はじめに-クロスバイクの初心者へ-
クロスバイクは通勤や通学など日常も含めて幅広く利用できる自転車の一つです。クロスバイクはスポーツバイクの一つですが、日常使いでも頻繁に利用できることから軽快車と同じ乗り方をする人も多いでしょう。
しかし、クロスバイクは座り方・漕ぎ方・止まり方など全く軽快車と異なります。安全に快適に走行するために、初心者にもわかるようにクロスバイクの乗り方や漕ぎ方の基本を紹介していきます。
クロスバイクと軽快車の違い
クロスバイクと軽快車は乗り方・漕ぎ方・止まり方など全く異なります。クロスバイクは軽快車と同じような通勤・通学などの移動としての利用もできるため、初心者の人は混同しがちではないでしょうか?そこで、初めにクロスバイクと軽快車の二つの違いを把握していきましょう。二つの違いを理解することで乗り方のポイントも理解できます。
使用用途が違う
最初に、利用用途が違います。軽快車の場合、通学・通勤など日常利用可能な鍵、チェーン、泥除けなど最低限の装備がついています。クロスバイクはスポーツシーンも含めてさまざまな用途に対応可能です。そのため、クロスバイクは最低限の装備を掲載し、使用用途に応じて、さまざまなオプションを装備できます。
重量が違う
次に車体の重さです。クロスバイクの車両は軽い素材で作られています。しかし、軽快車の場合、車両が鉄など重い素材でできており、車体が重くなります。重量が重くなると、走行時に、最低限のスピードしか出せません。クロスバイクは軽いためスピードも速く走行でき、長く疲れにくく走ることができます。
ギアの枚数の違い
軽快車の場合、変速機は3段のものが多いです。ですが、クロスバイクは前2・3段、後ろに7・8段の変速が大半でしょう。変速が多いとなぜいいのでしょうか?それは変速が多いほど、走行時の乗り心地を調整できるから。
具体的には、自転車で走行する際、風向き、気候の変化、体調などあらゆる状況に影響をうけます。そのため、走行時の状況に応じて、適宜ギアを調整することでより漕ぎやすい状態を作ることができます。
クロスバイクの乗り方1-受け取り時の注意-
次に購入時に抑えておきたいコツを解説していきます。最近では、自転車専門店ではなく、ネットショッピング・フリマアプリなどで購入する人もいませんか?フリマアプリで中古品を購入する場合、一から自分でセッティングしていかなければなりません。こちらの内容を理解して、自分自身で調整できるようにしましょう。
サドルの高さの確認
最初に、調整が必要なポイントがサドルのポジションです。定期的に利用する場合、サドルのポジションをうまく調整できていないとお尻や腰など体に負担がかかることになります。そのため、乗車時に足や腕が伸びきったポジションにならないようにセッティングしましょう。サドルの調整の仕方で乗降時の漕ぎ方・座り方も変わってきます。
サドルは足が軽く伸びる高さに
サドルの高さは軽く足が伸びる程度にしておきましょう。なぜこの高さにするかというと、クロスバイクの場合、足のつきやすさよりもペダルの漕ぎやすさを基準に作られているからです。
ですが、初心者など乗り慣れていない場合、多少サドルを低く設定しても仕方ありません。ただし、サドルを低くすると、大腿部への疲労も溜まりやすくなるため、早めに適正な高さの座り方に慣れるようにしてください。
クロスバイクの乗り方2-走り始める前のコツ-
車体受取後の調整ができたら、走行時の確認も忘れずにおこなってください。初心者の場合、通勤や通学など短い距離でクロスバイクの走行に慣れた後、長い距離を走行する人もいませんか?そこで、予め走行前のコツを理解しておくことでより安全に楽しくサイクリングできるようになりましょう。
装備の着用のコツ
クロスバイクは軽快車と違い、スピードをすぐに出すことができます。 そのため、ヘルメットなど安全面の装備を確実に着用して走行しましょう。サイクリングなど長距離を走る場合、サイクルグローブも装着すると乗りやすくなるでしょう。クロスバイクの走行時、ヘルメットの着用が必要な理由や選び方は以下の記事も参考にしてください。

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走行前の動作確認のコツ
装備の着用後、動作確認も行いましょう。走行前に確認するポイントは次の三つです。ハンドルの確認、タイヤの空気圧、ブレーキの効き具合以上3点です。特に、タイヤの空気圧は日々使用の有無に関わらず、空気が減っていきます。正しい空気圧が入っているか事前に確認しましょう。空気圧の確認ポイントについては以下の記事も確認ください。

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クロスバイクの乗り方3-乗車姿勢と正しいポジション-
次に、クロスバイクの走行時の正しいフォームと座り方について説明していきます。スポーツバイクの乗車姿勢や座り方は軽快車と全く違うと考えてください。正しい乗車姿勢と座り方を理解して走行することで、長距離を楽に走ることができます。クロスバイクの座り方や姿勢は軽快車と全く別物ととらえて理解してください。
前傾姿勢で乗車・走行
クロスバイクの走行時、前傾姿勢を意識しましょう。前傾姿勢を意識する理由は3つあります。前傾姿勢で走行することで、体重をペダルにかけやすく、走行時の加速もしやすくなります。次に、空気抵抗を減らることもできます。
さらに、走行時に体全体の筋肉を効率よく使うことにもつながっていきます。軽快車のようにサドルが低い状態での乗車姿勢は、太ももに力が入り疲れやすいので注意しましょう。
サドルの正しい座り方のコツ
スポーツサイクルはサドルの座り方が軽快車と違います。軽快車のようなサドルの座り方では、お尻に負担がかかってきます。座り方のコツは、ハンドル・ペダル・サドルの3点で支える意識をもってください。 正しい座り方に慣れるために、サドルに座るような意識を捨てて、信号待ちなどの停車中、トップチューブにまたぐように心がけましょう。
ハンドルバーの正しい握り方のコツ
走行時、力をできる限り抜いてハンドルバーを握りましょう。前傾姿勢で走行すると、初心者や女性は、不安からハンドルに力が入りやすくなるのではないでしょうか?
ハンドルを強く握ると、無駄な力がかかってしまいます。そこで、軽く両肘を曲げた状態でハンドルを握るようにします。そうすると、路面の振動も体に伝わりにくいため、初心者や女性もクロスバイクを扱いやすくなります。
ペダルへの正しい足の置き方のコツ
ペダルに足をかける時、足裏のポジションも注意してください。つちふまずやつま先をペダルに置くと、足首に負荷がかかります。また、かかとでペダルを踏むと、膝が伸びきってしまい、膝を痛める可能性も高くなるでしょう。ペダルを間違ったポジションに置くと回転効率が悪くなるだけでなく、長距離も走行しづらくなります。
クロスバイクの乗り方4‐正しい変速の使い方-
変速の使い方のコツについて説明します。先程お伝えしたように、クロスバイクは前輪と後輪の両方にギアがある形が一般的です。変速の使い方のコツを身につけることで、より楽に長く走行できるようになります。変速の使い方を間違えると、軽い漕ぎ方が難しくなるため、長距離を楽に走行していくのが難しいでしょう。正しい変速の使い方を説明します。
変速時のコツ
停止中は変速しない
クロスバイクに多い外装変速はチェーンの位置を引っ張ることでギアを調整しています。そのため、チェーンが止まった状態だと、ギアからチェーンが外れません。そのため、走行中に変速をしないと、レバーを操作しても変速できないようになっています。また、ペダルを強く踏み込むときも変速が切り替わりにくいです。力を抜いてギアを切り替えるようにしましょう。
後ろの変速をメインで使用
クロスバイクは後輪に7枚から9枚のギアがあり、細かくギアを選べます。通勤通学などの使用であれば、後ろのギアをメインに使用するだけで十分快適に走ることができます。初心者の場合、フロントのギアは真ん中にしておけば、充分です。走り始める時に軽いギアからスタートし、徐々にギアを重くしていき、自分に合う正しいギア比を探しましょう。
クロスバイクの乗り方5‐正しいぺダルの漕ぎ方-
ペダルの漕ぎ方のコツを見ていきましょう。スポーツサイクルは漕ぎ方を間違うと疲れやすくなり、長距離走行にも影響します。初心者の段階で正しい漕ぎ方を理解することでペダルの回転効率も良くなり、長く楽に走ることができます。快適な走行にできるようきちんと抑えていきましょう。
重すぎないギアで漕ぐ
スポーツバイクでは、ペダルをスムーズに動かせば動かすほど、推進力が加わり漕ぎやすくなります。そのため、重いギアで無理な力を出さないことが大切です。サイクルコンピューターなど掲載すると、ペダルの回転数も計測可能なので、購入してもいいでしょう。日ごろから意識して欲しい漕ぎ方のポイントが軽いギアで漕ぎやすい状態をつくることです。
下半身全体を使う
クロスバイクの漕ぎ方で初心者に注意して欲しいことがあります。それは、踏み出しばかり意識してペダリングをすることです。踏み足ばかりを意識すると、太腿裏の大腿四頭筋ばかりに力が入ってしまいます。
そのため、踏み足と引き足を適度に意識していきましょう。踏み足と引き足と聞くと、難しく感じるかもしれませんが、体全体を使って漕ぐようにすると、自然と踏み足と引き足を意識できるようになります。
ペダルを下まで踏み過ぎない
踏み込むときは下まで踏みすぎないようにします。初心者の場合、引き足と踏み足を意識しすぎて、ペダルを踏みこみ過ぎる人もいませんか?ペダルを下まで踏んでも、推進力は変わりません。目安として、下まで踏み込みすぎると、サドルからお尻が浮いた状態になります。サドルからお尻がはねないぐらいのペダリングを意識しましょう。
クロスバイクの乗り方6‐止まり方・降り方-
クロスバイクの止まり方・降り方のコツを説明します。通勤や通学でクロスバイクを利用する場合、信号待ちなどで止まる機会も多いです。初心者や女性では、止まり方や降り方に自信を持てない人も多いでしょう。止まり方と降り方の一連の流れを理解することで乗降時のコツも理解できます。
降り方・止まり方のコツ1‐座ったままでは地面に足がつかない-
クロスバイクはサドルに座った状態では、基本的に地面に足がつきません。地面に足がつかないというポイントがクロスバイクの降り方・止まり方に影響します。サドルに座ったまま止まると、転倒につながる危険性もあります。必ず、サドルから立って止まるようにしましょう。
降り方・止まり方のコツ2‐緩やかに減速する-
止まり方・降り方のコツは緩やかに減速することです。軽快車では、サドルに座ったまま乗り降りできるため、意識的に減速する人も少ないでしょう。先ほど説明したとおり、クロスバイクの場合、サドルから離れた状態で降りることになります。そのため、止まり方のポイントは確実に前後輪のブレーキをゆっくり引き、緩やかな減速を心がけましょう。
降り方・止まり方のコツ2-利き足のペダルに重心を置く-
サドルから離れた状態で下車するにはどうしたらいいのでしょう?止まり方・降り方のコツは利き足のペダルに重心を置くことです。利き足のペダルに重心を置くために、利き足のペダルをできる限り下にした状態で止まるようにしましょう。利き足に重心を置いてブレーキをかけることで自然に反対の足で降りることができます。
終わりに-クロスバイクを楽に乗りこなすために-
クロスバイクの乗り方・漕ぎ方・止まり方・降り方を含めた乗降時のポイントを説明しました。スポーツバイクは軽快車と乗り方や漕ぎ方が全く違います。
スポーツバイクの乗り方を掴むことで、楽に乗りこなせるだけでなく、安全に走行することにもつながることを理解いただけましたか?クロスバイクの乗り方・降り方を正しく把握して楽しく走行できるようになりましょう。
初心者の人は以下の記事もチェック
クロスバイクを初めて利用する場合、どんなポイントに注意して選べばいいかわからない人もいるでしょう。そんな人は以下の記事も確認してみてください。また、クロスバイクを通勤・通学で利用する人も多いでしょう。通勤・通学で駐輪場などに駐輪する場合、以下の記事も確認してしっかり理解してください。

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