中央アルプスとは
南アルプス・中央アルプス・北アルプスと日本には有名な山脈があります。その美しさは多くの登山者を虜にし登山シーズンには多くの登山者が訪れることでも有名です。そんな日本三大アルプスの一つである中央アルプスとは、約100キロにわたり日本列島を南北に走っている山脈で木曽山脈とも呼ばれています。中央アルプスに属する山は経ヶ岳に始まり、将棊頭山、木曽駒ヶ岳、宝剣岳、桧尾岳、熊沢岳、空木岳、南駒ヶ岳、越百山、奥念丈岳、安平路山、摺古木、南沢山、富士見台、そして恵那山と多くの山から成り立っています。
宝剣岳基本情報
中央アルプスに属する「宝剣岳(ほうけんだけ)は険しい岩場の山として有名でその姿は三角に尖った山頂が鋭くとてもかっこ良い山です。標高は2931メートル長野県にあります。木曽駒が岳登山を行う際に分岐をそれると現れるのがこちらの山で標高は高いですが、ロープウェイを使って登山を行うことが出来る事が日帰りでも登山を行える魅力の一つと言ってもいいでしょう。
木曽駒ヶ岳基本情報
木曽駒ヶ岳は長野県に位置する標高2956メートルの中央アルプスの最高峰の山です。美しい景色が見られる木曽駒ヶ岳は日本百名山にも選定されており、紅葉の時期は非常に混み合い登山渋滞も発生するほどです。上記で紹介した宝剣岳、木曽前岳、中岳 、伊那前岳を含めて木曽駒が岳と呼ばれる事もあります。つまりそれぞれの山は隣接し縦走する事が可能になっているのです。
木曽駒ヶ岳・宝剣岳登山の魅力
木曽駒ヶ岳・宝剣岳登山を行うと様々な魅力を感じる事ができます。ではどのような魅力があるか紹介しておきましょう。
ロープウェイを使って標高差を稼ぐ事が出来る
木曽駒ヶ岳を登山する場合標高が高く初心者の方は特に躊躇してしまいがちですが、ロープウェイを使って山頂までの中間地点まで向かう事が出来るのです。そのため日帰りで山頂まで行き下山する事が出来る魅力があるのです。
千畳敷の景色が美しい
木曽駒ヶ岳・宝剣岳登山を行う際に必ず通過する場所が千畳敷カールです。この千畳敷カールはロープウェイの山頂駅ともなっており、多くの登山者やハイキング客で賑わっています。多くの客で賑わう理由は登山の装備を準備しなくともロープウェイで来る事が出来るからです。その千畳敷カールは春から初夏にかけてお花畑と呼ばれている美しい景色を見る事が出来るのです。千畳敷カールの端には剣ケ池があり池の周りを歩く事が出来る遊歩道も整備されていますのでハイキングに最適なコースになっています。お花畑、池と中央アルプスの山々を一緒に楽しめる千畳敷カールはおすすめのポイントですよ。
極楽平
極楽平は宝剣岳登山を行う際に立ち寄れる開けた場所です。そこからの宝剣岳の景色や眼下に広がる景色は最高です。地図を見ると千畳敷カールにあるロープウェイ山頂駅から木曽駒ヶ岳方面へ歩き宝剣岳を経由して向かうコースと千畳敷カール山頂駅から直接極楽平へと向かうコースがあります。直接向かうコースの方は簡単に向かう事が出来おすすめです。ここ極楽平は宝剣岳下山途中にあることから極楽平で休憩する人も多くいます。山ごはんもここ極楽平で食べると美味しさも倍増しそうですよ。
木曽駒ヶ岳・宝剣岳登山
木曽駒ヶ岳・宝剣岳登山はロープウェイを使い簡単に登山が楽しめるとお伝えしましたが、登山口へ到着するまでには複数の乗り物を乗り継ぎ向かうことになります。またロープウェイの山頂駅から木曽駒ヶ岳方面へと歩き宝剣山荘で分岐し宝剣岳へと向かうとルートの状況は一変し、岩場が現れます。この岩場は滑落事故が発生するほど危険な場所となっており、ヘルメットを装着して登山を行う方の姿も見かけます。ヘルメットをかぶることにより頭を守る事ができます。木曽駒ヶ岳方面へ行く方は初心者でも気持ち良くハイキングが出来るコースが続き比較的簡単に木曽駒ヶ岳山頂を目指すことが来るコースになっています。
木曽駒ヶ岳・宝剣岳登山ルート
木曽駒ヶ岳・宝剣岳登山のコースを紹介していきましょう。ロープウェイを使い山頂駅から登山が始まります。ロープウェイなどの情報は後に紹介しますので、ここでは山頂駅からのルートで紹介していきますね。 ①地図を確認すると木曽駒ヶ岳へは千畳敷カールロープウェ山頂駅→剣ケ池→八丁坂分岐→八丁坂→乗越浄士→宝剣山荘→中岳→天狗荘→駒ヶ岳山頂山荘→木曽駒ヶ岳山頂へと向かうコース。 ②地図を確認すると宝剣岳へは千畳敷カールロープウェ山頂駅→八丁坂分岐→八丁坂→乗越浄士→宝剣山荘→宝剣岳へと向かうコースなどがあります。
木曽駒ヶ岳登山コースを紹介
上記で紹介したコースを詳しく紹介していきましょう。まず紹介するのは木曽駒ヶ岳までのルートです。比較的歩きやすく体力がない初心者の方でも標高の高い山登山を楽しむことができるでしょう。
木曽駒ヶ岳登山ルート1
千畳敷カールの山頂駅でロープウェイを降りたら登山口へ向かいましょう。山頂駅にはトイレなどの施設や売店などがありますので必要なものがある場合は購入しておくと良いでしょう。 ①登山口の始まりは駒ヶ岳神社です。ここの神社で安全祈願を行う人の姿を多く見かけます。安全に登山が出来るように祈願し出発です。 ②駒ヶ岳神社を過ぎると花畑とも呼ばれる千畳敷カールを歩きます。木製の遊歩道が整備されていますので歩きやすいですが、ハイキング客もここを通りますので混雑しています。 ③遊歩道を歩き八丁坂分岐までくるとハイキング客と登山客が分かれる分岐が現れますので地図で分岐を確認しましょう。ここから本格的な登山が始まります。
木曽駒ヶ岳登山ルート2
④八丁坂分岐を過ぎると岩場が現れますが、初心者でも歩ける難易度の岩場なので心配することなく足を進める事ができます。混雑する時期はすれ違いの人が大きので譲り合いながら登ります。そのため少々時間がかかってしまいます。 ⑤八丁坂までくると後ろを振り返ってみましょう。ホテル千畳敷が箱舟のように見える他眼下に広がる綺麗な景色を眺める事ができます。運が良ければ雲海を見ることもできますよ。 ⑥八丁坂を過ぎると左手にオットセイ岩が現れます。地図があるとその場所を確認する事も出来るでしょう。名前の通りオットセイに見える岩が有名ですよ。オットセイ岩を過ぎると傾斜のきつい登りになります。つまずかないように気をつけて歩くようにしましょう。 ⑦伊郡前岳ヘ向かう分岐に出ます。木曽駒ヶ岳方面へ向かいましょう。分岐を過ぎると乗越浄士を過ぎ宝剣山荘に到着します。
木曽駒ヶ岳登山ルート3
⑧地図を確認すると宝剣山荘を左まわり、右回りとルートを選ぶことができますが、宝剣山荘を回り込むと2つのルートが合流します。ルートが合流すると天狗荘が現れます。トイレの設備もありますので、立ち寄ると良いでしょう。 ⑨天狗荘を過ぎるとルートが2つに分かれます。右ルートは高山植物を見ながら歩くハイキングに向いたコース、左まわりは岩場を歩く危険も伴うコースになっています。自分のレベルを考えルートの選択をすると良いでしょう。駒ヶ岳頂上山頂山荘へ着くとテント場がありカラフルなテントを多く見ることがきます。 ⑩ルートが2つに分かれるので左側へと進みます。歩きやすいコースが続き駒ヶ岳頂上木曽小屋を過ぎると間も無く木曽駒ヶ岳山頂です。
宝剣岳登山コースを紹介
次に紹介するコースは宝剣岳登山コースです。こちらのコースはヘルメットの装着必須!と言っても良い岩場コースになっています。ヘルメットの用意をしていない場合は登山を諦めることをおすすめします。登山を考えている場合はヘルメットを必ず持参するようにしましょうね。また宝剣岳へ向かうルートの確認には地図を使い道を間違えないようにしましょうね。
ヘルメット必須!宝剣岳登山ルート1
①宝剣山荘までは木曽駒ヶ岳登山ルートと同じコースになります。 ②宝剣山荘まで来ると山荘にはトイレの設備がありますので、立ち寄って休憩をするのも良いでしょう。この先山荘やトイレの設備はありませんので注意してください。 ③宝剣岳を目指す場合は乗越浄士そ過ぎた分岐を右ではなく左に足を運びましょう。左ルートが宝剣岳への登山ルートとなっていますので地図で確認しましょう。 ④ここから危険を伴う岩場が続きますので、岩場手前でヘルメットの装着をする事をお勧めします。ヘルメットは自分のサイズにあった物をかぶりヘルメットに付属している固定ベルトはきちんと締め付けるようにしましょう。せっかくのヘルメットです。ヘルメットの役割を果たすようにしましょうね。
ヘルメット必須!宝剣岳登山ルート2
⑤岩場に入ると平坦な場所はありません。その代わりに鎖がたくさん設置してあり、鎖を使って登って行くことになります。 ⑥岩場を登って行くと山頂に到着しますが、宝剣岳の山頂は人が一人立てるかどうかのとても狭い場所です。後から人が登ってきますので、長い時間滞在せず横によけて休憩するようにしましょう。山頂でもヘルメットは装着したままにしましょうね。 ⑦宝剣岳山頂を過ぎると極楽平へと岩場が続きます。極楽平までは、登ってきたルートと比較して岩場が緩やかになりますが油断は禁物です。 ⑧極楽平までくると岩場が終わり平坦な広場が現れます。
ヘルメット必須!宝剣岳登山ルート3
⑨極楽平まで来てから休憩をすると安全に休む事ができますし、宝剣岳や眼下に広がる千畳敷カールの美しい景色も見る事が出来るので極楽平は休憩するのにお勧めの場所です。 ⑩極楽平を過ぎると千畳敷カールまでのルートがあり、木製の階段などを歩きながら下山します。
木曽駒ヶ岳・宝剣岳登山山荘情報
中央アルプス木曽駒ヶ岳・宝剣岳登山では、多くの山荘やホテルが存在します。多くの登山者が訪れる木曽駒ヶ岳ですので、十分な施設が用意されているのです。どのような山荘やホテルがあるか見ていきましょう。
宝剣山荘
所在地:長野県上伊那郡宮田村 中央アルプス宝剣岳北方下100m 標高約2,870m 収容人数:約120名 施 設:1F食堂、売店、2F客間12部屋 開設時期:4月上旬~11月初旬 ※4月及び11月以降の営業については要問い合わせ / 年末年始(要予約) 設備:食 堂・売 店 山荘の宿泊に関する詳細はリンクを貼っておきますので各自で確認し宿泊する場合は事前に予約を行うようにしましょう。
中央アルプス天狗荘
所在地:長野県上伊那郡宮田村 中央アルプス宝剣岳北方下(宝剣山荘北隣) 標高約2,870m 収容人数:約200名 施 設:1F食堂、売店、2F客間14室、3F広間2部屋 開設時期:7月上旬~10月初旬 山荘の宿泊料金などリンクを貼っておきますので確認し宿泊する場合は事前に予約を行うようにしましょう。
駒ヶ岳頂上山荘
所在地:長野県上伊那郡宮田村 中央アルプス中岳と駒ケ岳の鞍部 標高約2,870m 収容人数:約100名 施 設:1F食堂、売店、客間3室、2F客間7室 開設時期:7月上旬~10月初旬 宿泊料金等についてはリンクを貼っておきますので確認し、利用する場合は必ず事前に予約を行うようにしましょう。こちらの山荘はテントを張っての宿泊も可能です。テント専用スペースを利用する場合予約は必要ありませんがテントを張るスペースには限りがあります。テント泊の場合早めに到着するようにしましょう。
駒ヶ岳頂上木曽小屋
所在地:上松町 駒ケ岳頂上 営業期間:4月末から11月3日 収容人員:100人
千畳敷カールホテル
千畳敷カールホテルは日本で一番高い場所に建つホテルです。 宿泊料金は時期によって異なりますので、ホームページで確認、予約を行うようにしましょう。 リンクを貼っておきますね。
木曽駒ヶ岳・宝剣岳登山テント場情報
中央アルプス木曽駒ヶ岳登山を行う際テント泊を楽しみたいと言う方も多いと思います。そんな時にテント泊を楽しめる場所が頂上山荘横のテント場です。木曽駒ヶ岳では唯一テント泊が可能な場所となっています。こちらのテント場は約70のテントを設置する事が出来ます。予約の必要はありませんが、テントを張る場合山頂山荘で受付を行います。冬季期間中でもテントを張る事が出来ます。その場合は宝剣山荘での受付を行うことになります。
木曽駒ヶ岳・宝剣岳登山マイカー規制情報
中央アルプスでは環境に配慮した取り組みとしてマイカー規制を実行しています。マイカー規制とは一定の場所より先は指定車両以外の車両の通行を禁止た取り組みです。木曽駒ヶ岳登山を行う際はマイカー規制がかかりますので、途中の菅の台バスセンター駐車場に車を駐車しバスに乗り換えロープウェイ乗り場まで向かいます。紅葉の時期などは駐車場は満車となるほか、バスに乗るためのチケット販売所は朝4時頃から数百メートルの列が出来ることもあります。そのためバスに乗車するにも時間がかかることになります。早めの行動は必須ですよ。
木曽駒ヶ岳・宝剣岳登山ロープウェイ情報
ロープウェイを使うと標高差1000メートルを一気に登ることが出来ます。乗車時間は7分!眼下に絶景を楽しむ事が出来ます。菅の台バスセンターからバスに乗り換えロープウェイ乗り場まで向かいます。約30分くらいで到着するでしょう。ロープウェイ駅があるのがしらび平と呼ばれています。ロープウェイのチケットは菅の台バスセンターでバスの乗車券と一緒に購入す事もできますので、セットで販売されているチケットを購入しておく事をお勧めします。ロープウェイは混雑時期には整理券が配布され、乗車までに時間を要する場合がありますので、バス同様に時間に余裕を持っておくことが必要です。下のロープウェイも同様に考えておきましょうね。
木曽駒ヶ岳・宝剣岳登山装備情報
木曽駒ヶ岳登山を行う際にどのような装備品があると便利でしょうか。最低必要な装備品を紹介しておきましょう。 ①木曽駒ヶ岳の真夏の気温は20度ほどです。平地と比べると気温差は大きいですよね。そのため、春の気温を想像して衣類の準備を行うようにしましょう。その際、重ね着を行うことで防寒しながらも、歩いて暑くなった時のことを考えておくと良いでしょう。 ②トレッキングシューズ!岩場がある木曽駒ヶ岳です。スニーカーなどで登ると足元が不安定になり危険を伴いますので、必ず足首が固定出来るトレッキングシューズを準備しておきましょう。 ③水分!真夏に限らず登山をしていると自然と汗を欠くものです。そのため体内の水分も排出され水分不足を招きます。必ず必要以上の水分を持参しましょう。そのため大きめのザックがあるといいですね。
木曽駒ヶ岳・宝剣岳登山アクセス情報
■車でのアクセス:八王子インターチェンジから中央道を2時間40分→駒ケ根インターチェンジで高速道路を降りる→県道を走り菅の台バスセンターに到着します。 ■電車でのアクセス:新宿駅からJR中央本線に乗車し4時間岡谷駅で飯田線に乗り換えます→駒ケ根駅で下車し路線バスに乗り換えます。
まとめ
木曽駒ヶ岳・宝剣岳の登山に関するルートなどを紹介してきました。分岐があったり山荘があったりする山です。地図を準備し、事前に自分に必要な情報を地図から得て地図を見ながら歩く際のイメージを持っておくと良いでしょう。木曽駒ヶ岳の素晴らしい景色を楽しんできてください。
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