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初心者でも簡単!刺繍の入門講座!ステッチの種類や基本的な縫い方を徹底解説!

裁縫の中でも、刺繍のステッチで美しい絵を描けたり、好きなキャラクターやモチーフを作ってブローチにしたりバッグに模様を描けたりするのでやってみたいという人は意外と多いのではないでしょうか。今回はそんな方のために初心者でも簡単にできる刺繍ステッチをご紹介します。
2020年8月28日
大石ゆう
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刺繍に挑戦してみたい!

Photo byNicolePina

刺繍に使うステッチの方法が知りたいけど、難しそうで手が出せないという人も多いのではないでしょうか。初心者の方でも挑戦できる、基本の縫い方を今回はご紹介していきます。バッグやブローチ、ランチョンマットなど、お家で使っているものにアレンジするのもいいですね。ぜひ縫い方を知って、素敵な刺繍を作ってみてください。

刺繍を始める前に

フランス刺繍

まず、刺繍のステッチの基本を知る前に、刺繍の種類についてご紹介していきます。地方によってさまざまな刺繍があるのですが、今日本でよく見かけられる刺繍の種類というのがフランス刺繍とクロスステッチになります。フランス刺繍自体に、ステッチがたくさんあるのでその方法を学んでいくことでさまざまな模様を作り出すことができるようになります。

クロスステッチ

フランス刺繍以外でよく見かけるのがこのクロスステッチ。専用の布にクロスさせることで刺繍を施していきます。色を変えてクロスステッチを作り出すことでさまざまな模様が描けます。今回は主にフランス刺繍の基本のやり方についてご紹介していきますので、クロスステッチの縫い方が気になる方は下記リンクの記事を読んでみてください。

クロスステッチが気になる方はこちらもチェック!

刺繍を始めるのに必要なものは?

刺繍針

では、刺繍をするにあたって必要なものを一覧で見ていくことにしましょう。刺繍をするのに必要なものは、刺繍針。普通の針も使えるのですが、それよりも糸通しの穴が大きくなっています。刺繍の糸は一本取りや二本取りなど、本数によって異なりますが、その太さに合わせた針もあるんです。太さや長さによって号数があるので、本格的に刺繍を行いたい方は刺繍針にも目を向けるといいかもしれません。

刺繍糸

次に使うのは刺繍糸です。手芸屋さんではもちろん、通販サイトや今では100均でも刺繍糸が販売されているので、描きたい模様に合わせた色をチョイスして購入するようにしてください。また、刺繍糸にも種類が多く、刺繍の番手(刺繍糸の太さの違い)やメーカーによっても異なります。ちなみに、使いやすい番手というのは100均にもある25番。25番は1gについて25mが束になっているという意味です。

Photo byHumusak

刺繍の布についてですが、例えばバッグに刺繍をしたいという場合は使っているバッグに刺繍をするのもOKですし、基本的にどんな布でも可能ではあります。ただ、初心者の方で刺繍しやすい布を使って縫いたいという場合は縫いやすい簡単な生地を選ぶといいですね。刺繍におすすめな生地に関しては、例えば綿やツイル、シーチング、麻やガーゼといった生地がいいようです。

刺繍枠

そして刺繍を縫いやすくしてくれる道具として挙げられるのが刺繍枠です。刺繍枠を使って布をピンと張ることで刺繍しやすくなるんです。これは100均にも販売されているので、ちょっと試しに作ってみたいという方であれば100均で揃えてもいいかもしれません。また他に、チャコペーパーやチャコペンシルなど必要だと思うものを揃えておきましょう。

刺繍糸は何本取り?

刺繍糸の本数

Photo byVesna_Pixi

刺繍のことを調べていて何本取り、というのを聞いたことがある人も多いのでは?刺繍は大体六本が一本になって販売されているものが多いのですが、それを全部使うのではなく、一本取って使ったり、二本取り、六本取りなど本数で変わってくるんです。使うものの一覧でもありましたが、本数によって針も変わっていきます。

何本取りがいいの?

Photo byBru-nO

刺繍糸は一本取りから六本取りまでありますが、その中で一体何がいいのでしょうか。一般的には、2本から3本取りが多く、やはり初心者の方で刺繍を縫うという方は2~3本取りから始めるのがいいのではないでしょうか。そして、糸の取り出し方なのですが、無理やり引き抜くのではなく、そっと優しく抜きましょう。40~50cm切り出し、そこから糸を抜いていくといいですよ。

刺繍のステッチのやり方一覧をご紹介!

刺繍に必要なものの一覧、そして刺繍糸の本数について分かったところで、基本のステッチをご紹介していきます。すべて言葉ではなく動画で説明しているものを選んでいるので、見ながら刺繍に挑戦することができます。もちろん始めはラインがずれたりステッチもうまくできないこともあるかもしれませんが、練習するうちに上手になっていきますよ。

刺繍のステッチのやり方①ライン

ラインの基本ランニングステッチ

一覧で一番最初に上げるのは、フランス刺繍だけでなく裁縫でも使う波縫いと同じような基本のランニングステッチの刺し方。ラインステッチは描くイラストや模様の輪郭を描くときによく使われるステッチで、上手な縫い方は波縫いと同じで等間隔に縫っていくことです。波縫いだと何回か刺して糸を引き抜きますが、ランニングステッチは一本一本縫っていくことで綺麗な線が描けます。縫いはじめと縫い終わりは玉結びはせず、針二本分程度残しておくように。どちらとも縫った糸に絡めて仕上げます。

バックステッチ

次はバックステッチです。バックステッチはアウトラインステッチよりも目の詰まった縫い方で、返し縫いと同じような要領で縫っていく方法です。刺しはじめは一目進んだところから針を刺していきます。一目戻って二目進んだ位置に針を出し、というのを繰り返し、真っすぐな線を描いていきます。こちらも等間隔になるように縫っていきましょう。

アウトラインステッチ

ラインに使う一覧の三つ目はアウトラインステッチ。アウトラインステッチもフランス刺繍の基本の一つで、縁取りや面を埋めるのに使われる縫い方です。こちらも玉結びせず、糸端を針二本分残して縫っていきましょう。一目進んで半目戻って針を刺すというような感じで縫い進めていきます。ランニングステッチよりも糸の詰まったラインが描けます。始めはどれも難しく感じるかもしれませんが、練習するうちに上手になっていきます。

刺繍のステッチのやり方②チェーン

チェーンステッチ

次にご紹介する縫い方の一覧は、チェーンステッチです。これもフランス刺繍では良く出てくる縫い方で、縁取りに使ったり、面を埋めるのにも使われることがあります。針二本分の糸を残して針を表に出したらその隣に針を刺し、少し先に出して糸を巻いてゆっくり引き抜きます。チェーンもラインと同じく、チェーンの大きさが同じように塗っていくときれいに仕上がります。

レイジーデイジーステッチ

次のチェーンの種類はレイジーデイジーステッチです。レイジーデイジーステッチは先ほどのチェーンと同じように作っていくのですが、楕円形ができ、葉っぱや花びらを描くときに使われます。今まで出てきた一覧では、全て玉結びを作りませんでしたが、これはスポットで描いていくものなので玉結びを作って縫い始めます。チェーンステッチのように作りたいお花の花びらの大きさ、葉っぱの大きさに合うサイズになるように刺して作っていきましょう。

刺繍のステッチのやり方③サテン

サテンステッチ

次の一覧は綿を埋めるサテンステッチの方法です。サテンステッチはストレートステッチを平行に塗っていくことで形を作っていきます。円形をさし始める場合は真ん中部分の一番広いところを刺しはじめとし、数回ステッチをした後に、アウトラインがきれいにそろうように平行に縫っていきます。円の上下をそれぞれ縫って円を作りましょう。これもまっすぐ縫うのは難しい場合もありますが、練習することで上手になっていきます。

ロング&ショートステッチ


次も面を埋めるフランス刺繍の方法に上げられるロング&ショートステッチの縫い方です。サテンステッチと同じように面を縫っていく方法なのですが、例えば大きい絵柄を描く場合にサテンステッチだと一針が長くなってしまう場合やグラデーションを描くときに使います。短いステッチと長いステッチを繰り返すことで縫い進めていきます。

刺繍のステッチのやり方④その他

ブランケットステッチ

次の一覧は、フランス刺繍でもよく使う基本のステッチを挙げていきます。始めにご紹介するのがブランケットステッチ。フェルトでキャラクターを縫うときなどにも使われる方法で、布の縁取りに使ったり、花を描くのにも使われます。玉結びをしたうえで刺しはじめ、糸を引き抜く前に針に糸をひっかけて引き抜いていくことでブランケットステッチができます。これも同じ間隔にすることできれいな刺繍ができます。

フレンチノットステッチ

次はフランス刺繍の基本、フレンチノットステッチです。こちらは玉結びをして絵柄を描いたり、面を埋めたりできる方法で、とても簡単に模様が描けます。玉結びして刺しはじめ、数回糸を張りに巻き付けたら刺した場所に針を刺して裏から引き抜きます。糸の本数や巻く回数でステッチの大きさが変わるので、描きたいものに合わせて選んでいくといいでしょう。

バリオンステッチ

次はバリオンステッチというフランス刺繍の方法です。バリオンステッチもフレンチノットステッチと同じ種類なのですが、巻き付ける回数を増やすことで花びらを描くことができます。玉結びをして糸を刺し、一目分の位置から針を出し、糸をきっちり巻き付けて引き抜きます。たくさん糸が巻き付いているので、ゆっくりと引き抜くときれいに仕上がります。これも練習することで上手になっていくので諦めずに挑戦していきましょう。

初心者でも簡単に作れる模様をご紹介!

では最後に、基本の一覧でご紹介してきた縫い方を使って模様を作る方法をご紹介していきます。サテンステッチを使って描くハートや、チェーンステッチで描くお花の縫い方といった基本的なものから、基本のステッチを合わせたラベンダーや猫を縫う方法をご紹介していきます。始めはできなくても、練習すればどんどん上達していきます。始めは作りやすい模様からスタートしてみてくださいね。

初心者でも簡単に作れる模様①ハート

初心者にも作りやすいサテンステッチを使ったハート

Photo byautumnsgoddess0

基本の一覧で種類が分かったところで、今度は模様を作っていきましょう。始めにご紹介するのはハートの作り方。ハートを作るにはサテンステッチを使って平行に縫っていく方法もいいのですが、その他にも縫い方があり、この動画では三種類の縫い方をご紹介しています。サテンステッチで作っていくこともできますが、初めてで歪んでしまいそうだという方はこの方法で作るのもいいでしょう。

ハートの縫い方

ハートモチーフの作り方は、まず裏から糸を刺してハートの頂点を挟んで左右に糸を出しておきます。真ん中から針を出し、裏側に糸を通すことでハートの凹みが表現できます。一度刺したところの一メモリ隣から同じように刺してハートの形を作っていきます。この動画には他にクロスを作りながらハートを縫う方法と、針に糸を巻き付けていくことでハートを作る方法もご紹介しています。縫いやすいと思う作り方で試してみてください。

初心者でも簡単に作れる模様②花

チェーンステッチを使ったお花

Photo by coL_portfolio

次はフランス刺繍の基本で出てきたチェーンステッチを使ってお花を縫う方法です。チェーンステッチは名前にある通り、チェーンのような形を作ることができます。輪っかになっているので、お花が簡単に作れてしまうんですね。他にも葉っぱに使われたり縁取りに使われたりと、フランス刺繍の中でも良く使われる刺繍の種類。たくさん練習するほど上達していくので、ぜひいろんな種類の縫い方を練習してみてくださいね。

きれいなお花の縫い方

お花を作りたいところの中心に針を刺し、すぐ隣に針を刺します。針を引き出す場所は花びらの大きさに合わせて。輪っかができたら花びらの糸を挟んで裏に針を通します。再び中心から糸を引き出し、丁寧に花びらを作っていきましょう。チェーンステッチだけを使ってかわいらしい花びらが作れます。チェーンステッチは割と簡単なので練習すればすぐに上手になるのではないでしょうか。


初心者でも簡単に作れる模様③ラベンダー

ラベンダーを縫ってみよう

Photo byHans

次はラベンダーの作り方です。ラベンダーを作る方法は、基本の縫い方でご紹介した二種類の縫い方が使われています。刺繍の練習にも使えますし、実際素敵なラベンダーの絵が描けるので、初めてバッグや布に刺繍を作りたいという方にも向いています。きれいな刺繍にするには、下絵も必要。チャコペンも用意して、作ってみてください。

ラベンダーの縫い方

まずはチャコペンなどでラインを描いておいてから始めます。ラベンダーの茎部分はバックステッチを使って縫っていきます。花の部分にはバリオンステッチを使ってお花の一つ一つを作っていきましょう。フランス刺繍の基本でご紹介した種類の縫い方だけでラベンダーが作れるので、練習のために作るのもいいかもしれません。

初心者でも簡単に作れる模様④アジサイ

フレンチノットステッチでアジサイを作る

Photo byTeamK

次はフレンチノットステッチを使ったアジサイの模様の作り方です。フレンチノットステッチは、玉結びと同じなのでとても簡単。練習しなくてもある程度はできる方が多いのでは?初心者にもおすすめな図案ですしとっても可愛いのでぜひ作ってみてください。ブローチやバッグへの刺繍に、ぜひ今回ご紹介した図案を縫ってみてください。

アジサイの縫い方

フレンチノットステッチでアジサイを作る方法ですが、ここではグラデ―ションになった刺しゅうを使っています。大体のアジサイの大きさをチャコペンで描いておき、ひたすらフレンチノットステッチで花を作っていきます。少しずつずらしてフレンチノットステッチをすることで、隙間なくきれいなアジサイの花が咲いてくれます。

まとめ

今回は刺繍の方法について基本から簡単な図案までご紹介してきましたがいかがだったでしょうか。仕上がった作品を見てしまうと、作るのが大変そうだと思ってしまうかもしれませんが、どれも基本の縫い方を組み合わせて作ったものです。練習すればどんどん上達していきますし、他のステッチの方法もすんなり覚えられるようになるはずです。まずは簡単な基本から試してみてくださいね。

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