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ワイルドストロベリーとは?その種類や味、育て方など基本情報を解説!

ワイルドストロベリーとはどのような植物かご存知でしょうか?野イチゴの一種であり、実をそのまま食べられる上に、実は葉もハーブティーとして楽しめる植物で、初心者でも育てやすいのが特徴。今回はそんなワイルドストロベリーの種類や育て方など、基本情報を解説していきます。
更新: 2021年4月23日
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この記事で紹介しているアイテム

ワイルドストロベリー ‘ゴールデンアレキサンドリア’

ワイルドストロベリー ミグノネッテ(3寸ポット苗)《果樹苗》

花の種 ワイルドストロベリー(四季なりイチゴ) 小袋サカタのタネ

ワイルドストロベリーとはどんな植物?

実がなる植物の中でも育てやすいものが無いかと探している方におすすめなのが「ワイルドストロベリー」です。ワイルドストロベリーは野イチゴの一種で、可愛らしい花を楽しめる・実を食べられる・葉はハーブティーとして楽しめるなど、活用しやすい植物なのが特徴。また、とても生命力が強いので、初心者の方でも育てやすい植物です。今回はそんなワイルドストロベリーの種類や育て方など、基本情報を解説していきます。

ワイルドストロベリーの特徴

ワイルドストロベリーとは?

ワイルドストロベリーとは、バラ科オランダイチゴ属に分類される植物です。フラガリア属とされることもあります。常緑多年草のハーブの一種であり、原産地はヨーロッパやアジアですが、現在は世界各地に自生していて、日本では北海道で野生化しています。草丈は10~20㎝で、一般的に食用にされているオランダイチゴを小さくしたような見た目をしています。

ワイルドストロベリーの開花時期

開花時期は4~6月、もしくは9~10月の穏やかな時期です。花色は白色で、可愛らしい印象となります。花後には果実が付き、一般的には赤い実が付くのですが、中には白い身を付ける種類もあります。また、果実の大きさも種類によって違いがありますが、特に分けられずにワイルドストロベリーとくくられて流通することも多いです。

ワイルドストロベリーの果実はどんな味?

果実は画像のように綺麗な赤色をしており、香りが良いのが特徴です。一般的なイチゴと比べると味は劣りますが、生食してもそれなりに美味しく、ジャムなどにすれば更に味を楽しめます。収穫期は花後の4~7月、もしくは9~11月頃です。また、葉はハーブティーとして使うことが出来ますが、微量に毒素が含まれている為、必ず乾燥させてから使うようにしましょう。

ワイルドストロベリーは初心者でも育てやすい?

初心者の方が気になるのが育てやすさですが、非常に強健な植物ですので、初心者の方でも問題なく育てられます。夏の暑さや冬の寒さも問題ありませんので、気になる方はぜひ育ててみて下さい。病害虫にも強いので安心です。ただし、間違って管理をすれば枯れる場合もあります。枯れる原因も後述しましたので参考にしてみて下さい。

ワイルドストロベリーは増えすぎる?

育てやすい植物は増えすぎてしまうこともあるので注意しましょう。あまり場所を選ばない植物ですので、どこでも元気に成長し、どんどん増えていきます。その為、時折爆発的に増えすぎてしまうことがあるのです。増えすぎてしまっても、根が浅いので簡単に抜けますので、手入れをすれば問題ありません。増えすぎた時に放っておかないようにしましょう。

ワイルドストロベリーの種類

ワイルドストロベリーの種類①ゴールデン・アレキサンドラ

ワイルドストロベリー ‘ゴールデンアレキサンドリア’

こちらは明るい黄緑色の葉が特徴の種類です。秋から春までは綺麗な黄金葉をしており、夏にはライム色に変化していきます。普通種よりも香りが強く、実も大きく、味も評価される品種です。また、ランナーがあまり出ないタイプですので、増えすぎて困ることが少ないのもポイントとなります。

ワイルドストロベリーの種類②アルペンイエロー

こちらは白系の果実が付くのが特徴の種類です。ヨーロッパの北部やアジアの北部、北米などに分布している品種です。

ワイルドストロベリーの種類③ミグノネッテ

ワイルドストロベリー ミグノネッテ(3寸ポット苗)《果樹苗》


少し不思議な響きの名前ですが、こちらはよく流通している種類の一つです。よく育ち、実もよくなってくれます。ランナーが出にくいタイプですので増えすぎて困ることも少ない、管理しやすい種類と言えるでしょう。

ワイルドストロベリーとヘビイチゴは別の植物

ヘビイチゴと同じ植物なのか気になる方も多い様子ですが、ヘビイチゴとは別の植物となります。北海道で野生化しており、見た目もヘビイチゴに似ているので「エゾヘビイチゴ」と呼ばれてはいますが、似ているからヘビイチゴと付けられただけで、別属の植物です。ヘビイチゴはヘビイチゴ属で、ワイルドストロベリーはオランダイチゴ属となります。

ワイルドストロベリーの花言葉と名前の由来

ワイルドストロベリーの花言葉

気になる花言葉ですが、花言葉は「尊重と愛情・幸福な家庭・無邪気」の三つが付けられています。幸福な家庭は、ランナーを伸ばして、時折増えすぎてしまうほど増えていく様子から付けられた花言葉です。尊重と愛情はキリスト教と関係する花言葉となっています。また、花言葉ではありませんが、幸せを呼ぶハーブとして扱われており、縁起の良い植物です。

ワイルドストロベリーの名前の由来

花言葉と共に気になるのが名前の由来ですが、そのまま「野生のイチゴ」という意味となっています。または「Woodland strawberry(森のイチゴ)」と呼ばれることもあります。学名は「Fragaria vesca」で、「Fargare」はラテン語で「香りのよい果実」という意味があります。和名はエゾヘビイチゴで、蝦夷に自生するヘビイチゴに似た植物ということで名づけられました。

ワイルドストロベリーの販売価格は?

ワイルドストロベリーの販売価格

花の種 ワイルドストロベリー(四季なりイチゴ) 小袋サカタのタネ

出典:Amazon
出典:Amazon

育てる前に気になるのが苗の価格ですが、大体300~500円程度で販売されていますので、気軽に育て始められます。園芸店やホームセンターなどで販売されていますが、もし見当たらなければネットショップで購入すると良いでしょう。また、種も販売されていますので、種から育てることも可能です。流通する際は「四季なりイチゴ」の名前になっていることもあります。

ワイルドストロベリーの選び方

苗を購入する際は、状態の悪いものを購入しないようにしましょう。葉が綺麗な色をしており、病害虫の被害が無さそうであれば問題ありません。葉が黄緑色だったり、斑入りだったりと種類によって違いがありますので、お好きな種類を選んで育てましょう。

ワイルドストロベリーの育て方①環境

ワイルドストロベリーは地植え?鉢植え?

強健な植物ですので、お好きな形で育てられます。地植えでも鉢植えでも、ハンギングにして育てるのも良いでしょう。地植えの場合は、環境が合えば増えすぎる程に成長してくれますので、グランドカバーにも出来ます。鉢植えの場合は、ストロベリーポットと呼ばれる容器で面白い外観にすることも可能です。

ワイルドストロベリーに適した生育環境

日光を好みますので、日当たりの良い場所で育てていきましょう。日陰環境だと成長しにくく、実も付きにくくなってしまいます。半日陰程度であれば育ちますので、少し日陰になる程度であれば育ててみましょう。また、水はけの良さも大切なポイントとなります。

ワイルドストロベリーの夏冬の管理

植物を育てる際に難しいのが夏冬の管理ですが、丈夫な植物ですのであまり心配はいりません。暖地で育てた場合も、風通しの良い場所で管理すれば夏越し出来ます。耐寒性が高いので、冬越しも大丈夫です。ただし、秋頃から葉が少し赤くなってくる場合もあります。春になれば葉の色はまた戻っていきます。


ワイルドストロベリーの育て方②用土・植え付け

ワイルドストロベリーの用土

鉢植えにして育てる場合、用土は一般的に販売されている草花向けの培養土やイチゴ用の培養土などを使用するのが簡単でおすすめとなります。もし自分で混ぜる場合は、赤玉土の小粒を6割、腐葉土を4割の割合で混ぜた土を使うと良いでしょう。地植えの場合は、植え付けの際に腐葉土を混ぜることで環境が良くなります。

ワイルドストロベリーの植え付け

真夏や真冬などの厳しい季節でなければ、いつでも植え付けられます。苗を購入したらすぐ植え付けると良いでしょう。葉が8枚ほどあれば大丈夫です。ポットから苗を取り出して、少し古土を落とし、根をほぐして植え付けます。株元が埋まらないように浅く植え付けるのがポイントです。しっかり根付くまでは乾燥させないようにして下さい。

ワイルドストロベリーの育て方③水やり・肥料

ワイルドストロベリーへの水やり

水やりを忘れると枯れる危険性がありますので注意しましょう。鉢植えでは、土の表面が乾いてきたらたっぷり水やりをします。実に水をかけると腐ることがありますので注意して下さい。また、地植えにした場合、根づいてしまえばほとんど水やりは不要となります。

ワイルドストロベリーへの肥料

自生している植物ですので、やせ地でも育つ強健さがあります。肥料が多すぎると逆に茂りすぎますので、あまり沢山の肥料分は必要ありません。鉢植えにした場合は、春と秋に、月に3回ほど液体肥料を与えると良いでしょう。地植えの場合はほぼ肥料は必要ありません。

ワイルドストロベリーの育て方④植え替え・増やし方

ワイルドストロベリーの植え替え

鉢植えにして育てていると、次第に根詰まりしていきますので、毎年植え替えしてあげると良いでしょう。鉢から出して、根をほぐし、新しい用土で植え直します。その際、後述する株分けをして増やしていきます。

ワイルドストロベリーの増やし方①株分け

種類によりますが、ランナーを出すタイプを育てた場合は、ランナーを切って株分け出来ます。画像のように、最初は親株と離さずに植え付けて、子株も根付いてきてしっかりした印象になってきたタイミングでランナーを切りましょう。根が出る前にランナーを切ると枯れてしまいます。

ワイルドストロベリーの増やし方②種まき

種まきで増やすことも可能です。放っておくと実が茶色くなりますので、しっかり乾燥させ、種が熟したタイミングで摘み取ります。手で揉んで種を取り出しましょう。その種をポットにまき、土はかぶせずに管理します。15~20度の気温があれば発芽しますので、4~6月、もしくは9~10月に種まきをすると良いでしょう。葉が5~6枚に成長したら植え替えて育てていきます。

ワイルドストロベリーの育て方⑤刈り込み・手入れ

ワイルドストロベリーの刈り込み

放っておくとどんどん成長していきますので、もし混みあってきた様子であれば、株元近くまで刈り込んでしまうと良いでしょう。混み合ったまま放っておくと病気にもなりやすくなります。また、ランナーがどんどん出てくる時期には、不要な分は切っておきます。


ワイルドストロベリーの手入れ

画像のように葉が枯れていきますので、枯れた葉はそのままにせず、取り除きましょう。放っておくと病気の原因になってしまいます。また、果実の収穫が終わったら、花茎も付け根から切り取っておきます。

ワイルドストロベリーの育て方⑥病気・害虫

ワイルドストロベリーの病気

病気としては、灰色かび病やうどんこ病にかかる恐れがあります。病気になる原因として、日陰環境であったり、風通しが悪かったり、用土の水はけが悪い等の可能性があるでしょう。日陰では育ちにくいので、最低でも半日陰環境で管理して下さい。また、用土は培養土を使うのが簡単でおすすめです。

ワイルドストロベリーに付く害虫

害虫はアブラムシやハダニといった、一般的な害虫が付きます。実を食べる予定であれば、上記動画で使っているカダンセーフのような、安全性の高いもので防除するのがおすすめです。また、果実は野鳥も食べに来ますので、ネットなどをかぶせておくのも良いでしょう。

ワイルドストロベリーが枯れる場合

かなり強健な植物ですが、枯れる場合もあります。枯れる原因の多くは、水の与えすぎです。水を与えすぎると根が腐ってしまいます。すると様子が悪くなってきて、肥料が足らないのではと施肥してしまい、より状態が悪化してしまうというのがよくあるパターンです。水やりは適度にして、肥料はあまり与えすぎないようにしましょう。少し日陰になる程度の環境は、枯れる原因にはあまりなりません。

まとめ

今回の「ワイルドストロベリーとは?その種類や味、育て方など基本情報を解説!」はいかがでしたでしょうか?実の味や種類、育て方などの基本情報を解説させて頂きましたが、気になる方はぜひ育ててみて下さい。半日陰程度あれば育ってくれますので、あまり枯れる心配もなく気軽に育てていけます。中には白色の果実を付けるものもありますので、お好きなものを育ててみましょう。

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今回はワイルドストロベリーについて解説させて頂きましたが、他にも植物に関する記事が沢山あります。気になる方はぜひ見てみて下さい。