北海道は星空スポットの宝庫
空と大地が広い
北海道の面積は、日本最大の83,000平方キロメートルもあるため、天体観測や星空の撮影スポットを選ぶのに迷わないといえます。森林が全面積の71パーセントを占め、天体観測や星空撮影の妨げになる街の灯り(光害)が少ないというのも好条件です。一部の繁華街をのぞき、多くの地域はこれらの条件をそろえています。(この記事は2020年12月30日時点の情報をもとに作成されております。)
空気が澄んでいる
北海道のほとんどの場所は、本州に比べると空気が澄んでいます。空気が澄んでいるということは、空気中の水蒸気やちりが少ないため、天の川などの天体観測がしやすいということです。気温が低くなるにつれ空気の対流も弱くなり、より空気が澄んでいきます。北海道は夏でも冷涼なため、このような条件が多くの地域でそろい、天体観測や星空の撮影にふさわしいといえるのです。
北海道の星空ランキング15位:札幌市
「札幌市」でも肉眼で天体観測できる
200万人都市の札幌市は、中心部でも肉眼で天体観測を楽しめるスポットです。中心部の大通公園では同好会による天体観測イベントが行われ、繁華街のすすきのに近い場所には札幌市立天文台もあります。さらに市街地から少し離れた見晴らしのよい広い公園に行けば格別で、夏や冬の天体観察、綺麗な星空撮影ができるのです。観光で訪れた際も、ぜひ自然豊かな札幌で天体観測をお楽しみください。
札幌市立天文台
中島公園にある札幌市立天文台は、1958年に開設された北海道最古の天文台です。口径20センチメートルの屈折望遠鏡では、昼間は太陽観測、夜は季節の天体観測ができます。大都市の札幌にある小さな展望台ですが、十分に満足できるので都会でも楽しめる春から冬までの綺麗な星空を心ゆくまで観察しましょう。
おすすめスポットの施設情報
札幌市立天文台
- 住所〒064-0931
札幌市中央区中島公園1-17 - 公式サイトURLhttps://www.ssc.slp.or.jp/planet/sapporo-obs
- 電話番号011-511-9624
- 営業時間昼間/10:00~12:00、14:00~16:00
夜間/当面の間は事前申し込みが必要 - 定休日月曜日・火曜午後・祝日の翌日・年末年始
- 駐車場なし
北海道の星空ランキング14位:小樽市
「小樽市」のノスタルジーを感じさせる夜空
運河の街として有名な小樽市は坂の街としても知られており、ノスタルジーを感じさせる昭和時代の建物が坂のあちらこちらに並んでいます。そんな街並みから見上げる夜空は、ほかの星空スポットとはまた違うムードを感じさせることでしょう。坂の向こうの日本海に沈む夕日とともに、少し街並みを外れて美しい星空もお楽しみください。
祝津パノラマ展望台
小樽市の西側で小樽市水族館がある祝津地区は、少し高台に行くと祝津パノラマ展望台があります。ドライブのデートスポットとしても知られており、日本海に沈む夕日とともに天体観測や星空の撮影も楽しみましょう。対岸にある石狩市の石油コンビナートの点在する灯りもムードを添えてくれることでしょう。すぐ後ろに、ロマンティックな気分を盛り上げてくれるリゾートホテルもあります。
祝津パノラマ展望台
- 住所〒047-0047
小樽市祝津3丁目 - 公式サイトURLhttps://www.city.otaru.lg.jp/kankou/miru_asobu_tomaru/view/panorama.html
- 電話番号0134-32-4111(小樽市役所:内線266)
- 駐車場あり
北海道の星空ランキング13位:陸別町
「陸別町」は日本一寒いから星空も綺麗
十勝地方の足寄郡にある陸別町は、周りを山に囲まれた盆地のため寒暖差がとても激しく、日本一寒い街といわれています。夏でも30℃を超える日が少なく、真冬はマイナス30℃以下になる日もあり、まれにオーロラが観測されることもあります。冷涼な気候と光害が少ないことから、天体観測や夏の天の川などの撮影にふさわしい条件がそろっています。
銀河の森展望台
陸別町は、昔から星空の綺麗な街として人気があり、天体観測や撮影のおすすめスポットして有名です。環境庁から1982年度「星空の街」と1997年度「星空にやさしい街10選」に選定されています。好条件を活かして1998年に「銀河の森展望台」を開設し、公開用では日本最大級の115メートル反射望遠鏡を設置しました。夏の晴天時には、綺麗な天の川を始めとする星空が眺められることでしょう。
おすすめスポットの施設情報
陸別銀河の森天文台
- 住所〒089-4301
北海道足寄郡陸別町宇遠別 - 公式サイトURLhttps://www.rikubetsu.jp/tenmon/riyouannai/
- 電話番号0156-27-8100
- 営業時間4月~9月/14:00~22:30
10月~3月/13:00~21:30 - 定休日月曜・火曜日・年末年始ほか
北海道の星空ランキング12位:初山別村
「初山別村」には日本最北の天文台がある
初山別村は、日本海に面した北海道北部の留萌管内にある人口1,100人ほどの村です。人口減少の半面として光害が少ないことを逆手に取った、1989年開設の日本最北の天文台があるスポットとしても人気があります。夏でも冬でも、星空とともに夕日も格別に綺麗なため、天文台・キャンプ場・温泉・道の駅がある「みさき台公園」で、ぜひ日本海に消える落日の撮影もお楽しみください。
しょさんべつ天文台
しょさんべつ天文台は、1996年放送の、TOKIOの長瀬智也さんが主演したテレビドラマ「白線流し」のロケ地としても知られています。天文台最大の特徴は、道北随一で65センチメートルのフォーク式反射天体望遠鏡がある点です。珍しいのは、星に自分の好きな名前を付けて登録できる「マイ・スターズ・システム」があることで、自分だけの星を持てると大人気です。
おすすめスポットの施設情報
しょさんべつ天文台
- 住所〒078-4431
苫前郡初山別村字豊岬153-7 - 公式サイトURLhttp://www.vill.shosanbetsu.lg.jp/shtenmon/
- 電話番号0164-67-2539
- 営業時間4月~9月/10:00~21:00
10月~3月/10:00~19:00 - 定休日火曜日・12月~2月
- 駐車場あり
北海道の星空ランキング11位:名寄市
「名寄市」は国内最大級の星空の街
道北の中央部にある名寄市は、厳冬期の現象として有名な、太陽が柱状に見えるサンピラーとともに冬の天体観測もおすすめです。盆地という立地から、国内でトップクラスの天体観測や撮影スポットとして人気があります。高校教師の木原氏が、金環日食の観測をきっかけに退職金を投じて開設した私立の木原天文台によって、多くの天文ファンが名寄市で育てられてきました。
なよろ市立天文台「きたすばる」
私立木原天文台が前身のなよろ市立天文台「きたすばる」には、北海道大学所有の国内最大級の160センチメートル望遠鏡「ピリカ」が設置されています。屋根全体が北側に移動するスライディングルーフ観測室にある、50センチメートルの「きたてらす」望遠鏡も人気です。屋上の天体広場では望遠鏡を使用しなくても、天体観測や天の川などを撮影できるのも魅力です。
おすすめスポットの施設情報
なよろ市立天文台「きたすばる」
- 住所〒096-0066
名寄市字日進157番地1 - 公式サイトURLhttps://nayoro-star.jp/kitasubaru/index.html
- 電話番号01654-2-3956
- 営業時間4月~10月/13:00~21:30
11月~翌年3月/13:00~20:00 - 定休日月曜日・祝日の翌日・年末年始
- 駐車場あり
北海道の星空ランキング10位:美瑛町
「美瑛町」は丘も星も綺麗
道央部にある美瑛町は、パッチワークのような丘の景色が人気ですが、星空の綺麗さでも知られています。丘陵地帯には高い樹木がなく、天体観測や天の川などの撮影ができるのです。ただし、丘を縫う道路には街灯がないため気を付けることと、決して畑には侵入しないようにしてください。市街地にある郷土学館には天文台もあり、そちらでも天体観測や綺麗な星空の観察ができます。
「美宙」天文台
美瑛町の郷土学館にある天体観測室「美宙」(みそら)天文台では、真昼の星のほかに月や土星などの惑星も観察できます。口径40センチメートルの反射望遠鏡や15センチメートルの屈折望遠鏡などがあり、晴天時には宇宙の神秘に触れられます。夜間には天文台の公開や天文現象の観望会も開かれているので、ぜひ出かけてみましょう。
おすすめスポットの施設情報
美瑛町郷土学館「美宙」天文台
- 住所〒071-0292
上川郡美瑛町本町4丁目6番1号 - 公式サイトURLhttps://town.biei.hokkaido.jp/facility/misora/
- 電話番号0166-74-6116
- 営業時間10:00~19:00
- 定休日火曜日(祝日の場合は翌日)・年末年始
- 駐車場あり
北海道の星空ランキング9位:芦別市
「芦別市」は星の降る里
道央部にある森林面積が89%の芦別市は、まさに天然のプラネタリウムともいうべき環境です。街は周辺の光をさえぎるように山に取り囲まれており、市街地を少し離れて見上げると「星の降る里」のキャッチコピーを実感できることでしょう。各所では、望遠鏡なしで降りそそぐような星空や天の川を楽しめて撮影もできることから、1988年に環境省の「星空の街」に認定されました。
上金剛山展望台
上金剛山(かみこんごうざん)展望台は、標高314メートルと低めですが、盆地ゆえに芦別市全体を見渡せる人気のスポットです。市内有数の天体観測スポットとしても人気で、暗闇に浮かび上がる無数の光と星空のコラボレーションが絶好の撮影スポットと評価されています。山頂へは、街灯がなく、路肩のない未舗装の狭い道路を通るため、十分に気を付けて出かけてください。
おすすめスポットの施設情報
上金剛山展望台
- 住所〒075-0036
芦別市旭町 - 電話番号0124-22-2111
- 営業時間5月上旬~10月31日(積雪状況により変更もあります)
- 駐車場あり
北海道の星空ランキング8位:富良野市周辺
「富良野市周辺」でラベンダーと夜空を満喫
北海道のほぼ中心に位置する富良野市は、北海道の屋根といわれる大雪山国立公園の十勝岳連峰や芦別岳などに囲まれた盆地です。夏・冬を問わずに、どの場所でも晴天時には綺麗に天体観測や星空撮影ができます。夏の昼間はラベンダー畑を楽しみ、夜は自然のなかにあるキャンプ場で天の川の観察、冬の昼間はスノーシューなどを楽しみ、夜はホテルのナイトツアーに参加してオリオン座などを鑑賞するのがおすすめです。
星に手のどとく丘キャンプ場
特におすすめスポットは、星に手のとどく丘キャンプ場で、キャンプを楽しみながら天の川などの星空観察です。2003年に富良野岳のふもとの中富良野町で開業して以来、予約の取りにくいキャンプ場として知られています。直火の焚火ができる点やサイトが広い点、グループキャンプがNGなため静かに過ごせる点、ペットを同伴できる点などが人気です。キャンプ好きの人は、ぜひ早めにご予約ください。
おすすめスポットの施設情報
星に手のとどく丘キャンプ場
- 住所〒071-0711
北海道空知郡中富良野町ベベルイ - アクセス旭川から約1時間。
- 電話番号090-1302-1422
北海道の星空ランキング7位:十勝岳望岳台
「望岳台」周辺はUFOの目撃情報も多い
十勝岳連峰の星空スポットはいくつかあり、一番人気が主峰の十勝岳(2077メートル)の登山入り口にある望岳台(930メートル)です。UFOの目撃情報も多く、天の川がはっきり眺められる8月がおすすめなので、撮影に挑戦しましょう。紅葉の時期は、眼前の十勝岳連峰との共演が息をのむほどに綺麗です。無料駐車場のほかにトイレ付きの立派なシェルターがあるので、安心してご利用ください。冬期間は通行止めになります。
おすすめスポットの施設情報
十勝岳望岳台(望岳台ゲート・銀瑛ゲート)
- 住所〒071-0235
上川郡美瑛町白金 - 公式サイトURLhttps://www.biei-hokkaido.jp/ja/sightseeing/mt-tokachi-obesevatory/
- 電話番号0166-92-4321(美瑛町役場)
- 駐車場あり
- 営業時間例年4月24日~翌年1月3日(変更する場合もあります)
北海道の星空ランキング6位:吹上温泉
吹上温泉保養センター白銀荘前キャンプ場
天体観測は、望岳台から4キロメートルほど離れた吹上温泉の白銀荘前キャンプ場もおすすめです。十勝岳連峰登山の拠点で、テントに寝転んで顔を出しながらの天体観測は格別のものがあります。隣接して日帰り温泉のほかに、自炊用の宿泊施設もあるのでキャンプが苦手な人はそちらをご利用ください。テレビドラマ「北の国から」の舞台になった吹上露天の湯(無料)が、400メートル離れた場所にあります。
おすすめスポットの施設情報
吹上温泉保養センター白銀荘前キャンプ場
- 住所〒071-0579
空知郡上富良野町吹上温泉 - 公式サイトURLhttps://www.kamifurano.jp/outdoor/camping/3736
- 電話番号0167-45-4126
- 駐車場あり
- 営業時間開設期間/5月25日から10月まで
北海道の星空ランキング5位:石狩市
石狩市はまなすの丘公園で灯台との共演
石狩市にあるはまなすの丘公園は、原生花園にたたずむ灯台と星空の共演が綺麗なスポットです。日本海と石狩川が出合う地点に自然につくられた砂しには、180種類ほどの海浜植物が春から秋にかけて自生しています。日中のお花畑や野鳥、日本海に沈む夕日を鑑賞してからの天体観測がおすすめです。札幌市から車で40分ほどで来られ、ビジターセンター前に駐車場があるので便利です。
石狩市はまなすの丘公園で灯台との共演
- 住所〒061-3371
石狩市浜町29-1 - 公式サイトURLhttp://www.city.ishikari.hokkaido.jp/site/sightseeing-guide/1590.html
- 電話番号0133-62-3450(石狩市役所)
- 駐車場あり
- 営業時間ビジターセンター9:00~18:00(秋冬は17:00まで)
北海道の星空ランキング4位:中山峠
中山峠は羊蹄山も星空も綺麗
晴天時に羊蹄山を眺められる中山峠は、札幌とニセコ方面をつなぐ国道230号の途中にあります。札幌から車で1時間ほどと近く、道の駅もあるので安心して天体観測ができます。標高が835メートルのため、手に取るような感覚で星空を観察できるのが魅力です。夏の天の川も綺麗ですが、冬の澄みきった空気のなかで見る星空は、まるでダイヤモンドの輝きのように思えます。
北海道の星空ランキング3位:支笏湖
支笏湖は日本一の水質を誇り星空も綺麗
札幌から車で1時間ほどの支笏湖は、春夏秋冬楽しめる温泉宿泊施設や夏季オープンの美笛キャンプ場などがあり、気軽に天体観測ができる人気スポットです。札幌から近いにもかかわらず水質が非常に綺麗で、2020年も10年連続で日本一位となり、自然の美しさが保証されました。綺麗な湖とともに楽しむ天体観測や天の川の撮影は、間違いなくすばらしい時間となるでしょう。
支笏湖温泉駐車場
- 住所〒066-0001
北海道千歳市支笏湖温泉 - アクセス千歳駅から車で45分程度
- 駐車場あり
普通車500円※冬期間(12月1日~3月31日)は無料 - 公式サイトURLhttps://www.welcome-to-chitose.jp/archives/tourism/9187.html
- 営業時間9:00~17:30(4月~11月)
9:30~16:30(12月~3月)
北海道の星空ランキング2位:大沼公園
函館から車で1時間ほどの大沼公園は、駒ヶ岳も望めるせき止湖の大沼や小沼がとても美しい場所です。最寄りの大沼公園駅は特急列車の停車駅で、夏でも冬でも気軽に函館から出かけられます。日中は湖畔散策や駒ヶ岳登山などを楽しみ、日帰り温泉で汗を流すのもおすすめです。近くにあるリゾートホテルやキャンプ場で1泊し、大沼公園でゆっくり過ごすのもよいでしょう。
大沼国定公園
- 住所〒041-1354
亀田郡七飯町大沼町85-15 - 公式サイトURLhttp://onumakouen.com/viewspot/
- 電話番号0138-67-3020
七飯大沼国際観光コンベンション協会 - 駐車場あり
北海道の星空ランキング1位:ニセコ周辺
羊蹄山のあるニセコ方面は、登山やスキーなどの夏や冬のアクティビティが盛んなことでも知られています。日中に思い切り身体を動かしたあとは、羊蹄山に降り注ぐような満天の星空を楽しみましょう。羊蹄山を水面に映すのは、俱知安町富士見地区のお蕎麦屋さんの裏手にある湧水です。春、八幡地区の田んぼに映り込むんだ羊蹄山も綺麗です。星空と羊蹄山の共演は、見た人を間違いなく感動させてくれるでしょう。
北海道の星空をいろいろな場所で楽しもう
北海道の星空で人気のあるおすすめスポットを、ランキング形式で15地域ご紹介しました。空気の澄んでいる北海道では春夏秋冬、晴天時にはどの地域でもそれぞれの綺麗な星空をご覧いただけることでしょう。夏の天の川や冬のオリオン座などを始めとする星探しに出かけて、お気に入りの星空スポットをたくさん見つけけてください。
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