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カラタチバナの育て方とは?日常管理や実生での増やし方などコツを解説!

カラタチバナの育て方をご存知でしょうか?カラタチバナは非常に縁起が良い植物であり、盆栽・鉢植えでも庭植えでも育てられる人気の植物です。日本原産の植物ですので育て方も難しくありません。今回はそんなカラタチバナの育て方や実生での増やし方などを解説していきます。
更新: 2023年9月5日
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盆栽 百両 カラタチバナ

カラタチバナの育て方とは?

縁起の良い和風な庭でも育てられる木をお探しの方におすすめなのが「カラタチバナ」です。カラタチバナは真っ赤で綺麗な実を付ける庭木で、盆栽にされることも多い植物です。縁起も良く、古くから愛されてきた木であり、日本原産ですので育てやすいのもポイントとなります。今回はそんなカラタチバナの育て方や実生での増やし方などを解説していきます。ぜひ参考にして育ててみて下さい。

カラタチバナの特徴

カラタチバナとは?

出典:item.rakuten.co.jp

カラタチバナとは、サクラソウ科ヤブコウジ属の庭木です。ヤブコウジ科と分類されることもあります。原産地は日本や台湾、中国で、日本では本州、四国、九州に分布しています。樹高は低く、20~50㎝と扱いやすいのがポイント。縁起の良い木として有名なマンリョウに似ていますが、マンリョウよりも葉や実が大きいのが特徴です。品種が様々あり、葉がねじれているものなど、個性的なものもあります。

カラタチバナは初心者でも育てやすい?

初心者の方が気になるのが育てやすさですが、元々日本で自生しているような植物ですので、環境が合えば問題なく育てられます。カラタチバナの好みになるべく合うようにしてあげると良いでしょう。初心者の方でもポイントを押さえれば育てられます。また、極端に乾燥しないように管理すれば、夏も冬も越えられます。似ている植物であるマンリョウよりは寒さに弱いので、寒冷地で育てる際は注意しましょう。

カラタチバナは盆栽向け

カラタチバナはよく盆栽として育てられている植物です。盆栽とは観賞用に手を加えられている植木のことで、元々の樹高が低く、かつ和の雰囲気が強いので、盆栽にピッタリの木です。萌芽力も弱いので、成長も遅く、手間があまりかかりません。盆栽に興味がある方もぜひ育ててみて下さい。

カラタチバナの開花時期

派手な花ではありませんが、7月頃になると花を咲かせます。花は画像のような、星型の白い花です。花後には実がつき、11月頃に真っ赤な実となります。この実は鳥が食べるのですが、食べられなければ3月頃まで見られます。ちなみに、実は観賞用にされることがほとんどですが、実は食べられます。赤くなった果実をお酒に入れて、果実酒を作ることも可能です。

カラタチバナの実が白い種類

カラタチバナと言えば赤い実を付ける木ですが、実は白い実を付ける品種もあります。白い実を付ける品種は白実カラタチバナという品種で、育て方は変わりませんので、気になる方は育ててみましょう。また、黄色がかった黄実カラタチバナという品種もあります。

カラタチバナの花言葉と名前の由来

カラタチバナの花言葉

育てる際に知っておきたいのが花言葉です。カラタチバナはお金にまつわる縁起がある為、花言葉も「富・財産」という花言葉が付いています。また、「鋭敏な」という花言葉も付いているのですが、これは見た目から付けられた花言葉のようです。縁起が良いため贈りものにもピッタリですので、花言葉を添えて贈るのも良いかもしれません。

カラタチバナの名前の由来


花言葉と共に気になるのが名前の由来です。こちらは真っ赤な実をつけるところが、唐からきたタチバナ(ミカン科)に例えて名前が付けられました。少し略して「タチバナ」と呼ばれることもあります。

別名の百両について

別名である「百両」の呼び名も有名です。この別名の由来は、江戸時代に流行した際に、百両単位の価格で取引されたことが由来とされています。また、他にも縁起ものの植物としてセンリョウやマンリョウが知られています。ヤブコウジは十両とされています。この金額の差は、果実の大きさなどが関係しています。

カラタチバナの販売価格は?

カラタチバナの販売価格

盆栽 百両 カラタチバナ

出典:Amazon
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育てる前に気になるのが販売価格です。カラタチバナの販売価格は比較的安価で、大きくなければ1000~2500円程度の価格で流通しています。大きいものや、珍しい葉の形をしている品種は価格が高くなり、10000円を超えることもよくあります。特にこだわりが無ければ、まずは小さくて価格も抑えられているものから始めてみると良いでしょう。

カラタチバナの選び方

お店で販売されているものを購入する際は、なるべく良い株を購入しましょう。販売されているものの中でも、葉が美しく、生き生きとした雰囲気のものを選びます。また、病害虫の被害が見られるものも販売されることがありますのでよく見ておきましょう。通信販売では株を選べないことが多いので、信頼出来る販売店を利用します。

カラタチバナの育て方①環境

カラタチバナは地植え?鉢植え?

育てる際の形ですが、鉢植えでも庭植えでも育てられます。ただし、庭植えの場合は移動させられないので、寒い地域だと冬越しが出来ないこともあります。庭植えをする際は東北南部以南で行いましょう。寒冷地では鉢植えにして、冬は寒風が当たらない場所に移動させます。気候に問題が無ければ、お好きな方で育てて下さい。

カラタチバナに適した生育環境

カラタチバナは実は直射日光が当たらないような場所に自生している植物ですので、建物の影となるような場所で育てていくと良いでしょう。直射日光を当てる必要はありません。まあた、水はけが良い土壌条件も大切です。乾きすぎるのも良くありませんので、丁度良い土で育てていきましょう。

カラタチバナの夏冬の管理

直射日光が当たる場所に植え付けた場合は、夏には遮光してあげましょう。遮光ネットは100均でも販売されていますので、気軽に購入出来ます。鉢植えであれば日陰に移動すると良いでしょう。冬は、鉢植えであれば軒下や室内などに移動します。庭植えの場合、寒風に当たって枯れる場合もありますが、東北南部以南であれば問題ありません。水をあまり必要としなくなりますので、水やりのペースを落として管理しましょう。

カラタチバナの育て方②用土・植え付け


カラタチバナの用土

庭植えの場合は掘り上げた土に腐葉土を混ぜましょう。鉢植えにする際は、市販されている培養土を使用しても良いですが、ご自身で混ぜる場合は、赤玉土を4割、腐葉土を3割、鹿沼土を3割の割合で混ぜた土を使うことをおすすめします。

カラタチバナの植え付け

植え付けの適期は10~11月、もしくは2~3月が適しています。庭植えする際は、根鉢の倍の大きさの植穴を掘りましょう。掘った土に腐葉土を三分の一ほど混ぜてから少し土を戻します。根鉢と地面の高さが同じになるように苗を植えて、最後にたっぷり水やりをして完了です。鉢植えの際は鉢底石を敷き、用意した用土を入れて、同じように植え付けをして下さい。

カラタチバナの育て方③水やり・肥料

カラタチバナへの水やり

庭植えした場合は雨水がありますので、水やりはほぼ不要になります。夏場に乾燥する場合がありますので、乾燥が酷ければ水やりをしましょう。鉢植えは水切れしますので、土の表面が乾いたら水やりをします。こちらも夏場の水切れに注意しましょう。冬も水やりをしますが、土がしっかり乾いてから水やりをして下さい。

カラタチバナへの肥料

カラタチバナはあまり肥料を必要としない植物ですので、与えなくても構いません。手間が減りますので、初心者にはありがたいポイントです。もし株を早く大きくしたい場合は、5月と9~10月に緩効性肥料を与えると良いでしょう。緩効性肥料はゆっくり長く効きますので手間が少なく済みます。

カラタチバナの育て方④移植・実生での増やし方

カラタチバナの移植・植え替え

鉢植えにした場合、移植をしないと根詰まりをしますので、3年に一度は植え替えをしましょう。鉢から株を出し、根鉢の土を三分の一ほど落として、長い根を切って整理して植え替えます。移植には一回り大きな鉢と新しい用土を使って下さい。庭植えの場合は移植は必要はありませんが、場所を変えたくなったら移植します。移植の適期は10~11月、もしくは2~3月です。

カラタチバナの実生での増やし方①種の採取

増やし方は接ぎ木と種まき・実生の二つがありますが、接ぎ木は難しいので実生で増やすと良いでしょう。まずは種を採取します。10~11月頃に果実が熟しますので、採種して、水洗いをして果肉を取ります。種が乾燥すると発芽率が下がりますので、乾燥する前に種まきをして発芽させましょう。

カラタチバナの実生での増やし方②発芽後の管理

赤玉土の小粒に種まきをして、乾かさないように管理します。春から夏に発芽しますので、発芽して十分大きくなったら鉢上げをして育てていきましょう。乾くと発芽しなくなりますので、水切れに注意して発芽させて下さい。

カラタチバナの育て方⑤剪定


カラタチバナは大きく成長する木ではありませんので、特別な剪定は必要ありません。また、成長も遅いタイプの木ですので、剪定する機会はあまり無いでしょう。植え替えをする時などに、少し切って整える程度となります。

カラタチバナの育て方⑥病気・害虫

カラタチバナの病気

病気になりにくい植物ですので、初心者の方も安心して育てられます。ただし、水やりのしすぎには注意しましょう。初心者の方は、植物には水が必要だと思って水やりをしすぎてしまうことがよくあります。過湿環境になると根腐れしてしまいますので、乾いてから水が与えられることが大切です。

カラタチバナに付く害虫

害虫はハダニの被害があります。ハダニは一般的な害虫で、葉裏に発生します。ハダニは吸汁する虫で、放っておくと見た目が悪くなっていきますので、早めに対処して下さい。日常の対策としては、葉に霧吹きをする「葉水」がおすすめです。ハダニは水が苦手な害虫で、葉の裏に霧吹きをするだけで予防になるのです。発生時期である春から秋には注意しましょう。その他、詳しい対策方法は下記記事で解説しています。

まとめ

今回の「カラタチバナの育て方とは?日常管理や実生での増やし方などコツを解説!」はいかがでしたでしょうか?基本の育て方や実生で発芽させて増やす方法、移植についてなどを解説させて頂きましたが、基本的に育てやすい植物ですので、ぜひ気軽に育ててみて下さい。直射日光を避けて、過湿環境にならないよう管理すれば大丈夫です。慣れてきたら珍しい品種にもチャレンジしてみて下さい。

カラタチバナが気になる方はこちらもチェック!

今回はカラタチバナについて解説させて頂きましたが、他にも観葉植物・ガーデニングに関する記事が沢山あります。気になる方はぜひ見てみて下さい。