塀をDIYで作る
家の周りに塀が欲しいと考えたとき、一番初めに考えるのは業者に頼んで工事をしてもらうことではないでしょうか。もちろん業者に頼むことで素敵な外構や塀を作れるのは確かなのですが、お金がかかってしまいます。自分で塀をDIYできれば、お金も安く、かつ自分好みの壁にしあげることができます。でも、素人でも塀をDIYすることはできるのでしょうか?
塀を作るか業者に頼むか
塀を作るなら業者に頼む?
業者に頼む場合、塀の基礎工事とブロックなどの材料費を合わせると5万円以上はかかってしまいます。どれだけ壁を作るかという長さにもよりますので、一概には言えませんが、他にも元あった塀を壊すなどの作業を入れたらさらに費用はかさんでしまいます。業者に頼むときれいな壁を作ってくれはしますが、金銭面を比較して考えると躊躇してしまう人がいるというのは納得できるのではないでしょうか。
塀を作るなら自分で作る?
業者に頼むなら自分で作らなくていいので楽ですし、きれいに仕上げてくれるものではありますが、やはり自分の自由に作れることや、材料費だけで済むことを考えると自分で作れるのなら作ってしまいたい、と思うはずです。この点に関しては、金額面で比較するか、仕上がり面で比較するかで業者に頼むか自分で作るかを決めるのがいいですね。
素人でも塀をDIYできるの?
素人だけど塀を自分で作れるの?
金額面や仕上がりの比較を考えて業者に頼むか自分で作るかを選ぶとは言いましたが、そもそも自分で壁を作れるのでしょうか。それはもちろん、作ることは可能です。今はYouTubeなど動画でいろんなDIYを見ることができるので、こういった壁の作り方なんかもたくさん見つけることができるんです。一つずつ工程を確認していけば、業者と比較しても満足のいくものが作れるんですよ。
自分で壁を作ってみよう!
庭造りをしている人は特に、庭や外構に合わせたおしゃれな壁を作りたいと考えるのではないでしょうか。自分で作る塀、と言っても、木製で作るかブロックで作るかなど、材料を変えることで見栄えも大分変ります。せっかく自分で作るのですから、外構や庭造りの雰囲気に合わせた塀を作ることを考えるといいですね。
素人で塀をDIYする時に必要な基礎知識がある
塀をDIYする際に必要な基礎知識
DIYで作る場合の外構工事の基礎知識についてお話しする前に、外構に建てる塀の基礎知識についてお伝えします。建築物を建てる際に決まりごとがあり、建築基準法として定められています。塀を自分で作る、となる場合は、工事よりも前に知っておかないといざ作った後に取り壊さなければならなくなることも。まずはその基礎知識を知っておくことも大切です。
壁はブロックか、それともその他の素材か
まず、塀を建てるにあたって素材を何にするのかが重要なポイントの一つです。ブロック塀であれば、建築基準法施工令というものがあり、高さが2.2m以下にしなければいけない、という決まりがあります。また、この法令以外にも地域ごとの法令があったり、隣の家との境界線に建てる場合は相手の許可が必要になる場合もあったりと、建てる前に考えなければならないこともあるんです。ですから、塀を作るという場合はその点もしっかり確認して作るようにしたほうがいいでしょう。
ブロック塀を建てる際の詳しい基準が気になる方はこちらもチェック!
ブロック塀を建てる場合の建築基準法施工令についてはこちらの記事でまとまっているので、ブロック塀を建てたいというかたはこちらを読んでみてください。
DIYでブロック塀を建てる方法は?基礎知識から工事の手順までご紹介!
DIYでブロック塀を立てたいけれど基礎知識も何も知らないから作れないと諦めている人はいるでしょうか。難しそうと思う方もいるかもしれませんが、...
塀をDIYで作るために必要な基礎知識をご紹介!
塀を建てる場合の基礎知識についてお話しした後は、外構工事の基礎知識についてお話していきます。何も知らずに壁を作ってしまうと、作った後に倒れてしまった!とか、また作り直さなくてはならなくなった!ということが起こらないとも限りません。ここでは外構工事を行う場合の基礎知識についてお話します。
塀をDIYで作るために必要な基礎知識①道具
外構工事で使う道具とは?
外構工事を行う場合、必要になってくるものがあります。もちろん、日ごろから庭造りでいろんなものを作っている方やDIYが好きな方はもうご存知かもしれませんが、全く作ったことがないという方に向けて工事で使うものについて挙げていきます。まずブロック塀を建てる場合は、ブロック、砂利、モルタル以外にも鉄筋が必要になりますし、他にもスコップ、槌、コテや水平器、モルタルを混ぜる容器などが必要になります。
ブロック塀以外の外構工事で必要な道具は?
では木製の塀を作る場合にはどんなものが必要なのでしょうか。木製の場合は、基礎から作っていくので基礎に必要な束石、木材の他に、防腐剤を塗布することも必要です。また、工具に関しては、木を切るのこぎり、丸ノコといったものや水平器、刷毛やネジなども必要になってきます。それぞれ作る物によって使うものが変わってくるので、作る前に確認しておくといいでしょう。
塀をDIYで作るために必要な基礎知識②構造
基礎工事が重要なポイント
塀を作る場合、そのまま地面に建てて作るとなると、どうしても倒れてしまう可能性があります。しかも、建築基準法施工令や地域の法令などを確認すると、基礎はどうしなければいけない、ということや高さによって控壁が必要になってくることもあります。家の敷地内ならまだしも、道路に接しているところや家同士の境界線に建てる場合は構造もしっかり考えて作っていくことが大切です。
そ自分で作る塀は大丈夫?
自分の敷地内ならまだいいのですが、塀を作るということは、道路や隣の家の境目に建てるということ。つまり、それが地震で倒れてしまったり、台風で倒れてしまう可能性もあるということなんです。以前も地震で塀が倒れて小学生が亡くなったという事件がありました。もちろんそれは極端な例ではありますが、起きないとは言い切れないもの。ですから、自分で工事をするということはその点もしっかり考えたうえで作っていくことが大切です。
塀をDIYする方法をご紹介!
では、ここから実際の塀の作り方の動画をまとめていきます。昔はどんなことも、本から学ぶしかありませんでしたが、今では動画でいろんなことを知ることができる時代。ブロック塀の建て方から、木製の塀の作り方までいろんな方法があるので、気になったものを参考に作ってみてください。
塀をDIYする方法①木製縦張り
庭造りにもピッタリな縦張りのウッドフェンスを作る
始めの塀は縦張りのウッドフェンスです。ウッドフェンスも、板を縦に使うか横に使うかによって見栄えが変わってきます。作りたい塀のイメージや、庭造りの印象に合わせて作っていくのがいいですね。この動画ではウッドフェンスの基礎部分をブロックとレンガで固めて、その上に板を乗せて行く作り方をしていますが、ブロックやレンガ部分は外して作る人もいます。
縦張りウッドフェンスの作り方①基礎編
ウッドフェンスの基礎の作り方は、まず水糸を張って雑草を抜くことから始まります。そして、束石が入る大きさに穴を掘っていきましょう。メジャーで高さを測りながら、等間隔に束石の穴を開けていきます。穴をしっかり固め、束石を入れて水平を測ります。周りの土を戻し固めます。次は仕切りの路盤づくり穴を開けてブロックを積み、モルタルで固めます。さらにレンガを積み重ねていきます。
塀をDIYする方法①木製縦張り
縦張りのウッドフェンスを素人が作る!
次は完成編。横梁と比較して、縦張りは一枚一枚を真っすぐに束ねて固定しなければいけないので少し大変な印象があります。ですが、これも動画で確認しながら作るので、素人でも問題なく作れるのではないでしょうか。ウッドフェンスを作ったら、動画にあるようにイルミネーションを飾ったり、庭造りに合ったインテリアを飾っても素敵です。
縦張りウッドフェンスの作り方②完成編
基礎ができた部分に木製の壁を作っていきます。まずは木製の加工から。木製をディスクグラインダーで面取りをして、その上に木材保護塗料を塗ります。束石に砕石を入れ、柱脚金物を取り付けた木材を入れてモルタルで固めます。倒れないように補強しながら作業しましょう。柱に横板を取り付け、そこに一面にした木材を固定していきましょう。細かい作り方は動画で確認しながら、丁寧に作ってくださいね。
塀をDIYする方法②木製横張り
横張りのウッドフェンス
次は横張の塀についてです。先ほどの縦張りもそうなのですが、上部に笠木を取り付けています。笠木を取り付けないのと比較して、雨に濡れる範囲が減るので持ちがよくなるので、付けておくといいでしょう。フェンスに限らず、手作りのものは仕上がりを見ると難しそうに思えるものですが、どれもこれも、一つ一つ作業することで出来上がっています。素人だからと臆せず、ぜひフェンスを作ってみてください。
素人でも作れる!横張りウッドフェンスの作り方
横張りの塀の作り方は、縦張りと同じように水糸を張って雑草を取るところから。そして束石を建てる穴を開け、水平を測りながら束石を入れて固定します。木材を加工し、塗料を塗布。束石の柱になるところに木材を入れ、柱の間にレンガを設置。等間隔になるように測りながら木材を固定していけば完成です。上部に雨よけの木材を設置することで、持ちのいいフェンスが作れます。
塀をDIYする方法③単管フェンス
単管を利用したフェンスが作れる!
単管を利用したフェンスですが、もともとあるブロックフェンスの上に建てる作り方を紹介したものです。全部で一万円程度で仕上がったそう。安く塀を作りたい人は要チェックです。木材で作るフェンスと比較して、単管を利用しているので雨にも強いフェンスになるのではないでしょうか。もちろん、費用や見栄えなど気にする個所はひとそれぞれなので、検討したうえで素材などを決めてください。
激安単管フェンスの作り方
単管をカットし、固定ベースを単管に固定します。木を長さを合わせてカットし、塗料を塗布。単管をブロックに乗せ、印を付けてドリルで穴を開けておきます。単管をボルトで固定したら木製をドリルネジで固定していきます。上まで木材を固定できたら完成です。一万円でできるとのこと。安く作りたい人におすすめです。
塀をDIYする方法④ブロック
ブロック塀も自分で作れる!
次はブロック塀。なお、初めにお伝えした通りブロック塀を建てる場合の基準がありますので、しっかりとその点を確認したうえで作るようにしてください。なお、ブロック塀の強度を上げるために鉄筋を入れているのですが、この動画は縦にだけ入れています。本来であれば横に入れる鉄筋も必要になってくるので、その点を理解したうえで動画を見てくださいね。
素人でも作れるブロック塀の作り方
ブロック塀も、基礎部分は大切です。ブロックを建てるところを掘り、そこに補強のための鉄筋を入れ、モルタルを埋めていきます。固まったらその上にモルタルを乗せ、ブロックを積んでいきます。水平を測りながらブロックを積んでいきましょう。補強のために鉄筋も忘れずに入れてください。また、先ほども言いましたが、この動画には縦筋しか入っていません。横筋も80cm程度の間隔で入れるようにしてください。
DIYした塀の実例集
タイルを使っておしゃれにアレンジ
塀を建てたあとに、自分でタイルを貼っておしゃれにDIYしているようです。例えば、塀を作る理由として老朽化が挙げられる場合もあると思います。でも実はブロック塀だったら上からモルタルを塗りなおしたりすることできれいになったり、さらにアレンジをすることでおしゃれに生まれ変わることもあります。ですから、塀を建てる場合はいろんな要素を比較して考えてみるといいでしょう。
塀を塗り替える方法が気になる方はこちらもチェック!
塀が古くなって汚くなっただけ、という方は塗り替えるだけでも素敵に生まれ変わる可能性が。塀の塗り替え方が気になる方はこちらの記事を参照してみてください。
DIYでブロック塀を塗り替える方法は?おしゃれに塗装する方法をご紹介!
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素人がDIYしたとは思えない素敵な塀
木製のフェンス、と言っても並べ方や木の長さ、太さによって全く印象の違う外構が作れるもの。この方は太めの木材を長さを変えて等間隔に置いておしゃれな塀にしています。庭造りが趣味だという方は、塀だけを独立して考えてしまうとイメージと合わないといったことにもなりかねません。庭造りの印象やご自身のイメージを考慮したうえで塀を作っていきましょう。
DIYした塀とガーデンにングを合わせた外構に
業者に頼むことで素敵な塀を作ることはできるでしょう。ですが、自分で作るというのも楽しい作業なので魅力的ではあります。庭造りが好きな方は、自分のガーデニングに合った塀を建てたいと思うもの。庭造りと同じように、一つ一つの作業を丁寧に行っていくことで立派な塀は立てられます。自分で塀がDIYできたら、さらに庭造りも楽しくなりそうですね。
業者に頼むのではなく手作りフェンスなら自分で素敵にアレンジできる
業者に頼むのではなく、自分で作ることの良いところは、やはり自分で自由にアレンジを加えられるということではないでしょうか。業者に頼んでしまったら、もう出来上がりまで待つしかできませんが、自分で作るのであれば作っている途中に変更したり、色を変えたりと、臨機応変に作っていくことができます。自分がいいな、と思えるような塀を作りながら実現していけます。
DIYした塀でインテリアを楽しむ
おしゃれな塀を作ったら、やはり庭造りにも力を入れたくなりますね。ガーデニングや、それだけでなく塀自体にもインテリア雑貨を飾って素敵な空間を作っていきましょう!やはり、業者に頼んで作ってもらうというのと比較して、あれこれとアレンジしやすいのが自分で作ることの利点でもあるはず。自分で作った塀にアレンジを加えて、素敵な庭造りを行ってください。
おしゃれな外構をDIYするなら
こちらはおしゃれな壁をDIYで作ったそうです。木製ではなく、恐らくブロック塀にアレンジを加えてモルタルやレンガを加えて作っているのでしょう。壁の途中にはステンドガラスで飾りを付けたり、おしゃれな照明を付けて素敵な塀にしています。自分で作ればオリジナル感の溢れる塀を作ることも可能。もちろん、法令に乗っ取った塀を作るのは第一条件です。
DIYした塀に鉢植えを飾ってアレンジ
ガーデニングが好きな方でしょうか。段違いの塀に鉢植えを飾っています。塀を作る場合、この方のように後から鉢植えを飾りたい、と考えているのであればそれを考慮して塀を作っていく必要があります。まずは詳細にイメージしてから、材料やペンキの色など細かいところを決めていくようにしましょう。頭だけで想像するのではなく、寸法も考えて絵をかいたりすると間違いは少なくて済むのではないでしょうか。
おしゃれな雰囲気の漂う素敵な塀
この塀は、木の板の先が丸くカットされ、塀の途中にはピンク色の扉が設置されています。手前には植物も飾られて、細かいところまでこだわった外構に仕上がっています。木の板の高さが不ぞろいなのもおしゃれですね。作り方、配置の仕方、色の違いでまったく違った塀が作れるので、色んな例を見てからイメージを膨らませて作っていくと安心かもしれません。
ブロック塀をおしゃれにしたいなら
頑丈なところで考えると、木製と比較してブロック塀の方が有利ではありますが、ブロック塀は、木製の塀と比較してちょっと味気ないと考える人もいるのではないでしょうか。でも、ブロック塀もおしゃれにすることは可能です。実例のように化粧ブロックを使ったり、ブロック塀を建てた上から塗装したりすればおしゃれに仕上げることはいくらでもできるんですよ。
塀のDIYまとめ
今回は塀のDIY方法について、基礎知識も含めてまとめてきましたがいかがだったでしょうか。塀を作るのにしても、決まった法令があるということや、作り方にもいろんな方法があるというのが分かっていただけたのではないでしょうか。お家の印象、作りたいイメージを膨らませて、自分が満足のできるような塀を作っていきましょう!
塀DIYが気になる方はこちらもチェック!
塀を作るために、もっと詳しくブロック塀の鉄筋の入れ方、土留など細かい作り方や、ウッドフェンスの作り方が気になる方はこちらの記事を読んでみてください。
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