にちょうどよいくらいのサイズに株が育っているでしょう。品種にもよりますが、秋も深まり、だいぶ涼しい日が続くようになっているのではないでしょうか。2回めの間引きをしたあとに追肥を与えることで、苗の成長が促進されます。


定植時期は10月か11月

秋に種まきしたものは、通常60日から90日程度日数がたった、10月から11月に定植時期を迎えます。定植の方法は、苗からのやり方と同じです。

タマネギ種まき後の総合注意点

種まきは、育苗箱などでおこなっている人がほとんどでしょう。その間に、空いた畑にタマネギ用の土を整えておきましょう。まずは、pHの調整用に苦土石灰を混ぜます。その後、植え付け前の元肥や堆肥をすきこんで定植を待ちます。15cm程度間隔で株の植え付けていきますので、畝の幅は、植え付ける数に合わせて決めていきましょう。

玉ねぎの種まきで失敗しやすい原因は1.品種

種まきから苗を作る方法をご紹介しました。これ以降は、買った苗を植え付けて育てる方法と同じになります。手軽に買い求めている苗も、いざ作るとなると、手がかかるものなのだと実感したのではないでしょうか。ここからは、そんな種まきからのタマネギ栽培で、失敗しやすい原因を紹介していきます。

成長時期が変わるタマネギの種類

秋蒔きの種は、春まきに比べて、いつまくかというのがシビアに影響してきます。タマネギは、早く成長する早生から一般的な中手、収穫時期が一番おそい晩生と、大きく分けて3種類あります。極早生など、またここから分かれている品種もあるので、種を購入するときは、成長する時期をよくチェックしてください。

関東関西以外でも種まき時期が変わる

早生や晩生は、収穫時期が変わるだけでなく、種まきする時期にもおおきなズレが生じます。たとえば関東といった中間気温の地域であれば、早生は、8月末には種まきにはいりますが、晩生になると、9月中旬すぎころと数週間の違いが出てきます。

早く作りすぎると苗になるのも早く、定植でズレを修正するのは難儀です。早く植えてしまうと、その後の成長に大きく影響がでるので、種まき時期には特に注意してください。

玉ねぎの種まきで失敗しやすい原因は2.病害虫

タマネギづくりには土が大切といわれています。土の中の養分が不足すると、病気や成長の障害が発生することもあります。また不健康な株は、害虫のかっこうの餌食となるのも避けられません。虫や病気に抵抗できる強い株を育てるためには、どのようにしたらよいのでしょうか。

タマネギの土づくりと病害虫

タマネギは、秋に種をまいてから冬を越し、翌春から初夏にかけて、根が太ってやっと収穫というパターンになります。栽培管理する期間が長いので、その間に病気や害虫の対策も、しっかりしておく必要がでてくるでしょう。病害虫に負けない株を育てるためには、まず土づくりがポイントです。

タマネギはデリケート

まず基本は、土の水はけのよさです。畝立てをするのも、この水はけのための対策です。畑の土も千差万別で、どうしても粘土質が多く水はけの悪いものもあるでしょう。

また土の中の窒素分が不足すると、とう立ちが多くなるとも言われています。元肥もしっかりと施しておくのをお忘れなく。また少し話が前後しますが、苗づくりのうちに消毒をしておくことで、ある程度病気は防げる場合もあります。


玉ねぎの種まきで失敗しやすい原因は3.期間

種まきからのタマネギの栽培。手間がかかり難しいことも多い作業です。その分、大きなタマネギが収穫できたときには嬉しいですが、つい手入れをうっかり忘れてしまうこともあります。期間が長い分、気が抜ける時期があるのは仕方ないことですが、できるだけ、そのときにしなくてはいけないお世話は、忘れずにするようにしましょう。

タマネギは栽培期間が長い

タキイ種苗 タマネギ シャルム

出典:Amazon

タマネギの種まきからの苗作りは、2ヶ月ほどかかります。葉物野菜など成長の早い作物なら、収穫まで終わってしまうものもあるくらいの期間、苗を作るのに時間をかけます。

種まきからのタマネギ栽培がすんなりとできるようになれば、安いコストでタマネギを作ることが可能ですが、家庭菜園では、そこまで無理をしたり、手間をかけてやる必要があるのか考えてから実行すると、失敗も少なくなります。

期間を短くするタマネギ栽培のやり方

もし秋植えのタマネギを、年内12月に収穫しようとするなら、種まきでは難しいです。早生種の子球を買ってきて植え付ければ、早いものなら年内収穫も可能でしょう。

子球でなくても、肥大させるだけのタマネギ苗を買ってきても、期間を短くすることができます。タマネギ栽培は種だけではないので、日数や栽培場所など、自分のニーズにあった方法を選ぶとよいですね。

まとめ

玉ねぎを種まきから育てるには

タマネギを種から育てる方法と、その失敗しやすい点・難しいところなどご紹介してきましたが、いかがでしたか?種からのタマネギ栽培は、野菜づくりの中でも特に難しいといわれている作業です。

苗を自分で作る場合、心配なのが、病気や害虫などの耐性があるものが作れるかです。ここでは簡単にしか触れていませんでしたが、途中消毒を必ずするというタマネギ農家さんもいらっしゃいます。丈夫な苗をつくりたいとお考えの方は、こちらの消毒をする方法も試してみてはいかがでしょうか。

野菜栽培のやり方が気になる方はこちらもチェック

その他、種まきに限らずいろいろな野菜づくりの方法も解説しています。自家菜園での農作業が気になるという方は、ぜひこちらも見てくださいね。