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ハニーサックルとは?精油の効果と育て方をご紹介!どんな香りがする?

ハニーサックルは、可愛いらしい小花とそのあとの赤い実が、とても魅力的な植物です。ハニーサックルの甘い香りは、アロマの世界でも重宝されています。ハニーサックルの育て方や花言葉、長くのびるツルの仕立て方のコツ、挿し木での増やし方などをご紹介いたします。
2020年8月27日
Yukari.S
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ハニーサックルってどんな花?

ハニーサックルは、ツル性の植物で常緑性の低木です。北半球には180種類ほどの自生種が生育していて、なかでも中国で100種類以上の自生種が生育しています。日本では、20種類以上が自生しています。ハニーサックルの花からもたらされる甘い香りは大変強く、精油としてアロマの世界でとても人気があるものです。

ハニーサックルの花の特徴

ハニーサックルの花の咲く時期は、5~10月です。ハニーサックルは、自生種、園芸種ともに多くの種類があります。ハニーサックルの花色は、赤や白、オレンジなどバラエティに富んでいて、ツートンカラーの美しい品種もあります。ハニーサックルの花は、長さ4~5センチくらいの細長い筒状で、輪生しています。ハニーサックルにはとても強いフローラルの香りがあります。

ハニーサックルの葉の特徴

ハニーサックルの葉っぱの形は、卵形です。ハニーサックルの葉っぱの色は美しいグリーンで対生して生えています。

ハニーサックルの実の特徴

ハニーサックルには、花が咲いたあと、赤い可愛い実を実らせる品種もあります。小さくてツヤツヤとした赤い実は大変可愛らしいです。ハニーサックルの実には毒性があるので、ハニーサックルの実を口に入れないようにしましょう。毒があるので、小鳥などに食べられることがなく、可愛い姿を自然のままに鑑賞できるでしょう。

ハニーサックルの香りはアロマで使われる

ハニーサックルの花からもたらされる甘い香りは、古くより、多くの人々に愛されてきました。なかでも詩人や文芸家に好まれ、有名な文学作品にもハニーサックルの香りのことが記載されています。ハニーサックルは、フローラルな良い香りと、心身への効能から、アロマオイルとして重宝されています。ハニーサックルから抽出される精油は、ほんのわずかで、大変希少価値のあるアロマオイルとなっています。なかには、ハニーサックルの香りに似せて、人工的に作ったアロマオイルも販売されているようです。

ハニーサックルの精油の効能1

ハニーサックルの精油は、体内のエネルギーの流れをよくしてくれると言われています。そのため、呼吸器系を整える、腸を整えて下痢を改善する、などの効果があると言われています。また、ハニーサックルの精油は、安産にも効果的なのだそうです。

ハニーサックルの精油の効能2

ハニーサックルの甘いアロマの香りを嗅ぐと、ふんわりと優しい気持ちに包まれ、癒し効果が期待されます。それまで悩んでいたことや悲しみ、怒り、不安定な気持ちなどを鎮めてくれて、心を穏やかな状態にしてくれる香りです。さらに、ハニーサックルの香りは、精神を安定させ、直観力をアップさせてくれる効果も期待できます。

ハニーサックルの精油の効能3

ハニーサックルの精油は、浄化作用に優れています。シミやニキビなどのお肌のトラブルを改善してくれる効果が期待され、女性に嬉しいアロマオイルです。

ハニーサックルの花言葉

ハニーサックルの花言葉は、全部で4つあります。「愛の絆」「家族の幸せ」「献身的な愛」と「愛のしがらみ」です。ハニーサックルは、ツル性の植物で、近くにあるものに、その生育旺盛なツルを絡ませながら成長していきます。そうしたハニーサックルの花姿からつけられた花言葉です。

ハニーサックルの花名の由来

「ハニーサックル」の由来

昔、人々は、ハニーサックルの甘い香りから、ミツバチがハニーサックルから蜜を採るに違いないと、信じていました。そのことからハニーサックルという名前がつけられました。ただし、実際には、ミツバチはハニーサックルの蜜を好んで採らないそうです。

学名「Lonicera spp」の由来


ハニーサックルの学名は、「Lonicera spp」です。「Lonicera」は、有名なドイツ人の植物学者、アダム・ロニケルの名前からつけられました。

ハニーサックルの基本データ

科名属名

スイカズラ科スイカズラ属

学名

Lonicera spp

和名

ハニーサックル

別名

スイカズラ

英名

Honeysuckle

原産国

アジア、アフリカ、ヨーロッパ

ハニーサックルの種類

ハニーサックルには、180種類くらいの品種があると言われています。自生種のほか、園芸用に品種改良されてガーデンに植えやすいコンパクトなタイプもあります。

ウインドワード

ウインドワードは、濃いピンクのような赤と、黄色味がかった白のコントラストが美しいハニーサックルです。花が咲いてからしばらくすると、花のなかの黄色がさらに強くなります。ウインドワードは、生育旺盛な品種で、花の香りも素晴らしいものです。

金銀花

金銀花の花色は、白地に、少し淡いピンクや黄色がかかった、なんとも言えないニュアンスカラーです。まさに金銀花の名前にふさわしい美しさです。

ゴールドフレーム

ゴールドフレームは、ハニーサックルのなかでも、比較的コンパクトな品種です。有名な品種で、多くつく花が咲き揃いとても見事です。花色はピンクとオレンジのハーモニーが美しいもので、花の香りは微香です。


ドロップモアスカーレット

ドロップモアスカーレットは、ハニーサックルのなかでもコンパクトなタイプの種類で、花付きの良さも魅力です。花色は、鮮やかなオレンジで、印象的なものです。花の香りは極微香です。

ハニーサックルの育て方・土づくりと肥料

育て方1・土づくり

ハニーサックルは、水はけのよい土地を好みます。鉢植えの場合には、中粒の赤玉土に、鹿沼土や腐葉土を少し混ぜ込んだものを使うと良いでしょう。市販されている、草花用の培養土を利用するのも手軽でおすすめです。ハニーサックルを地植えする場合には、植えつける場所に、あらかじめ、腐葉土や堆肥を混ぜ込んでおきましょう。

育て方2・肥料

ハニーサックルは、花の咲く時期の少し前である2~3月に、液肥を施すとよいでしょう。蕾が確認できるまで、月に1度くらいの割合で、肥料を続けてあげましょう。

ハニーサックルの育て方・水やりと場所

育て方3・水やり

ハニーサックルは、水を好む植物です。土の表面がやや乾いてきたら、しっかり水やりしましょう。ただし、ハニーサックルは加湿を嫌う植物なので、あまり過度に水やりしすぎるのもよくありません。なお、夏場など、乾燥がひどいときには、ハニーサックルの根元に腐葉土や枯れ葉を敷くなどの対策をするとよいでしょう。

育て方4・場所

ハニーサックルは日当たりのよい場所を好む植物です。ただし、乾燥しすぎるのは苦手なので、根元に直射日光が当たる環境を避けましょう。ハニーサックルは強い植物なので、半日陰の場所だからといってすぐに枯れてしまうことはありませんが、花つきが悪くなるでしょう。

ハニーサックルの育て方・植えつけと植え替え

育て方5・植えつけ

ハニーサックルの植えつけに適した時期は、3~4月です。鉢植えの場合、苗より少し大きな鉢を準備して、苗の根っこについた土を崩さないように気を付けながら、植えつけましょう。地植えの場合、はじめに植えつける時に、水はけのよい、冬の寒さの当たらない場所を選定しましょう。苗より少し大きな穴を掘り、苗の土を崩さないようにしながら植えつけましょう。

育て方6・植え替え

ハニーサックルは、生育旺盛な植物です。鉢植えの場合、根詰まりにより枯れることがあるので、1年に1度の割合で、植え替えましょう。これまでより一回り大きな鉢を準備して植え替えます。鉢から抜いた苗の根っこを、3分の1くらい切り詰めてから、新しい鉢に植え替えるとよいでしょう。

ハニーサックルの育て方・剪定と仕立て方

育て方7・剪定

ハニーサックルは、成長スピードの速い植物なので、しっかり剪定して美しい花姿を保ちましょう。ハニーサックルの剪定に適した時期は、本来1~2月の冬ですが、春から秋のあいだでも、ハニーサックルのツルが伸びすぎていれば、あまり神経質にならずに、剪定してしまって構いません。ハニーサックルの花姿を見ながら、混みあっているところや、邪魔なところをバンバン剪定しましょう。ハニーサックルは、多少剪定しすぎたからと言って、枯れてしまうことはありません。剪定すると、そこから脇芽が出てきて、花が増えていきます。

育て方8・仕立て方

ハニーサックルをコンパクトに仕立てるために、強剪定するのもひとつです。また、ハニーサックルはツルを伸ばして成長しますが、ツルの絡みつく力はあまり強くないので、麻ひもなどを利用して、適度な場所に誘引してあげるとよいでしょう。ハニーサックルを自然のままに放置しておくと、ツルが伸び放題になり、やがて周りにどんどん絡まってしまいます。強剪定や誘引などの仕立て方で、上手にハニーサックルのツルをコントロールしましょう。

ハニーサックルのおすすめの仕立て方1・アーチ


ハニーサックルの仕立て方として、アーチに絡ませる方法が人気です。ハニーサックルの花はとても明るくて華やかなので、玄関先にアーチを立てて、ハニーサックルのウェルカムフラワーを作ると素敵です。

様々なタイプのフラワーアーチがあります。ガーデンの大きさや設置場所に合わせて選びましょう。

ハニーサックルのおすすめの仕立て方2・あんどん支柱

ハニーサックルの鉢植えは、あんどん仕立てにするのがおすすめです。あんどん仕立てとは、ツル性の植物を仕立てる方法のひとつで、数本の支柱を苗の周りにさし、輪状のフレームや麻ひもに植物のツルを誘引する方法です。形があんどん(行燈)に似ていることからつけられた名称で、朝顔などに用いられている風景が良く見られます。

あんどん支柱はお値段もお手頃です。

ハニーサックルの育て方・病気と害虫

育て方9・病気

ハニーサックルは、比較的強い植物で、病気の心配はあまりありません。

育て方10・害虫

ハニーサックルには、アブラムシやハダニがつくことがあります。いずれも春から秋のあいだ発生する害虫で、見つけたら、駆除しましょう。ただし、ハニーサックルは強い植物なので、少し食害にあった程度では枯れてしまいません。

ハニーサックルの増やし方・種まきと挿し木

増やし方1・種まき

ハニーサックルの増やし方のひとつめは種まきです。ハニーサックルは発芽しやすい植物なので、種まきによる増やし方は手軽な方法です。ハニーサックルの種まきに適した時期は、3から4月もしくは9~10月です。種まき用土を入れた育苗ポットにハニーサックルの種を数粒まきます。風とおしの良い日陰で管理して、水やりを続けましょう。数週間ほどで発芽するので、良いものをひとつ残して間引きます。残した苗がしっかり根をはってくれば、ハニーサックルの苗の完成です。

増やし方2・挿し木

ハニーサックルの増やし方のふたつめは挿し木です。ハニーサックルの挿し木の適期は7~8月。ハニーサックルは比較的増やし方の簡単な植物で、挿し木も容易です。その年に伸びた枝を選んで、2~3節の長さで切り取ります。切り取った挿し穂の下部についている葉っぱを取り除き、数時間水に挿して水揚げします。挿し木用の土をいれた育苗ポットに挿し木します。根が出るまで、明るく風通しのよい日陰で管理し、水やりを続けましょう。

ハニーサックルの甘い香りに癒されよう

ハニーサックルは、強い植物で育てやすいので、ガーデニング初心者さんにもおすすめです。ハニーサックルのピンクやオレンジの小花はとても可愛いもの。またハニーサックルは香りが素晴らしく、アロマの世界でも重宝されています。ハニーサックルはツル性の植物なので、仕立て方のコツを知り、上手に花姿をコントロールするとよいでしょう。

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