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【連載】冬のインテリアにおすすめ!花屋で買える冬の枝もの切り花をご紹介

冬に出回る枝ものは、長持ちして飾りやすい生花やドライの花材が多め。クリスマスシーズンやお正月に使える枝から、春の訪れを感じる枝ものまで12種類をピックアップしました。花瓶に入れておくだけで見栄えする、誰でも手軽に扱える枝ものたちです。
更新: 2021年2月27日
しまうま花屋
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冬におすすめしたい旬の枝もの

冬の枝ものはより長持ち

出典: https://unsplash.com/photos/kdB1ptZTyXs

今回の日曜連載は、冬のインテリアにおすすめしたい旬の枝もの特集。11月頃から2月頃までによく出回る冬の枝ものたちを集めてみました。枝ものとは、樹木など枝を持つ植物の切り花のこと。冬の枝ものは丈夫なものが多く、よく長持ちしてインテリアにはおすすめです。

暖房のついた室内でも

出典: https://unsplash.com/photos/4zSQchAUm1k

気温が下がって生花の保ちもよくなる冬ですが、暖房をつけている室内では意外と花の管理が難しい季節。花をつける花枝もの以外は、枝ものは暖房下でも管理しやすくておすすすめです。また、枝ものの購入場所や手入れ方法については以前こちらの記事でご紹介していますのでぜひ参考にしてみてください。

冬インテリアにおすすめ枝もの1:コットン

ふわふわコットン

出典: https://unsplash.com/photos/zrVY4blkWI4

ふわふわしたワタがかわいいコットン。衣類の原料としてお馴染みの、あのコットンです。クリスマス装飾でも定番の切り花で、11月頃からお花屋さんによく並びます。生花ではなくドライの状態で売られます。天然の色は白と茶色の2種類で、染めたものが出回ることも。

扱いやすく飾りやすい

まっすぐな枝に5〜6個ワタの実がついている、50cmくらいの枝がよく出回ります。水替えの必要がないドライフラワーなのでかなり長持ちし、枝がしっかりしてしかも軽いので、扱いやすい花材です。花瓶に1〜2本入れておくだけで温かみのあるインテリアに。

冬インテリアにおすすめ枝もの2:コニファー類

クリスマス装飾の定番花材

出典: https://unsplash.com/photos/Lsb0agj-gBQ

11月頃からクリスマス頃まで花屋の店頭に欠かさないのが、クリスマス装飾用のコニファー類です。コニファーとは針葉樹のことで、切り花ではヒバやサツマスギ、ネズ、モミなどがよく出回ります。クリスマスリースやスワッグの材料に人気の花材たちです。

香りもおすすめ

中でもヒバやサツマスギはヒノキの仲間で、すっきりとしたよい香りがします。リースを作るのはちょっと面倒でも、これらの生花を花瓶に入れておくだけでクリスマスらしさが出る上、アロマ効果もあっておすすめ。冬なら4〜5日に1回の水替え程度でよく長持ちします。

切り花のコニファーとは

切り花の「コニファー」の表記はちょっと曖昧で、ざっくり針葉樹をまとめてコニファーと表記していることも。切り花で出回るコニファー類の違いや分類は、クリスマスリースに使える枝もの特集の記事でも紹介していますので、ぜひこちらも参考にしてみてくださいね。

冬インテリアにおすすめ枝もの3:ミツマタ

ドライフラワーの枝もの


和紙の原料であるミツマタ。枝がすべて必ず3つに分かれているのが名前の由来の植物です。春にまれに花付きの枝が出回ることがありますが、切り花ではドライになった枝が主流です。年中出回りますが、枝のみのフォルムに冬らしさがあり、冬によく使われます。

色数が豊富

皮を剥いだ「ナチュラル」と呼ばれる種類と、それを漂白した「晒し」と呼ばれる種類があります。そのほか、晒しの枝を染めた染め枝や、ゴールドやシルバーを塗った枝もよく出回ります。どれもドライフラワーで水が要らないので、長持ちしてインテリアに使いやすい花材です。

冬インテリアにおすすめ枝もの4:ネコヤナギ/アカメヤナギ

もふもふが愛おしい

出典: https://unsplash.com/photos/HTiDoKBVtYg

もふもふした銀色の花穂が愛らしいネコヤナギ。晩秋から春頃まで出回る枝もの切り花です。アカメヤナギとはネコヤナギの種類のひとつで、赤いツヤのある皮が花穂を覆っているのが特徴です。アカメヤナギも年明け頃には皮がむけてもふもふの花穂のみになると、ネコヤナギと表記されます。

とても丈夫で長持ち

ヤナギの仲間は枝が柔らかでしなりやすく、ネコヤナギはリースにもしやすい花材です。アカメヤナギは配色もお正月らしく、モダンなしめ縄や正月リースの材料にもおすすめ。とても丈夫で長持ちし、冬に買って春に新葉が出てくるまで楽しめちゃうスグレモノです。

冬インテリアにおすすめ枝もの5:ウンリュウヤナギ

動きのある枝がおもしろい

こちらもヤナギの仲間。くねくねとした枝ぶりがおもしろい切り花です。周年出回りますが冬場のほうが品質が安定しており、お花屋さんにもよく並びます。春夏は緑っぽく、秋冬は茶色っぽくなります。また、赤っぽい色が特徴のドラゴンヤナギもウンリュウヤナギの種類のひとつです。

ボリューム感があって長持ちする

こちらも枝が柔らかいので、リースの土台にも使えます。枝がよく分かれていて1本でもボリュームがあります。よく長持ちする上に飾っていると新芽や葉が出てきて、その姿もかわいい。ただ新芽や葉は傷みやすいので、より長持ちさせたい場合は取り除くのがおすすめです。

冬インテリアにおすすめ枝もの6:セッカヤナギ

不思議でかっこいい枝ぶり

セッカとは石化と書き、茎などが帯状に平たく変化する現象のこと。オノエヤナギという品種が、複数の枝がくっついて帯化したのがセッカヤナギです。いけばなでもよく使われる花材で、平たいくねくねと曲がった枝がおもしろい枝もの。夏頃から春先まで出回ります。

1本1本特徴があっておもしろい

くるくると丸まったり、直角に曲がったり、枝ごとに特徴があります。おうちで飾る時には、まっすぐな枝を2〜3本メインに選んでから、添えるように1〜2本おもしろい枝ぶりのものを選ぶと初心者でも生けやすいかも。こちらも生けていると新芽や葉っぱが出てきます。

冬インテリアにおすすめ枝もの7:サンゴミズキ

晩秋〜春まで出回る枝もの

サンゴミズキとはミズキ科の落葉低木で、真っ赤な木肌が特徴的な枝もの切り花です。気温が下がると木肌がより赤くなり、晩秋〜早春までは深い赤色をしています。切り花としては、色づき始める秋から新芽が出始める春までよく出回ります。


落ち着いた赤色が魅力

枝がやわらかくしなりやすいので、リースの土台にもなる枝もの。クリスマスカラーにもお正月カラーにもよく似合う色合いです。クリスマスツリーに見立てたり、いろいろ工夫して使える花材でもあります。落ち着いた赤色が冬のインテリアによく合っておすすめ。

冬インテリアにおすすめ枝もの8:オウゴンミズキ

黄金色の木肌

Photo by Plant Image Library

オウゴンミズキもサンゴミズキと同じミズキ科の植物。こちらは気温が下がると木肌が黄色になるのが特徴的です。出回り時期もほぼサンゴミズキと一緒で、木肌が色づき始める秋から春頃まで出回ります。サンゴミズキとともに、よく長持ちする生花です。

春の訪れを感じる瑞々しいカラー

オウゴンミズキも枝がやわらかくしなるので、リースの土台にもおすすめ。黄緑〜黄色の色合いは春の訪れを感じさせる瑞々しさで、お正月や早春のアレンジなどでよく使われます。枝ぶりもまっすぐでスッキリしており、シンプルなインテリアが好きな方におすすめ。

冬インテリアにおすすめ枝もの9:アセビ

ドウダンツツジがない冬に

枝ものインテリアとしてSNSで人気のドウダンツツジがなくなってしまう冬、似たイメージでおすすめなのがアセビ。落葉樹のドウダンツツジは冬は出回りませんが、アセビは常緑性の低木なので周年青々とした葉っぱがついた枝が出回ります。樹木感のある切り花がほしい人におすすめです。

葉付きでもとても長持ち

アセビはアレンジメントの足元にもよく使われる花材で、常備しているお花屋さんも多い枝ものです。店頭になくても、聞いたら出してきてくれるかも。暑い時期でも非常によく長持ちするスグレモノです。街路樹などにもよく使われる種類ですが、葉や枝に毒があるので口に入れないようにしましょう。

冬インテリアにおすすめ枝もの10:ツバキ

冬の茶花の代表格

寒い冬にお花を咲かせる枝ものの代表格といえば、ツバキです。ツバキは日本原産の植物で、庭木や茶花としても定番の花。ツバキの本来の開花時期は2〜3月頃で、秋から冬にかけて咲いているのをよく見かけるのは同じツバキ科の種類のサザンカ。切り花では、年末頃から出回ります。

葉っぱも含めて長く楽しめる

出典: https://unsplash.com/photos/N-3E05suFWU

ツバキの花は傷つきやすく、たいていは固いつぼみの状態で出荷されます。ひとつひとつの花は数日で散ってしまいますが、次々とつぼみを咲かせてくれる上、ツヤのある葉っぱはかなり長持ちします。お正月飾りの生花としても定番のため、特に年末は置いているお花屋さんも多いかも。

冬インテリアにおすすめ枝もの11:ウメ

正月定番の生花

出典: https://unsplash.com/photos/H6e0ABBjzYU

1月から3月が開花見頃のウメ。優しい香りと美しい花姿が魅力的な花木で、日本では昔から愛されてきたお花です。切り花では12月頃から2月頃まで出回ります。お正月の生花として定番で、特に年末は出回り量も多め。赤系と白系の種類があります。

切り花でもよく咲く


丸い花びらの可憐な花が印象的ですが、枝ぶりはわりと直線的でかっこいいのがウメ。花瓶に生けておくと、凛とした雰囲気になります。切り花でもつぼみがよく咲きますが、暖房の風が直接当たらないようにしてたまに霧吹きをしてやるとより開花します。

冬インテリアにおすすめ枝もの11:アオモジ

小さなつぼみが魅力的

Photo by kanonn

和菓子の楊枝の材料としても使われるアオモジ。葉や枝にはすっきりとした芳香があり、秋になる実は柑橘系の香りがしてアロマオイルとしても利用されます。切り花としては、冬頃から2月頃に黄緑〜黄色の小さな実のようなつぼみの状態で出回ります。

ささやかな春の訪れを感じる枝もの

黄緑色の小さなつぼみがたくさんついている様子はかわいく、ちょっと不思議な花材。生けているうちにつぼみが開いてきて、小さなお花が密集して開花する姿もかわいくて二度楽しめます。ささやかな春の訪れを感じさせる姿が、冬のインテリアにおすすめ。

冬インテリアにおすすめ枝もの12:ロウバイ

甘い香りのする冬の花枝

Photo by coniferconifer

ロウバイとは、蝋のような半透明の黄色いお花を咲かせる冬の枝もの。12月頃から開花するお花で甘い香りがあり、庭木としても人気の植物です。ウメの花に似ているために蝋梅(ロウバイ)という名前ですが、ウメの仲間ではありません。切り花としては晩秋から出回ります。

長持ちして楽しめる

ウメやモモなどの早春の花枝よりも一足先に咲き始める枝もの。ツヤのある花びらが、冬のシンとした雰囲気にもよく似合います。触るとつぼみや花がポロポロと落ちますが、飾っておく分には花持ちがよく、長い間楽しめます。扱うお花屋さんも多く、遭遇率も高め。

さいごに

年明けには花枝ものが増える

出典: https://unsplash.com/photos/tTaBMGEkgaM

今回はインテリアに使いやすい、年末から出回る冬の枝ものを中心にご紹介しました。これらに加えて年明けになるとボケやモモ、サクラなど春めいた花付きの枝ものが一気に増えてきます。早春の枝ものたちはまた改めて特集しようと思いますので、お楽しみに!

過去の連載はこちらから

この日曜連載では、お花屋さんで手に入る季節の生花を中心にいろんなテーマでお送りしています。ほかにも毎月旬のお花や、長持ちする切り花の種類なども記事にしていますので、よければこちらもご覧ください。