バイク用ドライブレコーダー2021最新事情
わが身を守れるのはあなただけ
公道には予期できない事故や煽り運転などの危険が絶えず潜んでいます。それに備えて自動車にドライブレコーダーを取り付けるドライバーは増え、自動車では純正オプションが用意されていますね。
保険会社では自動車のドライブレコーダーに向けての対応が進み始めましたし、政府も普及啓発活動に取り組み始めました。そんな背景からバイク用ドライブレコーダーの導入を検討しているオートバイ乗りが増えていますが、事情はバイクと自動車で少し違います。
バイク用ドライブレコーダーは後付け
ドライブレコーダーをバイクに取り付けているオートバイ乗りを見かける機会が多くなりました。需要から考えると純正オプションが準備されるべき時期に来ていますが、バイクメーカーの対応は遅れ気味です。
バイク用のドライブレコーダーはユーザーが後付けするのが一般的。ツーリングバイクのフラッグシップといえる大陸系大型ツアラーでさえドライブレコーダーの純正オプションは用意されていません。
楽しいツーリングの思い出も残せるアイテム！
ドライブレコーダーは事故やトラブルに遭ったときの備えとして活躍します。画質はアクションカメラほど綺麗ではありませんが、動画撮影したデータはツーリングの思い出としても残せますし、youtubeやSNSにもアップ可能です。
では本題！ここではバイク用ドライブレコーダーの選び方を解説し、おすすめ商品を紹介します。なお、この記事は2021年1月9日現在の情報をもとに作成しますことをご了承ください。
バイク用ドライブレコーダーの選び方
まずはドライブレコーダーの選び方を解説します。「バイクに据え付け」「バイクから給電」「Gセンサーで衝撃感知」は共通していますが、ドライブレコーダーの活用方法を踏まえながら必要な機能を確認しましょう。
事故やトラブルの様子を動画撮影するのならフルスペックがおすすめですが、コスパ重視で必要な機能だけを求める選び方も人気です。
前後動画撮影
前後カメラでより多くの物的証拠を集める
バイク用ドライブレコーダーは前後のカメラで動画撮影ができるものがおすすめです。対向車のはみだしやどう考えても停止できない距離での飛び出しだけでなく、追突や後方からの煽り運転の様子も動画で撮影しておくと物的証拠として残せます。
交通事故は物的証拠がないと原因の究明がしにくく、目撃情報で推測されるケースも少なくありません。泣き寝入りしないためにより多くの物的証拠を集めたいですね。
カメラを設置する場所も想定したい
カメラをバイクのどこに設置するのかを含めた選び方もおすすめです。自動車用には1つのカメラで全方向の動画撮影ができるドライブレコーダーもありますが、バイク用には前後にカメラを取り付けて動画撮影しなければならないからです。
バイクのシルエットを崩しにくい位置？それとも敢えて目立つように設置する？そんな選び方も考えられます。バイクの整備に影響の少ない場所も含めて考えましょう。
防水機能は必須
備えあれば憂いなし
バイクは雨が降ると濡れる乗り物です。ドライブレコーダーは精密なデジタル機器ですので防水性をチェックしましょう。防水性の高いドライブレコーダーは粉塵対策も施されているので安心です。
しかし、防水性はほどほどにコスパ重視の選び方をし、自分で水濡れ対策を工夫するのもありです。本体やカメラだけでなく、配線の防水性もチェックしましょう。
防水の規格について
IPコード（IP00～68）の表示があるバイク用ドライブレコーダーは防水性に対する信頼性が高いですね。IPコードはIEC（国際電気標準会議）で定められた規格で、JISの保護等級とも一致します。
バイク用ドライブレコーダーならIP55以上がベスト。ちりやほこりに対する耐性を表す第一特性数字が「5」なら動作や安全性に影響のない範囲の防じん性が、真水に対する耐性を表す第二特性数字が「5」なら吹き付ける水に対する防水性が確保されています。
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コンパクトなドライブレコーダーでスマートに
フロント側に取り付ける
バイク用ドライブレコーダーのカメラはコンパクトですので取り付けに苦労するケースは少ないといえます。前カメラはSSバイクならフロントノーズの下、ネイキッドバイクならライトの下に取り付けられるほどの大きさです。
ミラーのネジにステーを介して取り付けているオートバイ乗りも少なくありません。原付スクーターはカバー類に取り付けても目立ちにくいですね。衝突の影響を受けにくい場所に取り付けるのがおすすめです。
リヤ側に取り付ける
カメラがコンパクトであっても後側への取り付けに苦慮するオートバイ乗りは少なくありません。リヤフェンダーやナンバープレート付近は振動で画像が乱れやすいからです。
追突事故の可能性を含めて考えるとテールカウル付近がベストなのですが、リヤキャリアの下への取り付けもおすすめです。リヤボックスとの相性も考慮しましょう。ツーリングで荷物を積載しても撮影範囲が隠れてしまわない位置を探したいですね。
本体の取り付け
ドライブレコーダーの本体をバイクのどこに取り付けるのかを想定した選び方もおすすめです。本体にモニターが付いていないのならシート下や収納スペースに取り付けます。
本体にモニターが付いているドライブレコーダーはハンドル周りに取り付けるのが定石ですが、シート下や収納スペースに取り付けているケースも多いですね。事故やトラブルの相手に動画撮影していたことをその場で知らせるためにモニター付きの本体を選んでいるオートバイ乗りもいます。
原付バイクにもドライブレコーダー
原付バイクが活躍する場は危険が多い
バイク用のドライブレコーダーを原付バイクに取り付けているオートバイ乗りも少なくありません。原付バイクの走行距離は少ないものの、乗る回数は多いからです。また、市街地はトラブルの要素がたくさん潜んでいて、コンパクトな原付バイクは見落とされやすいのも事実。
しかし、原付バイクの車両価格に見合わない高価なドライブレコーダーには敷居の高さを感じますよね。備えとしてドライブレコーダーを取り付けるなら、コスパ重視の選び方も正攻法です。
ファミリーバイク特約（自損）は過失割合が重要
ファミリーバイク特約で原付バイクに乗るなら、バイク用ドライブレコーダーで物的証拠を残す重要性が高まります。課題になるのは相手のいる事故における自身のケガ。ファミリーバイク特約の人身タイプは補償を受けられますが、自損タイプは補償を受けられないからです。
ファミリーバイク特約を付帯している人の多くは自損タイプ。事故の相手からありもせぬ過失割合を押し付けられないために、バイク用ドライブレコーダーで事故の原因を明確にしたいですね。
人気のバイク用ドライブレコーダーおすすめ6選
ここからは、人気ランキング順にバイク用ドライブレコーダーを紹介します。収納スペースが少ないオートバイでも簡単に取り付けられるよう、後半の比較表ではコンパクトさランキング順に並べました。また、人気ランキングとコンパクトさランキングの違いから分かることも記載します。コスパ重視のドライブレコーダーも盛り込みますね。
人気ランキング6位
DV128/Blueskysea
ＢlueskyseaのDV128はコスパ重視のオートバイ乗りにおすすめのバイク用ドライブレコーダーです。本体に防水性はありませんので雨やホコリで傷まないように対策をしなければなりません。しかし、本体のサイズは非常にコンパクトですので、取り付けスペースを簡単に見つけられます。必要最小限の機能しか備えていないものの、画質はフルHD1080Pです。
人気ランキング5位
P6FL/VSYSTO
VSYSTOのP6FLは「ディスプレイは必要ない」というオートバイ乗りにおすすめのバイク用ドライブレコーダーです。WiFi接続すればスマホのアプリで操作できますし、動画撮影したデータも読み込めます。本体にマイクがあるので事故の衝撃音を生々しく記録できますね。ほぼフルスペックでありながらコスパは良好。別売りのGPSトラッカーをセットしても2万円を超えません。SDカードを取り出せばPCでツーリングの記録を楽しめます。
人気ランキング4位
EDR-21G/ミツバサンコーワ
ミツバサンコーワのEDR-21Gは国内正規販売の信頼性がおすすめのバイク用ドライブレコーダーです。本体にディスプレイはありませんが、WiFi接続、GPS、フルHD1080Pの画質など、バイク用としてはフルスペック！価格以上の性能を期待したユーザーからの評価は低いものの、全体的な評判は高いですね。衝撃を受けたときや手動録画での録画時間は15秒です。
人気ランキング3位
P6F/VSYSTO
VSYSTOのP6Fは先述したP6FLにモニターがついたバイク用ドライブレコーダーです。コンパクトな本体サイズがおすすめポイント。ハンドル付近に取り付けても煩わしくなく、シート下や収納スペースに取り付け場所を簡単に見つけられます。シート下や収納スペースに取り付けているオートバイ乗りが多数派です。画質はドライブレコーダーながら綺麗とのこと。コスパの高さが高く評価されています。
人気ランキング2位
AKY-958N/AKEEYO
AKEEYOのAKY-958Nはモニターの付いていないバイク用ドライブレコーダーではもっとも人気があります。リモコンもコンパクトでハンドル周りを煩わしくさせません。商品説明に不可解な日本語が多いものの、サポート体制の評判は良好です。フル機能で活用するにはGPSアンテナが必要ですが、同時購入に向けてのキャンペーンは積極的。本体上部のアルミ板は作動時の熱を放熱させるためのものです。
人気ランキング1位
バイク用ドライブレコーダー/二コマク
バイク用ドライブレコーダーでコスパ最強なのが二コマク。画質は綺麗とはいえませんし、WiFi接続やGPS情報の活用もできませんが、本体のボタンで簡単に操作できるのがおすすめポイント。初めてのバイク用ドライブレコーダーとしてや、毎日の移動手段として乗っている原付バイク用としておすすめです。価格は約7000円ですので導入しやすいですね。前後カメラや本体防水など、基本はしっかり押さえられています。
おすすめバイク用ドライブレコーダー比較
| 商品 | 6  | 5  | 3  | 2  | 1  | 4  |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 商品名 | DV128/Blueskysea | P6FL/VSYSTO | P6F/VSYSTO | AKY-958N/AKEEYO | バイク用ドライブレコーダー/ニコマク | EDR-21G/ミツバサンコーワ |
| 本体サイズ | 9.5×5.0×2.0cm | 6.8×6.8×2.2cm | 6.8×6.8×2.2 | 8.9×5.1×2.3cm | 8.3×5.4×3.0cm | 7.45×10.0×1.9cm |
| 本体防水 | ✕ | IP65 | IP65 | IP65 | IP65 | IP55 |
| WIFI | ||||||
| GPS | ✕ | 別売りオプション | 別売りオプション | 別売りオプション | ✕ | 標準装備 |
| 画質 | フルHD1080P | フルHD1080P | フルHD1080P | フルHD1080P | 前720P/後480P | フルHD1080P |
| カメラの画角 | 130° | 130° | 150° | 130° | 不明 | 162°（対角） |
| ディスプレイ | 2.7インチ | なし | 2.0インチ | なし | 2.0インチ | なし |
| 商品リンク |
バイク用ドライブレコーダーのランキングを振り返ると、人気ランキングとコンパクトさランキングには関係性のないことが分かります。購入者はコスパ重視で選ぶ傾向にあり、本体のコンパクトさにはこだわっていない印象を受けます。
しかし、バイクのシート下や収納スペースに余裕がない場合は本体のコンパクトさにこだわった選び方がおすすめです。レビューで簡単に取り付けする方法を詳しく報告しているユーザーもたくさん見かけます。
バイク用ドライブレコーダーを導入するにあたって
簡単に取り付ける方法や安全性
バイク用ドライブレコーダーの評判をチェックしているなかで得た情報をまとめます。バイク用ドライブレコーダーは未だ発展途上。ユーザーの創意工夫で運用されているケースが多いですね。
コスパ重視の中国製はどう？
バイク用ドライブレコーダーはコスパ重視で選ばれていると先述しました。ユーザーの評判をチェックすると、価格の安い中国製のドライブレコーダーも品質やサポートが充実してきたとのこと。
かつては中国製に「売ってしまえばそれで終わり」という粗悪な印象がありましたが、現在は信頼性が高まりつつあります。不具合があってもすぐに正常な製品を送ってくれるブランドが増えました。
簡単に取り付ける方法
バイク用ドライブレコーダーをショップで取り付けると工賃がかさみますので、ユーザーが自分で取り付けているケースが多いですね。ドライブレコーダーはバイクから給電を受けますので電装系の基本知識は必要です。
しかし、簡単に取り付けられる工夫はコスパ重視の安いドライブレコーダーでもなされています。また、本体をケースタイプのスマホホルダーに取り付け、簡単に着脱できるようにしているユーザーも見かけます。
リヤカメラはバックモニターとなるか？
リヤカメラのモニター表示を正像と鏡像で切り替えられるバイク用ドライブレコーダーがあります。正像は動画撮影したのちに確認するのに違和感がなく、鏡像はバイクに乗りながらバックモニターとして活用しやすいですね。
バイク用ドライブレコーダーをバックモニターとして活用しているオートバイ乗りは少数派ですが、本体をハンドル周辺に取り付けるのなら鏡像を選択できるモデルがおすすめです。
バイクに取り付ける前にチェック
バイクへ取り付ける前にドライブレコーダーの動作確認をしているオートバイ乗りは多いですね。中には動作確認に使えるUSB端子が付属しているモデルもありますし、バイクのバッテリーと仮接続して動作確認をしているユーザーもいます。
ちなみに、バイクに取り付けたUSB出力からバイク用ドライブレコーダーに給電すると安定しないというレビューも見かけます。バイク用ドライブレコーダーはいざという時の備えですので、取扱説明書通りに取り付けましょう。
盗難防止について
バイク用ドライブレコーダーの本体モニターをハンドル周りへ取り付けるには盗難防止対策を施したくなります。しかし、現状では盗難防止対策を考えるオートバイ乗りは少ないですね。
ツーリング先での駐車ではバイクの所有者がいつ帰ってくるかが分かりませんし、帰宅後はバイクにシートを被せればドライブレコーダーを隠せます。盗難防止対策を考えなければならない状況なら、シート下や収納スペースにドライブレコーダーを取り付けるのが得策です。
録画時間
バイク用ドライブレコーダーはSDカードの容量がいっぱいになると、これまでの動画撮影データに上書き保存されます。ドライブレコーダーはあくまでも緊急用で、動画撮影したデータをツーリングの思い出として残すのが目的なら、アクションカメラを選択したほうが得策です。
しかし、ユーザーレビューを確認すると、SDカードの容量を大きくすれば日帰りツーリング程度なら容量を超えにくいとのこと。また、前後どちらかのカメラを撮影しない設定にすると、録画時間を延ばせます。
バイク用ドライブレコーダーでグッドライダーを目指す
オートバイ乗りのプライドをもって！
バイク用ドライブレコーダーは事故やトラブルの物的証拠を残せる安心アイテムです。その反面、自分の過失も克明に残ってしまいますので、バイクにドライブレコーダーを取り付けること自体が安全運転の一助になります。
他人の粗を探す前に自分を律し、公道での模範となりえるオートバイ乗りになりたいですね。そんな意味合いでも、バイク用ドライブレコーダーは大きな役割を果たします。
バイクが気になる人はこちらをチェック！
バイクと自動車では間合いの感じ方が違います。それが原因で事故やトラブルに発展するケースも少なくありません。「気をつける」「安全運転を心がける」そんな精神論では不十分。どうすれば交通社会で受け入れられるオートバイ乗りになれるのかを考え、具体的な方法を模索しましょう。
悲しいことにバイクは少数派。ネット上だけでなくマスコミでも矢面に立たされることもあります。ですので、バイクの社会的地位を高められるようなオートバイ乗りを目指したいものです。
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