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ガルトニアとは?種類・品種や学名の由来、育て方などの基本情報を解説!

ガルトニアとはどのような植物かご存知でしょうか?ガルトニアは南アフリカの標高の高い場所に自生している植物ですが、生命力が強く、日本でも問題無く育てていける綺麗な植物です。今回はそんなガルトニアの種類・品種や名前の由来、育て方などの基本情報を解説します。
2020年8月27日
T・S
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ガルトニアとはどんな植物?

すらっと伸びて綺麗な白い花を咲かせる植物が気になる方におすすめなのが「ガルトニア」です。名前を聞いたことが無い方も多いかもしれませんが、実は生命力が強く、日本でも問題無く育てていける綺麗な植物です。原産地は南アフリカですが、涼しい場所に分布していますので日本の気候にも合い、初心者の方でも育てられます。今回はそんなガルトニアの種類・品種や名前の由来、育て方などの基本情報を解説します。

ガルトニアの特徴

ガルトニアとは?

ガルトニアとは、キジカクシ科オオアマナ属に分類される球根植物です。オオアマナ属はガルトニア属とされることもあり、またキジカクシ科ではなくヒアシンス科・ユリ科で分類されることもあります。原産地は南アフリカで、現在も3種類の原種が自生しています。草丈が60~100㎝と高く、すらっとした印象の植物となります。

ガルトニアは初心者でも育てやすい?

初心者の方が気になるのが育てやすさですが、ガルトニアは生命力が強く、育てやすい植物です。原産地は南アフリカですので、日本とは気候が大きく違うイメージがありますが、標高2000m程度の場所に自生しているため、暑い環境じゃなくても問題ありません。しかし耐暑性は高いので、暑さの心配はありません。寒さにもある程度耐えられますので、寒冷地じゃなければ問題なく育てていけます。

ガルトニアの開花時期

開花時期は7~8月の夏時期です。花色は白色が基本ですが、淡い緑になる品種もあります。花の大きさは3~5㎝ほどで、すらっと伸びた茎から白い釣り鐘状の花が咲くのが可愛らしい植物です。ちなみに、本来は花には良い香りがあるのですが、気温が高いと香りが出にくく、日本の環境は少し気温が高い為、香りがあまりしません。

ガルトニアの種類

ガルトニアの種類①カンディカンス

こちらは最も育てられている品種です。画像のように、白い花がとても爽やかで、「サマーヒアシンス」とも呼ばれています。ガルトニアと言えば基本的にはこの品種を指していると考えて良いでしょう。花の大きさは3~4㎝で、20輪ほどの花が長い穂になります。蕾の頃は上向きですが、花が開くと垂れる形になります。また、ムーンビームという品種は八重咲きになります。

ガルトニアの種類②ビリディフロラ

こちらは画像のように、淡い黄緑色の花が咲く品種です。草丈はやや低めの40~60㎝で収まるのも特徴で、小型のものを育てたい方におすすめとなります。白い花より爽やかさは劣るかもしれませんが、これはこれで良さがあります。

ガルトニアの種類③プリンセプス

こちらは全体的に小型な品種です。花弁も細く、また鐘形にならないのが大きな特徴。花色も黄緑色で、あまり一般的ではありませんが、僅かに栽培されている品種となっています。気になる方はチェックしてみましょう。


ガルトニアの学名と名前の由来

ガルトニアの学名

学名も気になるところですが、学名は「Galtonia sp.」となります。この学名は、フランシスガルトンというイギリスの人類学者・南アフリカ産植物の研究者の方の名前に因んで付けられた学名となっています。また、最も一般的なカンディカンスは「白い」や「純白の」といった意味があります。学名はガルトニアですが、英名は「Cape hyacinth」や「Summer hyacinth」と言います。

ガルトニアの別名

共に気になるのが別名です。よくサマーヒヤシンスと呼ばれていますが、これは単純にヒヤシンスに似ているところから呼ばれるようになった別名です。しかし、実際はとても似ている訳ではありません。また、和名は「ツリガネオモト」となっています。これは花の形が釣り鐘状だった為につけられた和名です。

ガルトニアの販売価格は?

ガルトニアの販売価格

育てる前に気になるのが、販売価格です。球根植物ですので球根が販売されていますが、安価に販売されており、300~1000円程度で購入出来ます。この価格帯であれば気軽に購入出来ますので、ぜひ育ててみて下さい。ただし、シーズンが外れると販売していないことも多いので、育てたい方はシーズンまで待って購入しましょう。

ガルトニアの選び方

特別な選び方のポイントはありません。球根から育てるのが一般的ですので、問題がありそうな球根を選ばないようにしましょう。外観から良さそうなものを選び、逆に病気になっていそうなものは避けて下さい。

ガルトニアの育て方①環境

ガルトニアは地植え?鉢植え?

地植えと鉢植え、どちらでも育てられる植物ですので、お好きな形で育てていきましょう。球根植物の中には、毎年球根を掘り上げて春まで管理しなければいけないものもありますが、ガルトニアの場合は土の中で冬越しをさせることが出来ますので、地植えにすると管理がとても楽になります。鉢植えであれば場所の移動が出来るメリットがありますので、スタイルに合った形を選んで下さい。

ガルトニアに適した生育環境

あまり手がかからない丈夫な植物です。日光が当たった方が良いので、日当たりの良い場所で育てていきましょう。また、水はけの良さも大切です。肥料分が少ない土でも育てられ、乾燥にも強く、初心者の方には安心の球根植物と言えます。

ガルトニアの夏冬の管理


植物を育てる上で難しいのが夏冬の管理ですが、夏の暑さも特に問題ありません。冬はよほどの寒冷地じゃなければそのまま冬越し出来ます。寒冷地にお住まいの場合、もしくは心配な場合は掘り上げて、翌年の春にまた球根を植え付けましょう。掘り上げる適期は10月下旬~11月上旬です。掘り上げた球根は冷蔵庫の野菜庫に入れておいて、3~5月に植え付けて育てます。

ガルトニアの育て方②用土・植え付け

ガルトニアの用土

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用土は一般的な培養土を使用するのが最も簡単でおすすめです。あまり土を選ばない植物ですので気軽に用意しましょう。ご自身で用土を用意したい場合は、赤玉土を7割、腐葉土を3割の割合で混ぜた土を使うと良いでしょう。赤玉土は上記のように、安価に販売されています。粒の大きさがありますので、小粒を選んで下さい。

ガルトニアの植え付け

球根の植え付け適期は4~5月の春時期です。地植えする場合は、植え付ける場所にあらかじめ腐葉土を混ぜて少し土壌改良しておくと良いでしょう。植え付ける際、複数個植えるなら、株間は30㎝ほど空けることをおすすめします。鉢植えにする場合、3~4号鉢に1球が目安で、6号鉢であれば5球ほど植えられます。鉢底石を敷いて用土を入れ、植え付けましょう。

ガルトニアの育て方③水やり・肥料

ガルトニアへの水やり

肝心の水やりですが、地植えした場合は降雨により水分補給されますので、水やりはほとんど必要ありません。真夏によほど乾燥している場合だけ、水やりをするか判断しましょう。鉢植えの場合は用土が乾いていきますので、土の表面が乾いてきたらたっぷり水やりして下さい。乾燥に強い植物ですので、多少水切れしても耐えられます。しかし、水が不足すると成長しにくくなりますので、水はしっかり与えましょう。

ガルトニアへの肥料

やせ地でも育つような植物ですので、沢山の肥料分は必要ありません。地植えにした場合は、肥料はほぼ与え無くても良いでしょう。肥料を与える手間が減るのも地植えのメリットです。鉢植えにした場合は、芽が出てくる春頃から6月まで、月に2回液体肥料を与えることで、より元気に育ってくれます。

ガルトニアの育て方④植え替え・種まきでの増やし方

ガルトニアの植え替え

地植えにした場合、植え替えをせずに数年間植えっぱなしにして育てていけます。掘り上げる予定の場合は、毎年冬時期に掘り上げて春に植え付けましょう。鉢植えにした場合は2年に1回のペースで植え替えることでより成長しやすくなります。冬は鉢に植え付けたままにしておいて、4月頃、暖かくなってから新しい用土で植え替えて下さい。

ガルトニアの種まきでの増やし方

球根植物の増やし方は分球であることが多いのですが、ガルトニアは分球での増やし方が合わない植物ですので、種まきでの増やし方が一般的です。開花後、さやが茶色くなったら種を採取しましょう。その種はすぐに種まきをしても良いですし、春まで保管してから種まきをしても構いません。種まきをすると3~4年で花が見られます。

ガルトニアの育て方⑤手入れ


特別な手入れもありませんので、管理は非常に簡単です。強いて言えば、花がら摘みだけ行うと良いでしょう。種まきでの増やし方を行わない場合は、種に栄養が行かないように、咲き終わった花を切り取ってしまいます。そうすることで、栄養が次の花に使われたり、球根が大きくなったりします。

ガルトニアの育て方⑥病気・害虫

ガルトニアの病気

初心者の方が植物を育てる際に心配になるのが「病気の発生」ですが、ガルトニアはあまり病気にかからない植物ですので安心です。日当たりと風通しの良い場所、水はけの良い用土を使って育てていけば問題無いでしょう。水やりをしすぎたり、日当たりが全然無かったりすると、腐ったり病気になったりしますので、まずは環境を整えることと、過剰なお世話をしないことを心掛けて下さい。

ガルトニアに付く害虫

病気と共に避けたいのが「害虫の発生」です。ガルトニアの場合はアブラムシに気を付けましょう。アブラムシは一般的な害虫で、カメムシの仲間です。アブラムシの中にも画像のような緑のものや、赤、黒のものなどがいます。アブラムシはメスだけでも増えることが出来る為、放っておくと大量発生する可能性もあります。詳しい対策方法は下記記事で解説していますので参考にしてみてください。

まとめ

今回の「ガルトニアとは?種類・品種や学名の由来、育て方などの基本情報を解説!」はいかがでしたでしょうか?爽やかな白い花を持っており、基本的に育てやすい植物ですので初心者の方にもおすすめですが、管理を間違えてしまうと腐る可能性もありますので気を付けましょう。特によくあるのが「水やりをしすぎるケース」です。水やりをしすぎると根腐れしますので、土が乾いてから水を与えるサイクルを守って下さい。

ガルトニアが気になる方はこちらもチェック!

今回はガルトニアについて解説させて頂きましたが、他にも観葉植物やガーデニングに関する記事が沢山あります。気になる方はぜひ見てみて下さい。