タツタソウの育て方とは?基本の育て方から種まきでの増やし方まで解説!

タツタソウの育て方とは?基本の育て方から種まきでの増やし方まで解説!

タツタソウとはどのような植物かご存知でしょうか?タツタソウはとても可愛らしい花を咲かせる人気の山野草ですが、山野草は一般的な観葉植物よりも少し難しいので、育てる際はポイントを押さえましょう。今回はそんなタツタソウの育て方や増やし方などを解説します。

記事の目次

  1. 1.タツタソウとはどんな植物?
  2. 2.タツタソウの特徴
  3. 3.タツタソウの花言葉と名前の由来
  4. 4.タツタソウの販売価格は?
  5. 5.タツタソウの育て方①環境
  6. 6.タツタソウの育て方②用土・植え付け
  7. 7.タツタソウの育て方③水やり・肥料
  8. 8.タツタソウの育て方④植え替え・増やし方
  9. 9.タツタソウの育て方⑤古葉切り
  10. 10.タツタソウの育て方⑥病気・害虫
  11. 11.まとめ

タツタソウとはどんな植物?

可愛い花を咲かせる山野草を育てたいと考えている方におすすめなのが「タツタソウ」です。タツタソウは春に花を咲かせる山野草として古くから人気があり、現在でも苗の流通量は多く、沢山の方から愛されています。しかし、山野草は一般的な観葉植物よりも育て方が少し難しいので、育てる際はポイントを押さえておきましょう。今回はそんなタツタソウの育て方や増やし方などを解説します。

タツタソウの特徴

タツタソウとは?

タツタソウとは、メギ科タツタソウ属に分類される落葉性の多年草・山野草です。原産地はシベリア東部から朝鮮半島にかけてで、日本でも親しまれてきた春の山野草です。可愛らしい外見で人気があり、現在も多くの方が育てています。野生のものは中国の東北部や朝鮮半島の北部で見ることができ、山地の林床に自生しています。草丈は大きくなく、20~30㎝程度の高さに育ちます。

タツタソウは初心者でも育てやすい?

初心者の方が気になるのが育てやすさですが、山野草は一般的な観葉植物とは好む環境に違いがあり、少し難しい部分がある為、中級者向けの植物と言えるでしょう。また、寒さにはある程度強いのですが、暑さに弱い面がありますので、夏越しが上手くいくかがポイントとなります。関東より西の暖地で育てる際は難易度が上がりますので注意しましょう。

タツタソウの開花時期

こちらは春に開花するタイプの植物で、4月下旬から5月に花を見られます。日本では早春の名花として知られており、花色は画像のように藤色、藤紫色をしています。春頃になると数本の花茎が伸び、6~8弁の上向きの花が咲きます。実は二つのタイプがあり、一つは葉の間に花をつけ、もう一つは葉の上に花が咲きます。花後には小さな果実が付き、その種を種まきすることで増やせます。その後、冬になると葉が枯れて、休眠状態で冬越しをします。

タツタソウの種類は2種類のみ

植物には何種類もあることが多いのですが、タツタソウ属は2種類しかない小さな属です。藤色の花を咲かせる本種と、アメリカタツタソウ、もしくはシロバナタツタソウのみとなります。こちらは名前の通り、北米に自生する種類で、画像のように花が白いのが特徴。こちらも山地の林床に見られる植物ですので、同様の管理そだ育てられます。気になる方はぜひ栽培してみて下さい。

タツタソウの成分

観葉植物として栽培されている植物ですが、実は生薬としても利用されてきました。アルカロイドのベルベリンという成分が含まれており、鮮黄連(せんおうれん)という生薬になります。このベルベリンは苦味があり、腸内細菌やチフス菌、黄色ブドウ球菌、コレラ菌といった菌に対して有効で、下痢止めの効果もあります。ちなみにこのベルベリンは色々な植物に含まれており、有名な民間薬である御岳山の「百草」や吉野の「陀羅尼助」などの成分としても知られています。

タツタソウの花言葉と名前の由来

タツタソウの花言葉

可愛い花を咲かせますので、花言葉も付けられています。花言葉は「遠慮」です。遠慮は「他人に対して、言葉や行動をひかえめにすること」を指した言葉であり、少し控え目な印象から付けられた花言葉と推測されます。どなたかに花を贈られる際は花言葉の意味も考えた方が良いのですが、遠慮という花言葉は特に良い意味でもありませんので、勘違いされないようにだけ気をつけて贈ると良いでしょう。

タツタソウの名前の由来

学名は「Jeffersonia dubia」と書きますが、この「Jeffersonia」は、アメリカの第3代大統領である「Thomas Jefferson」への献名になります。また、「dubia」は「曖昧な・疑わしい」といった意味があります。和名のタツタソウは、漢字で書くと「竜田草」となりますが、これは日露戦争の際の軍艦「竜田」の乗組員が持ち帰ったことが由来となっています。また、別名はイトマキグサですが、これは一部の葉が巻いたままになることから付けられました。

タツタソウの販売価格は?

タツタソウの販売価格

[山野草] タツタソウ 9cmポット

出典: Amazon
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気になるのが苗の販売価格ですが、環境さえ整えれば種まきや株分けで増やしていける植物であり、多くの方が育てている植物ですので、流通量も多く安価です。販売価格は大体500~800円ほどとなっていますので、気軽に購入して育てられます。ポット苗が販売されていますが、もしお店で見当たらない場合はネットショップを利用すると良いでしょう。種類もありませんので、迷わずに済みます。

タツタソウの選び方

お店で苗を購入する場合は、状態の悪そうなものは避けて選んで下さい。葉の色や茎の状態をチェックし、病害虫の被害が無いかも見ておきます。お店で選ぶ場合は実物を見れますが、もしネットショップで購入する場合はどんな苗が来るのか分からない部分があります。利用する際は信頼出来る販売店を選びましょう。

タツタソウの育て方①環境

タツタソウは地植え?鉢植え?

育てる際の形ですが、地植えでも鉢植えでも育てられますので、お好きな方法で栽培していきましょう。ただし、暑い気温を苦手としますので、暖地で育てる場合は鉢植えにして、環境を変えられるようにすることをおすすめします。鉢植えで育てる場合は、根が広がりますので、広鉢が適しています。深さは駄温鉢くらいが良いでしょう。山野草は通気性が大切ですので、通気性の悪いものは避けて下さい。

タツタソウに適した生育環境

自生地では落葉樹林の下にいるような植物ですので、直射日光を当てるのではなく、少し遮光して栽培するのがポイントとなります。秋から春は日当たりの良い場所で大丈夫ですが、春の終わりが近づいてきたら半日陰に、もしくは50%ほど遮光して育てていきます。地植えにする場合は、木があるご家庭であれば木陰に植え付けると良いでしょう。

タツタソウの夏冬の管理

植物を育てる上で難しいのが、夏越しと冬越しです。タツタソウは暑い環境が苦手ですので、夏越しを上手く出来るかがポイントとなります。夏の直射日光を浴び続けると葉焼けしますので、75%ほど遮光し、風通しの良い涼しい環境で管理しましょう。寒さには強いので、戸外で冬越し出来ます。水をあまり必要としなくなりますので、水やりのペースを落として管理していきましょう。

タツタソウの育て方②用土・植え付け

タツタソウの用土

使用する用土ですが、山野草ですので、市販されている山野草用の培養土を使用出来ます。培養土を使えば簡単ですので、初心者の方は販売されている土を使うことをおすすめします。もしご自身で土を混ぜたい場合は、赤玉土の小粒を4割、軽石砂を4割、腐葉土を2割の割合で混ぜた土を使うと良いでしょう。地植えにする場合は、植穴を掘り上げた際に出る土に腐葉土を混ぜておくと状態が良くなります。

タツタソウの植え付け

植え付けの適期は5月下旬~6月上旬、もしくは9月下旬~10月上旬となります。穏やかな時期に植え付けましょう。根をいじられるのを嫌う種類の植物ですので、植え付けの際は根を触りすぎないようにします。根鉢を崩さないよう、少しだけ根をほぐして植え付けて下さい。また、鉢植えも地植えも、元肥として緩効性肥料を与えておくと良いでしょう。

タツタソウの育て方③水やり・肥料

タツタソウへの水やり

栽培で重要なポイントとなるのが水やりの具合です。乾燥を嫌う種類の植物ですので、水切れには注意して下さい。休眠期に入るまでは、1日1回水やりをすると良いでしょう。夏は蒸れますので、夕方以降に水やりをすることをおすすめします。10月頃から休眠期に入っていきますので、少しずつ水やりのペースを落とし、最終的には4~5日に1回程度にします。休眠期は地上部が無くなりますが、完全に乾燥させないようにして下さい。

タツタソウへの肥料

よく育つ4~6月と9~10月には肥料を与えましょう。三大要素であるチッ素・リン酸・カリが等量に入った肥料を与えます。与える肥料は緩効性肥料でも液体肥料でも構いません。液体肥料であれば月に2回ほどで良いでしょう。緩効性肥料であれば定期的に置くだけですので手間がかかりません。4月と9月に1回ずつ与えます。

タツタソウの育て方④植え替え・増やし方

タツタソウの植え替え

鉢植えで育てた場合は、根が詰まっていきますので植え替えが必要になります。植え替えの適期は5~6月、もしくは9~10月です。2年に1回のペースで植え替えると良いでしょう。植え付けと同様に、根はあまり触らず、少し剪定する程度にします。一回り大きな鉢と新しい用土を使って植え替えて下さい。

タツタソウの増やし方①株分け

植え替えの際に株分けでの増やし方で株を増やせます。根がしっかり伸びており、芽もいくつかついていたら、株を切り分けて下さい。分けたら別々の株として育てていくだけですので、シンプルな増やし方になります。

タツタソウの増やし方②種まき

発芽率が悪くありませんので、種まきでの増やし方もおすすめです。種まきをする為の種を、花後の果実が取りましょう。熟したら実から種を採取し、そのまま種まきをします。こぼれ種でも発芽するほどですので、あまり心配はいりません。軽く覆土をして、水切れしないよう管理して下さい。発芽してから3~4年経つと開花します。種はアリに取られることがありますので、地面に落ちる前に採取しましょう。

タツタソウの育て方⑤古葉切り

葉は次第に古くなっていきますので、枯れてしまった古い葉があれば切り取って、清潔な状態を保ちましょう。枯れた葉をそのまま放置しておくと病気の原因になります。また、葉は早く枯れますが、株自体が枯れてしまった訳ではありませんので、その後も継続して管理して下さい。

タツタソウの育て方⑥病気・害虫

タツタソウの病気

植物を管理・栽培していく上で気をつけなければいけないのが病気です。タツタソウはうどんこ病や白絹病にかかる可能性があります。うどんこ病は多湿環境で発生しやすい病気で、粉をふったような症状が出ます。また、植え替えをしないでいると白絹病が発生しやすくなります。風通しの良い場所で、適切に管理・栽培していきましょう。

タツタソウに付く害虫

ナメクジの食害を受けることがありますので注意して下さい。ナメクジは昼間は隠れていることが多いので、昼間に鉢底を見て、もし付いていたら退治して下さい。詳しい対策方法などは下記記事で解説しています。

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まとめ

今回の「タツタソウの育て方とは?基本の育て方から種まきでの増やし方まで解説!」はいかがでしたでしょうか?特徴や花言葉などの基本情報から、栽培方法まで解説させて頂きましたが、ポイントを押さえれば問題なく育てられますので、気になった方は育ててみて下さい。販売時に調子の悪そうな苗を購入しないようにして、水切れしないよう管理し、定期的に種まきをして更新することをおすすめします。

タツタソウが気になる方はこちらもチェック!

今回はタツタソウについて解説させて頂きましたが、他にも観葉植物・ガーデニングに関する記事が沢山あります。気になる方はぜひ見てみて下さい。

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T・S
ライター

T・S

元農家で農業検定を持つライターです!植物に関すること、海のこと、DIYについて主に書かせて頂きます!


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