UVカットサングラスとは
サングラスの目的
サングラスには様々な目的があります。まずは日差しが強くても前方をしっかりと見ることができるようにという目的があります。欧米の人がよくサングラスをかけているイメージがありますが、これは白人の人の目は日光にあまり強くないからです。
またサングラスには服装の一部としての目的もあります。そして大きな目的の1つが紫外線から目を保護することです。
身近なUVカットサングラス
ファッションアイテムとしてではなく、紫外線対策としてUVカットサングラスが多く販売されるようになりました。日焼け止めを塗ったり、日傘や長袖を使用したりするのと同じように、これを使用することで、目からの対応策になるのです。
大手のメガネ屋ではUVカット効果のある様々な商品が販売されています。
UVカットサングラスで紫外線対策
肌が赤くなってしまうだけでなく紫外線は身体に様々な影響を及ぼします。そして目からも身体の中に入ってくるのです。UVカットサングラスをかけることで侵入を減らすことができます。
UVカットサングラスの技術
コーティングによるもの
紫外線から守る能力をサングラスにつける方法は2種類あります。1つ目は紫外線を取り込まないようにサングラスのレンズにコーティングをする方法です。
2つの方法のうち、こちらのコーティングをされた商品の方が低価格の場合が多いです。擦れたり、熱くなったりすると、コーティングの効果がなくなってしまいます。
紫外線吸収剤によるもの
コーティングをするのではなくレンズ自体に紫外線吸収剤が入っているものもあります。現在流通しているUVサングラスにはこの手段によるものが多いです。こうしてつけられた効果は、サングラスをいくら丁寧に扱っていてもいずれは効果がなくなってしまいます。
UVカットサングラスの寿命
UVカットの限度
気に入ったサングラスに出会ったらそれは長持ちさせたいものですし、最近の商品は強度も高いのでなかなか壊れることがなく買い替えのタイミングが難しいものです。
しかし紫外線を取り込まないという観点から考えた場合、UVカットサングラスは永遠にその効果が保証されている訳ではありません。このタイプの商品には寿命があるのです。
寿命の目安
紫外線を防止するという意味での寿命はだいたい5年くらいとされています。コーティングされているものや紫外線吸収剤が入っているものなどの種類がありますが、どちらも効果が続くのは5年くらいです。この寿命はその商品の使い方によっても若干変わってきます。
紫外線が関わる目の異常①
翼状片
紫外線が原因の1つと考えられている目の異常に翼状片というものがあります。これは白目の部分が黒目の上にまで伸びてきているような状態になるものです。場合によっては視力が悪くなってしまう場合もあります。
白内障
紫外線は目の病気としてよく聞かれる白内障にも影響を及ぼします。白内障は目の中にあるレンズのようなものが普通の状態ではなくなて、物が見えにくくなってしまうことをいいます。これを予防するためにも紫外線対策は大切です。
加齢黄斑変性
紫外線は加齢黄斑変性を加速させてしまう危険性があります。この症状は目の中にある黄斑という部分が年をとると損傷して、物がきちんと見えなくなったり、ひどくなると本当に見えなくなったりする恐れもあります。
紫外線角膜炎
ひどい紫外線を浴びると紫外線角膜炎という症状が起きる可能性があります。この症状が起きると白目が充血したり、目に何かが入っているような不快な印象を覚えたりする場合があります。ひどくなってくると目に強い痛みを感じることもあります。
買い替えのタイミング
買い替えの必要性
一度気に入った商品に出会うとなかなか買い替えるタイミングがないかもしれませんが、UVカットサングラスは新調しないでいると役割を果たすことができなくなってしまいます。その能力は徐々に劣化していくので、適切なタイミングで買い替えることが重要になってきます。
損傷したタイミング
UVカットサングラスを買い替えるタイミングとして分かりやすいのは、サングラス自体が破損してしまったときです。まず大切なレンズが小さくても損傷した場合は買い替えなくてはなりません。同じようにフレームの部分が壊れたり変形したりしても買い替えのタイミングとなります。
寿命が来たタイミング
紫外線を防ぐ力が劣化してしまった商品では対策にならず、使用する意味がなくなってしまいます。ですのでUVカットサングラスの能力が弱まってくる5年くらいが経過したら新調した方が良いのです。
たとえレンズに傷がついていなくてもこのくらいの時間が経ったら買い替えた方が良いです。寿命はそのサングラスをどのくらいの頻度で使用するか、そしてどこに置いておくかによっても変わってくるので、5年よりも早く買い替える必要がある場合もあります。
寿命を長持ちさせる使い方・4つのポイント
①保管方法
寿命と使い方の関係
UVカットサングラスが備えている能力を延ばす方法はありません。しかし使い方によってはコーティングなどによって作られた紫外線を防止する効果を可能な限り長持ちさせることはできます。
寿命と保管方法
UVカットサングラスを使用し終わったら棚の上などにそのまま放置している場合もあるかもしれません。しかし、紫外線を体内に取り込まないように長持ちさせるためには、UVカットサングラスをかけない時にどのように扱うかが大切になります。丁寧に扱っていないと寿命を縮めてしまうかもしれません。
UVカットサングラスの保管方法
1番大切にしなくてはならないのはコーティングなどの紫外線対策の部分になり、レンズが損傷しないように専用のケースに入れて保管した方が良いです。ケースに入れるときはレンズが損傷しないように注意します。ですのでケースにはレンズを上にして入れます。
②保管場所
場所の状態
UVカットサングラスを長持ちさせるためには、保管する場所の温度と湿度にも注意が必要です。というのもこの商品の効果は熱や湿気に弱いからです。
寿命と温度
まず、UVカットサングラスを保管する場所の温度に気を付けなくてはなりません。特にレンズがプラスチックでできているものは60度以上になると紫外線を防止する効果が弱まってしまいます。
例えば車の中は夏場などは温度が高くなるので、商品をその中にずっと放置しておくような使い方は良くないのです。
寿命と湿度
この商品はじめじめした環境にも弱いので、そのような環境でさらに空気の循環が悪い場所にUVカットサングラスを置いておくことは避けます。例えば、これをを洗ったすぐ後のタイミングでケースに閉まってしまうと、中の湿度が高くなってしまうので気をつけなくてはなりません。
③手入れ
寿命と手入れ
UVカットサングラスの効果を長持ちさせる使い方として、サングラスの手入れの方法も重要になります。サングラスには汗などがどうしてもついてしまうので、洗って綺麗にしたいという場合があります。その際には表面のコーティングに傷をつけないようにしなければなりません。
水の温度
手入れをする時の水の熱さもUVカットサングラスにとっては重要になります。洗う時は熱いお湯は使用しない方が良いです。お湯で洗うと表面に加工されたコーティングが失われてしまう危険性があるからです。
洗剤の種類
とても汚くなってしまった時などは、石けんなどを使用して洗いたい場合もあります。レンズのコーティングを長持ちさせるためにはアルカリ性や酸性の洗剤は使わない方が良いです。どうしても洗剤を使用したい場合は中性のものを使用すると、コーティングを損ないにくくなります。
④フレーム
フレームの損傷
紫外線を防止する効果が低下してしまうという問題以前に、本体の中で1番損傷しやすい場所がフレームです。特にフレームが顔に当たる部分が最も損傷しやすくなります。また汗や化粧品などが直接フレームにつくので、その部分の色が変わってしまったりカビが生えてしまったりする場合もあります。
フレームの調整
フレームの構造にもよりますが、ネジなどでパーツが固定されているUVカットサングラスはネジがゆるむ場合があります。その場合はメガネ屋で修理をしてもらうのが1番よいです。1年に1回くらいはメガネ屋で調整をしてもらうと良い状態を保つことができます。
フレームの手入れ
フレームも60度を超えるような熱い場所で保管しない方が良いです。一般的には1カ月に1回くらいはフレームを綺麗にします。洗剤を使用したい場合は中性洗剤を用いて綺麗にします。湿度を防ぐために、フレームを洗ってすぐにケースに入れることは控えた方が良いです。
UVカットサングラスの選び方
①数値
紫外線カット率
UVカットサングラスの選び方にはいくつかの基準があります。UVカットサングラスの説明文にはいくつかの数値が書いてあります。
これらの数値は選び方の判断材料となるものです。こうした判断材料の中に紫外線カット率というものがあり、これは紫外線をどのくらい防止することができるかを示しています。この率は大きい方がサングラスの能力が高いです。
紫外線透過率
この数値は紫外線がどのくらいその商品を突き抜けるかを意味しています。これも適切なサングラスの選び方の決め手の1つになります。例えばこの数値が0.2だとすると紫外線を98%防止することができるという意味です。ですので、この数値は低い方が良いです。
UV400
UVカットサングラスにはUV380やUV400といった数値も書いてあります。これらも選び方として大切です。紫外線にはいくつか種類があり、それぞれ波長の長さが違います。
この数値はどの長さの紫外線を防止する効果があるのかを示しています。UV380と書いてあれば紫外線を9割防止できることを意味し、400であればそれよりもさらに強いということになります。
②色
色と効果
現在では様々なデザインの商品が販売されており、サングラスのレンズの色は多種多様です。暗い色のレンズの方が目に良さそうな印象がありますが、紫外線を防止する能力に直接的な関連性はありません。
色による選び方
レンズの色は紫外線を防止する能力に直接影響を与える訳ではないのですが、購入する際は色があまり濃くない物を選んだ方が良いです。暗い色のものをかけると目が光を取り込む部分がより大きくなるので、紫外線が入りやすくなってしまうからです。
③形状
ゴーグル型
様々な形の商品が販売されていますが、UVカットの目的でサングラスを用いるにあたって1番良いサングラスの形は、水泳で使うゴーグルのような形をしたサングラスです。この形であれば紫外線がこめかみの方から入ってくることを防止できるからです。
裏面を考慮した選び方
紫外線対策に使用するのであればゴーグル型が形としては1番効果があるのですが、普段使用するには少し抵抗を感じる場合もあります。
その場合はそれ以外の形であっても、紫外線が体内へ入ってくることを防ぐ加工を、レンズの外側だけでなく内側にも施したものを使用すると良いです。
顔の上部や側面から入ってきた紫外線が、レンズの内側に反射して目から取り込まれることを減らして紫外線対策になるからです。
顔にフィットする選び方
どのような種類の商品であっても、自分の顔の形にあったUVカットサングラスを選ぶようにします。紫外線は前方からだけでなくわずかな隙間からも入ってくるので、紫外線対策としては顔とぴったり合うものが良いです。
④状況
度付きサングラス
もともとメガネをかけているという場合は、視力を補う機能を持つUVカットサングラスや、紫外線を取り込まない加工を施した通常のメガネを使用すると良いです。
こうした商品であればメガネとしての働きと、紫外線が入ってくることを防止する対策を同時に行うことができます。大手のメガネ屋であれば様々な種類を販売しているので、相談してみるのがおすすめです。
偏光サングラス
紫外線から守る対策はもちろんのこと、強い日差しで視界が悪くなりがちな人には偏光サングラスがおすすめです。この商品はかけた時の見えやすさにこだわっています。車を運転する時や夏場にレジャーで屋外に長時間いる場合などにも便利です。
サングラスの金額
能力の高いUVカットサングラスの中には、値段が高い商品もあります。様々な種類がありますので、値段だけでなく商品の特徴をきちんと理解して選ぶことが大切です。専門のメガネ屋へ行ってサングラスを使用する状況や頻度などを相談すると適切な商品を提案してくれます。
UVカットサングラスの寿命に関するまとめ
気に入ったUVカットサングラスはあまり買い替えるタイミングがないかもしれませんが、5年くらいで寿命がきてしまいます。しかし長持ちさせる使い方を実践して大切に使用したいものです。また買い替える際には選び方にもこだわってUVカットサングラスを見つけてみてください。
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UVカットサングラスの寿命や長持ちさせる使い方に理解したら、実際にどのような商品があるのか気になるものです。また紫外線に対応したメガネを使用したいという方もいるかもしれません。そのような場合はこちらをチェックしてみてください。
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