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淡路島へはフェリー?高速船?本州との航路や所要時間、運賃などをご紹介!

阪神間で人気のリゾートアイランド、淡路島。関西を中心にたくさんの観光客が訪れる淡路島ですが、明石海峡大橋完成後、船(フェリー)の航路はなくなってしまいました。そんな中、現在も運行される唯一の高速船の航路や所要時間、運賃、魅力などをご紹介します。
更新: 2023年5月29日
ふらわ
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魅惑のリゾートアイランド淡路島に船で行く

瀬戸内最大の島、淡路島。昔から特に夏のリゾートとして兵庫県民に愛されてきた島です。そして念願の明石海峡大橋開通後は島に直接車で行けるようになり、更に多くの観光客が訪れるようになりました。

そんな今でも淡路島と本州を結ぶ高速船航路が一つだけ運行されています。本州・淡路島間唯一の航路、淡路ジェノバラインにはどんな需要があるのでしょうか。

この記事では淡路ジェノバラインの航路、所要時間、所有船などの詳細、そして淡路島の魅力なども合わせてご紹介していきます。※情報は2019年7月現在のものです

淡路島とは?

淡路島は面積約600㎢、兵庫県に属する瀬戸内海最大の島です。江戸時代までは淡路島は一つの国でした。淡路という国名は近畿から四国の阿波国(徳島県)へいたる路という意味です。この島は遥か昔から本州と四国をアクセスする陸路だったのです。

神話ではイザナギとイザナミが日本の国を造ることを命じられて、最初に造った陸地(島)の一つがこの淡路島で、古くから島で獲れた海産物などを都に貢ぐ土地でした。島の主な産業は漁業、農業、観光などで、全国的にタマネギ、人形浄瑠璃、吹きもどしなどが有名です。

明石海峡大橋完成と本州・淡路島フェリーの衰退

本州・淡路島間のフェリーは全滅

1998年、神戸淡路鳴門自動車道と明石海峡大橋が開通し、神戸と徳島が陸路で結ばれました。徳島・淡路島間は1985年に大鳴門橋で、本州・四国間は1998年に瀬戸大橋で既に結ばれていました。

それまで、淡路島と本州の間には複数のフェリー航路があり、たくさんの船が往復していました。甲子園フェリー、明石淡路フェリー、南海淡路ライン、淡路フェリーがありましたが、現在はどれも残っていません。

そしてかつての明石淡路フェリー(通称たこフェリー)の航路を運航するのがジェノバラインの高速船です。

明石海峡大橋のこと

少し明石海峡大橋に触れておきたいと思います。1998年に本州、神戸市垂水区と淡路島間に開通したこの橋は総長約4キロ、2本の橋脚間は約2キロ、世界最長のつり橋で、この橋自体が観光名所となっています。

また橋の通行料金が普通車で2600円、往復すれば5000円以上という料金でした。現在の通行料金は2014年以降、900円まで下がっています。ちなみに当時、淡路島へのフェリーはどの航路も普通車約3000~5000円、人の運賃は1人400~1000円ほどでした。

淡路ジェノバラインは唯一の本州・淡路島航路


明石海峡大橋完成後は全ての本州・淡路島のフェリー航路がなくなりました。淡路ジェノバラインは明石港と淡路島最北端の岩屋港を結ぶ事業と航路を引き継ぎ、また一時期、同じく明石港から岩屋港よりも10キロほど南西にある富島漁港にも引き継いだ航路がありました。

当然、自動車の運搬では明石海峡大橋に勝てませんので、フェリーは運行していません。高速船は人と自転車、もしくは125cc以下のバイクのみを運搬しています。ジェノバラインの明石港と岩屋港を結ぶ高速船航路が現在唯一の本州・淡路島航路なのです。

淡路ジェノバラインホームページ

本州と淡路島を結ぶ高速船の航路

所要時間10分強で本州から淡路島にアクセス

昔はたくさんあった本州・淡路島航路のうち、淡路ジェノバラインがこの明石・岩屋間の航路を利用しているのは明淡高速船の事業をそのまま引き継いだからです。

かつては明石海峡の名物船、明石淡路フェリー(たこフェリー)もこの航路を運航していました。兵庫県明石市の明石港と、同じく兵庫県淡路市最北端の港である岩屋港は本州・淡路島間で最短距離にある港なのです。

その直線距離はおよそ7キロ弱で、この距離を高速船は所要時間約13分で結びます。

明石港周辺の観光スポット

明石港は兵庫県神戸市の西隣に位置する子午線で有名な明石市の中心部にあり、観光地として有名な魚棚(うおんたな)という市場にも高速船のりばからわずか200m弱の距離なのです。

タコや春の風物詩、イカナゴはもちろん、有名でおいしい明石焼きのお店も魚棚にたくさんあります。天体望遠鏡やプラネタリウムがある有名な市立天文台も約1キロと徒歩(所要時間10分ほど)でも行ける距離です。

ぜひ、淡路島行きの船に乗る前に立ち寄りたい魅力的な観光地ですね。

岩屋港周辺の観光スポット

高速船で淡路島最北端の岩屋港に着いたら、そのまま徒歩、自転車、小型バイクで立ち寄れるスポットがあります。まずは淡路島最北端の海水浴場、岩屋県民ビーチ。高速船のりばからわずか400mの距離、規模は小さいですがシャワー、更衣室も完備。

約2キロ先には明石海峡大橋があり、橋の下には道の駅あわじと開放的できれいな公園もあり、橋と明石海峡の眺望はインスタ映えしますよ。またさらに海沿いに1キロほど西へ行くと、和歌にも詠まれた松帆の浦という島内屈指の景勝地があります。

淡路ジェノバラインの運賃や運航ダイヤについて

高速船の運賃

淡路ジェノバラインの高速船の運賃は片道料金が大人500円、小人250円、さらに15名以上の団体なら運賃は大人400円、小人200円です。

淡路島まで人だけが渡る目的なら、橋の通行料金900円よりもかなり安くなり、実際、車の場合、高速料金も別途掛かり、ガソリン代も必要なことを考えると激安と言えるでしょう。

釣りや散歩目的でも気軽に淡路島に渡れます。さらに、125cc以下のバイク、原付ならプラス450円の運賃、自転車の運賃はプラス250円で載せることができ、明石海峡大橋では渡れない小型バイクや自転車で島に上陸できます。

高速船の運航ダイヤ


平日

明石港発は始発5:40、次発は6:20、岩屋港発は始発5:20、6時台は6:00、6:40、その後どちらも7~10時までは20分置きに一本、お昼前から夕方までは40分置きに一本、17~19時台は20分置きに一本、20~21時台は40分置きに一本、22~23時台は各一本ずつで、明石港最終は23:40、岩屋港最終は23:20となっています。

土日祝

明石港始発6:30、岩屋港始発6:00、以降10時台まで30分置きに一本。以降、11時台から21時台まで40分置きに一本。22~23時は各一本ずつで明石港最終は23:40、岩屋港最終は23:20となっています。

高速船の船舶について

淡路ジェノバラインでは現在4隻の高速船が就航しています。H27年に就航した「まりん・あわじ」は双胴船で定員180名が乗船できる大型の船です。

自転車は20台、125㏄以下のバイクは8台まで積載でき、速力は24ノット(時速50キロ弱)で、明石・岩屋間を所要時間13分で結びます。

「まりーんふらわあ2」は4隻のうち最大の高速船で、就航はH4年、定員は235名、こちらも24ノットで航行します。さらに「レットスター2」、「ジェノバⅠ」は小型で50名前後の定員となっています。

小型バイク・自転車なら高速船がおすすめ

淡路島へアクセスする客船はこの淡路ジェノバラインの船舶のみで、しかも車での島へのアクセスは橋が架かっているためにフェリーの需要はないのです。高速船は車での旅行が目的でない旅行客の需要があります。

車がない、もしくは運転が得意でないなど、公共交通機関で旅行する人もいます。そして、自転車や125cc以下のバイクで淡路島旅行を楽しみたい人は明石海峡大橋で直接これらのバイクや自転車を乗入れることができません。

淡路ジェノバラインはこのような淡路島への旅行客の需要を一手に引き受けているのです。

 

通勤にも利用されている

明石海峡大橋は直接明石エリアで乗り降りできるインターチェンジがない一方で、船だと明石と淡路島の岩屋という最短距離を結び、しかもJR、山陽明石駅まで徒歩300mの距離で通勤圏が広がります。

そして橋の料金と比べると高速船の運賃の方が格安であることから、ジェノバラインの船は淡路島と明石近辺の通勤に利用できるという特徴があります。実際に定期券も販売されていますが、悪天候の場合、船だと運航中止となりますので大変そうですね。

淡路島は自転車(サイクリング)天国

高速船には車以外で淡路島を旅行したい人たちの需要があるのですが、その中でもサイクリストには淡路島は有名なスポットなのです。

淡路島では社団法人淡路島くにうみ協会の助成で”あわじロードサイクルサポーターズ”という事業が行われており、島内には初心者から上級まで複数のサイクリングコースが設定されています。

関西エリアのサイクリングのメッカ・淡路島を走りながら、島内の景勝の地や観光スポットを巡りたいものです。


淡路島ロードバイク公式サイト | あわじロードバイクサポーターズが最新のロードバイク情報を配信します!

夏は淡路島で海水浴

夏は淡路島への旅行でもっともハイシーズンです。夏の淡路島でもっとも多いのは海水浴に訪れる人でしょう。阪神間のビーチは大阪湾に面しているためお世辞にも水質はよくありません。

しかし淡路島ならどこも水質がよく、特に島内一番人気は白砂青松の景勝地、慶野松原海水浴場で、夏キャンプも楽しめます。

夏の風物詩、花火も慶野松原花火大会、洲本の淡路島まつり花火大会があります。そして夏の淡路島グルメは何と言ってもハモですね。※画像は慶野松原海水浴場

船旅で発見する新しい淡路島

今や架橋により車でのアクセスがメインとなった淡路島、所要時間10分強の短時間ではありますが、やはり船旅には車では味わえない旅情やワクワク感があります。また島内では、バスやバイク、自転車などで道や街を巡ることで、マイカー旅行ではわからない魅力を発見することもできます。

実際、フェリーしかアクセス手段がなかったころから何度も淡路島を訪れている私にも、他の旅行客があまり訪れない自分だけの淡路島スポットもあります。そんな淡路島は自転車や原付、公共交通機関での旅行にもおすすめの魅力あふれるリゾートアイランドなのです。

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