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【2020】千畳敷カールの紅葉の見所を解説!ロープウェイで楽々絶景が楽しめる!

雲の上にある紅葉の絶景を求めたら、千畳敷カールを選んでみて損はしません。ロープウェイでたどり着く千畳敷なら、自然が作り出した壮大な風景をとことん楽しめます。紅葉の絶景ポイントや行き方や登山コースなど含め、千畳敷カールで注目の要素を色々とご紹介します。
2020年11月10日
はぐれ猫
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千畳敷カールとは

長野の木曽山脈にある氷河地形

目的とする千畳敷カールがあるのは、中央アルプスこと木曽山脈がどーんとそそり立つ長野県。標高2,956mもある急峻な木曽駒ヶ岳の南方に、いつも登山者が絶えない千畳敷カールの絶景が見られます。標高2,500地点の名所は古代に氷河が削り取ったお椀状の地形で、他の山岳にはない特別な特徴を持った場所です。

千畳敷カールの紅葉は絶景

冬を超えた千畳敷カール付近は、春に芽吹いて夏に花が満開となるお花畑が有名です。そんなお花畑が秋を迎えると、高山植物を含む、周辺の紅葉が見事なことでも知られます。険しさたっぷりな駒ヶ岳の山岳が織りなす紅葉風景は、ハイキングも兼ねて平日に訪れ、写真撮影してみたい魅力でいっぱいです。

基本情報

千畳敷カール

  • 住所
    長野県駒ヶ根市赤穂1
  • 電話番号
    0265‐96‐7724

千畳敷カールの紅葉の時期

山頂の見ごろは9月下旬から

見ごろは毎年の気温にも左右されますが、千畳敷カールは9月の時期から色づきはじめます。山頂部のダケカンバ、ナナカマドなどの樹木の紅葉は見ごろも早く、9月の中旬や下旬には写真に収めたい風景を見せてくれます。例年10月上旬頃まで見ごろは続くので、ハイキングするなら遅くなりすぎないことです。

ふもとの見ごろは11月上旬まで

山頂部から離れている駒ヶ岳のふもとの付近も、紅葉の鑑賞に相応しいスポットがあります。ふもとのしらび平などではモミジ、ナラ、カエデ、イチョウなどの種類も含んで、10月の下旬に色づきの見ごろを迎え始めます。キレイな紅葉の見ごろは、例年11月の上旬頃まで楽しめます。

混雑する時期

9月から10月上旬ころの土日、駒ヶ岳ロープウェイと千畳敷カールは、ここは渋谷の駅前かと言う程まで混雑を見せます。平日とは比較にならない混雑のピークを迎えれば、乗車整理券が配布されるほど。アクセスの電車、バス、駐車場なども休日は混雑を避けられないので、見ごろには平日の観光がおすすめです。

千畳敷カールの特徴

千畳敷カールの見た目と地形の特徴

標高2,600mの付近にある千畳敷カールは、たたみ千畳に匹敵するほどの広さを持つことが名の由来となりました。紅葉の見所である宝剣岳などの山に囲まれた窪地は、実は昔の氷河の名残です。年月をかけて氷河が削り取ったことで、今の急峻なカール壁やモレーン(土手のような堆積)などが形成されました。

千畳敷カールの形成された時期

この千畳敷カールが調査された結果、氷河により形成されたのは17,000年前までと判明しています。最盛期は今から5万年前も前のことであるとか。当時の氷河は現在地よりも2kmも下方まで達し、駒ヶ岳ロープウェイのしらび平駅付近まであったことも判明しています。紅葉を見に行ったら、かつての氷河を想像してみてみください。

千畳敷カールの行き方

電車とバスによる行き方

一番おすすめな行き方は、平日も休日も電車とバスを乗り継ぐ方法です。JR飯田線の駒ヶ根駅が、紅葉を見たい千畳敷カールの最寄り駅。そこから中央アルプス観光のバスに乗ると、到着するのが標高1,662mのしらび平駅です。ここで駒ヶ岳ロープウェイの切符を買って乗り込み、山頂の千畳敷駅へと向かいます。

車による行き方

車での行き方では、中央自動車道の駒ヶ根インターが起点です。インターから県道75号線を西へ2km走り、菅の台の大駐車場に入ります。紅葉の時期は平日以外には混雑しますが、近くの駒ヶ池や黒川平に臨時駐車場が登場します。その後は中央アルプス観光のバスで、ロープウェイのしらび平駅まで移動が基本です。

高速バスによる行き方


安上がりに千畳敷カールのハイキングを楽しむならば、高速バスもおすすめな行き方。平日から、東京のバスタ新宿や、名古屋のバスセンターなどを始発点とする往復券があります。新宿発の伊那バスの行き方では、ロープウェイとのセット券もあるのでお得。こちらの行き方でも、大駐車場から路線バスに乗り換えるのが通常です。

各種の行き方のまとめ

【電車とバス】JR飯田線→駒ヶ根駅→中央アルプス観光路線バス→しらび平駅
【車】中央自動車道→駒ヶ根IC→県道75号→菅の台大駐車場→路線バス→しらび平駅
【高速バス】東京・名古屋など各地→高速バス→菅の台大駐車場→路線バス→しらび平駅

千畳敷カールの紅葉の見所①ロープウェイ

駒ヶ岳ロープウェイ

かなたの千畳敷カールへ移動する大きな魅力が、高所にあるロープウェイです。中央アルプス観光の駒ヶ岳ロープウェイは、1967年の開通以来、観光では欠かせぬ存在。標高2,611mの千畳敷駅は、日本一高い駅、950mの高低差も日本一で有名です。紅葉の時期は平日も多くの登山者や観光客を乗せ、休日は混雑を見せています。

空中からの紅葉の絶景

完全に雲を突き抜けていくロープウェイは、急峻な駒ヶ岳の斜面を登って千畳敷カールへ向かいます。車内アナウンスで山の情報を耳にしながら周囲を見れば、10月以降なら紅葉する周囲の山々も見所。そして7分30秒の移動の間には、雲海の向こうに壮大な南アルプスが一望できるので、写真を撮りたい魅力があります。

千畳敷カールの紅葉の見所②滝

日暮(ひぐらし)の滝

ちょうど駒ヶ岳ロープウェイの真下には、日暮の滝の名所も見られます。10月以降の紅葉の景色は、千畳敷カールの紅葉とは違った絶景です。落差は上下2段を合わせて36mもある立派なもので、見えていない部分も含めると50mを超えるとか。菅の台の大駐車場から、散策路で訪ねることもできます。

目を見張る滝の紅葉風景

上空からの見所となる日暮の滝は、紅葉の山林を切り裂くように流れています。断崖に流れる水の様子も上から確認でき、滝の部分は白く、青い水が溜まっている様子も幻想的。紅葉の見ごろなら写真を撮りたくなってしまう、絵に描いたような滝の風景に出会えます。

そして秋は混雑しがちな大駐車場から散策路をハイキングすれば、迫力ある日暮の滝の姿と遭遇できます。秋の散策路と滝の周囲は、時期によっては紅葉の真っ只中。上空には千畳敷カールへ向かう、ロープウェイのゴンドラの様子も目にできます。上からも下からも眺めてみたい、山岳の絶景です。

千畳敷カールの紅葉の見所③山

宝剣岳

いよいよ千畳敷駅に到着すれば、駅前ですぐ目に飛び込むのが宝剣岳です。この山は駒ヶ岳の千畳敷カールを飾る主要な峯の1つで、その標高は2,931m。昔は山岳信仰の山だったので、錫杖嶽(しじょうだけ)の別名があります。宝剣岳を中心とした迫力の断崖は、9月の時期にもっとも早い紅葉が見られることで知られます。

宝剣岳の絶壁の紅葉

この宝剣岳があるからこそ千畳敷カールは見栄えも優れ、お椀状の地形からはどこからでも断崖の姿が見られます。宝剣岳の斜面の紅葉は、ダケカンバなどの高山植物が見所の中心。案内板の近くには双眼鏡もあるので、迫力の絶壁と早い時期の紅葉をじっくり眺めるも良く、写真を撮るにもおすすめなポイントです。

千畳敷カールの紅葉の見所④高山植物

お花畑の高山植物

宝剣岳を背景としたお花畑は、春から秋まで高山植物を愛でられる見所です。木曽駒ヶ岳の周辺にはシナノキンバイなど120種類以上の高山植物が生息しますが、千畳敷カールのお花畑でも数多くの種類が確認できます。9月から10月はお花畑の紅葉を目的に、散策路を巡るという楽しみもあります。

色とりどりな高山植物の紅葉

秋のお花畑は紅葉した色とりどりの高山植物に彩られて、写真撮影も熱が入るほど幻想的な風景を作っています。ごつごつとした岩石や剣ヶ池のそばでは、赤い実をつけたナナカマド、紅色の葉っぱになったチングルマやウラシマツツジなどが重なりあった姿。よく見る平野部の紅葉とはまるで異なった秋の景色です。

お花畑の剣ヶ池

紅葉真っ只中のお花畑には、剣ヶ池という池の見所があります。剣ヶ池は千畳敷カールのお花畑の紅葉をもり立てる魅力の1つ。周囲の紅葉が鏡写しになった姿は、まさに絶景。剣ヶ池のほとりにはベンチがあるので、じっくりと座って周囲の紅葉を鑑賞できます。

千畳敷カールの紅葉の見所⑤神社


駒ヶ岳神社

山頂の駅の前では、千畳敷カールの真っ只中に鎮座する駒ヶ岳神社が目に止まります。この神社は標高2,612mの地点に、1968年に創建されたもの。天照大神と大山祇(おおやまつみ)を祭神として、登山者の安全と繁栄を祈願する目的で建立されました。神社と紅葉と千畳敷カールの取り合わせは、見てみたい光景です。

駒ヶ岳神社と周囲の絶景

古びた印象の木造の鳥居が、どこか哀愁を漂わせる駒ヶ岳神社。千畳敷カールで見所となっている社殿はとても小さなものですが、背後にはどーんとそびえる宝剣岳を従えています。9月から周囲は紅葉に彩られるようになるので、参拝がてら写真に収めたくなってしまいます。

千畳敷カールの紅葉の見所⑥雲海

雲海と紅葉

ハイキング中に目に焼き付けておきたい光景と言えば、千畳敷カールから見られる雲海もその1つです。駒ヶ岳に接する伊那盆地は、日本アルプスに挟まれている環境もあって、雲海が発生しやすいことで知られます。紅葉の時期に雲海が出れば、普段は遭遇できないファンタジックな体験です。

雲海と紅葉のコラボ

色づいた樹々の向こう側に、白や灰色をした果てしない雲海が共演しています。朝日のご来光も加わった雲海の姿は神々しさも増量して、写真を撮りたくなるのも必至。千畳敷カールの紅葉の時期に雲海が見られたら、バンザイしたくなるほど気分は最高です。ハイキングをして、さらに高所からの雲海を眺めるのも楽しみになります。

千畳敷カールの紅葉の見所⑦動物

カモシカと紅葉

運が良かったら、ハイキング中に千畳敷カールでカモシカに出会えるかもしれません。見所になるニホンカモシカは、本州に生息する日本固有種。体長は1mを超えるほどの、ウシ科の動物です。サルと共に紅葉する照葉樹林や岩場を好んで暮らし、標高の高い千畳敷カールでも、度々紅葉風景の中に姿を現しています。

ライチョウと紅葉

空に届く千畳敷カールならば、登山の途中に貴重なライチョウも写真に収められます。日本のライチョウは標高2,000を超える、日本アルプスを中心として生息している絶滅危惧種の鳥。春は褐色、冬は純白に色が変わるライチョウが、千畳敷カールの紅葉の中では何色なのか確認してみてください。

ホシガラスと紅葉

普通のカラスとはまったく異なる見た目のホシガラスも、駒ヶ岳の紅葉の見ごろに出会いたい鳥です。ホシガラスは紅白入り乱れた模様が特徴で、まるで大きなスズメのよう。紅葉の千畳敷カールの風景にいれば、一気に主役の座におどりでる存在です。

千畳敷カールの紅葉ハイキング①初心者

千畳敷カールの花回廊(遊歩道)

誰もがハイキングしたくなってしまうのが、紅葉の千畳敷カールをぐるりと歩ける花回廊です。この道は圧倒される絶景の千畳敷を気軽にハイキングできる初心者向けコースで、1周はわずか40分で回れます。ロープウェイ駅のそばで行き方が簡単なこともあって、平日も気軽な装いの登山者が目立ち、休日は混雑するのも普通です。

花回廊のコースの見どころ

花回廊は一周するコースなので、時計回りか反対回りを選べます。時計回りの場合、千畳敷駅を出発したら駒ヶ岳神社に参拝。そして無数の高山植物が生息する、千畳敷カールのお花畑の中を進みます。紅葉も綺麗な険しい斜面の道を進むと、後半で剣ヶ池のほとりに休憩スポットがあります。休憩したら、元の駅前まではあとわずかです。

千畳敷カールの紅葉ハイキング②中級以上

駒ヶ岳登山コース

花回廊より高所に至る紅葉ハイキングも、おすすめなのが木曽駒ヶ岳です。千畳敷カールからの日帰り登山は、登山計画書をホテルに提出するのが基本。花回廊の奥にある、乗越浄土(のっこしじょうど)へ向かうコースを辿ります。9月の紅葉が目的なら断然、宝剣岳に行く短距離コースです。

宝剣岳までのコースと見どころ


花回廊の北側からの1時間の登山コースは、尖った巨石がゴロつく急斜面です。200mほども斜面を登って乗越浄土に着いたら、南西の標高2,931mの宝剣岳までは突き刺さりそうな岩石が密集する尾根道。てっぺんに到着すれば、周囲の日本アルプスを見渡し、千畳敷カールの紅葉全体を一目で見られる魅力があります。

トロールの舌

この険しい宝剣岳でも登山者を惹きつけて止まないのが、トロールの舌と呼ばれる名所です。標高1,950mを超える場所には、ニューッとトロールの舌が突き出したような地形があるのです。崩れそうな足元に登るのは勇気が必要ですが、最高の記念写真になることは間違いありません。

千畳敷カールのホテル

中央アルプスホテル千畳敷

1967年に駒ヶ岳ロープウェイの開業と共に営業を始めた、ホテル千畳敷。日本一空に近いホテルは、宿泊を兼ねた千畳敷カールの紅葉観光にも嬉しい場所です。駅と一体化した施設は冬はスキー場も営業し、1年中利用できるレストランやカフェや売店なども併設。そのため、平日以外は登山者で混雑するほど人気です。

ホテル千畳敷の見どころ

紅葉のハイキングを兼ねて宿泊すれば、お部屋は昔ながらの純和風。窓からは千畳敷カールの紅葉は勿論、南アルプスの雄大な景色も見放題です。お部屋にはお風呂が付いているのも、山ガールからも好印象な要素。さらに信州の山と川の幸がたっぷりな料理が登場するのも、宿泊の楽しみとなります。

基本情報

ホテル千畳敷

  • 住所
    〒399-4117
    長野県駒ヶ根市赤穂1
  • 電話番号
    0265-83-3844
  • 公式サイトURL
    https://www.chuo-alps.com/hotel/

千畳敷カールのホテルの名物

ソースカツ丼

宿泊しなくても利用できるのが、ホテル千畳敷のレストラン。ここでは平日でも休日でも、紅葉だけでなく名物ソースカツ丼も見逃せません。昭和の始めの頃、駒ヶ根市でソースカツ丼が名物となったのが始まりでした。千切りキャベツ+分厚いカツが乗っている丼は、混雑の中でも味わいたい一品です。

膨れ上がったおやつのカール

ここは千畳敷カールなだけに、売店ではダジャレを効かせておやつのカールを販売しています。 紅葉と同じく写真に撮りたいのは、低い気圧のために袋がパンパンに膨らんだ珍しい特徴があるから。普通とは違った楽しいおやつタイムが過ごせます。

千畳敷カールの紅葉を見よう

雲の上の絶景を写真に撮りたい

雲より高い場所の千畳敷カールには、とんでもない紅葉の絶景が存在していました。9月という早い見ごろの時期はロープウェイも混雑しますが、2020年以降の秋もずっと見逃せません。ホテルの宿泊や平日の空いている千畳敷を狙って、理想の写真を撮影する旅路も良いですね。

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