淡路島のおすすめ紅葉名所はどこ?
紅葉狩りドライブにぴったりの観光地
古事記の国生み神話において一番最初に作られたとされる淡路島。関西からほど近い場所ながら、島らしい開放的な空気感が人気の観光地です。ロケーションのよい場所が多く、ぶらりとドライブ旅行に行くにもおすすめの場所。今回はそんなドライブ旅行にもおすすめしたい、淡路島の紅葉名所をご紹介します。
ライトアップスポットは少なめ
淡路島の紅葉名所は山に近いスポットが多いため、ドライブしながら巡るのがおすすめ。無料開放の場所が多いですが、どこも比較的混雑しにくくゆったりと鑑賞できます。その一方、ライトアップを行う場所はあまりありません。2020年の今年は、ライトアップの開催が未定の場所が多いようです。(※本記事は2020年10月の情報です。)
淡路島の紅葉名所!おすすめスポット1:東山寺
淡路島最古の木造建築
東山寺(とうさんじ)は819年に空海によって創建されたといわれる真言宗のお寺で、本堂や山門は淡路島最古の木造建築物と言われています。江戸時代に尼寺となり、今では淡路島唯一の尼寺です。薬師堂に安置される薬師如来と一二神将は、明治期に京都の石清水八幡宮から廃仏毀釈の波を逃れて運ばれてきたもので、国宝に指定されています。
見頃は11月下旬/ライトアップ未定
淡路島最古の古刹に真っ赤なモミジが映える紅葉スポットです。東山寺の紅葉の見頃は11月下旬で、同じ時期にサザンカも見頃。例年11月下旬に紅葉祭りがありライトアップも行っていますが、2020年の開催は未定です。敷地内には無料駐車場があります。境内の見学は無料で、仏像拝観には700円の拝観料が必要です。
東山寺
- 住所〒656-2221
兵庫県淡路市長澤1389 - 電話番号0799-64-1185
- アクセス津名インターより車で約20分
- 駐車場あり
無料
淡路島の紅葉名所!おすすめスポット2:先山千光寺
淡路島で一番最初に作られた山?
イザナギノミコトとイザナミノミコトが最初に作ったと言われる先山は、淡路富士とも呼ばれる山。その山頂にある千光寺は、淡路島に根強い山岳信仰の中心地となってきた名刹と言われています。猪に由来のあるお寺で、狛犬ではなく猪が置かれているのが特徴でもあります。本尊は千手観音で、梵鐘は国の重要文化財です。
見頃は11月下旬
境内ではモミジが見られ、仁王門から本堂へ続く階段や、三重の塔を背景に映える姿が見所です。見頃の時期は11月下旬。また仁王門近くにある展望台は洲本八景にも選ばれる絶景スポットで、洲本市を一望できます。境内は見学無料です。千光寺のすぐ下にある、天照大御神が隠れたという天岩戸を祀る岩戸神社もおすすめ。
基本情報
先山千光寺
- 住所〒656-0017
洲本市上内膳2132 - 電話番号0799-22-0281
- アクセス洲本バスターミナルより車で15分
- 駐車場あり
無料
淡路島の紅葉名所!おすすめスポット3:常隆寺
天皇ゆかりの名刹
東山寺・先山千光寺と合わせて淡路山岳三名刹と言われる常隆寺(じょうりゅうじ)。常隆寺山の山頂近く、標高515mに建てられた764年開創の高野山真言宗のお寺です。開創は淳仁天皇といわれ、天皇ゆかりの名刹として栄えた場所だそう。また本尊の千手観音は行基作と言われています。周辺は原生林が多く残っていて。スタジイやアカガシなどの群落が見られます。
見頃は11月中
参道を彩る紅葉が美しく、見頃は11月頃です。本堂の左手から奥之院と山頂の森・伊勢の森へと続く参道があります。山頂には展望台があり、播磨灘を望む絶景を見られます。紅葉のほかにも梅雨の時期のアジサイも見所。また、本堂の前には見事なサルスベリの木があり、見頃の夏にもおすすめのスポットです。
基本情報
常隆寺
- 住所〒656-1735
兵庫県淡路市久野々154 - 電話番号0799-82-0451
- アクセス北淡インターから車で約20分
- 駐車場あり
無料
淡路島の紅葉名所!おすすめスポット4:岩上神社
穴場のパワースポット
県の指定重要重要有形文化財にも登録されている岩上神社は、イザナギノミコトが余生を過ごしたと言われる日本最古の神社・伊弉諾神宮からほど近い場所にある神社。古くから人々の信仰を集めた巨石「神籬石(ひもろぎいし)」があり、近年はパワースポットとしても有名です。少し行きにくい場所にあるため、おすすめの穴場スポットです。
見頃は12月
本殿前には大きなイチョウの木が2本あり、それらが落葉して黄色い絨毯を作り出す光景は圧巻。見頃は少し遅めの12月頃です。車1台分の狭い山道を上がった先に無料駐車場があり、神社までは石段を登って行きます。道中にもモミジなどの紅葉を見れ、神聖な雰囲気と紅葉の景色がとても気持ちのよいスポットです。
基本情報
岩上神社
- 住所〒656-1541
兵庫県淡路市一宮町柳沢乙614 - 電話番号0799-86-0355
- アクセス津名一宮インターより車で約10分
- 駐車場あり
無料
淡路島の紅葉名所!おすすめスポット5:名号石
散策にもおすすめのコース
名号(みょうごう)とは仏や菩薩の称号のことで、ここでは「南無阿弥陀仏」のこと。この名号が刻まれた石を名号石(みょうごいし)といい、全国でも見られます。その中でもここ洲本市宇山にある名号石は弘法大師が刻んだと言われており、陀仏川の源流に祀られています。
見頃は11月下旬から
名号石までの陀仏川沿いには大きなモミジたちが並び、紅葉の時期には圧巻の景色が見られます。見頃は11月下旬から12月上旬。落ち葉が山道を彩る12月頃が特に美しくておすすめです。舗装されていますが道が狭く、車は1台しか通れないような道幅のため、途中で車を停めて徒歩で散策するのがよいかも。勾配もきつくないので、お散歩にもぴったりのスポットです。
基本情報
名号石
- 住所〒656-0012
兵庫県洲本市宇山 - 電話番号0799-22-3321(洲本市企画課)
- アクセス洲本バスターミナルから車で約10分
- 駐車場なし
淡路島の紅葉名所!おすすめスポット6:成相寺
淡路島最古の仏像がある紅葉スポット
成相寺(なりあいじ)は南あわじ市の成相渓谷にある真言宗のお寺。高野山から流されてきた実弘上人が営んだといわれる場所です。本尊の薬師如来立像は平安初期の作で、淡路島最古といわれ国の指定重要文化財となっています。境内の拝観は無料で開放されていますが、仏像の拝観には南あわじ市教育委員会への事前申し込みが必要です。
見頃は11月下旬
境内にはあちらこちらにモミジが紅葉し、歴史を感じる境内に落葉が積もる景色は荘厳です。見頃の時期は11月下旬頃から。成相寺は淡路島にある寺院の紅葉名所の中でも山道や階段が少ないため比較的アクセスしやすく、ドライブにちょっと寄るのにもおすすめ。周辺の渓谷には約150本のサクラがあり、春にはまた見頃です。
基本情報
成相寺
- 住所〒656-0445
兵庫県南あわじ市八木馬回394 - 電話番号0799-43-5232(南あわじ市社会教育課)
- アクセス洲本バスターミナルから車で約20分
- 駐車場あり
無料
淡路島の紅葉名所!おすすめスポット7:妙勝寺
淡路島最古の庭園の紅葉
妙勝寺(みょうしょうじ)は足利尊氏ゆかりの寺院として知られ、淡路島で最古の庭園がある場所です。江戸時代に作られたという池泉鑑賞式庭園は県の文化財に指定されています。また境内入ってすぐにある樹齢6〜700年という大きなクスノキも県の天然記念物に指定されています。春にはソメイヨシノやヤエザクラも見頃です。
見頃は11月下旬から
本堂の裏にある庭園は、傾斜を生かした巧みな石組みと蓬莱敷池泉に浮かぶ鶴島・亀島の妙が見応えある庭園です。植栽も美しく、秋にはモミジやナンテンが紅葉してさらに見事な景観を生み出しています。境内からは海も眺められ、気持ちのよい紅葉名所です。観光客もあまり多くないので、ゆったりと庭園と紅葉を楽しめます。
基本情報
妙勝寺
- 住所〒656-2334
淡路市釜口1163 - 電話番号0799-74-3750
- アクセス東浦インターより車で約20分
- 駐車場あり
無料
淡路島の紅葉名所!おすすめスポット8:浅野公園
紅葉の滝とも言われる名所
常隆寺に近い場所にある浅野公園は、万葉集でも詠まれた不動の滝がある自然公園です。芝生広場にはサクラが植えられ、花見の時期には観光客や花見客で賑わうスポット。ちょっとした遊具もあり、子連れでのんびり楽しむのにもおすすめです。不動の滝は広場より少し山手にあり、不動明王が祀られています。
見頃は11月下旬から
浅野公園の不動の滝は「紅葉の滝」と呼ばれる、紅葉と滝のコントラストが美しい紅葉名所。駐車場から不動の滝まで10分ほどの道のりの間に紅葉が楽しめ、その先に落差15mの不動の滝があります。滝を覆うように真っ赤に燃えるモミジが見所です。見頃の時期は11月下旬からで、ちょっとしたハイキングにもおすすめ。
基本情報
浅野公園(不動の滝)
- 住所〒656-1741
兵庫県淡路市浅野南 - 電話番号0799-64-2541(淡路市産業振興部商工観光課)
- アクセス北淡インターより車で約20分
- 駐車場あり
無料
淡路島の紅葉名所!おすすめスポット9:県立淡路島公園
家族連れにもおすすめの観光スポット
明石海峡大橋から続く淡路ハイウェイオアシスと繋がる県立淡路島公園は、広い敷地に植物や自然、テーマパークなども揃う人気の観光地です。水遊び場や広い芝生広場、大きなローラー滑り台などもあり、家族で楽しめます。ハイウェイオアシスにはお土産処やレストランも揃い、観光客や地元の人で賑わいます。
見頃は11月頃
敷地内には、ハイウェイオアシスゾーン、森のゾーン、遊具などがある交流ゾーン、草原と花のゾーンに分かれています。ハイウェイオアシスから交流ゾーンへ続く道にはモミジバフウの並木やメタセコイアの並木道があり、さまざまな紅葉を楽しめます。また所々にヤマモミジやどんぐり、パンパスグラスやイソギクなどもあり、秋の風情を感じられます。
基本情報
県立淡路島公園
- 公式サイトURLhttp://www.hyogo-park.or.jp/awajishima/
- 住所〒656-2301
兵庫県淡路市楠本2425番2号 - 電話番号0799-72-5377
- アクセス淡路SAより直結
- 駐車場あり
無料
淡路島の紅葉名所!おすすめスポット10:旧益習館庭園
観光地近くの紅葉スポット
洲本市街地に近い場所にある旧益習館庭園(きゅうえきしゅうかんていえん)は、江戸時代に作られた徳島藩・稲田氏の別荘の庭園です。2019年に国の名勝に指定され、毎週土・日曜日と祝日のみ無料開放されています。周辺は城下町の街並みを生かした町屋カフェやギャラリーなどが並ぶレトロこみちがあり、観光地としても人気です。
見頃は11月下旬/ライトアップ未定
旧益習館庭園の特徴は、存在感のある大きな庭石たち。池泉回遊式庭園の中では日本最大級に大きいと言われています。秋には紅葉と池、そして巨石の織りなす景色を楽しめます。2019年には見頃の11月下旬に、ライトアップと普段は入れない書院の一般開放が行われました。2020年のライトアップの開催は10月現在未定です。
基本情報
旧益習館庭園
- 住所〒656-0024
兵庫県洲本市山手3丁目3-17 - 電話番号0799-24-3331(洲本市立淡路文化資料館)
- アクセス洲本インターから車で約15分
- 駐車場なし
近隣に市営駐車場あり
淡路島の紅葉名所!おすすめスポット11:諭鶴羽ダム
紅葉ドライブにおすすめ
諭鶴羽(ゆずるは)山は淡路島最高峰の山で、その麓にあるのが諭鶴羽ダムです。春にはダム湖の周辺に植えられた約800本のサクラが美しく、花見客や観光客で賑わうスポット。夏にはホタルも見られ、四季折々の景色が楽しめます。ゆずるは憩の広場という公園もあり、紅葉ドライブにもおすすめの観光地です。
見頃は11月下旬から
紅葉の時期には周辺の山々が紅葉し、ダム湖との美しいコントラストを見られます。ダム湖周辺にはキャンプ場や宿泊施設もあり、紅葉狩りと合わせて楽しめます。また諭鶴羽ダムから諭鶴羽神社までは諭鶴羽古道が続いており、往復は約3時間ほど。ダムからの道は裏参道とも呼ばれます。紅葉の時期、ハイキングもおすすめです。
基本情報
諭鶴羽ダム
- 住所〒656-0452
兵庫県南あわじ市神代浦壁1040-3 - 電話番号0799-52-2336(南あわじ観光案内所)
- アクセス洲本インターから車で約20分
- 駐車場あり
無料
さいごに
ドライブ旅行やツーリングにも
国生みの島・淡路島には気軽に楽しめる観光スポットももちろん、不思議な力を感じるパワースポットや由緒ある場所もたくさんあり、ドライブやツーリング、サイクリングにもおすすめです。また自然豊かで、紅葉の時期にはひときわ景観が美しいのも魅力。ぜひ紅葉の淡路島を楽しんでみてください。
淡路島について気になる方はこちらもチェック
淡路島については、関西圏からの行き方やおすすめドライブコースなどほかにも記事があります。また、温暖な気候の淡路島は自然が多く、季節ごとに四季折々の見所がたくさんの公園やテーマパークなどもあります。淡路島の楽しみ方について気になる方はぜひこちらもチェックしてみてくださいね。
淡路島へはフェリー?高速船?本州との航路や所要時間、運賃などをご紹介!
阪神間で人気のリゾートアイランド、淡路島。関西を中心にたくさんの観光客が訪れる淡路島ですが、明石海峡大橋完成後、船(フェリー)の航路はなくな...
淡路島のおすすめ観光ドライブコース19選!季節別にご紹介【デートにも】
淡路島へ車に乗ってドライブをしてみてはいかがでしょうか?淡路島の北側から南側まで、ドライブデートなんっていいですね。関西から、四国から日帰り...
【2020】淡路島の人気遊園地・テーマパーク10選!大自然で観光の思い出を作ろう!
花と自然が豊かな島・淡路島。関西圏からも近く、リゾート気分で気軽に楽しめると人気の観光スポットです。そんな淡路島には自然豊かな遊園地やテーマ...