はじめに
多治見はこんなところ!
岐阜県にある多治見市は夏には40℃を越える気温を計測したこともあり、日本でも有数の熱い街としても知られています。周辺では良質な粘土が採れたため1000年以上も前から焼き物の生産が盛んになりました。
今では織部焼や志野焼、瀬戸黒焼などのブランド名を持つ美濃焼の生産地として知られています。昔からの窯元(かまもと)も多く残り最近では陶磁器などを扱うおしゃれな美術館や博物館も新設されています。
多治見周辺には多彩な観光地が目白押し!
国宝や文化財がある寺院もあり、自然散策を楽しめるなど多彩な遊び方ができるのもこのエリアの魅力です。昭和時代の駅を再現したレトロな雰囲気も楽しめる焼き物のテーマパークや、絵本の中に出てきそうなユニークな形をした陶器の博物館など多彩な施設があります。
そんな魅力的な多治見市の観光スポットをランキング形式でご紹介していきます(本記事は2021年2月17日の情報をもとにしています)。
多治見近郊の観光地ランキング10位~7位
ここからは具体的にランキングしています。まずは10位から7位までをご紹介します。自然や歴史を楽しめるスポットも満載、盃(さかづき)を専門にした美術館など少し穴場ですが充実した観光を楽しめる場所をラインナップしています。
10位:かさはら潮見の森
多治見近郊のおすすめ観光地の概要
かさはら潮見の森は岐阜県多治見市笠原町にある丘陵地帯を利用した穴場の公園です。公共交通の場合は多治見駅からバスを利用し西ヶ平バス停で下車、車の場合は中央道の多治見ICから40分ほどでアクセスできます。
市営の公園で駐車場や入場料などは全て無料なのもうれしいポイント、開園は9時から17時までになります。遊歩道が整備され園内には芝生広場や展望台、アスレチック公園などさまざな施設があります。春にはサクラやツツジ、夏にはアジサイが有名で秋には紅葉観光でもにぎわいます。
多治見周辺の観光プランや見どころ
この観光地の展望台は標高472mの山頂にあり、名前の通り伊勢湾の海までを見渡せるロケーションです。360度の視界があるのも特徴で、白山や中央アルプスなどの周辺の名所のほか30倍もの倍率の双眼鏡を使えばさらに遠くの景色も楽しめます。
山の登り降りのほか途中にはゴルフ場のような芝の道や杉林、池などがあり景色を楽しめる散策コースがあるのもこの観光地のセールスポイントです。歩き疲れたら芝生でお弁当を食べたりバーベキューをしたりと休憩スポットもたくさんあります。アスレチックもあるので子供も飽きずに楽しめます。
多治見の観光地情報&地図
かさはら潮見の森
- 住所〒507-0901
岐阜県多治見市笠原町3434 - 公式サイトURLhttps://www.city.tajimi.lg.jp/gyose/shisetsu/koen/shiomi/guide.html
- 電話番号0572-43-5130
- アクセス多治見駅からバスに乗り換え、西ヶ平バス停で下車
9位:多治見教会神言修道院
多治見近郊のおすすめ観光地の概要
多治見教会神言修道院は昭和5年にドイツのモール神父によって造られたバロック建築の建物です。多治見駅から徒歩25分ほどと公共交通でのアクセスも便利、中央道の多治見ICからも10分あれば到着できます。
白壁と赤屋根が特徴のレトロな外観はおしゃれな雰囲気、教会の室内に入るとステンドガラスや壁画などが美しいと評判です。月曜日が定休日で教会の開館は9時から16時まで、売店は9時30分から15時30分までになります。見学料が無料なので気軽に立ち寄れます。
多治見周辺の観光プランや見どころ
この観光地では庭園の一般公開もしていて「ルルドの洞窟のマリア像」なる名所があります。また、3千坪もある広大な畑では秋になるとぶどうが実り11月には収穫祭も開催、以前はこのぶどうを使って全国の教会にミサ用のワインを提供してきました。
今でもワイン醸造は続けられ「修道院ワイン」なるブランド名で売店でも販売されています。宿泊ができるログハウスもありバーベキュー施設の利用もできます。日曜日の朝一には礼拝堂にてミサが行われ一般の観光客でも自由に参加できます。
多治見の観光地情報&地図
多治見教会神言修道院
- 住所〒507-0021
岐阜県多治見市緑ケ丘38 - 公式サイトURLhttps://tajimi-pr.jp/sight/svdtajimi
- 電話番号0572-22-1583
- アクセス多治見駅から徒歩で約25分
8位:市之倉さかづき美術館
多治見近郊のおすすめ観光地の概要
市之倉さかづき美術館は瀬戸市との境目、多治見市市之倉町にある穴場の美術館です。美濃焼の名産地の中にありますが、このエリアには良質の土が少なかったことから盃(さかづき)などの小ぶりの焼き物の生産が盛んになりました。
この地域の作品のほか日本中の盃が展示され、比較しながら鑑賞できるのも魅力になります。人間国宝や巨匠の作品もあり見どころ満載です。バスなら多治見駅から15分、車なら多治見ICから20分ほどとアクセスも便利、火曜日が定休で10時から17時までの開館になります。
多治見周辺の観光プランや見どころ
この観光地にはミュージアムショップ併設されています。ショップ脇にあるギャラリー「宙」は定期的に企画展が実施され絵画や写真などの陶芸以外の作品も並びます。
敷地内にある幸兵衛窯(こうべえがま)では工房体験もできます。茶碗や皿をつくる手びねりコースや絵付けコースなどさまざな体験ができるので、観光の思い出づくりにもおすすめです。他にも古い農家をリノベーションしたおしゃれなピザレストランがありドライブデートでも気軽に立ち寄れます。
多治見の観光地情報&地図
市之倉さかづき美術館
- 住所〒507-0814
岐阜県多治見市市之倉町6-30-1 - 公式サイトURLhttps://www.kankou-gifu.jp/spot/3063/
- 電話番号0572-24-5911
- アクセス多治見駅からバスに乗り換え、市之倉で下車
7位:定光寺公園
多治見近郊のおすすめ観光地の概要
定光寺公園は多治見市に隣接する愛知県瀬戸市にある公園です。臨済宗の定光寺を中心とした広大な観光スポットで定光寺駅からは徒歩20分ほど、車なら東名高速の春日井ICから20分ほどでアクセスできます。
展望所からは瀬戸周辺の山々の絶景が眺められることでも有名、尾張藩初代藩主の徳川義直公の墓所や室町時代に建築された本堂は国の文化財になっています。公園の散策は自由ですがお寺の拝観は9時から16時30分までになります。
多治見周辺の観光プランや見どころ
この観光地には普通車160台の広い駐車場が完備されていて、夏を中心にキャンプ客でもにぎわいます。正伝池(しょうでんいけ)の周辺は桜の名所で、初夏にはホタルも飛び交う自然豊かな場所になります。
過ごしやすい秋の時期は定光寺駅からの散策をするのもおすすめです。うっそうとした林のなかを紅葉を鑑賞しながら軽めの登山を楽しめます。定光寺は東海自然歩道の春日井コースの中継地でもあるので、さらに奥に進んで自然散策を楽しむこともできます。
多治見の観光地情報&地図
定光寺公園
- 住所〒480-1201
愛知県瀬戸市定光寺町373 - 公式サイトURLhttp://www.seto-marutto.info/spot-post/%E5%AE%9A%E5%85%89%E5%AF%BA%E5%85%AC%E5%9C%92/
- 電話番号0561-48-5319
- アクセス定光寺駅から徒歩で約20分
多治見近郊の観光地ランキング6位~4位
ここからは6位から4位までをご紹介します。昭和のころの街並みをイメージしたテーマパークや明治時代からの古い建物を利用したお店が並ぶストリートなど多彩なスポットがあります。
食事処の情報も付記しますので旅行コース作成のご参考になさってください。
6位:本町オリベストリート
多治見近郊のおすすめ観光地の概要
本町オリベストリートは岐阜県多治見市本町にある全長400mほどの商店街になります。明治から昭和初期にかけて美濃焼の一種・織部焼(おりべやき)の問屋が数多くあったところです。今でも商家や蔵をリノベーションしたお店が並びタイムスリップ感を楽しめます。
公共交通なら多治見駅から徒歩15分ほど、車なら多治見ICから10分ほどでアクセスできます。土日は多治見市役所の本庁前駐車場を無料開放しているのもうれしいサービス、平日の場合は周辺にあるコインパーキングをご利用ください。
多治見周辺の観光プランや見どころ
メイン通りにある陶都創造館は美濃焼のほか和洋の食器まで取りそろえた大規模なお店です。ショッピング以外にも絵付けなどの工房体験もできます。
他にも昭和時代のヨーロッパ輸出向けのおしゃれなアンティーク陶器を販売する「三角屋」などの穴場店も点在、小物や和雑貨も扱う「織部うつわ邸」には茶室があり抹茶のサービスも受けられます。地元グルメのたじみ焼きそばの店や古民家カフェなどもあり、食事や休憩を挟みながらゆったりと巡るのがおすすめです。
多治見の観光地情報&地図
本町オリベストリート
- 住所〒507-0033
岐阜県多治見市本町5・6丁目 - 公式サイトURLhttps://www.oribe-street.com/
- 電話番号0572-25-4611
- アクセス多治見駅から徒歩で約15分
5位:瀬戸蔵ミュージアム
多治見近郊のおすすめ観光地の概要
瀬戸蔵ミュージアムは瀬戸市にある陶器の博物館になります。名鉄の尾張瀬戸駅から徒歩5分、東海環状道のせと赤津ICから10分とアクセスも便利です。1階の「瀬戸蔵」のミュージアムでは瀬戸焼のことを分かりやすく解説してくれます。
また、併設のセラミックプラザでは新旧の瀬戸焼が販売され、気軽に立ち寄れるお土産処にもなっています。ミュージアムは2階・3階にあり、昭和時代の瀬戸の町を再現するなど趣向を凝らした展示が人気です。
多治見周辺の観光プランや見どころ
博物館の室内に入ると再現された尾張瀬戸駅の旧駅舎がお出迎え、この町が最も活気があった昭和時代をイメージした街並みが続きます。製造場所も再現されていて陶器づくりの流れが直感的にわかるようになっています。
また、実際に使用されていた電車車両の展示もあり中に入ることも可能、子供も楽しめると口コミでも評判です。春先には例年、雛(ひな)ミッドなる瀬戸物のお雛様が並ぶイベントもあり観光客でにぎわう季節になります。
多治見の観光地情報&地図
瀬戸蔵ミュージアム
- 住所〒489-0813
愛知県瀬戸市蔵所町1-1 - 公式サイトURLhttp://www.city.seto.aichi.jp/docs/2011031500092/
- 電話番号0561-97-1190
- アクセス名鉄・尾張瀬戸駅から徒歩で約5分
4位:セラミックパークMINO
多治見近郊のおすすめ観光地の概要
セラミックパークMINOは多治見市にある陶磁器をテーマにした複合施設になります。入口までは陶器製のタイルが埋め込まれた長い回廊が続きテンションが上がります。周辺の自然も豊かで室内から新緑や紅葉などを楽しめるのもこの場所のセールスポイントです。
室内には美術館やミュージアムショップのほかレストランも完備され終日観光を楽しめます。公共交通なら多治見駅からバスで20分ほど、車なら東海環状道の土岐南多治見ICから5分ほどとアクセスもしやすくなっています。
多治見周辺の観光プランや見どころ
館内では多彩な過ごし方ができるのもこの観光地の魅力です。岐阜県現代陶芸美術館では定期的に企画展が実施され現在は「アンドリュー・ワイエスと丸沼芸術の森コレクション展」を3月14日までの会期で実施中です。
また作陶館では焼き物初心者から中級者までの工房体験ができます。屋外にも遊歩道が整備され丘をアップダウンする本格的な散策を楽しめます。遊び疲れたらイタリアンをはじめティータイムにも利用できる「ダイドーキッチン」なるレストランで休憩するのもおすすめです。
多治見の観光地情報&地図
セラミックパークMINO
- 住所〒507-0801
岐阜県多治見市東町4-2-5 - 公式サイトURLhttp://www.cpm-gifu.jp/wp/
- 電話番号0572-28-3200
- アクセス多治見駅からバスに乗り換え、セラパーク・現代陶芸美術館口で下車
多治見近郊の観光地ランキング3位~1位
ここからはベスト3をご紹介していきます。国宝の建物がある有名スポットや童話に出てきそうなかわいい建物の博物館、高価な茶碗でお茶をいただけるユニークなスポットもあります。
ミュージアムショップやレストラン、軽食処などの情報もありますので観光コースの作成にお役立てください。
3位: 多治見市美濃焼ミュージアム
多治見近郊のおすすめ観光地の概要
多治見市美濃焼ミュージアムは多治見市にある平成24年にできた比較的新しい穴場の観光スポットです。公共交通なら多治見駅からコミュニティバスで20分ほど(土日・祝日のみ運行)、車なら東海環状道・土岐南多治見ICから10分ほどでアクセスできます。
織部焼や志野焼、瀬戸黒焼、黄瀬戸焼などの美濃焼の作品が数多く展示されていて資料や文献を併用して特徴や歴史などをわかりやすく説明してくれます。入館料は大人が300円ほどで中学生以下は無料になります。
多治見周辺の観光プランや見どころ
室内では回廊に沿った5つの展示室があります。桃山時代からの骨董価値のある焼き物から近代の人間国宝による名作などラインナップも豊富です。本物の陶片を直に触れたり高級な茶碗で抹茶をいただけたりとユニークな体験もできます。
学芸員が駐在しているので初めての方はガイドを依頼するのもおすすめ、無料なのもうれしいところです。回廊の屋外には竹の庭園がありイスに座ってのんびりと休憩ができます。ショップでは手頃なものから販売しているのでお土産選びもお楽しみください。
多治見の観光地情報&地図
多治見市美濃焼ミュージアム
- 住所〒507-0801
岐阜県多治見市東町1-9-27 - 公式サイトURLhttps://tajimi-pr.jp/sight/minoyaki_museum
- 電話番号0572-23-1191
- アクセス多治見駅からバスに乗り換え、美濃焼ミュージアム前で下車
2位:モザイクタイルミュージアム
多治見近郊のおすすめ観光地の概要
モザイクタイルミュージアムは多治見市笠原町にある人気の室内観光施設になります。電車なら多治見駅からバスで20分ほど、車の場合は多治見ICから25分ほどでアクセスできます。
笠原町周辺は昭和時代には日本有数のタイルの生産地として栄えました。水に強いという特性を生かして浴槽や流し台などの生活必需品向けに大量生産されたという歴史があります。タイル産業は衰退しましたが、地元の有志たちが収集したヴィンテージ品などを展示したのがこの観光施設になります。
多治見周辺の観光プランや見どころ
展示室は3階・4階にあり昭和初期に作られたかまどや流し台などモダンなタイル貼り作品が並んでいます。昭和だけでなく室町時代の古美術から現代アート的なタイル作品もあり焼き物の変遷も楽しめます。
この施設のもう一つの魅力は絵本に出てきそうな丸みを帯びた建物です。有名な建築家・藤森照信氏が手掛けたものでタイルの原料がある粘土山をイメージして作ったとのこと、壁には陶器の破片なども埋め込まれ写真スポットとしても話題になっています。
多治見の観光地情報&地図
モザイクタイルミュージアム
- 住所〒507-0901
多治見市笠原町2082-5 - 公式サイトURLhttps://www.mosaictile-museum.jp/
- 電話番号0572-43-5101
- アクセス多治見駅からバスに乗り換え、モザイクタイルミュージアムで下車
1位:虎渓山永保寺
多治見近郊のおすすめ観光地の概要
ランキング1位になったのは虎渓山永保寺(こけいざんえいほうじ)です。鎌倉時代の末期に作庭家でもある禅僧・夢窓疎石(むそうそせき)により創建されました。観音堂と開山堂の2つの国宝がある有名な観光スポットです。
多治見市虎渓山町にあり公共交通の場合は多治見駅からバスで10分、車なら多治見ICから8分ほどでアクセできます。結婚式などにも利用される開かれたお寺ですが、修行寺のため10人以上のグループの場合は見学予約が必要となります。
多治見周辺の観光プランや見どころ
この観光地の入り口には永保寺案内所があり軽食も提供しています。観光情報を得るとともに五平餅などで腹ごしらえをするのもおすすめです。境内には臥龍池(がりゅういけ)を中心とした立派な庭園があります。
秋には樹齢700年のイチョウなどカラフルな紅葉になり多くの観光客がやってきます。池の中央には日本百名橋の「無際橋」なる太鼓橋があり人気の撮影スポットです。また、観音堂は反りあがった屋根が見事で自然との2ショットが絵になります。
多治見の観光地情報&地図
虎渓山永保寺
- 住所〒507-0014
岐阜県多治見市虎渓山町1-40 - 公式サイトURLhttp://www.kokei.or.jp/
- 電話番号0572-22-0351
- アクセス多治見駅からバスに乗り換え、虎渓山で下車
多治見で観光を満喫しよう!
多治見市にあるおすすめの観光スポットをご紹介してきました。ランキングトップになった虎渓山永保寺では国宝の観光や庭園での自然散策などを楽しめました。
昭和の街並みを再現した瀬戸蔵ミュージアムでは楽しみなら陶磁器の歴史を学べます。モザイクタイルミュージアムはかわいい建物とレトロから現代までのおしゃれなタイル作品が見られる話題のスポットでした。岐阜方面をご旅行の際にはこのような魅力的な多治見の観光スポットにも是非お立ち寄りください。
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