鳴子峡ってどこ?東北の紅葉名所をご紹介!
コロナが流行してからというもの、なかなか思い切って外出できない期間が続いてしまっていますね。そんな中でも注目を集めているのが「外で過ごす」ということです。密になりにくい屋外では、普段よりも大きく深呼吸ができるのではないでしょうか。
ということで、次の紅葉が美しい時期には紅葉狩りを楽しんでみるのはどうですか?「鳴子峡」という、ぜひ知っていただきたい名所がございますのでこれからじっくりご紹介していきます。
「鳴子峡」ってどんなところ?
鳴子峡(なるこきょう)とは、宮城県の北西に位置する大崎市にある峡谷のことです。紅葉の名所で、見頃の時期にはたくさんの人が訪れます。100mにも及ぶ大迫力の断崖絶壁では、獅子岩・扉岩と呼ばれる奇岩や不老滝、崖をくりぬいて造られた大谷観音など、たくさんの自然が楽しめて見どころは盛沢山です。
鳴子峡での絶景の紅葉について、見頃の時期やライトアップなどのおすすめスポットと周辺の観光情報をご紹介していきます。
見頃の時期に混雑を回避するには?
鳴子峡は紅葉の名所として知られているため、見頃の時期にはやはり多くの人が訪れて大混雑します。人気のスポットといえば混雑がつきものではありますが、「せっかく立てた旅行のスケジュールが台無しに…」など、嫌な思い出にしたくはないですよね。
見どころスポットでそんな混雑を回避して少しでも快適に紅葉を鑑賞するためには、どうしたらよいのか?ここからは混雑回避の方法をご紹介して少いきます。
見頃時期はいつ頃?やっぱり一番きれいな時に見たい!
鳴子峡では例年10月中頃から葉の色が変わり始めるようで、見頃は10月下旬から11月中旬ころまでの約2週間です。昨年もやはり10月終わりから11月の頭ころが紅葉の見頃で、この時期には多くの方が足を運んでいたようです。
コロナ禍のため、外出を控えた方もいらっしゃったと思いますがそれでもやはり人気から渋滞などが目立ったよう…さらに通常は外国からの観光客も多くいらっしゃいます。そんな混雑を避けるためにはどうしたらよいか、ポイントをご紹介していきます。
紅葉見頃時期には毎年大渋滞!そんな混雑回避にはどうしたら?
ドライブがてら車で…気を付けないと渋滞に!
高速道路の最寄り出口は古川ICです。鳴子峡まで行くには国道47線を通って、約40分ほどの道のりです。一本道のため、ほぼ迷うことはありません。
鳴子峡の駐車場は満車であることが多いため一本道なので迷わないといういい面もありますが、ここではその一本道が災いし駐車場車の空きを待つ車の列で渋滞が起きてしまいます。47号線は片側一車線で追い越し禁止のために渋滞がひどくなってしまいます。
渋滞を避けるには何時ころが目安?
人気スポットのため仕方がないのですが、混雑はできるだけ避けたいですよね。そのためにはできるだけ早朝に鳴子峡を目指すことをおすすめします。
レストハウスの駐車場は7:30から開いていて9:00頃には満車になってしまうことがほとんどのため紅葉が見頃の時期に駐車場を利用される場合には遅くとも8:00までに到着されると混雑していることも少なく快適に紅葉鑑賞を始められるでしょう。
鳴子峡レストハウス駐車場
- 駐車場あり
料金:※紅葉シーズンには有料
大型車(定員30人以上)…1,500円
中型車(定員11~29人)…1,000円
普通車(上記以外)………500円
バイク……... - 住所〒989-6100
宮城県大崎市鳴子温泉 - 営業時間7:30~16:30
交通機関を使用して紅葉を見に向かうには?
では渋滞などの混雑回避のために交通機関を利用する場合はどうでしょうか?利用できる交通機関についてご紹介します。
鳴子峡から一番近い駅は「鳴子温泉駅」という駅です。最寄り駅ではありますが、鳴子峡レストハウスまでは距離にして約4kmほどあります。ハイキングで歩いて行かれる元気のある方は良いかもしれませんが歩くには少し遠い距離ですよね。
駅から鳴子峡まではどうしたら?交通機関は?
4kmも歩いたら紅葉狩りの前にくたくた…そんな方に利用していただきたいのが、臨時観光バスです。毎年、紅葉シーズン限定で運行しているありがたい交通機関で、鳴子温泉駅から鳴子峡、さらにその奥の中山平温泉駅間を往復しています。
バスの時間や運行期間は、鳴子温泉郷観光組合のホームページをご確認ください。
見どころスポット!ライトアップもあり!
鳴子峡に到着できたらいよいよ紅葉狩りのスタートです。紅葉の名所なだけあって美しくて雄大な景色が広がっていますが、せっかく訪れたのですからよりきれいな景色を見たいですよね。
ここからはライトアップされる人気スポットや写真映えするポイントなど、ぜひ見ていただきたい5つの場所をご紹介していきます。
①鳴子峡といえばここ!鳴子峡レストハウス
多くの方がまず訪れる人気の場所が鳴子峡レストハウスです。展望台から鳴子峡に架かる橋「大深沢橋」も見られるためカメラを手に橋と紅葉の作り出す景色を撮影される方も大勢いらっしゃいます。天気の良い早朝に到着された方は朝日が紅葉にあたる美しい絶景を堪能することができるはずです。
レストハウスでは食事や、お土産を購入することができます。散策に行く前にはここでしっかり準備してから出発してください。
鳴子峡レストハウス
- 住所〒989-6832
宮城県大崎市鳴子温泉星沼13−5 - 営業時間8:30~17:00※紅葉シーズン
- 電話番号0229-87-2050
②風情ある景色の撮影ポイント!大深沢橋
2つ目にご紹介するポイントは「大深沢橋」です。鳴子峡のシンボルとも呼べる橋で、国道47号線が通っており人気の写真撮影スポットです。
2019年には初めての試みとして4日間のみ橋のライトアップが実施されました。日中には見られない美しい景色を堪能できます。今後も引き続きライトアップされるかは決まっていないようですが、楽しみにしたいところです。
そして、ぜひ注目していただきたいのがJR陸羽東線です。鳴子峡を通っているこの路線は「奥の細道湯けむりライン」とも呼ばれています。電車が通過する際に、紅葉と合わさり情緒のある景色が生まれます。
写真撮影で電車の姿を捉えるにはトンネルとトンネルの間のわずかな距離しかチャンスはありません。ですが、紅葉の時期には電車も徐行運転しておりかなりのスローペースで通過するため、電車が通る時間さえ把握していれば撮影は難しくはないでしょう。
③散策しながら紅葉をゆっくり楽しめる!大深沢橋遊歩道
3つ目にご紹介するおすすめスポットは、ゆっくりと散策ができる「大深沢橋遊歩道」です。写真撮影を楽しみながら紅葉鑑賞ができます。距離は約1.5kmで、50分~1時間ほどで歩くことができます。
勾配が緩やかで道幅も広めなので、ご家族や仲間同士でもゆっくりと散策を楽しめるでしょう。ただし約1.5kmの間、お手洗いが設置されておりませんので散策の前にレストハウスなどでしっかり準備してからスタートしてください。
④大深沢橋を下から!回顧橋
回顧橋(みかえりばし)は、谷の底に位置しています。展望デッキなども設置されている見どころスポットです。
ここでは人気スポット大深沢橋から見下ろしていた景色を反対にしたから見上げることができ、迫ってくるような峡谷の迫力を味わうことができます。少し傾斜のきつい道もありますので上にばかり気を取られず足元にも注意して進んでくださいね。
⑤大迫力が魅力!鳴子ダム
鳴子峡から少し足を延ばす必要がありますがダムと紅葉の景色も迫力満点です。鳴子ダムはアーチ式コンクリートダムで日本人だけでつくられた日本初のダムです。時期はずれてしまいますが春にはこいのぼりが飾られ、まるで雪解け水を滝登りをしているように見えます。
鳴子ダムで見る紅葉は、貯水の青と紅葉の赤・黄色が美しく、峡谷とはまた一味違う紅葉を鑑賞することができます。
鳴子では鳴子温泉郷も有名!
鳴子峡の近くには温泉街があります。早朝からの散策や、夜ライトアップされた紅葉を鑑賞する予定のある方はこちらに宿泊されるのも良いかもしれません。寒くなってきた紅葉の時期の温泉は最高です。
5つある温泉街をまとめて「鳴子温泉郷」と呼ばれるています。宿泊施設も様々ありますので、ここで各温泉街について少しご紹介します。
鳴子温泉郷のメインといえば鳴子温泉
名前からもわかる通り鳴子温泉は鳴子温泉郷の中心地で奥州三名湯のひとつに数えられています。鳴子温泉駅前には足湯や手湯お存在し、温泉街として賑わいを見せています。
大型ホテルから旅館・湯治宿などいろいろな宿泊施設があり何度足を運んでもきっと楽しめるはずです。下駄で温泉街を歩いて巡ろうという「下駄も鳴子」のキャッチフレーズがあり貸し出し用の下駄も設置されていて、温泉街の風情を楽しむことができます。
東鳴子温泉
東鳴子温泉は古くから長期間滞在して病気や怪我を温泉でゆっくりと療養するための施設、「湯治場」として栄えていました。その名残から、素泊まりや宿の料理ではなく自分で料理ができる自炊部、混浴を楽しめる浴場がある旅館などが多く存在しています。
川渡温泉・中山平温泉・鬼首温泉
3つの温泉地を合わせて国民保養温泉地に指定されています。川渡温泉は昔から脚気によく効くと言われ、周辺の桜並木や広大な菜の花畑が有名です。
中山平温泉はぬるっとした感触のアルカリ度数が高い温泉です。温泉郷の中では最も湧き出るお湯の量が多く、温泉以外にもお湯が活用されています。
鬼首温泉地域には「地獄地帯」が多く点在しており吹上地獄谷・片山地獄・奥の院地獄などが見どころです。また、地熱を利用した発電所も存在しています。
そのほか遊べるスポットもたくさん!
せっかくの旅行、紅葉や温泉だけではなく観光名所もしっかり楽しみたい…そんな方のために、ここからはそのほか周辺の観光スポットをご紹介していきます。自然豊かな地域ですのでキャンプ場や屋外施設も多く、お子さん・お孫さんとご家族連れでも楽しめます。
鳴子といえばこけし!
鳴子では工芸品としてこけしが有名です。その名も「鳴子こけし」と呼ばれています。このこけしの特徴は、体の真ん中が少し細くなっておりスタイルが良く、首をまわすとキュッキュッと音が鳴ることです。
鳴子峡にはこけしの絵付け体験などができる「日本こけし館」があります。職人さんが実演を行っていたり、こけしを買うこともできますのでお土産にいかがでしょうか。こけし館の前には巨大こけしが設置されており、撮影スポットとしても人気です。
日本こけし館
- 住所〒989-6827
宮城県大崎市鳴子温泉字尿前74-2 - 電話番号0229-83-3600
- 営業時間8:30~17:00(12月は9:00~16:00)
- 定休日4/1~12/31は無給
- 公式サイトURLhttp://www.kokesikan.com/
七色の水?!のカルデラ湖「潟沼」
潟沼という湖は強酸性のため魚が生息しない湖です。その時の季節や水質、天候によって、エメラルドグリーンや淡い水色、時には白っぽく見えたりもします。貸しボートがあるので水上から景色を楽しむこともできます。
夜には街灯が少ないため星空もきれいですので、紅葉のライトアップを見るのに外に出たら少し足を延ばしてみるのも良いでしょう。
潟沼
- 住所宮城県大崎市鳴子温泉湯元69
- 電話番号0229-83-3441
まとめ
鳴子峡での散策は名所ならではの混雑を避けるための工夫が必要ですが広大な峡谷でのライトアップがあったり、電車との写真撮影スポットがあったりと見どころは盛沢山です。
私のイチオシはやはり紅葉のライトでアップです。写真にうまくおさめるのは難しいかもしれませんがみなさんにもぜひ一度、見ていただきたい景色です。次の秋には東北・仙台の人気紅葉スポット、鳴子峡で自然を堪能するのはいかがですか?
東北の紅葉名所が気になる方はこちらをチェック!
東北には鳴子峡以外の観光・紅葉スポットも多くあります。鳴子峡で紅葉を見たらぜひ見どころたっぷり、他の名所も巡ってみてください!鳴子峡と同じ東北地方だけでも、たくさんの紅葉スポットがございます。当サイトでは他の紅葉スポットについても掲載していますので、鳴子峡だけではない魅力をぜひご覧になってみてください。

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