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ジゴペタラムの育て方・栽培方法は?基本の管理から増やし方まで解説!

ジゴペタラムとはどのような植物かご存知でしょうか?綺麗な洋ランの一種であり、洋ランの中では比較的育てやすい種類として知られていますが、育て方のポイントを押えておく必要があります。今回はそんなジゴペタラムの基本情報から育て方・栽培方法まで解説していきます。
2020年8月27日
T・S
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ラン鉢「ジゴベタラム(紫系)」

ジゴペタラムとはどんな植物?

洋ランを育ててみたいけど、栽培難易度が高いものは避けたいという方におすすめなのが「ジゴペタラム」です。ジゴペタラムは数ある洋ランの中でも比較的育てやすい部類に入りますので、初心者の方でもチャレンジ出来るのがポイント。ただし、手放しで育てられる訳ではありませんので、育て方のポイントを押えておく必要があります。今回はそんなジゴペタラムの基本情報から育て方・栽培方法まで解説していきます。

ジゴペタラムの特徴

ジゴペタラムとは?

ジゴペタラムとは、ラン科ジゴペタラム属、もしくはジゴペタルム属に分類される常緑性の洋ランです。原産地はブラジルで、中南米に約20種類ほどが分布しています。洋ランには地生ランと着生ランがあり、こちらは基本的には着生のものが多いのですが、中には地生の品種もあります。草丈は30~40㎝程度になり、直立、もしくは斜めに伸びて、10個ほど花を咲かせます。

ジゴペタラムは初心者でも育てやすい?

初心者の方が気になるのが育てやすさですが、ジゴペタラムは比較的育てやすいタイプの洋ランです。洋ランは一般的な観葉植物とは少し違った管理をする部分があり、栽培難易度が高めのものも多いのですが、こちらは初心者の方でもチャレンジ出来る種類となっています。栽培でポイントとなるのが冬越しで、温度さえ保てれば大丈夫です。

ジゴペタラムの開花時期

開花時期は11~4月頃と、寒い時期に花を見せてくれます。花色は紫・白・褐色などで、品種によりますが、画像のような見た目をしています。洋ランらしい素敵な見た目に加え、非常に香りが良いのも特徴です。香りが好きで育てる方も多く、香りの良い花を育てたい方にもおすすめの植物となります。また、切り花にも利用されます。

ジゴペタラムの種類

ジゴペタラムの種類①レッドベイル

こちらは強健で育てやすく人気のある品種です。花茎は太めで、肉厚の花を咲かせます。濃い紫色のリップを持っているのが特徴です。

ジゴペタラムの種類②ブラッキー

こちらはチョコレート色の印象が強い品種です。リップには白地に紫のストライプが入る交配種で、人気がないことはないのですが、見かけることが少なくなっている品種でもあります。

ジゴペタラムの種類③マッケイ

こちらはジゴペタラムの原種の一つです。改良種のような派手さはなく、色が薄めで、少し地味な印象があるのがポイント。しかし、香りがとても良いので、実は人気があります。高さは30㎝ほどに成長します。

ジゴペタラムの種類④ハメルウェルサラ ジューン

こちらは名前こそ違いますが、ジゴペタラムを元に属間交配させた種類で、小型のジゴペタラムのような植物です。画像の通り、見た目は少し違いますが、同様に紫色が綺麗な植物となっています。


ジゴペタラムの種類⑤クリニツム

こちらはブラジルが原産の種類で、40㎝ほどに育ちます。淡い緑色に赤褐色の斑点が入り、リップは白地に紫のストライプとなります。

ジゴペタラムの種類⑥インテルメディウム

こちらは全体的に赤・茶色っぽい印象の種類です。南アメリカの中部原産で、緑色に赤褐色の斑点が入り、リップには白に赤紫のストライプが入ります。

ジゴペタラムの種類⑦ビージーホワイト

こちらは交配種として掛け合わされて作られた品種です。緑色にチョコレート色の斑点が入り、リップは白地に青紫のストライプが入ります。

ジゴペタラムの花言葉と名前の由来

ジゴペタラムの花言葉

綺麗な花を咲かせますので、花言葉も持っています。ジゴペタラムの花言葉は、「貴方を信じる・持続する愛・官能」の三つです。どれも魅力的な花の雰囲気にあった花言葉となっています。愛に関する花言葉が付けられていますので、どなたかに贈られる際は、花言葉の意味も考えて贈られると良いでしょう。

ジゴペタラムの名前の由来

花言葉と共に気になるのが名前の由来ですが、学名の「Zygopetalum」は「Zygon(くびき)」と「petalon(花弁)」が合わさって作られた名前となっており、環状の隆起に因んでいます。また、和名は「紫香蘭(しこうらん)」ですが、これは紫色のリップを持つことと、とても香りが良いことから名づけられました。甘い香りがとても印象的な植物です。

ジゴペタラムの販売価格は?

ジゴペタラムの販売価格

ラン鉢「ジゴベタラム(紫系)」

気になる販売価格ですが、年末の開花時期あたりから販売量が増えます。鉢に植え付けられているものが2000~5000円くらいで販売されることも多く、洋ランとしては通常の価格帯です。他の観葉植物と比べると販売量は多くないので、もしお店で販売されているのを見かけない場合はネットショップを利用すると良いでしょう。

ジゴペタラムの選び方

お店で販売されているものを選ぶ際は、状態の悪いものは避けるようにして下さい。葉の色ツヤがおかしかったり、病害虫の被害があったりするものを選ぶと、後々大変です。お店であればどれを購入するか選べますが、ネットショップで購入する場合は選べないことが多いので、信頼出来るお店を利用して下さい。

ジゴペタラムの育て方①環境

ジゴペタラムに適した生育環境

日光はある程度必要ですが、春や秋の穏やかな季節でも、直射日光を浴び続けることは好みません。戸外で30%ほど遮光して管理してあげると良いでしょう。逆に、日光が少ないと花付きが悪くなってしまいますので、どれくらいの日当たりにするのかを調整するのが大切なポイントとなります。また、風通しの良い場所で管理しましょう。


ジゴペタラムの夏冬の管理

強い直射日光を浴び続けると葉焼けしてしまい、状態が悪くなってしまいますので、真夏の強い日差しは危険です。60%ほど遮光して管理すると良いでしょう。冬は温度さえ保てれば問題ありません。出来れば10度を下回らないようにしましょう。水やりを控え目にして、乾燥気味に管理すれば8度くらいまで耐えられます。室内に入れて、窓際でカーテン越しの光を当てて管理して下さい。

ジゴペタラムの育て方②用土・植え付け

ジゴペタラムの用土

一般的な観葉植物は用土に植え付けますが、着生ランは土に植え付けるのではなく、板や軽石、水ゴケといったものを植えこみ材料に使います。少し深めのプラスチック鉢、もしくは化粧鉢と、水ゴケか軽石を用意しましょう。

ジゴペタラムの植え付け

購入時に既に鉢に入っているものが多いので、しばらくはそのまま育てていきましょう。春、3~4月頃になったら好みの鉢に植え替えるようにします。根を濡らした水ゴケで覆うようにして、上手く鉢の中に入れて下さい。あとは適切に管理・栽培していくだけです。

ジゴペタラムの育て方③水やり・肥料

ジゴペタラムへの水やり

ラン科の植物は水が多いと根腐れしてしまうことが多いのですが、ジゴペタラムは水を好むタイプですので、あまり乾燥させないよう管理するのがコツです。植え込み材料を乾かさないよう注意しましょう。特に夏は乾燥しやすいので注意して下さい。冬は乾燥気味に管理した方が寒さに強くなりますので、秋の中頃から水やりの量を減らしていきましょう。

ジゴペタラムへの肥料

肥料は液体肥料を与えると良いでしょう。春、4月頃から液体肥料を週1回与えていきます。10月頃まで与えて、冬の準備が始まるあたりで肥料を止めます。洋ラン用の液体肥料が色々販売されていますので、そういったものを使うとより良いです。肥料は与えすぎないよう注意して下さい。

ジゴペタラムの育て方④植え替え・増やし方

ジゴペタラムの植え替え

育てていくと次第に鉢の中がいっぱいになってきますので、はみ出そうな状態になってきたら植え替えしましょう。2年に1度は植え替えをするような形になります。植え替えの適期は3~4月で、一回り大きな鉢と、水ゴケを使用している場合は新しい水ゴケを用意して植え替えます。植え替えの際に、後述する株分けも行えます。

ジゴペタラムの増やし方

ジゴペタラムは株分けで増やしましょう。鉢から出したら水ゴケをある程度取り、1株に3つ以上のバルブがつくようにして切り分けます。切り分ける際は清潔なハサミを使用して下さい。切り分けたら、あとは別々の株として育てていくだけです。小さく分けてしまうと良くないので、バルブは3つ以上つけておきましょう。

ジゴペタラムの育て方⑤花の処理・支柱立て

ジゴペタラムの花の処理


花が枯れてきたら、放置せずに花茎を根本から切り落としてしまいましょう。花茎を放置すると無駄に栄養を使ってしまいますので、切ってしまうことで他の部分に栄養を送り、より良い株になるように管理をします。また、1つのバルブから複数の新芽が出てきたら、1つを残して後は折ってしまいましょう。こちらも同様に、無駄に栄養を使わせない為です。

ジゴペタラムの支柱立て

それなりに長く花茎が伸びる植物ですので、花茎が折れてしまうトラブルも起こります。太さがあっても意外に柔らかい花茎をしていますので、伸びてきたら支柱を立てて支えてあげると安心です。また、早めに支柱を立てておくことで茎の形が良くなるのもメリットです。

ジゴペタラムの育て方⑥病気・害虫

ジゴペタラムの病気

ジゴペタラムはウイルス性の病気にかかりやすいので注意が必要です。ウイルス性の病気にかかると、葉に黒い斑点が出るのですぐに分かります。徐々に弱っていき枯れていきますが、治療は難しいので、他の株に移らないよう早めに処分した方が良いでしょう。予防が大切で、株分けなどをする際に清潔なハサミを使用するようにして下さい。消毒してから使うと良いでしょう。

ジゴペタラムに付く害虫

害虫はあまり付かない植物ですが、ナメクジによる食害を受ける可能性があります。ナメクジはジメっとした環境を好みますので、水気を保って管理するジゴペタラムの環境が合うのです。ナメクジは昼間にはあまり活動しませんので、昼間に鉢をどかすと、鉢底にナメクジが潜んでいることがあります。見つけたら退治しましょう。また、下記の記事で詳しい対策方法を解説しています。

まとめ

今回の「ジゴペタラムの育て方・栽培方法は?基本の管理から増やし方まで解説!」はいかがでしたでしょうか?一般的な洋ランよりも栽培しやすい種類ですので、初心者の方もぜひ育ててみて下さい。香りも良いので楽しめます。品種によって色なども違いますので、気に入った品種を育てましょう。ポイントとしては、水切れさせないよう管理することと、直射日光をさけること、清潔なハサミを使用してウイルス病を予防することです。

ジゴペタラムが気になる方はこちらもチェック!

今回はジゴペタラムについて解説させて頂きましたが、他にも観葉植物・ガーデニングに関する記事が沢山あります。気になる方はぜひ見てみて下さい。